ヒュミドールとは?
ヒュミドールとは、葉巻を収納するための容器のこと。内部に加湿器や湿度計が付いており、葉巻の保管に重要な湿度管理が手軽にできるようになっています。
シガー(葉巻)の風味を保つためにも、ぜひ入手しておきたいアイテムです。
ヒュミドールの選び方
ヒュミドールには豊富な種類があるため、最初はどれを選べばいいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
ここからは、サイズや見た目など、選び方のポイントについてご紹介していきます。ポイントは下記。
【1】サイズ
【2】トップの種類
【3】機能
【4】内張りの素材
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】収容本数に合わせたサイズ選びが大事
人によって保有するシガーの数も異なるので、適したサイズを選ぶことが大切です。自分が保管したい量に対して、少し大きいサイズのものがいいでしょう。
ヒュミドールの容量に対して、7~8割ほどのシガーが占める状態が理想的です。シガーの数が少ないと、蓋を開けて空気が入れ替わった際に乾燥しやすくなり、逆にシガーがびっしり入っていると、加湿器の位置によっては湿りすぎるものが出てきてしまいます。
シガーを適切に管理するためにも、サイズには気を使いましょう。
【2】トップの種類で選ぶ
ヒュミドールには、フタ部分が「ガラス」になっているものと、「木製」の2種類があります。それぞれ良さがあるので自分の好みに合わせて選んでみましょう。
ここからはそれぞれの特徴について説明していきます。
ガラストップ|蓋を開けずに中身が確認できる
ガラストップのメリットは、蓋を開けずに中の確認ができることです。湿度計のチェックや、シガーの状態確認もしやすくなります。いつでもお気に入りのシガーを眺めることができるので、インテリアとしても見栄えがよいです。ただし、日の光による劣化を考慮するのであれば、木製の方がよいでしょう。
ガラストップでも、布をかぶせたり日の当たらないと場所に保管したりすることで、光による劣化は抑えることができます。保管場所や好みに合わせて選びましょう。
木製トップ|光をシャットアウトできる
ヒュミドール内部に差し込む強い照明や太陽の紫外線、湿度の変化などにより、シガーの葉はダメージを受け、味の劣化につながります。このため、保管を重点におくのであれば、光を完全にシャットアウトできる木製の蓋のものがおすすめです。
また、頻繁に蓋を開け閉めすることによってもヒュミドール内部の湿度が変化しますので、味の劣化につながってしまいます。
【3】機能で選ぶ
ヒュミドールには、仕切り付き・温度計付きといった機能があります。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
便利な機能もチェックして、より使い勝手のいいヒュミドール探しの参考にしてください。
仕切り付き|シガーの種類が多いなら便利
さまざまな種類のシガーを保管したい方は、仕切り付きのものを選ぶといいでしょう。整理して並べて置けばどこに何のシガーがあるか分かりやすく、管理もしやすくなります。
今は必要でなくとも、シガーと長く付き合っていくつもりの方はぜひチェックしてみてください。
湿度計付き|湿度管理に便利
ヒュミドールは湿度管理が大切な要素です。湿度計がついているものなら、いつでも湿度を確認できて便利。別途で湿度計を用意するのがめんどうな方は、セットになっているものを選ぶといいでしょう。
ただし、別売の信用性が高い湿度計を使いたいと考える方もいるので、自分の好みにあわせて選びましょう。
【4】内張りの素材はスペイン杉がおすすめ
ヒュミドールの素材には、おもにスペイン杉(セドロ)が使われています。防虫・調湿効果にすぐれた、シガーの保管に向いている素材です。また、スペイン杉の香りはシガーの香りと相性がよく、風味を向上させてくれるとも言われています。
シガーにとってメリットの多い素材なので、内張りにはスペイン杉が使われているものを選んでみてください。
『シガーライフ』著者・中村孝則さんからのアドバイス
保湿機能さえ完備されていれば、管理したいシガーの大きさや本数に合わせて大きさを選べばいいと思います。
基本的に、大容量の方が湿度管理にムラがないと思います。そのあたりは予算に応じて選べばいいでしょう。旅行に使いたい場合は、携行用の小さいのが便利です。
ヒュミドールおすすめ9選
選び方の要素を踏まえて、ヒュミドールのおすすめをご紹介します。
ガラストップのおしゃれなものから、機能性が高いものまで、さまざまな商品をピックアップしました。ぜひお気に入りのヒュミドールを探してみてください。
バーズアイパターンが美しいボックス
日本の代表的なパイプメーカーである柘製作所。日本国内はもちろん、柘製作所のパイプは海外でも人気を得ています。
柘製作所ではパイプ以外にもさまざまな喫煙具を扱っており、そのひとつが「N&K ヒュミドール」です。バーズアイパターンの美しくシンプルなボックス。仕切り板は可動式で、保管するシガーに合わせて仕切ることが可能。加湿器と湿度計もついているので、管理のしやすさも特徴です。

SLIFE『ヒュミドール』は、携帯用として充分な機能です。クラシックな雰囲気なので、開けた時のシズル感や、物としての存在感、ファッション性も申し分ないところでしょう。
レザーが高級感を演出
内側にスペイン杉材を使用し、表面はレザーで高級財布のような見た目。デザイン性にすぐれた、携帯用ヒュミドールです。旅行や出張先でシガーを楽しみたい方におすすめ。
ヒュミドールに不可欠な加湿器はもちろん、灰皿やカッターも付属しているのがポイント。どこでもシガーを楽しめる、ヘビースモーカーは要チェックのアイテムです。

モダンなデザインが魅力
金庫ケースのような近代的な見た目と、一瞬でわかりやすいデジタル湿度計が特徴。アンティーク調のデザインが苦手な方や、もっとスマートかつ効率的にシガーを管理したいという方におすすめ。
マグネット式で収納できるのもこのアイテムのアピールポイントです。しっかりと閉めて密閉空間を確保できるか気になる方も安心できるでしょう。
100本も収納できる大容量
大きなサイズで100本まで収納することができる、シガーをたくさん保管したい方にぴったりのアイテムです。表面は黒のマット仕上げで、さまざまなお部屋に溶け込むデザイン。インテリアにこだわる方におすすめです。
仕切りがついているので、種類ごとに分けることができるのもポイント。シガーの味をたのしみたいという方はもちろん、コレクターの方のお眼鏡にもかなうでしょう。
150本も入る収納力が魅力!
光沢があり、重厚かつ豪華な印象を受けるヒュミドールです。150本も入る収納力が特徴。シガーをたくさん用意しておきたいヘビースモーカーの方は、ぜひ持っておきたい一品です。
ほかではあまり見ることのない、バーズアイが美しい木材をはめ込んだアーチ型の蓋も魅力的です。洗練された雰囲気を醸しだし、インテリアとしてお部屋を彩ってくれるでしょう。

Dunhill(ダンヒル)『ホワイトスポット カナリーワーフ マカッサル』
Dunhill『ホワイトスポット カナリーワーフ マカッサル』は、100本以上が保管できる本格派。個人的な趣味で使うには最高峰のレベルでしょう。むしろ、シガーバーやホテルなど、プロの施設での使用におすすめです。インテリア的な価値や、営業的なプレゼンテーション効果も期待できると思います。
「ヒュミドール」のおすすめ商品の比較一覧表
ヒュミドールの使い方(セットアップ方法)
ヒュミドールを使う前に、加湿器に水を染み込ませて2週間放置し、湿度が70%で安定するようになったタイミングで収納します。染み込ませる水には、カビを防ぐために不純物を含まない精製水を使用しましょう。
使用中は、内部の湿度が70%程度になるよう、定期的に加湿器の調整を行いましょう。過度な蓋の開け閉めは、内部の湿度が変わってしまうため控えた方がいいでしょう。
ヒュミドールに関するそのほかの商品情報
嗜好品を選ぶときは自分の好みに合わせて
ここまで、ヒュミドールについてご紹介してきましたがいかがでしょうか?
ヒュミドールには、自分にあったサイズのものを選ぶのがポイントです。また、蓋のデザインは好みや保管場所に合わせてガラストップか木製かを選びましょう。
ご紹介した情報を参考に、あなたがほしいヒュミドールを選んでみてくださいね。
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1964年、神奈川県葉山町生まれ。青山学院大学経済学部卒。 ファッションから旅やレストラン、酒やシガーなど文化全般から嗜好品をテーマに、雑誌や新聞、テレビを通じて発信し、講演やトークイベントなども行なっている。 2007年にフランス・シャンパーニュ騎士団シュバリエ(騎士爵位)の称号を、2010年にスペインのカタルーニャ地方よりカバ (ワイン)騎士の称号を受勲。2010年から2015年には、ノルウェー王国大使館通商技術部より、Hr.StyleNorway (ヘル・スタイルノルウェー)の称号を与えられ、ノルウェーの魅力を伝える親善大使の役割を担った。2013年には「世界ベストレストラン50」および「アジアベストレストラン50」の日本評議委員長にも任命されている。2017年9月からは、欧州連合(EU)より任命され、イタリアのパルマハム協会ならびにグラナ・パダーノチーズ保護協会のアンバサダーにも就任。2018年11月にはコロンビア共和国より、ベスト・オブ・コロンビア大使に任命され、コロンビア共和国の国家ブランディングを監修している。その他、国内においては地域の素晴らしさを表現するプレミアムな野外レストランイベント『DINING OUT』のホストも定期的に担当している。 著書に『名店レシピの巡礼修業』(世界文化社)共著に『ザ・シガーライフ』(ヒロミエンタープライズ)がある。大日本茶道学会茶道教授、剣道教士七段。