五月人形とは
五月人形とは、こどもの日である5月5日に男の子の誕生を祝い、その後の健やかなる成長と立身出世への願いを込めた飾りのこと。こどもの日には、鎧や兜、また鯉のぼりや武者絵のぼりなどを飾るのが一般的で、鎧や兜は「内飾り」、鯉のぼりや武者絵のぼりなどは「外飾り」に分類されます。内飾りも外飾りも男児の成長を願って飾るものですが、外飾りは、神様に知らせる意味もあるようです。
五月人形の選び方とは? 兜・鎧・人形飾り
メーカーや種類、価格帯も幅広く、どれを選んだらよいのか迷ってしまう方も多いと思います。ここでは、選び方のポイントを項目ごとにまとめています。失敗しないために、ポイントを押さえておきましょう。あわせて、保育士の河井恵美さんからのアドバイスもご紹介します。
サイズで選ぶ|着用の有無をチェック
五月人形を選ぶときに、最初に決めることは子どもが「着用するかどうか」です。あらゆる災いから身を守れるよう、子どもに兜や鎧を着させたいと考えているなら、着用兜か着用鎧のどちらかから選びましょう。着せない場合は、兜飾り、鎧飾り、人形飾りのどれを選んでもよいです。
着用できる鎧や兜は、着用できないタイプに比べてサイズが大きいので、飾る場所の確保が必須になります。
五月人形の種類で選ぶ
大きく分けて、兜飾り、鎧飾り、人形飾りの3種類があります。それぞれに込められた意味や特徴があるので参考にしてみてくださいね。
戦国武将デザインも人気の「兜飾り」
サイズが豊富でデザインの種類も多い、「兜飾り」。無事に成長するためのお守りとして、兜を中心にした五月人形です。男の子らしいデザインで人気があります。
サイズはコンパクトなものから、迫力のある大きいものまで幅広くありますので、家のスペースに合わせて選べるのも魅力です。戦国武将がモチーフのデザインも多く、お気に入りの武将の兜をチョイスするのもよいでしょう。
荘厳な造りの「鎧飾り」
五月人形のなかでも、重厚感があり荘厳な造りの「鎧飾り」。本来、敵の攻撃から身を守るために使われる鎧は、男の子の全身を守る意味などが込められています。
着用できるものが多いので、子どもに着せる場合はこちらのタイプがよいでしょう。広いスペースが確保できそうなら、鎧飾りを飾るのがおすすめです。立派で見栄えがよくなります。
かわいらしい「人形飾り」
兜や鎧を人形が身に着けている「人形飾り」。凛々しくもかわいらしい顔立ちの人形が多いです。
心やさしい子に育つように願いを込めた「金太郎」や、武芸の達人「牛若丸」、豪胆な「弁慶」、勇敢な「桃太郎」などがモチーフとして挙げられます。人気キャラクターが五月人形になったものもあり、幅広いデザインを選べるのが特徴です。
飾りつけのタイプで選ぶ
飾り付けのタイプは、「ケース飾り」と「収納飾り」の2種類です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ケース飾り
ケース飾りは、ホコリや汚れなどから飾りを守れるので、いつもきれいな状態をたもつことができるのがメリット。飾っている間は、ケースのホコリを落とせばよいなどお手入れも簡単です。一方で、兜や付属品とガラスケースを別々に収納しなければならない場合には、収納スペースを確保しなければなりません。
収納飾り
飾り台となる箱に兜や付属品を収納できるのが収納飾りタイプ。出し入れがしやすく、コンパクトに収納できます。また収納ケートが飾り台になるので、どこにおいても見栄えよく飾ることができるのがメリットです。
付属品もチェック
五月人形を引き立てる付属品も大切です。五月人形それぞれを個性的に彩ります。
豪華になる屏風・背景付き
仕切りや風よけのための「屏風・背景」ですが、デザインにも注目しましょう。豪華な雰囲気を出したいなら、きらびやかな金屏風がおすすめ。男の子らしい感じにしたいなら、松や龍、トラなどのデザインが入ったタイプが勇ましさが引き立つのでおすすめです。
屏風や背景が付属していない場合、五月人形を飾る場所によっては、寂しい印象になってしまうこともあります。五月人形を飾りたいと思っている空間全体を思い描きながら選ぶようにしましょう。
刀や弓などの小物付き
五月人形の両脇に置かれている「刀」や「弓」。それぞれの小物にも意味が込められています。刀や弓は本来武器として使うものですが、五月人形においては疾病除けや魔除け、護身の役割を果たしています。長い弓は神様が宿り、刀は人をキズつけない儀式・身体を護るためのものといわれます。
屏風や背景とのバランスを考えながら、メインとなる五月人形に合うデザインをチェックしましょう。
飾る場所と収納場所をチェック
現在、マンションやアパートに住んでいる方も多くいるでしょう。そこで大切なのは、五月人形を飾るスペースの確保。飾る場所が広く取れない方は、しっかりと五月人形のサイズを確認することが大切です。また1年のうち大半は、倉庫や納戸にしまっておかなければなりません。収納スペースの確認もしておきましょう。
義父母や両親にプレゼントしてもらう場合には事前によく相談を
五月人形は、お嫁さんやお婿さんの両親から贈る、嫁ぎ先の両親から贈る、など地域によって慣習がある場合があります。気になる五月人形が見つかったら、義父母や両親に相談するのがよいでしょう。
かわいいお孫さんのために心をこめて選びたいと、それぞれで五月人形を用意している可能性も考えられます。家族や親せきの皆さんが気持ちよくお祝いできるように、事前に相談して決めましょう。
五月人形のおすすめ12選 おしゃれなデザインや飾りやすいコンパクトタイプも
ここまでに紹介した選び方をふまえて、保育士の河井恵美さんと編集部が選んだおすすめの五月人形をご紹介します。
「五月人形」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 五月人形の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの五月人形の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
五月人形に関するFAQ
五月人形のおさがりはしてもよい?

兜や鎧には、「子どもの身代わりに災厄を引き受ける」という意味があり、子どもが健やかなに成長してほしいという願いを込められているところから、一人にひとつが基本となります。
購入など準備はいつごろまでにしたらよい?

五月人形は、一般的には4月には準備を完了しておくものといわれています。五月人形は工芸品のため、人気のものはすぐに売り切れてしまいます。多くの取扱店では3月3日のひなまつりおわりに五月人形の売り出しを始めます。ですから3月の中旬から購入の用意をしておくとよいでしょう。
五月人形を飾る時期は?

飾る時期に決まりはありませんが、一夜飾りは厳禁です。早い時期から飾る分には、特に問題はなく、遅くとも1~2週間前までに飾るようにしましょう。
なお、五月人形をしまう時期についてはルールはないので、ご家族でしっかりと相談しながら、飾る期間を決めるとよいでしょう。
兜や鎧と鯉のぼりは両方飾った方がよい?

自宅の環境が許すのであれば、両方とも飾ってあげるのがよいでしょう。兜には「身を守る」という願いが、鯉のぼりには「立身出世」という願いが込められているからです。最近の住宅事情に配慮したコンパクトなタイプも多数発売されています。
思い出に残る「端午の節句」を迎えて! エキスパートからアドバイス
助産師・看護師・保育士
重厚な雰囲気で全身装備がそろっているものや兜だけのもの、かわいらしい人形タイプのものなどさまざまな五月人形があるので、飾る場所や部屋の雰囲気に合わせたものを選びましょう。お祝いごとは、地域の風習も関係してきますので、家族で話し合って購入すると選びやすくなります。
また五月人形は、人形のサイズや置く場所の広さを考慮して購入することが大切です。飾らないときにしまう場所の確保も忘れないようにしましょう。
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看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務していました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。 青年海外協力隊でアフリカに赴任した後、国際保健医療を学ぶために大学院に進学し、修了しました。親御さん方へのアドバイスを充実させたいと思い、保育士資格も取得して役立てています。 現在、シンガポールに住み2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務して日本人の妊産婦さん方に関わっています。 インターネットでエミリオット助産院を開設し、妊娠や出産、産後の様々な相談に応じています。