スキー・スノーボード用バックパックの選び方 容量・使いやすさ・機能性
スキーやスノーボードの時に、必要なものを持ち歩くのに便利なバックパック。見た目の好みだけで選んでしまうのは失敗のもとです。ポイントは下記の6つ。
【1】容量
【2】背中への負担が軽減できるか
【3】体にフィットするベルトか
【4】使いやすさ
【5】機能性
【6】安全面
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に安全で使いやすいスキー・スノーボード用バックパックを知ることができます。危険と隣り合わせだからこそしっかりと対策をして、楽しく滑りましょう!
容量で選ぶ
つい余裕のあるサイズを選んでしまう人も多いですが、スキーやスノーボード用のバックパックを選ぶ際にはNG。バッグが大きくて中身が少ないと、滑っている最中に中で荷物がかたより、バランスを崩してしまいやすくなるためです。
自分の荷物の容量に合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。
「20L以下」必要最低限しか持ち歩かない方
ゲレンデ内であれば、とくに登山の時に必要な道具やウェアを持ち運ばなくてもいいので、小さめのバックパックがいいでしょう。
貴重品など、必要最低限のものしか持ち運ばないという場合には「20L以下」のものがいいですよ。
「20〜50L程度」ブーツや着替えも入れる方
整備された区域外のバックカントリーでも滑る人や、飲み物・着替えも一緒に入れておきたいなら、大きめのバックパックを選びましょう。
撮影用のカメラの三脚なども持ち運ぶ場合は「20~30Lほど」が目安。バックカントリーで滑る際や急な天候不良に備えた荷物、ブーツなども入れる場合には「30~50Lほど」のものを選ぶとよいでしょう。
背面パットがあれば背中の負担が少ない!
バックパックの背面部分にクッションが封入されているかも重要ポイント。
スキーやスノーボードでは、転倒する場面が頻繁にありますが、パットつきであれば背面への衝撃を軽減してくれます。また、ゴーグルやドリンクなどゴツゴツしたものが、直接背中に当たるのも防いでくれるので便利ですよ。
必要なベルトで選ぶ
滑っている最中にバックパックが上下に揺れると、バランスを崩す原因になりとても危険です。
体にしっかりフィットするバックパックを選ぶとともに、上下の揺れを防ぐための固定ベルトつきのものを選ぶようにしましょう。
「チェストベルト」体全体の負担軽減
容量が小さめのバックパックなら、チェストベルトがついているだけでも、体への負荷は大きく軽減します。
荷物が上下に動いてしまうと滑りに集中できません。少ししか荷物がないからと油断をせずに、安全を考慮して滑るならチェストベルトつきのものを選ぶのもいいですよ。
「ウエストベルト」さらに安定感が欲しい方
大きめのバックパックや荷物が重たい場合には、ウエストベルトもついているものがベストです。肩にかかる負荷も軽減してくれて疲れにくくなりますよ。
チェストベルトだけの時より安定感がUPして、滑りやすくなること間違いなしです!
「コンプレッションベルト」スキー板などを固定したい方
スキー板やボードを挿し込んで持っていくのであれば、バックパックの外側についているコンプレッションベルトが便利。滑っている時に暑くなり、上着などを脱いでも固定できて両手を空けておけるので安心です。
とくにお子さんのいるご家庭などは、子ども用の板や服などの荷物を固定しておけば、手をつないで歩けるので重宝しますよ。スキー板かボード、どちらかしか取りつけできないものが多いので注意が必要。
使いやすさで選ぶ
スキー・スノーボード用のバックパックを選ぶ際には、ファスナーやポケットなどの充実度にも注目しておきましょう。
専用の収納スペースなどがあれば、必要なものをすぐに取り出せるので、いったんほかのものを取り出さないといけないといったわずらわしさも防げますよ。
開閉しやすい大きめのファスナーや紐つき
スキー・スノーボードの最中はグローブをしているので、バックパックの中へのアクセスのしやすさは重要ポイント。
ファスナーの開け閉めは思っている以上に厄介なので、なるべく大きめのものや紐がついているものを選びましょう。
サイドポケットがあれば水分補給などに便利!
グローブをしたままでも取り出しやすい、サイドポケットがあるかもチェックポイントですよ。
ペットボトル専用のサイドポケットがついていれば、バックパックをいちいちおろして探さなくてもすぐに水分補給することができます。また、カメラ・スマホ・薬・絆創膏なども、アクセスしやすい場所に入れておけるので便利です。
機能性で選ぶ
ふだん使いのバッグに比べて、過酷な環境下での使用がどうしても多くなるスキー・スノーボード用のバックパックは、機能性も大切です。
貴重品や電子機器などを入れる小物入れに、衝撃吸収性や防水性が高い素材が使われているかどうかも確認しましょう。
ゴーグルなど割れ物を入れるなら衝撃吸収機能があれば安心
サングラスやゴーグルなど割れやすいものを持ち運びたい場合は、衝撃吸収素材が使用されているバックパックを選ぶようにしましょう。
万が一転んでしまっても割れにくいですし、きずもつきにくいので安心して滑れます。
貴重品を入れる方は防水機能があれば安心

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なるべく防水性の高い素材を選んでみましょう。
体やバックパックに付着した雪が内部にまで浸水してしまうこともあります。財布などの貴重品やスマホなどの電子機器を入れる場合には、防水性の高い素材が使われているかも確認しましょう。
とくに、初心者の方は転倒や悪天候にも備えて防水性を重視して選ぶと安心ですよ。
凸凹が少ないタイプなら安全!
自分の気に入ったデザインのアイテムを選ぶのはもちろんですが、スキー・スノーボード用のバックパックを選ぶ際は安全面を第一に考えましょう。具体的にいえば、バックパックから紐などの装飾物が飛び出していないデザインを選ぶのが◎。
凹凸があることでリフトで挟まったり、ほかの人と絡まったりと実はとても危険。シンプルなものを選び、事前にトラブルを回避しましょう。
用途に応じて使い勝手を考慮! プロスノーボードコーチよりのアドバイス
容量や収納ポケットなどの機能について、使い勝手が良さそうなものを選びましょう。
また、バックパックにも背負ったまま滑るタイプと、ブーツなどホテルや車からゲレンデへ出るまで荷物を運ぶためのものがあります。用途に応じたバックパック選びも重要です。
スキー・スノーボード用バックパックおすすめ11選 利用方法に合わせて
ここからは、選び方のポイントを押さえながら、スキー・スノーボード用のバックパックを紹介していきます。
紹介したアイテムを参考にして、あなたの利用方法に合わせた素敵なバックパックを探してみましょう。
ヘルメットもしっかり入る、50L大容量!
飛行機などを利用してスキーやスノーボードに行く人にぴったり、機内持ち込み可能なバックパック。飛行機搭乗時などに邪魔にならないよう、パッド入りストラップやベルトをバックパネルに収納することも可能です。
大容量のためヘルメット・ブーツ・ゴーグルなど多くの荷物を収納できます。耐久性のある防水素材を使用。内部にまで浸水することもなく安心ですね。
型崩れしにくいためきれいに収納ができる!
60Lの大容量で、両側サイドにはファスナーつきの収納ポケットもあり、ブーツなどがしっかり入るバックパックです。ブーツだけではなく、ウェア・グローブ・キャップ・ゴーグル・着替えなども入り、荷物の多い時にも安心です。
低価格なのに型崩れもしにくくきれいに収納ができる、ユーザーのあったらいいなを形にしたアイテムです。
22-23 ダカイン ヘリ プロ DAKINE HELI PRO 20L スノーボード スノボー スキー バッグ バックパック リュック ギア 収納 SNOW Col:Bis
ポケットが充実しているため小物の整理もかんたん!
メインスペースは約40Lの大容量でたくさんの荷物が入ります。両サイドには機能ファスナーポケットがあるため、小物類の整理もしやすい安心のバックパックです。背面にはダイレクトに荷物を出し入れできるアクセスファスナーも搭載しています。
デザインは大胆な切替と立体ロゴがポイントで、カラーも黒を基調とした7色展開のおしゃれなアイテムです。
「スキースノーボードバックパック」のおすすめ商品の比較一覧表
エキスパートのおすすめランキング スキー・スノーボードバックパックトップ3を選出!
ご紹介した商品の中から、プロスノーボードコーチの出口 超さんがおすすめする商品ランキングを発表します。スキー・スノーボードバックパック選びの参考にしてみてください。
3位 サロモン『エクステンド ゴートゥスノー ギアバック』
サロモン『エクステンド ゴートゥスノー ギアバック』
2位 ダカイン『ヘリ プロ 20L スノーリュック』
ダカイン『ヘリ プロ 20L スノーリュック』
1位 ミレー『スティープ 22』
ミレー『スティープ 22』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スキー・スノーボード用バックパックの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのスキー・スノーボード用バックパックの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのリュックやバッグはこちら
安全を第一に考えて
スキー・スノーボード用のバックパックを紹介してきました。
スキー・スノーボード用のバックパックは、ふだんのバックパックを選ぶときとは違い、安全を第一に考えなければいけません。
ご紹介したポイントを押さえて、あなたにぴったりのバックパックをみつけてくださいね。
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京都府舞鶴市生まれ。日本体育大学卒。SIA(日本プロスキー教師協会)教育部技術委員スノーボードデモコーチ。力学に基づいたスノーボード理論を2006年に構築。 著書に「もっとカッコ良く滑るスノーボード」(メイツ出版)、「はじめてでも絶対うまくなるスノーボード」(主婦の友社)、自費出版によるe-book「もっと優雅にカッコ良く滑るスノーボード」(Kindle)などがある。 人の骨格やバランスに応じたレッスン・バインディングのセッティング診断に定評あり。スノーシーズンは主に、神立スノーリゾート(新潟県)で自身のレッスンプログラム「超塾」を開催。夏場は地元舞鶴市にてスクーバダイビングとSUPのガイドをしている。