シルバーポリッシュとは?
大切な銀製品。大事にしてしまっておいたら黒ずんで使えなくなってしまったという経験はありませんか。銀製品が黒ずんでしまうのは、空気中にある微量の硫化水素により銀が硫化してしまうため。シルバーポリッシュは銀製品専用のコンパウンド(研磨剤)で、こうした黒ずみなどを除去します。
それぞれの銀製品に合ったシルバーポリッシュがたくさん出ていて、自分の手でメンテナンスすればコストも低減でき銀製品への愛着も増しますよ。大切なものを長く使うために、シルバーポリッシュ選びのポイントや商品を紹介します。
シルバーポリッシュの選び方 磨く対象で使い分ける!
銀製品を磨くときに、どのようにしてシルバーポリッシュを選べばいいのでしょうか?ポイントは下記の5つ。
【1】小物を磨くなら「クロスタイプ」
【2】チェーンなど凹凸のあるものには「液体タイプ」
【3】置きものなど大きなものには「スプレー式」
【4】いぶし銀には「いぶし液とクロス」
【5】銀メッキの楽器を磨くならば
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】小物を磨くなら「クロスタイプ」
銀製品の小物を磨くときに適しているのがクロスです。クロスのよさは手軽であること。布なので普通の小物をふくのと同じ感覚で磨くことができます。
一般的な布と違うのは研磨剤を含んでいることで、銀専用のものはシルバークロスともよばれます。クロスによっては金専用、プラチナ専用のものもあるので、銀専用のものを選ぶのが肝要。
【2】チェーンなど凹凸のあるものには「液体タイプ」
銀製品の小物であってもクロスでは磨きにくいものがあります。チェーンもそうしたもののひとつ。クロスで磨こうとしても、ごく一部分しか磨くことができません。こまかな凹凸のある銀製品を磨くのに適しているのが、液体のシルバーポリッシュ。
液体につけておくだけでかんたんに汚れが取れます。つけすぎると白っぽくなることがありますので、説明書に書かれている時間を守りましょう。
【3】置きものなど大きなものには「スプレー式」
大きな置きものは液状のシルバーポリッシュにつけこんで使用するのは難しいですね。また表面積が大きいこと、凹凸があるものが多いことなどから、クロスだと効率の悪い場合も。そんなときに役立つのがスプレー式のシルバーポリッシュです。
直接スプレーをかけてから、クロスで磨きます。銀食器などもスプレー式のシルバーポリッシュを使うと手軽に汚れを除去可能。
【4】いぶし銀には「いぶし液とクロス」
銀製品の独特の味わいとして、いぶし銀があります。いぶし加工することで、陰影が濃くなり、独特の風味が楽しめるものが一般的。
ただし、いぶし加工をした銀製品のお手入れは注意が必要で、いぶしをなくして独特の味わいがそこなわれないようにしましょう。クロスタイプは力加減で調整しやすく、使いやすいですよ。
万が一磨きすぎてしまった場合には、銀専用のいぶし液を検討してみてください。シルバーアクセサリーを身につける方であれば、黒みを出すいぶし液と黒みを取り除くシルバークロスは、揃えておくとなにかと重宝します。
【5】銀メッキの楽器を磨くならば
トランペット、ユーフォニアムなどは真鍮(ブラス)製。真鍮はやわらかくて丈夫ではないので、銀メッキが施されることが多いです。
銀メッキの楽器を磨くときには楽器専用のシルバーポリッシュを使う必要があります。通常のシルバーポリッシュを使うと、銀メッキがはがれてしまうおそれも。磨き方のコツとしては、専用のガーゼやクロスに染みこませて、やさしくおこなうことです。
シルバーポリッシュ選びで気をつけたいこと
銀製品は必ずしも単独であるわけではありません。それは、ほかの金属と組み合わせてデザインされたアクセサリーがたくさんあるため。
シルバーポリッシュを選ぶうえでまず気をつけなければならないのは、銀製品以外の物質への影響です。シルバーポリッシュによって配合されている成分や研磨剤の比率もバラバラ。手入れしようとしている銀製品に合ったものであることを確認するようにしましょう。
宝石などへの影響を確認
銀製品のなかでも宝石などの石をあしらったものは注意が必要です。石の種類によっては、シルバーポリッシュが原因で光沢をなくしてしまうなどのトラブルも考えられます。
たとえ石がついていなくとも、ビーズなど銀製品以外のものが含まれている場合は、つけこんで使用するような液状タイプのものは避けたほうが無難です。液状タイプを使用する場合は、細い綿棒を利用して銀製品のみに当てる、など細心の注意をはらいましょう。
シルバーポリッシュの選び方の重要ポイント サックスプレイヤーからひとこと!
きれいにするといっても、基本は表面を研磨することです。力任せに磨いてアクセサリーや楽器などの本体が傷ついては元も子もありません。「目的(磨くもの)に合わせた最適なポリッシュ」を探してみてください。
シルバーポリッシュのおすすめ10選 クロス、液状、ペースト状、スプレー状、楽器専用なども
さまざまなタイプがあるシルバーポリッシュ。大切な銀製品のお手入れに使うものだからこそ、適したものを選ぶ必要があります。クロス、液状、ペースト状、スプレー状、さらには楽器専用などおすすめのシルバーポリッシュをピックアップしました。
ぜひ参考にしてください。
YAMAHAの『シルバークロス(SVCM2)』は、マイクロファイバー製のクロスにシルバーポリッシュが含まれています。クロスなのであふれる心配もなく、持ち運びにも便利です。

持ち運びにも! ポリッシュを含んだクロス
楽器メーカーであるYAMAHA(ヤマハ)が楽器専用に作った定番のクロスなので、お手入れも安心。マイクロファイバーでできているため、毛玉ができにくく楽器を傷つける心配はなし。
クロス本体に研磨剤が含まれているため、お手入れもかんたん。軽くふくだけで、汚れや黒ずんで変色した部分の輝きを取り戻すことができます。手入れをすることで楽器への愛着も増していくでしょう。
Town Talk Polishの『シルバースパークル(S-14)』は、液体につけるタイプなので、クロスでふきづらいものに便利です。容器が小さいのでジュエリーなどの小物向けですね。
チェーンにぴったりな液体クリーナー
液体タイプのクリーナーとクロス、ピンセット、ブラシの4点セット。チェーンなどの小物にも対応する万能型のシルバーポリッシュセットです。液体クリーナーに1分程度ひたしたのちに水で洗い流して、クロスで磨きます。
セットの利点は銀製品の汚れの状況を見ながら、工程を調節し手入れをできること。長年使い込んで手入れをすることによって、銀製品の魅力も一緒にアップするでしょう。
老舗ブランドの高品質シルバークリーナー
銀製品のケア用品を1世紀以上にわたって手がけてきた、Hagerty(ハガティ)の液体タイプのクリーナー。ブラシやピンセットなど、必要なものは一通り揃っています。液体タイプなので、チェーンや複雑な凹凸がついた銀製品にぴったり。
一から道具を揃える必要はないので、銀製品を磨くのははじめてという方におすすめのアイテムです。
幅広く対応するジュエリーショップ提供のセット
ジュエリー、アクセサリーの企画、製造、販売をおこなっているTHE KISS(ザ キッス)が提供するシルバーポリッシュのセットです。
銀製品専用の弱酸性の液体クリーナー、銀製品専用のクロス、仕上げ用のシリコンクロス、ブラシ、ピンセットがひとつになっています。ジュエリーを知っているメーカーの製品なので安心ですね。
つける、磨くなどのさまざまなお手入れに対応。指輪、ネックレス、ブレスレットなど宝飾品のお手入れにぴったりです。
Wenolの『銀磨き』は、金属全体の研磨に使えるポリッシュ。大きいものや平坦なものなど、ゴシゴシ磨くのにちょうどいいと思います。

ペースト状で使いやすい万能ポリッシュ
ドイツ製のチューブ入り、プロも使用しているシルバークリーナーです。クリーム状になっているため、凹凸のある小物にも使うことが可能。銀製品に塗りこむこともできますし、クロスなどの布に適量を塗って磨くやり方も。
使用の際は塗ったまま放置せず、きれいにふきとることが重要です。
チェーンなどのアクセサリーのくすみに効果を発揮
スピーディップという名前のとおり、迅速に銀製品の汚れを取り除く液体クリーナー。とくにチェーンなどの小物を磨くときに威力を発揮。
ただし、取り扱いには注意が必要です。液体が手に触れないようにゴム手袋をはめ、割りばしやピンセットなどを使って液にひたしましょう。ひたしてから10秒以内にすばやく取り出すのがポイント。使用上の注意を踏まえて使いましょう。

ジュエリーに最適なクリーナー
液体状のシルバースパークルとクロス、ピンセット、ブラシ、保管袋までが入ったセット。一式あれば、クリーニングからメンテナンスまでを網羅可能。
1~2分つけて流水で軽く洗い流してから、クロスで丁寧に磨くのがポイント。カトラリーなど銀製品が器の中に入らない場合は液体を広い容器に移しかえるなど工夫が必要です。
一度使った液体は繰り返し使えるので、経済的な商品でもあります。
シンプルで使いやすい銀みがきクロス
シルバーポリッシュの基本はクロスでのお手入れです。かんたんにできて、磨き方の加減も自在。シンプルだからこそ、丁寧に磨けば輝きを取り戻します。
ポリマールは微粒子状の研磨材とつや出しワックスが含ませてあるクロスで、光陽社が独自に開発したもの。小さなキズを目立たなくする効果もあります。シンプルで使いやすくて安価なので、はじめての方でも使いやすい商品です。
いぶし加工された商品にも使えるスプレータイプ
スプレー状になっているため、大きな置きものなどにも吹きつけるだけでかんたんに使えます。
いぶし加工されたものに使うときには、いぶし部分にはかからないようにして、まわりを綿棒などで磨くといいでしょう。またクロスにスプレーして使う方法も。幅広い商品に使えて便利です。
楽器メーカーの楽器専用ポリッシュだから安心
楽器メーカーであるヤマハが楽器専用に出したシルバーポリッシュです。管楽器の多くは真鍮(ブラス)でできていて、銀メッキが施されています。そのメッキが取れないように、ていねいに磨くことが大切。
楽器は生きもののように繊細なものです。手入れをするうえでとくに気をつけなければならないのは、タンポ(木管楽器のトーンホールをふさぐ部品)にさわらないようにすること。タンポの変形の原因になるので、注意しましょう。
「シルバーポリッシュ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シルバーポリッシュの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのシルバーポリッシュの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのジュエリー関連アイテムの記事はこちら 【関連記事】
お手入れしたいものの状態に合わせる
シルバーポリッシュの10商品をご紹介しました。
銀製品にもさまざまなタイプがあり、どんな銀製品に使うのかによって、選ぶべき商品も変わってきます。大切な銀製品を長く大切に使うために、お手入れしたいものの状態を見て確認することが不可欠です。
あなたがほしいシルバーポリッシュを選んでみてくださいね。
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広島県尾道市出身。高校入学と同時に吹奏楽でサックスを始める。 甲陽音楽学院コンテンポラリーミュージック科で荒崎英一郎氏に師事。 甲陽音楽学院卒業後、渡米し、ボストンのBerklee College Of Music :Woodwind科 Performance学部に入学。 サックスをFred Lipsius, Dino Govoni, Bill Pierce, Jim Odgren, Walter Beasley, Shannon LeClair、フルートをWendy Rolfeに師事。 2000年にDean’s Listに登録される他、R&Bバンドへの参加など、現地での演奏活動も行う。 2001年に卒業し、日本へ帰国。自己のグループを率いての演奏だけでなく、作曲・編曲活動を行い、教育の方面でもサックス指導だけでなく、「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「ドレミで覚えるジャズ・アドリブの法則」など教則本の執筆、音楽理論や作曲の指導など多岐にわたり活動中。