タイヤワックスとは
タイヤワックスとは、タイヤをきれいに見せるためのコーティング剤のこと。
タイヤは、年数を追うごとに新品のときの黒々としたツヤをなくすもの。白っぽい状態だと洗車をしても、どこか足廻りが決まらなくなります。しかし、タイヤワックスを使用すればかつてのような光沢が蘇り、足廻りが引き締まった印象になります。
さらに、コーティング後は、汚れや劣化を防ぐ役割もあるため、車好きの方にとっては、なくてはならないメンテナンス品のひとつです。
タイヤワックスの選び方
それでは、タイヤワックスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】ワックスの種類
【2】塗り方
【3】その他の成分
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ワックスの種類をチェック
タイヤワックスを選ぶ際にまず重要なのが、水性と油性のどちらにするかということです。タイヤワックスに求めるものや、タイヤへの影響はどうなのかを考えて賢い選択をしましょう。
ここでは水性と油性のそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
▼水性:タイヤにやさしいツヤ出し向け
水性のタイヤワックスは、界面活性剤によりシリコンを水の中に分散させたもの。タイヤに塗ると水は蒸発してシリコンだけが密着し、ツヤをだしてタイヤを保護するという効果があります。
油性に比べてツヤだしの面ではやや劣り、雨などで流れ落ちやすい反面、タイヤにとって無害で傷める心配がないことから、安全性が高く気兼ねなく使用できるのが特徴。
▼油性:ツヤの長持ち向け
油性のタイヤワックスは、シリコンを石油系溶剤に溶かしたもの。油になじみやすい性質があり、タイヤへの密着性が高いことが挙げられます。シリコンの濃度が低くてもツヤを出してくれるため、安価で塗りやすいのがメリット。
しかし、石油系溶剤がタイヤに浸食したり、タイヤのひび割れを防ぐ劣化防止剤を落としたりする作用があるので、使用する場合は注意が必要です。
【2】塗り方をチェック
タイヤワックスは、形状によってスプレータイプと固形タイプに大別できます。塗り方や作業の難易度が異なるのはもちろんですが、効果に差が生まれるケースも。
スプレータイプと固形タイプ、それぞれの特徴を押さえましょう。
▼スポンジで塗るからホイールにかからない「固形」
ワックスが固形になっているタイプは、スポンジで適量を取ってタイヤに塗り付けます。塗る範囲を細かく調整できるため、ホイールやボディにかかる可能性が少ないのが特徴。
事前に水洗いをして汚れを落としたり、最後に拭き上げをしたりなど手間は必要ですが、ワックスがタイヤに密着してツヤだし効果に優れています。
▼サッと吹きかけるだけの簡単さがいい「スプレー」
スプレータイプのタイヤワックスは、作業が簡単で手軽さが魅力です。タイヤの接地面にかかるのはなるべく避けなければいけませんが、吹きかけるだけなので作業の難易度が高くないのがポイント。
商品によっては洗浄剤が含まれており、事前の汚れ落としが不要なものや最後の拭き上げがいらないものなどがあります。気づいたときすぐにタイヤワックスを使える手軽さがあります。
【3】その他の成分をチェック
タイヤワックスはツヤだし効果を期待して使うものですが、それ以外にもメリットがあればうれしいですよね。
実は、タイヤワックスは、さまざまな付加価値のある商品がラインアップ。成分によってどんな効能があるのかチェックしましょう。
▼劣化防止剤配合ならタイヤを保護する
タイヤは空気中に存在するオゾンと反応して酸化を起こすと、オゾンクラックと呼ばれるひび割れを発症します。
オゾンによる劣化を防ぐために、タイヤの中にはあらかじめ劣化防止剤が含まれていますが、タイヤワックスに配合することでさらに保護力がアップ。ツヤだしとともに劣化が進行するのを遅らせてくれます。
▼合成ゴムや洗浄剤が含まれているかもチェック
タイヤワックスの中には特殊な合成ゴムを配合したタイプが存在。ひび割れたタイヤに吹きかけると、クラックを埋めるという修復をします。
さらに洗浄剤が入っていれば、ワックスをすると同時にタイヤの汚れも落としてくれて一挙両得。また、紫外線からタイヤを守るUV吸収剤が成分に含まれていれば、劣化はもちろん変色からも守ってくれます。
エキスパートのアドバイス
フリーエディター&SUV生活研究家
タイヤの新しさや手入れの頻度によって選ぼう
タイヤは回転による摩擦のみならず、紫外線や雨などでもダメージを受けます。劣化を少しでも遅くするためには、タイヤワックスの使用が効果的です。
タイヤがまだ新しいという場合や、頻繁に洗車をする人は、液体タイプが手軽でおすすめです。長期間タイヤのメインテナンスをしておらず、表面が白くなったり、細かくひび割れしてしまっている場合は、固形ワックスでゴムをケアしてあげましょう。色もくっきりと黒くなり、愛車がシャープに見えるはず。
おすすめ商品の比較一覧表
おすすめ11選|水性タイプ
それでは、タイヤワックスのおすすめ商品を紹介します。まずは、水性タイプのワックスをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
おすすめ3選|油性タイプ
続いては、油性タイプのおすすめ商品をご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてくださいね。


通販サイトの最新人気ランキングを参考にする タイヤワックスの売れ筋をチェック
Amazonでのタイヤワックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
タイヤワックスに関するQ&A
艶出剤を塗るとひび割れたり劣化すると聞きますが大丈夫ですか?

メーカーによってはそのような事象が起こる恐れがありますので商品に記載されている注意書きをよく確認してください。タイヤを劣化させる最大の原因は、タイヤワックスに含まれる界面活性剤です。
タイヤを保管するときもワックスを塗ったほうがよいですか?

保管の際はワックスを塗らずに水洗いで汚れを落とし、乾かした状態で保管しましょう。市販のワックスのなかには、タイヤに悪影響を及ぼすものもあります。
ワックスをかける前はタイヤを洗って乾かすと効果的
洗浄能力のあるタイヤワックスも紹介しましたが、そうでない商品の場合、タイヤは水できれいに洗った後でワックスをかけましょう。洗剤を使う場合はタイヤ専用がおすすめ。
洗ったタイヤは、乾かして水気がなくなったところでワックスがけをするのが基本です。水分が残っているとワックスのムラになることも。後はワックスを塗って乾燥を待てばできあがりですね。
【関連記事】その他の車用具やメンテナンス品をチェック
まとめ
タイヤワックスのおすすめをご紹介しました。
タイヤワックスを選ぶ時には、まず水性か油性かどちらかを決めて、そのあと塗り方やツヤだし以外の効果は何が必要か考えるといいでしょう。
あなたのほしいタイヤワックスを選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。