アウトドア用スピーカーの選び方|キャンプブロガーに聞いた!
キャンプブロガーのSAMさんにアウトドア用スピーカーを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。

Photo by Mungyu Kim on Unsplash
アウトドア下での使用のため最低限必要なスペック備えつつ、さらに快適に使うための機能を求めたいものです。
最初の基準は「防水」かどうか
アウトドアライター、キャンプブロガー、星のソムリエ®
野外で電子機器を使用するとき、雨や夜露から本体を守ることが重要。そのためにも防水機能を備えているかどうかがまず選択の判断基準となります。
防水性の表示としては、防水に対する等級を表す「IPX」が一般的。0~8級まであり、数字が高くなればなるほど防水機能が強化されたことになりますが、水に浸けて使用するようなことがない限り「IPX4」以上があれば十分と言えます。
Anker(アンカー)『SoundCore2 AK-A31050』
防水性能を表す等級7のスピーカー! バランスの取れた音質も魅力的。
Bluetooth接続でコードレスかどうか
アウトドアライター、キャンプブロガー、星のソムリエ®
例えばスマートフォンを音楽ソース(音源)とするなら、スピーカーとスマートフォンを何かで接続しなければなりません。今やほとんどのデバイスでBluetooth接続がコードレスとして一般的になりました。
短い距離であれば音質の劣化も少なく、ほとんどの場合デバイス側からの操作であるというのも便利です。Bluetoothには様々な規格がありますが4.0以上をおすすめします。
USB充電可能で、長時間バッテリーかどうか
アウトドアライター、キャンプブロガー、星のソムリエ®
野外では電源は基本ありませんので、単体で長く持ちこたえるバッテリーを備えているのが望ましいところです。現在、市販のアウトドアに使えるスピーカーではUSBによる充電がほとんどで、10時間を超えるバッテリー性能がかなり多くなってきました。
スピーカー本体が小さくなればその分どうしてもバッテリーが短時間にはなりがちですので、コンパクトさとの兼合いで選択してみてください。
Qtop(キュートップ)『Bluetoothスピーカー Punker QTBS008AB』
最大約25時間持つバッテリー! 1日中安心して音楽が聴けます。
>> Amazonで詳細を見る音質はスペックだけでは割り切れない
アウトドアライター、キャンプブロガー、星のソムリエ®
音質に関しては、実際に聴いてみるまで分からないという面は仕方ありません。ただし音圧があるかどうかはスペックからある程度見極めていくことができます。
まずはパワー。ワット数が大きくなれば音圧は期待できます。またパッシブ型ウーファーが採用されたモデルは低音増強に役立つようです。
またスピーカーが二つあるデュアルドライバーでは音が拡散して、より豊かになる傾向があります。いずれにしても野外で使用するには周囲への配慮とマナーをしっかり守ることを前提にご使用ください。
ここもチェック! アウトドア用スピーカーを選ぶポイント
アウトドア用のスピーカーを選ぶときに、ほかに知っておくといいポイントを紹介します。
車を使わず持ち歩く場合は小さいサイズのものを
オートキャンプやツーリングの場合は多少大きいサイズでも問題ありません。しかし、持って歩く場合、特に荷物の量を減らしたい登山のような場合は、できるかぎり小さいサイズのスピーカーを選ぶようにしましょう。
ただし、サイズが小さくなると、その分どうしてもバッテリーの持続時間や音質の性能は低くなりがちです。とくに、バッテリー持続時間はあまりに短いと利用できる時間も短くなるため問題です。できるかぎりサイズとバッテリーの持続時間のバランスが取れた機種を選んびたいものですね。
アウトドア音楽をグループで楽しむか、個人で楽しむか
仲のいい友人たちとグループでのキャンプを楽しむか、ソロキャンプを楽しむか、によっても選ぶスピーカーは変わってきます。アウトドア用スピーカーの中には、グループで楽しめるような光の演出ができる機種があり、イベントでの演出も可能です。
また、同じスピーカー同士で連携がとれる機能を持つものもあります。スピーカー同士で連結させて、多くの人たちと一緒に音楽を楽しみましょう。
おすすめアウトドア用スピーカー5選|キャンプブロガーが厳選
上で紹介したアウトドア用スピーカーの選び方のポイントをふまえて、実際にキャンプブロガーのSAMさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

Anker(アンカー)『SoundCore2 AK-A31050』


















出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅168×奥行47×高さ56mm |
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重量 | 約414g |
出力 | 6W×6W |
バッテリー容量 | 4400mAh |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約24時間 |
Bluetooth規格 | 5.0 |
全てにバランスが取れたベストセラー
登場以来高い評価の多い「SoundCore」に待望の防水機能(IPX7)を備えた新しいバージョンです。第一世代の3Wドライバーから6Wドライバーになったことで、より迫力のある音を楽しめます。
筆者の所有する20台以上のコンパクトスピーカーの中でも、実にバランスのとれた音質のひとつであり、決して高くない価格帯であることもあわせて高評価を続ける要因といえるでしょう。
ド迫力の低音を期待するよりは、ベーシックで豊かな音質を楽しみたい方におすすめです。すっきりとしたデザインも好感度が高く、バッテリーが24時間持続することも美点でしょう。

JBL『FLIP4 Bluetoothスピーカー JBLFLIP4』






















出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅68×奥行70×高さ175mm |
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重量 | 約510g |
出力 | 2W×8W |
バッテリー容量 | 3000mAh |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約12時間 |
Bluetooth規格 | 4.2 |

Qtop(キュートップ)『Bluetoothスピーカー Punker QTBS008AB』
















出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅228×奥行89×高さ89mm |
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重量 | 約458g |
出力 | 10W×10W |
バッテリー容量 | 4400mAh |
防水規格 | IPX4 |
再生可能時間 | 最大約25時間 |
Bluetooth規格 | 4.0 |
20W、25時間バッテリーでリーズナブル
10Wフルレンジスピーカーをツイン、さらに大型のパッシブラジエーター(迫力のある重低音を再現するスピーカーユニット)を備えた本格派が、この値段でいいのかと思えるほどの高コストパフォーマンスモデル。
また、強力なバッテリーを搭載しており、筆者も「いつ電源が切れるのだろう?」と不思議に思えるくらいの長持ちです。(最大約25時間)
音質は大迫力低音とはいかないものの、高ワット数の恩恵は充分に感じられる豊かなサウンドです。防水はIPX4。雨に打たれたりしなければ安心です。シルバーが効いたブラックのハードボディは期待以上の高級感があります。

Anker(アンカー)『SoundCore Sport A3182511』

出典:楽天市場
本体サイズ | (約)幅85×奥行85×高さ45mm |
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重量 | 約230g |
出力 | 3W |
バッテリー容量 | - |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約10時間 |
Bluetooth規格 | 4.0 |

fujisound(フジサウンド)『fujisound ver.2 ウェアラブルネックスピーカー』
















出典:Amazon
本体サイズ | - |
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重量 | 約70g |
出力 | - |
バッテリー容量 | - |
防水規格 | - |
再生可能時間 | イヤホンモード最大約15時間 スピーカーモード最大約5時間 |
Bluetooth規格 | 4.1 |
アウトドア用のスピーカーを買う前に! キャンプブロガーからのアドバイス
アウトドアとデジタルデバイスの新しい世界
アウトドアライター、キャンプブロガー、星のソムリエ®
以前はキャンプ場で音楽を聴く、流すというのはご法度でもありました。今でも自分たち以外のキャンパーさんがいるときは同様です。しかし近年秋冬の閑散期、また平日の誰もいないソロキャンプも流行っています。こういう時にアウトドア環境で流すお気に入りの曲は、いつもの部屋やイヤフォンを通して聴くものとはまるで違って感じたりします。
デジタルデバイスとアウトドアはもう上手に融け合ってきている時代です。マナーを守りつつ、新しい世界観をアウトドアスピーカーで楽しんでみてください。
コンパクトでおしゃれなアウトドア用スピーカー紹介
いろいろ比べて選びたい人のために、コンパクトでおしゃれなアウトドア用スピーカーをさらに紹介します。荷物を背負って持ち歩く時間が長いとき、グループでアウトドア音楽を楽しみたいというときには、こちらのスピーカーもチェックしてみてください。
JBL『GO2 Bluetooth対応ポータブル・スピーカー JBLGO2』
























出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅86×奥行31.6×高さ71.2mm |
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重量 | 約180g |
出力 | 3W |
バッテリー容量 | 730mAh |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約5時間 |
Bluetooth規格 | 4.1 |
SONY(ソニー)『ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB21』
























出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅193×奥行65×高さ72mm |
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重量 | 約530g |
出力 | 7W×7W |
バッテリー容量 | - |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約12時間 |
Bluetooth規格 | 4.2 |
スマホで操作できるスマートスピーカー
サイズは少し大きなペンケース程度。フルレンジスピーカーユニットを2基搭載して、迫力のある重低音を実現しています。高音質コーデック「LDAC(TM)」に対応しているので、Bluetooth接続の音楽も高音質。
また、アウトドアで使うことを想定してIP67の防塵(IP6X)防水(IPX7)、かつサビにも強いため、海のようなアウトドアでも思いっきり使えます。音質や使い勝手と高い基本性能を備えたモデルです。
さらに、このモデルは、大勢の友人で盛りあがれる機能として、スピーカーをたたいて音を出す「パーティーブースター」、複数のスピーカーをつなぐ「ワイヤレスパーティーチェーン」にも対応。音楽を通じて楽しい思い出作りをしたい人に向いています。
Anker(アンカー)『Soundcore Mini2 AK-A31070』


















出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅69.5×奥行69.5×高さ80mm |
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重量 | 約207g |
出力 | 6W |
バッテリー容量 | 1850mAh |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約15時間 |
Bluetooth規格 | 4.2 |
Owltech(オウルテック)『防水スピーカー OWL-BTSPWP02』












出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅68×奥行183×高さ82mm |
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重量 | 約404g |
出力 | 3W×3W |
バッテリー容量 | 1000mAh |
防水規格 | IPX6 |
再生可能時間 | 最大約8時間 |
Bluetooth規格 | 4.0 |
Anker(アンカー)『Soundcore Flare』


















出典:Amazon
本体サイズ | (約)幅89×奥行89×高さ151mm |
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重量 | 約530g |
出力 | 6W×6W |
バッテリー容量 | 4400mAh |
防水規格 | IPX7 |
再生可能時間 | 最大約12時間 |
Bluetooth規格 | 4.2 |
「アウトドア用スピーカー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ポータブルスピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのポータブルスピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのポータブルスピーカーのおすすめはこちら 【関連記事】
防水性能や音質に気をつけてアウトドア用スピーカーを選ぼう
紹介しているスピーカーはすべてBluetoothで音楽を楽しめる機種です。SAMさんのアドバイスのように、アウトドアならではの防水性能、音質が良いかどうかに注意しながら、自分にぴったりのアウトドア用スピーカーを選び、アウトドアライフをさらに充実させてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2019/11/29 コンテンツ追加・修正と価格を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。著書には「ベテランキャンプブロガーSAMの、お気に入りキャンプ場教えます」(ベースボールマガジン社)がある。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。