スキバサミについて
スキバサミとは、おもにヘアカットに使用されるハサミの一種です。セニングとよばれることもあります。刃の片方がコームのように凸凹した形になっており、毛量が多い髪を間引いたり、前髪などを少しだけカットしたいときに向いています。
少しずつカットできるので、一般的なハサミのように切りすぎることもなく、自宅でもかんたんに髪を整えることができます。ヘアカットの際にあれば便利なアイテムです。
スキバサミの選び方
まずはスキバサミの選び方をチェックしていきましょう。ヘアケアアドバイザー・sakuranboさんのアドバイスもご紹介しています。ポイントは下記。
【1】目的やスキルに合わせてスキ率を確認
【2】刃線によって切れ味も異なる
【3】手の大きさにあったサイズを選ぶ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】目的やスキルに合わせてスキ率を確認
スキバサミには「スキ率」があり、ひとつの毛束から髪を間引ける割合が異なります。10~70%の幅があり、数字がちいさいほど、間引く髪の量が少なくなります。
美理容師はスキ率50%のものをメイン使い、カットの具合によってスキ率の異なるスキバサミを使い分けています。しかし、慣れていない人がスキ率50%のハサミを使用すると切りすぎるおそれもあるため、できるだけ数値の低いもの(15%を目安)を選ぶと無難です。
【2】刃線によって切れ味も異なる
切れ味の悪いスキバサミを使うと、思うように切れなかったり、切りすぎたりして失敗することがあります。できるだけメーカーサイトや口コミなどを確認して切れ味のいいものを選びましょう。
また、スキバサミには「直刃」「柳刃」「笹刃」の3つの「刃線」があります。刃のカーブがないものが「直刃」、柳の葉のように緩やかなカーブがついているのが「柳刃」、柳刃よりもさらにカーブがあるのが「笹刃」になります。
カーブがしっかりついている笹刃のほうが切れ味がいいのですが、家庭用では柳刃くらいのゆるやかなカーブのものを選ぶと使いやすいでしょう。
【3】手の大きさにあったサイズを選ぶ
スキバサミは、広範囲をばっさり切るのではなく、部分的に使用することがおおいため、刃長7~8cm程度のコンパクトなハサミを選ぶといいでしょう。この長さより長くても短くてもカットしにくい場合があります。
また、指を通す部分の大きさにも注意しましょう。コンパクトなスキバサミは、指を入れる部分も小さめになっている傾向があるので、成人男性など指の太い人は使いにくい可能性もあります。
ヘアケアアドバイザーがアドバイス
初心者はガイドブックやコームセットがおすすめ
スキ率が少ないと失敗しにくいので初心者におすすめです。髪を切るときに、同じ部分に何度も刃を入れるのではなく、根元・中間・毛先とずらして入れるのもポイント。
スキ率が大きいと切るスピードは速いですがこまかい調整が難しくなります。わかりやすい切り方ガイドブックがついたものもあるので、不安な人はセットアイテムを選ぶといいでしょう。
スキバサミおすすめ12選
上記で解説したスキバサミの選び方を踏まえ、ここからはヘアケアアドバイザー・sakuranboさんと編集部が選んだスキバサミを紹介していきます。気になるものがあればぜひチェックしてみてください。
立体ハンドルなので扱いやすく、長時間カットしても疲れにくい『Tsubame -燕- GTX630CCT 立体 セニング』。抜けのいい段状の刃とライン残りがしにくいところが魅力です。
階段状になった刃先で作業がスムーズ
こちらのスキバサミはくし刃の先端が階段状になっています。めずらしいこの形状のおかげで、カットする際の髪がV字刃のように引っ掛かることもなく、スムーズに作業を進められます。
出荷時に職人が実際にカットを行なっているので、品質は保証済み。30日間は返品にも対応しています。購入後メンテナンスを1回メーカー負担で受けられるアフターケアつきです。
ステンレス刃なので耐久性や鋭利性がばつぐん
硬度の高いステンレスで焼き入れ、本刃付けを行なっているため、耐久性があり、長く使える1本です。
また開閉もスムーズで手になじみやすいフォルムになっているため、長時間のカットでも手が疲れません。
くし刃の先端はV字型になっており、この部分で髪をカットするため、通常のハサミより大きく開いてから使用することで髪がより多くくし部分に挟まれてカットできます。
ステンレスの加工に定評があるメーカーのスキバサミ
刃の部分にステンレス特殊合金、持ち手の部分にステンレスを使用したスキバサミです。シゲル工業は、ステンレスシンクなどステンレス加工には定評があり、こちらのスキバサミも高い評価を受けています。
刃線は直刃になっており、シンプルで使いやすいフォルムです。スキ率は25%で、一度に切りすぎることもありません。
高級感のある木箱に収められているので、美理容師を目指す方へのギフトとしてもぴったりです。
『すきバサミ A5』は、ほどよいスキ率で失敗のリスクが少なく、ガイドブックつきなので初心者にも使いやすいアイテム。両歯コームやシザーケースが付属しているのではじめての1本にもぴったりです。
15~18%と低いスキ率で初心者にもおすすめ
こちらのスキバサミは、美容師による厳しい試し切りのテストのなかから選ばれたものです。
くし刃の先端がフラットになっているため、カット時に髪が引っ掛かりません。15~18%程度のスキ率なので、カットに慣れていなくても大きな失敗はないでしょう。
スキバサミケース、調節器具、コーム、掃除布などが同梱されており、あらかじめ調整が済んでいるので手元に届いたらすぐに使えるのもうれしいポイントです。
くし刃のゆるやかカーブが切りすぎを防止
多くのスキバサミは、くし刃が直線になっていますが、こちらのくし刃は緩やかなカーブをを描いているのが特徴です。くし刃の先端もフラットになっているため、髪に通したときに、余分な髪が逃げやすく、切りすぎを防いでくれます。
そのためスキ率も15%と低め。初心者にも使いやすいスキバサミです。ハンドルも人間工学に基づいた立体デザインになっているので持ちやすく使いやすいです。
セルフカット初心者にぴったりのハサミセット
セルフカットをはじめようと考えている人にぴったりのカットバサミとスキバサミのセットです。どちらのはさみもコンパクトなサイズなので、扱いやすいのがポイントです。
初心者にも使いやすいイラストつきのマニュアルが同梱されていて、前髪はカットバサミ、サイドはスキバサミ、もみあげはカットバサミとスキバサミの併用などカット方法を詳しく解説しています。マニュアルを参考にしながら好みの髪型に整えましょう。
刃裏をすいているので、初心者にも使いやすい
刃物メーカーとして知られている貝印のスキバサミです。ステンレスで作られた刃の裏(刃同士が重なる部分)がすいてあるため、使いやすい軽量設計がポイントです。ハンドル部分も抗菌剤が配合された樹脂になっており、軽くて持ちやすく、衛生的であるのも魅力です。
スキ率は50%と高いので、セルフカットに慣れている人におすすめです。
手に馴染むコンパクトサイズ
長さが15.5㎝とコンパクトサイズなので、女性が持っても大きすぎないサイズ感がポイント。はさみの目は粗く、横に入れてしまうと栓が入ったように見えてしまうため、斜めか縦にはさみを入れるようにするのがセルフカット時のポイント。
また、はさみを大きく開閉するよりも細かく開閉したほうが自然になるので覚えておきましょう。
『UMIX MS224』はプロも扱う業務用スキバサミ。ドライカットにも向いているハマグリ刃なので、仕上がりを確かめながらカットしたいという人におすすめのアイテムです。
絶妙なスケ感を求める人におすすめ
スキ率20%では少ないけれど、30%はスキすぎだと感じる人におすすめの、24%の絶妙なスキ率を持つスキバサミです。
くし刃の先端はL字のような形と、小さな段差が組み合わせられている形状で、カット後の髪の引っ掛かりを抑えます。
ハンドルも3Dハンドルになっており、立体的で長く作業しても手が疲れません。
人間工学に基づいたハンドルで手にしっかりフィット
持ち手の部分は、人間工学をもとに設計されているため、手にしっかりフィットして、長時間の作業でも疲れにくい構造になっています。ハンドルの接点もシリコンゴムが内蔵してあり、カットの際のカチカチといった音をできるだけ抑えるなどの工夫もポイントです。
良質のステンレスを使用しているため、腐食にも強く耐久性があり、長く使えるスキバサミを求めている人におすすめです。
職人の技が随所に光るアイテム
岐阜県関市は、古くから刃物の町として知られ、世界三大刃物の産地のひとつです。関伝統の技術を生かして作られたこちらのスキバサミはスキ率が50%になっています。
ハンドル部分はABS樹脂で加工されており、金属が苦手な人にも使いやすく、指にフィットする仕様になっています。このハンドルに親指と薬指を入れて親指側を動かすと安定してカットできます。
1日10本しか作られないまぼろしのハサミ
職人歴30年以上というベテランの手でも1日10本程度しか作ることができない希少なカットバサミとスキバサミセットです。
国産の炭素鋼は不純物が少ないため、サビにくいのが特徴。
長時間作業を行なう美理容師の負担を軽減するために5Dの立体的なフォルムになったハンドルは、疲れにくく腱鞘炎なども起こりにくくなっています。
カットに使用するくしも同梱されているので、届いたらすぐにカットできます。
「スキバサミ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スキバサミランキングの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのスキバサミランキングの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スキバサミを使ったカット方法とは

Photo by Allyson Carter on Unsplash
ポイントを押さえておくと家庭でも自然なカットができます
スキバサミを使っていきなり髪をザクザクと切ってしまうと、一部だけ切りすぎたり、バランスが悪かったりする可能性があります。大きく2つの方法を紹介しますので、参考にしてください。
・男性やショートカットの子ども
軽く濡らした髪をいくつかのパートに分け、ピンやゴムで仮留めします。ハサミを持っていないほうの手で、切りたい毛束を持ち、頭皮に対して斜め垂直方向にハサミを入れます。平行ではなく垂直に切ることで、仕上がったときの、すいていない部分とすいている部分のバランスがよくみえます。
・女性やロングヘアの子ども
濡らして軽くタオルドライした髪をいくつかのパートに分け、ゴムやぴんで仮留めします。カットしたい毛束を取ったら、軽くねじってからハサミを入れます。ねじりを加えることで、カットしない部分も出てくるため、仕上がりが自然な感じになります。
セルフカットに役立つアイテムはこちら
スキバサミでナチュラルな仕上がりにカットしよう
今回は、ヘアケアアドバイザー・sakuranboさんと編集部で、スキバサミの選び方とおすすめのスキバサミを調査しました。選ぶ際のポイントは「スキ率」「刃線」「サイズ」の3つだけです。
「前髪だけでも整えたい」「襟足が自分でカットできれば」と思っていてもなかなか美容室に行く時間がないときなど、スキバサミがあれば自宅でかんたんにカットができます。
この記事を参考に、スキバサミで好感を持たれる髪型を目指しましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
美容師経験や自身の子育て経験を活かしたわかりやすい記事を心掛けています。好奇心旺盛で多趣味なので、日々学びながら子どもとともに成長中です。 メイクやヘアアレンジが好きなので美容師時代は趣味のカメラでモデルを使った撮影や、コンテストでの入賞経験あり。海外生活を経て結婚後、子育てと両立して複数媒体でライター活動しています。 忙しくても手抜きでもおしゃれを楽しみたい、そんな女性を応援します! ◆美容師免許◆ヘアケアマイスター