手巻きタバコペーパーの選び方 燃料剤・素材・フレーバー
手巻きタバコには、乾燥させたタバコの葉(シャグ)を巻くためのペーパーが欠かせません。喫煙環境コンサルタント・板垣政行さんに取材をして、選び方のポイントを5つ教えていただきました。
【1】燃料剤の種類
【2】サイズ
【3】漂泊の有無
【4】素材
【5】味
上記の5つのポイントをおさえることで、自分に合った燃焼剤や素材を使って手巻きタバコペーパーを作りましょう。一つひとつ解説していきます。
燃料剤をチェック
まずは、手巻きタバコの燃焼剤から確認していきましょう。
燃料剤入りで火がつきやすい「フリーバーニング」
燃焼剤が入った手巻きタバコペーパーが「フリーバーニング」タイプです。着火しやすく火が消えにくいという特徴があります。一般的なタバコのペーパーも「フリーバーニング」です。
手軽に吸えるので、手巻きタバコ初心者でも扱いやすいでしょう。ただし、喫煙していなくても、灰皿に置いておくだけでどんどん燃えてしまうというデメリットはあります。
タバコ本来の味が楽しめる「スローバーニング」
スローバーニングタイプのペーパーには、燃焼剤は入っていません。スローバーニングタイプはタバコの燃焼が遅くなるだけではなく、燃焼温度も下がるため、タバコ本来の旨みを味わうことができます。
ゆっくりとタバコを楽しみたいというときにもおすすめです。ただし、着火しにくく吸いづらいため、扱いに慣れるまでには時間がかかるかもしれません。
作りたいタバコに合うサイズを選ぶ
手巻きタバコペーパーには、いくつかのサイズがあります。一般的なサイズのタバコを作りたいときには、「レギュラーサイズ」のペーパーを選びましょう。
レギュラーのほかにも、「 1・1/4サイズ」、や「キングサイズ」などもあるので、購入前にチェックしておきましょう。手巻きタバコを巻くための手巻きタバコローラーも商品によって対応しているサイズが異なるので注意が必要です。
タバコをおいしく味わうなら無漂白がおすすめ
手巻きタバコペーパーには、漂白されているものと、漂白されていないものがあります。どちらを選ぶか迷ったときには、無漂白タイプがおすすめです。
ペーパーが漂白剤を使って漂白されていないため、タバコ本来の風味を味わうことができます。タバコ本来の味をじっくりと味わいたいというときには、無漂白タイプのペーパーを選ぶといいでしょう。
ペーパーの素材で選ぶ
おいしいタバコを楽しむためには、ペーパーの素材にこだわってみることも大切です。
タバコの風味が楽しめる「ヘンプ」
ヘンプは素材に天然の麻を使っているペーパーです。ヘンプが使われているペーパーは紙のにおいが少なく、紙を燃やしたときの煙が目にしみにくいという特徴があります。
紙の味にクセがなく扱いやすいので、初心者の方が手巻きタバコペーパー選びで迷ったときには、素材にヘンプが使われているものを選ぶといいでしょう。
香ばしさが特徴の「ライスペーパー」
ライスペーパーの特徴はその薄さです。ほかの素材が使われているペーパーよりもタバコの香ばしさを感じることができます。
ふつうの紙巻タバコに近い味わいを楽しみたいという方も、ライスペーパーを選んでみるといいでしょう。ライスペーパーはシャグの香りを満喫できますが、薄すぎるペーパーは好ききらいが分かれやすくなります。
シャグの味をダイレクトに感じる「セルロース」
セルロースのペーパーは、ゆっくりと溶けるように燃焼するという特徴があります。そのため、タバコ本来の風味を時間をかけてじっくり味わいたいというときには、セルロースのタバコペーパーがおすすめです。
天然由来の素材を使っているセルロースのタバコペーパーは紙の味がしないので、シャグの味をダイレクトに楽しめます。
かすかに甘味がある「リコリス」
リコリスは「甘草(カンゾウ)」という植物の繊維を素材に使っているペーパーです。天然の甘味料としても使われることがある甘草を使っているため、吸ったときにも、かすかに甘さを感じます。
手巻きタバコを吸ったときの甘さにこだわりたいという方は、リコリスが素材に使われているペーパーを選んでみるといいでしょう。
フレーバーつきもチェックしてみよう
手巻きタバコペーパーには、いろいろなフレーバーがついているタイプも発売されています。ブルーベリーやスイカ、チェリーバニラなど、選べるフレーバーの種類も多彩です。
手巻きタバコの風味だけではなく、いろいろな甘さや味を楽しみたいという方はフレーバーつきの手巻きタバコペーパーもチェックしてみてください。
巻き紙にもこだわって、既製品にはない至上の1本を 喫煙環境コンサルタントがアドバイス
手巻きタバコを作るとき、当然のようにタバコ葉やフィルターにこだわる人は多いのですが、実は巻く紙も味や吸い心地に大きく影響する大事な要素です。
最初のうちはシャグ(タバコ葉)に付属のものでもいいですが、慣れてきたら燃焼の具合や素材なども確認しつつ、お好みペーパーを見つけましょう。画一化された既製品とは違う自分だけの1本を作り上げる楽しみはまた格別です。
手巻きタバコペーパー12選 パッケージやデザインなどで
喫煙環境コンサルタント・板垣政行さんと編集部で、上記の選び方をふまえた手巻きタバコペーパーおすすめ12商品を紹介します。お気に入りの手巻きタバコペーパー選びに役立ててください。
リーズナブルにさまざまなフレーバーを楽しめるのがJUICY『JUICY ブラントペーパー』。タバコ葉やフィルターでなく、ペーパーで味の変化をというのがミソです。

選べる多彩なフレーバー
さまざまなフレーバーが楽しめる手巻きタバコペーパーです。ブルーベリーやスイカ、チェリーバニラなど、さまざまなフレーバーが発売されています。
リーズナブルな価格なので、自分好みのフレーバーが見つかるまでいろいろと試してみるのもいいでしょう。その日の気分によってフレーバーを変えてみるのも楽しみ方のひとつです。
smoking『シングル リコリスペーパー』はほのかな甘みが人気。リコリスは、漢方でも使われています。

リコリスを使ったスローバーニングタイプ
素材にリコリス(甘草)が使われている手巻きタバコペーパーです。一般的なレギュラーサイズでペーパーには厚みもあるため、手巻きタバコ初心者でも巻きやすいでしょう。
ゆっくり燃焼するスローバーニングタイプなので、甘さを感じながらゆっくりとタバコを楽しみたいときにも適しています。1ブックレットあたり50枚入りです。
シャグの香りが楽しめる無漂白ペーパー
シャグの香ばしさを感じさせてくれる無漂白の薄いヘンプペーパーです。質の高い麻で作られているため独特な酸味はなく、遅めの燃焼速度でゆっくりとシャグの味と香りを楽しむことができます。
ペーパーの味に癖がないので、合わせるシャグを選びません。シャグの味を存分に満喫したいという方は、ぜひこちらの商品をチェックしてみてください。
塩素が無配合で灰が少ない
ライスペーパーが使われているスローバーニングタイプの手巻きタバコペーパーです。ヘンプでは叶わなかった極薄な厚みの無漂白ペーパーなので、相性のよいシャグを選べばタバコの風味がさらに引き立つでしょう。
塩素が使われておらず灰が少ないという特徴もあります。レギュラーサイズの手巻きタバコペーパーが60枚入っています。
薄さにこだわったエクストラスリム
細巻き派の方に適しているエクストラスリムサイズの手巻きタバコペーパーです。紙の重なりを可能な限り減らして、味に与える影響を少なくするように工夫されています。
糊には天然のアラビアガムを使うというこだわりもうれしいポイントです。なお、薄さを追求したペーパーには模様が施されています。ゆっくりと燃焼して自然鎮火しやすくなっています。
シャグの風味を満喫できるキングサイズ
薄さにこだわったライスペーパーを使っているので、シャグ本来の味が楽しめます。その薄さはシャグが透けて見えるほどです。紙の味はほとんどしないので、乾燥したシャグと合わせたい方にも適しているでしょう。
ゆっくりとした燃焼速度でシャグの風味を味わいたいというときにもピッタリです。裏面には張りつけ用のシールもついています。
質の高いヘンプを使用
質の高いヘンプを素材に使っている手巻きタバコペーパーです。シャグの味を損なうことなく、タバコ本来のおいしさを存分に満喫することができます。
クセの少なさが特徴で、まろやかな吸い心地を楽しめます。ほかの素材を使ったペーパーと気分によって使い分けてみるとその違いが一段とわかるでしょう。スローバーニングとなっているのでゆったりとした喫煙時間を過ごせます。
木目調のパッケージがおしゃれ
無漂白セルロースを素材に使った手巻きタバコペーパーです。ゆっくりとタバコの風味を楽しめるスローバーニングタイプ。ペーパーは自然なブラウンカラーで半透明です。糊には天然由来のアラビア糊が使われています。
ペーパーに使われている素材にこだわりたいという方にも適しているでしょう。木目調のユニークなパッケージも楽しい演出です。
天然素材にこだわるならRAW『クラシック・1 1/4』を。糊まで天然素材のオーガニック製品ですので、タバコ本来の味をたのしめます。

ヘンプを使った無漂白タイプ
糊まで天然素材にこだわった無漂白・オーガニックペーパです。純粋なヘンプと植物由来の成分だけを使用しているので、ペーパーの味が気になるという方もチェックしておきたいところ。
向こう側が透けて見えるほどの透かし加工が施されているので、巻紙がゆっくりと均等に燃焼します。300枚入りという大容量パックなのでコスパの高さも魅力です。
キングサイズのフリーバーニング
シガレットと同じような吸い心地が楽しめる、フリーバーニングタイプの手巻きタバコペーパーです。手巻きタバコをじっくりと思う存分味わいたいときに適したキングサイズ。
サイズは大きめですが、紙の厚さは一般的なタバコと変わらないため、初心者でも扱いやすいでしょう。角がカットされているのでローラーに入れやすいという特徴もあります。
「手巻きタバコペーパー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 手巻きタバコペーパーの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの手巻きタバコペーパーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
手巻きタバコ用のフィルターもチェック!
手巻きタバコペーパーは素材にこだわることも大切
今回は、マルチライターの板垣政行さんと編集部が選んだおすすめの手巻きタバコペーパーと選び方を紹介しました。手巻きタバコペーパーをじっくりと味わいたいという方は、燃焼剤を使っていない「スローバーニング」を選ぶといいでしょう。
手軽に吸いたい方や初心者は、燃焼剤が入った「フリーバーニング」を選んでみてください。タバコの風味を存分に楽しむなら、使われている素材に注目してみることも大切です。今回紹介した選び方や厳選商品を参考にして、こだわりの1本を作ってみましょう。
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二輪メーカー脱サラ後、スキーや登山・アウトドア専門誌での企画・取材・執筆に加え、文芸出版社での文庫本解説・漫画評論などを手掛けてきたマルチライター。 同時に空気環境及び防災セキュリティ関連など硬めな領域でのコンサルタントでもあり、特に受動喫煙防止対策の測定コンサルとしては日本で唯一無二。 阪神淡路大震災ののち防災士・メンタルケアカウンセラー等の資格を取得、趣味は剣道・空手といった武道系と鉄道旅行。