穀物コーヒーの選び方 形状、原材料、オーガニック認証など
フードスタイリストの江口恵子さんに、穀物コーヒーを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
飲む頻度と作るシーンに合わせて形状を選ぶ ドリップ、パウダー、ティーバッグなど
穀物コーヒーと言っても、ペーパーフィルターを使ってドリップするタイプのもの、ティーバッグタイプのもの、インスタントタイプの粉末のものがあります。
手軽なのは、やはりパウダー状のもの。カップにスプーンで入れたらお湯や水、牛乳(豆乳)を注げばさっととけてすぐに作れます。ただ、パウダー状のものは湿気を吸いやすくかたまりやすいため、毎朝、毎晩のようにある程度消費スピードがある人向き。
ドリップタイプ、ティーバッグタイプは淹れるのに少し手はかかりますが、パウダー状のものほど湿気を心配しなくてよいので、たまに飲む人におすすめです。
アリサン『INKA(インカ) 穀物コーヒー』
大麦やライ麦で作られたパウダー状の穀物コーヒー。毎朝、毎晩のように飲む頻度の多い人にはパウダー状のものがおすすめ!
>> Amazonで詳細を見る使われている原材料をチェックする 大麦、ライ麦、玄米、チコリ、イチジク、どんぐり、たんぽぽの根など
穀物コーヒーに使われている原材料は大麦、ライ麦、玄米、チコリ、イチジク、どんぐり、たんぽぽの根など、複数あります。1種類のみで作られているものもありますが、多くは、これらのいくつかを使ってブレンドされています。
チコリ
チコリは欧米で有名な植物で、根は穀物コーヒーの原料としてもよく使われます。ベトナムコーヒーや日本国内で販売されているお茶にも使用されているなど、日本人にも身近な植物です。
チコリといえばフランスを連想する人も多いそうですが、この連想のルーツはナポレオン時代、コーヒー豆が不作だった年にフランスではコーヒー豆の代わりにチコリを使用した飲みものが流行ったことから。このように、長く人々に親しまれている原材料です。
麦(大麦、ライ麦、小麦など)
麦が原材料として使われている穀物コーヒーも少なくありません。麦を焙煎して粉末にしたものをお湯に溶かして飲みます。麦の栽培方法にこだわっている商品も多くあるので、健康や安全に気をつかう人はオーガニックの認定を受けている商品を選ぶといいでしょう。
麦単体での味とほかの原材料とのブレンドでは、やはり大きく味が異なります。最初のうちは原材料に注目すると、好みの味をみつけやすいかもしれません。
タンポポの根
タンポポの根が穀物コーヒーの原料として使われると「タンポポコーヒー」と呼ばれることも多いようです。タンポポコーヒーは甘い味がすることが多く、一般的にはコーヒーよりもむしろ麦茶に味が似ているとされています。
そのまま飲むのはもちろん、黒砂糖を入れたりラテ風にして飲んだりする人も。独特の味なので好みがわかれるところですが、穀物コーヒーのなかで売れ筋商品のひとつです。
製法による差もありますが、原材料のちがいによる味の差がいちばん大きいでしょう。チコリ、イチジクが入っているものが甘味が強め、大麦やライ麦ベースだとすっきりとした味になります。
Bottega Baci(ボッテガ バーチ)『有機穀物コーヒーMix』
ポーランド産のオーガニック認証がある商品。原材料に有機ライ麦、有機麦芽、有機大麦、有機チコリ、有機いちじくが使用されています。
>> Amazonで詳細を見るオーガニック認証がとれているものを選ぶ 有機穀物コーヒーが人気
カフェインが含まれず刺激も少ないので、健康や安全に気をつかう人はコーヒーの代わりとして穀物コーヒーを飲む方も多いかと思います。体への影響を考えると、オーガニック認証が取れているものを選ぶことをおすすめします。
輸入品も多いオーガニックの穀物コーヒーですが、各国ごとに厳しい認定基準があるので、安心して飲むことができるでしょう。
穀物コーヒーのおすすめ16選 アリサンのインカ、ボッテガバーチほか、飲みやすいおいしい商品を紹介
ここまで紹介した穀物コーヒーの選び方のポイントをふまえて、フードスタイリストの江口恵子さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部が選んだ商品を紹介します。

クセがなく飲みやすい
味、香り、ともに主張しすぎず、クセがなくてとても飲みやすい穀物コーヒー。原材料に大麦、ライ麦を使用しており、苦みもなく素材自体のほんのりやさしい甘さでほっと和む味わい。こまかなパウダー状で冷たい水や牛乳にも溶けやすいのでホットでもアイスでもどちらもかんたんに作れます。
ほかの粉類と混ぜやすく、茶こしを使って仕上げに振って使うなどのお菓子作りにもピッタリ。容器本体が紙製で蓋の気密性が低いため、消費のスピードが遅い人は密閉性のある容器に乾燥材と一緒に入れ替えることをおすすめします。

クセがなく手軽で飲みやすい
タンポポの根100%で作られている、ティーバッグタイプの穀物(タンポポ)コーヒー。テトラタイプのティーバッグはカップにお湯を注ぐだけで手軽に飲めるのがメリットです。焙煎などの原材料加工とティーバッグ加工は国内産。味も香りもマイルドで苦みはなく、飲みやすくなっています。
ダンデライオン(西洋たんぽぽ)は焙煎なし、または焙煎浅めのため、少しクセを感じる人も少なくありません。ですが、こちらのたんぽぽ珈琲は原料は同じでも焙煎の方法などにちがいがあり、クセを感じることなくおいしくいただけます。

カフェオレ風にも楽しめる
苦み少なめあっさりした味わいの穀物コーヒー。あと味に感じるほんのりとした酸味が特徴。こまかいパウダー状なので、冷たい水にも牛乳にもさっと溶けて使いやすい。ガラス瓶で気密性の高いスクリュータイプのふたなので、湿気でかたまりにくく安心のパッケージです。
ポーランド産で、原材料は、有機ライ麦、有機麦芽、有機大麦、有機チコリ、有機いちじくを使用しています。

甘みとコクのバランスよい味わい
こまかい粉末でさっと溶けるタイプなので、すぐに作れて便利。容器はガラス瓶、蓋はスクリュータイプでしっかり密閉できるタイプ、さらに容量50gと小さめなので、湿気で固まってしまうリスクは低いといえます。
原産国はポーランド、原材料は有機チコリで、苦み、甘み、コクのバランスがよく、あと味もほんのり甘めで飲みやすくなっています。
「穀物コーヒー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 穀物コーヒーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの穀物コーヒーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
玄米コーヒーをお探しの方はこちら 【関連記事】
穀物コーヒーの原材料はさまざま フードスタイリストのアドバイス
「穀物コーヒー」として販売されている商品はいろいろありますが、その原材料はその商品やブランドによってさまざま。
ライ麦、大麦、チコリ、イチジク、タンポポの根など、作られている、飲まれている国によってブレンドの仕方もそれぞれちがうようです。ちなみに、イチジク、チコリ入りのものは比較的甘味があって飲みやすい傾向にあります。
「コーヒー」とつくので苦みや刺激を期待しがちですが、ノンカフェインで刺激もほとんどないものなので、いつもの飲むコーヒーとは別のものとして認識してください。
最初はいろいろな穀物コーヒーを試してみよう
穀物コーヒーはさまざまな種類があるので、原材料によって味や楽しみ方はずいぶんと変わります。共通しているのは、カフェインが入っていないのでカフェインの摂取に気をつけている人でも比較的安心して飲めるという点でしょう。健康食品の一環として考えている人も多いようです。
しかし、いくら健康のためとはいえ、おいしく感じなければ飲み続けるのは難しいため、最初からあまり容量の大きな商品は買わないほうがよいかもしれません。まずは小容量のものを複数購入して、自分に合うものを見つけるとよいでしょう。
コーヒーの代用品と考えるのではなく、別の飲みものとしたほうが穀物コーヒーは受け入れやすいようなので、ぜひ参考にしてください。
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ナチュラルフード&スイーツカフェ ORIDO吉祥寺オーナー。 雑誌、広告、WEBサイトなどで、素材感、空気感のあるスタイリングと実生活に根付いた提案が人気。 講演会、料理教室、ケータリング、カフェとあらゆるシチュエーションで野菜たっぷりのおいしくて体に優しい料理を伝えるべく活動中。