ランドナーとロードバイクの違いとは?
ランドナーとロードバイクは、見た目がよく似ているので違いがよくわからないという方が多くいます。ランドナーは、旅をすることを目的とした自転車であり、速さを競うものではありません。
さまざまな道を走るため安定性が重視されており、ロードバイクよりも太めのタイヤが装着されています。また、荷物を積むことを想定して作られているため、ブレーキワイヤーが邪魔にならないように上に飛び出しているなどの特徴があります。
ランドナーの選び方
それでは、ここからはランドナーの選び方について見ていきましょう。自転車整備士・椿 直之さんのアドバイスも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
キャリアがついているか
通勤・通学で使う場合や旅をする場合でも、大きな荷物を積みたいのであればキャリアは欠かせません。もちろん、ランドナーを購入したあとでオプションとしてつけることも可能ですが、標準装備されていれば最初からついているので、自分であとで取りつけなくて済みます。
ツーリングキャンプなど多くの荷物が必要な場合は、前後にキャリアがついているものがよいでしょう。ふだん使いであれば、前後どちらかについているものでもよいでしょう。
自分の使い方にあったキャリアをチェックしてみてください。
フレームの素材は?
ランドナーに使われているフレーム素材といえばクロモリフレームというイメージがありますが、なかにはアルミが使われているものもあります。それぞれの特徴をしっかりと知っておきましょう。
クロモリフレーム
クロモリとは「クロームモリブデン鋼」の略称であり、炭素鋼にクロムとモリブデンを配合した合金のことを言います。通常の鉄製の素材よりもサビにくく、弾性があって加工しやすいため自転車のフレーム素材として重宝されています。
ランドナー初心者の方でも扱いやすく、乗りごこちがよくてロングライドでも疲れにくいという特徴があります。また、素材が頑丈で壊れにくいため、しっかりと手入れをすれば何十年も乗り続けられるでしょう。
アルミフレーム
アルミフレームは安価な素材であることと、加工がしやすいことからロードバイクに多く使われている素材のひとつです。固くてキレのある乗り味を楽しめるのが、アルミフレームの特徴だといえます。また、フレームが頑丈でゆがみが少ないので、ペダルを踏みこんだときの力がダイレクトに身体に伝わる感覚を味わえます。
ただし、アルミは金属なので経年劣化に注意が必要です。メンテナンス自体はとてもかんたんですが、日ごろからしっかりと管理することが大切です。
タイヤサイズは?
ランドナーで世界一周や海外旅行をしたいと考えている方は、タイヤサイズもしっかりとチェックしましょう。
旅先でタイヤがパンクするなど、急なトラブルが起こったときにその地域で取り扱われていないタイヤサイズだとどうすることもできません。どの地域でも取り扱いが多いといわれているのは、26インチのタイヤサイズです。ランドナーには700(約27インチ)のものもありますので、タイヤサイズはよく見てください。
泥除け
ランドナーの特徴として、「泥除け」がついていることがあげあれます。これは、タイヤが巻き上げた小石や泥などから身を守ってくれる役割があります。悪路を走ることを想定しているのであれば、検討してみてください。
安定感を重視するなら
ランドナーはロードバイクよりも太めのタイヤがセットされていますが、より安定感を重視したいのであれば40mm程度の太さのタイヤがよいでしょう。
また、たくさんの荷物を載せたり、長時間走り続けたりする場合は、安定感がないと疲れやすくなります。反対に、スピード感を楽しみたいという方は、細めのタイヤを選ぶとよいでしょう。
フロントトリプル
ソロキャンプや旅の途中に多く峠があるのであれば、ギアが3枚あるフロントトリプルのランドナーを選びましょう。ランドナーはおもに、ギアが2枚と3枚のものがあります。3枚のほうがパワフルに走行できるので、坂道でもかんたんに登れるでしょう。
しかし、ギアが増えればコストも上がる傾向にあるため、ランドナーをどう使うのかということをしっかりと考えて決めることが大切です。
スピードよりも安定性、快適性を重視 自転車整備士がアドバイス
用途としてはやはり長距離の旅を楽しむものなので、軽さやスピード重視のアルミフレームよりも、乗り心地のしなやかさで疲労がたまりにくいクロモリフレームのものがよいでしょう。また旅先でのパンクなどのトラブルに見舞われたときにチューブが手に入りやすいタイヤサイズである26インチがオススメです。
フロントフォークを引き抜いてかんたんに前輪を脱着できる、輪行にすぐれたものもあります。
ランドナーおすすめ4選 フレーム素材・タイヤサイズ・重要もチェック!
自転車整備士・椿 直之さんと編集部が選んだ、ランドナーおすすめモデルを紹介していきます。自転車整備士・椿 直之さんのコメントもぜひ、チェックして自分に合ったランドナーを見つけてください。
スポーツ志向の高いランドナー
高速ツーリングに適した700Cホイールには、一般的なロードバイクよりも少し太めのタイヤを採用している『DIA ARAYA Diagonale』。8段11-32Tカセットギヤと、ギヤガード一体型のフロントコンパクトドライブ50-34Tにより、ワイドなギヤレシオを獲得しています。
また、チェーンフックをシートステーとチェーンステーの2カ所に配備しており、輪行にも便利な工作を施しているランドナーです。
フレーム素材 | クロモリ MIDサイズ シートアウターバテッド TIG溶接フレーム |
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タイヤサイズ | DELI 700×28C SA-269 F/V |
重量 | 12.4kg (13.0kg) |
フレーム素材 | クロモリ MIDサイズ シートアウターバテッド TIG溶接フレーム |
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タイヤサイズ | DELI 700×28C SA-269 F/V |
重量 | 12.4kg (13.0kg) |
ミヤタサイクル『Freedom Plus(フリーダムプラス)』
ロード用コンポーネントを装備したランドナー
オフロードでもかるがると走破できる、極太タイヤを装備しているフリーダムプラス。オールロードを楽しめるシマノ製の外装9段変速装備と、クロモリフレームによりしなやかな乗りごこちを実現してくれます。
雨の日でも安定した制動力を発揮してくれる、機械式ディスクブレーキを採用しています。
フレーム素材 | クロモリフレーム |
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タイヤサイズ | 27.5×1.75 |
重量 | 12.8kg |
フレーム素材 | クロモリフレーム |
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タイヤサイズ | 27.5×1.75 |
重量 | 12.8kg |
幅広い拡張性を兼ね備えたランドナー
クロスバイクのスタンダードとして確立しているRFLをベースに、よりシンプルかつクラシカルなデザインに仕上げたRFT。基本スペックの充実はもちろんのこと、ユーザーの期待にこたえる幅広い拡張性も兼ね備えています。
全体のカラーリングとアートワークに、ラレーらしさを感じることができる飽きのこないデザインのランドナーです。
フレーム素材 | Cr-Mo Mid-size D.B. TIG Welding |
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タイヤサイズ | SCHWALBE 700×28C MARATHON GREEN GUARD F/V |
重量 | 13.0kg |
フレーム素材 | Cr-Mo Mid-size D.B. TIG Welding |
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タイヤサイズ | SCHWALBE 700×28C MARATHON GREEN GUARD F/V |
重量 | 13.0kg |
レトロスタイルでも気軽に街乗りできる
細部にまでこだわったレトロデザインのクエロ700Fは、おしゃれに街乗りをするのがコンセプトになっているランドナーです。ただデザインがよいだけではなく、機能も充実しているのでロングライドにも対応できます。
頑丈なクロモリフレームを採用しており、細身で美しい見た目を実現しました。フロントキャリヤやワイヤーロックなど、オプション品も充実しています。
フレーム素材 | クロモリ製 TIG溶接 |
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タイヤサイズ | 700×32C |
重量 | 12.1~12.2kg |
フレーム素材 | クロモリ製 TIG溶接 |
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タイヤサイズ | 700×32C |
重量 | 12.1~12.2kg |
「ランドナー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ランドナーの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのランドナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ランドナーに関するQ&A よくある質問
ランドナーのオーダーメイドはできますか?

できます。オーダーメイドを行っている工房には「セミオーダー」と「フルオーダー」があり、各工房によって追加オプションもあるようです。
日本一周を考えています。自転車に最低限必要な条件は何ですか?

1)体を自由に動かしやすいドロップハンドル。2)多くの荷物を積んでも安定性を維持できる太めのタイヤ。3)キャリア・泥除けを取り付けられるダボ穴があること。4)変速性能があり、低ギア比があること(リアは9速まで)。5)丈夫であること。以上が最低限求められます。
ロードバイクが気になる方はこちらもチェック!
ランドナーもよいけれど、ロードバイクも気になるという方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
安定性の高いランドナーはさまざまな使い方ができる
自転車整備士・椿 直之さんと編集部が選んだ、ランドナーおすすめモデルや選び方などを紹介しました。
ランドナーは旅をすることを目的としている自転車ですが、その安定性の高さから通勤・通学などのふだん使いもしやすい自転車として多くの方に愛されています。メーカーによってタイヤサイズやツールリングバーの形状などが異なるので、購入前はいろいろと情報を集めましょう。
今回紹介したランドナーを見て、ぜひお気に入りの1台を見つけてみてくださいね。
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