「ホルンマウスピース」のおすすめ商品の比較一覧表
ホルンマウスピースの選び方
まずはホルンマウスピースの選び方をチェックしていきましょう。元大手楽器メーカー勤務・山野辺祥子さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのホルンマウスピースを選ぶために参考にしてみてくださいね。
音色・吹き心地を左右する「カップの形状」を選ぶ
ホルンに使われるマウスピースには2種類あることをご存知でしょうか。カップの形状によってUカップもしくはVカップがあり、各々音色や吹き心地が違います。まずは、その違いを見てみましょう。
Uカップ|高音が出しやすい
Uカップは、丸みがあって温かい音色で演奏したい人にぴったりのマウスピースです。吹いたときに少し抵抗感があるのが特徴で、高音を吹きやすいという特徴があります。
一方、丸い音になりがちなので、はっきりした粒立ちのいい音を吹きたい場合は、どちらかといえば不向きでしょう。とはいえ、美しい音色で吹きたい人は多く、商品ラインナップもたくさんあるので選択肢が豊富なのはうれしいポイントです。
Vカップ|しっかりとした低音を鳴らせる
Vカップは、息の入る部分がまっすぐなので息のとおりがよく、粒立ちのよい音を鳴らしやすいマウスピースです。とくに低音をはっきり鳴らしたいときに向いています。
一方高音を鳴らしたいときは、自分で抵抗を作って吹く必要があるので吹くには技術が必要です。また滑らかに奏でたい旋律も強い音色で演奏しがちになってしまうので、そういった曲の場合は、Uカップのほうがいいでしょう。
ダブルカップ|Uカップ・Vカップのいいとこどり!
なお、UカップとVカップのメリットを兼ね備えたダブルカップというマウスピースもあります。1つのマウスピースで2つのマウスピースの強みを持っていますので、さまざまな曲に対応することができます。
浅い部分で高音を鳴らし、深い部分で低音域を鳴らすことができるので、一度チェックをしてみてもいいかもしれません。
手持ちのホルンに合うシャンクを選んで

Photo by Asher Legg on Unsplash
ホルンマウスピースには2種類のシャンクの種類があるので、合致したマウスピースを選びましょう。
マウスピースをホルンに差し込む部分のことを「シャンク」といいますが、ホルン用のマウスピースには「アメリカンシャンク」と「ヨーロピアンシャンク」の2種類があります。事前に、手持ちの楽器と合っているか確認しましょう。
商品としてはアメリカンシャンクのほうが多いようですが、この選択を間違えると、差し込んでもぐらついて吹きにくくなります。
吹きやすい内径サイズを選ぶ
マウスピースは内径のサイズによっても吹きやすさや音量が違います。一般的に内径が小さいと高音は出やすいものの音量は小さくなります。一方内径が大きいと低音は出やすく音量は大きくなりますが、吹き続けると疲れやすいです。
選び方としては、会場が大きなオーケストラで吹く人は大きいものを、ライブハウスなどで演奏するジャズ奏者は小さいものを選ぶ傾向があります。いずれにしても、自分の吹きやすいものをチェックしてみましょう。
音域や音量に合わせてスロート径を選ぶ
マウスピースのもっとも細くなっている部分を「スロート」と呼びますが、スロートのサイズによっても音域や音量が変わってきます。細く長いスロートは高音域を鳴らすのが得意であり、太く短いスロートは低音域を鳴らすのが得意です。
奏者の口の形や吹き方によって合ったものマウスピースは変わってきますが、初心者の方は、細長いスロートのマウスピースのほうが、吹きやすい傾向にあります。
カップの深さも音色や音域に関わる
最後にカップの深さにも言及しておきます。カップの深さによっても音色や音量に影響が出ます。浅いカップは明るい音色で高音域が鳴りやすく、深いカップは暗めの落ち着いた音色で低音域が鳴りやすいです。ぜひ自分の好みで選んでみてください。
なお、オーケストラやバンドで吹く場合は、周囲との音の混じり方も考慮するのもポイントです。ひとりだけこもったり、逆に前に出すぎてしまうとハーモニーを崩してしまうので注意しましょう。
レビューチェックや音の確認がおすすめ 元大手楽器メーカー勤務がアドバイス
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務
ホルンのマウスピース選びは、求める音色や音質、奏者の唇の形や歯並びなどによっても適するものが異なってきます。
できれば試奏をしてから「これ!」というものをチョイスできればいいですが、無理な場合もあるかもしれません。そのようなときはぜひ通販サイトのレビューを確認してください。動画でプレイヤーが実際出している音を確かめることもおすすめです。
ホルンマウスピースのおすすめ12選 元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部が厳選
ここからは、元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部が厳選した、ホルンマウスピースのおすすめ商品を紹介します!
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務
ティルツ『フレンチホルンマウスピース Mc William 2 W』は、ベルリンフィルのホルン奏者をつとめたマクウィリアム氏のモデル。著書もあるので、奏法を参考にしつつマウスピースを使用するのもおすすめです。
YAMAHA(ヤマハ)『スタンダードシリーズ(HR-32C4)』は、同社のマウスピースのなかでもスタンダードなタイプ。楽器をはじめたばかりの方でも音を出しやすいでしょう。
Musik Alexander『Alexander Mundstück 8FM versilbert』もボアやや広めの標準モデルです。

ティルツ『フレンチホルンマウスピース Mc William 2 W』

出典:Amazon

YAMAHA(ヤマハ)『スタンダードシリーズ(HR-32C4)』






出典:Amazon

Musik Alexander『Alexander Mundstück 8FM versilbert』

出典:Amazon
Conn-Selmer Holton『フレンチホルン用マウスピース MDC(H2850-MDC)』

出典:Amazon
YAMAHA(ヤマハ)『カスタムシリーズ(HR-30-GP)』






出典:Amazon
ティルツ『フリューゲルホルンマウスピース(210-S8)』

出典:Amazon
Vincent Bach ( ヴィンセント バック ) 『フレンチホルンマウスピース 11 銀メッキ仕上げ』






出典:楽天市場
YAMAHA(ヤマハ)『アルトホルン スタンダードシリーズ 銀メッキ仕様(AH-38D4-SP)』

出典:Amazon
ジョセフ・クリエ『JKフレンチホルン Waldhorn M/French HornM Exclusive(W3 3DM)』

出典:Amazon
ジョセフ・クリエ『JKフレンチホルン Waldhorn M/French HornM Exclusive(W2 2DM)』

出典:Amazon
ティルツ 『フレンチホルンマウスピース シュミットモデル シュミット8』

出典:Amazon
Musik Alexander『Alexander Mundstück 5 versilbert』

出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ホルンマウスピースの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのホルンマウスピースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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自分にあったホルンマウスピースを見つけよう
この記事では、ホルンマウスピースの選び方とおすすめの商品を、元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で紹介しました。国内外さまざまなメーカーからホルン用のマウスピースは発売されていました。なかには特定のホルンに合わせて作られたモデルもあります。
ホルン用マウスピースを選ぶにあたっては、それ自体の特徴で選ぶというよりは、まずは使用する方の演奏のしやすさが優先されます。ぜひ、お店で試奏しながら自分に合ったホルンマウスピースを選んでみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。 音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。 現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。