赤ちゃん用の歩行器とは?
赤ちゃん用歩行器は、つかまり立ちをしはじめた赤ちゃんが遊ぶことができるおもちゃ。その名前のイメージから、赤ちゃんが歩けるように練習する道具だと思っているママもいるかもしれませんが、歩行器は歩行練習の効果があるものではありません。
歩行器を使うと視界が高くなるので、赤ちゃんはいつもと違う景色を楽しむことができます。転倒によるケガを防止するメリットもあるので、歩き始めた赤ちゃんにはぴったりのおもちゃです。
段差のない場所を選んで、大人が見守っている環境で使うのが、事故防止の観点でも大事です。
歩行器はいつからいつまで使う?
前述したとおり、歩行器はつかまり立ちできるようになった赤ちゃん(生後6カ月~1歳頃)に使用させるようにしましょう。赤ちゃんの成長スピードには個人差があるので、商品自体の対象月齢が7カ月からとなっていても、発達の段階を優先させることが大切です。
赤ちゃんがひとりでも上手に歩けるようになる1歳~1歳半頃には、歩行器は使わなくなるママが多いです。使う期間が限られているので、レンタルや、できるだけコンパクトに折りたたんで収納できる商品なども検討してみて。
歩行器の選び方 形や機能、高さをチェック
まずは歩行器の選び方をチェックしていきましょう。保育士・河井恵美さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりの歩行器を選ぶために参考にしてみてくださいね。
形と特徴で選ぶ
形やデザインは赤ちゃんが喜ぶ大切な要素となります。丸型だと全方向に動くなど自由に遊ぶことができ、四角形だとテーブルとしての使用もできるなどそれぞれ特徴があります。
丸型|シンプルで、動く楽しさがある
丸型は昔ながらの歩行器。おじいちゃん、おばあちゃん世代は「赤ちゃんの歩行器」というとこの形を思い浮かべるかもしれません。
丸型の歩行器は、おもちゃがついていない、丸い形のテーブルにキャスターがついたシンプルなデザインがポイントです。全方向に動く自由と、遠くまで見わたせる視界のよさに赤ちゃんがご機嫌になってくれます。
コンパクトにたためるので、里帰りにも持っていくことができて便利。お気に入りのおもちゃをテーブルに並べたり、積み重ねたりと、歩行器でいろいろなことに挑戦できます。
四角形|おもちゃつき遊具として楽しめる
おもちゃがたくさん装着された四角形タイプは、おもちゃ部分を取りはずせばテーブルとしても使えます。丸型ほどの動きの自由はありませんが、豊富な遊具が赤ちゃんを飽きさせません。おもちゃにしばらく夢中になってくれるので、家族もホッとひと息。
成長に合わせて手押し車として、またゆらゆら揺れるロッキング・バウンサーとして2Wayで使える歩行器も登場しています。
セーフティー機能がついているか確認する
活発な赤ちゃんは、大人が見守っているときでも思いがけない動きをして、まわりを驚かせることがあります。ヒヤリハットの事故ができるだけおきないように、セーフティー機能を搭載した歩行器を選ぶことが大切です。ここでは、どんな機能があるのかみていきましょう。
歩行器を停止できるストッパーやマットつきを選ぶ
台所で食事をつくるときや洗濯を干すときなど、家事をするために赤ちゃんの動きをいつも追いかけていられないことも。そんな場合に備えて、目の届くところに歩行器を停止できるストッパーつきを選んでおきましょう。
ストッパーのほかに、赤ちゃんの足が床をけって歩行器を動かさないように、マットを取りつける方法もあります。装着用のボタンがしっかりとまっているか毎回チェックしてから、赤ちゃんをのせてあげてください。
段差による転倒防止機能つきを選ぶ
段差のあるところで、歩行器を使うことはないようにしたいもの。でも段差は玄関や階段ばかりとは限りません。たたみの和室とフローリングの部屋との境が段差になっていることも多いはずです。
わずかな段差で歩行器が傾いたときに、ストッパーでおさえて転倒を防止する段差ストッパーつきを選んでおきましょう。ヒヤリハットの確率がさがります。
高さ調節できる歩行器を選ぶ
歩行器を使用するときは、赤ちゃんの足のかかとが軽く床につく高さがちょうどいい高さです。赤ちゃんの成長にともなって、高さを調整した歩行器を使いましょう。ここでは、どんな高さの調整方法があるのか紹介します。
微調整できるベルト調節タイプ
丸型タイプの歩行器では、高さの調整をシート部分のベルトを使っておこないます。高さを赤ちゃんの成長に合わせて微調整できるのがメリットです。調整するときは、赤ちゃんを歩行器から降ろしてください。
ベルトにはストップラインがあるので、ベルト調整具がラインより上にくるようにして取りつけます。ベルトにゆるみがなく、しっかりとまっているかどうか確認してから赤ちゃんをのせてあげましょう。
段階的に調節するレバー・ノブタイプ
豊富なおもちゃつきの四角形タイプは、あらかじめ決められた段階ごとに、レバーやノブを使って高さを調節します。自由に微調整するというわけにはいきませんが、ベルトタイプよりかんたんに調節可能です。
高さ調節部分にロックがついていれば、調節はロックを解除したときだけ可能になるので、使用中に突然高さが変わることがありません。
お気に入りのカラーで選ぶ
歩行器には、シンプルなものから色鮮やかなものと様々あります。デザインや形だけでなくお子さんの喜ぶ色で選ぶことも。
汚れや傷が目立たない色やめにつきやすい色など選び方は人によってそれぞれあるので参考にしてみてくださいね。
運びやすい重さで選ぶ
赤ちゃんが遊ぶものだから軽いほうが自由に動き回ることができます。四角形タイプのものはおもちゃ付きなど特殊機能があるので丸型に比べて比較的重いです。
軽いものだと、ママさんが運ぶ時にも便利です。適度な重さの歩行器を見つけてくださいね。
歩行器おすすめ8選 コンパクトな折りたたみ式・人気の西松屋など
ここからは、歩行器のおすすめ商品をご紹介します。コンパクトに折り畳めるものやおもちゃ付きもあるので、ぜひ参考にしてください。
折りたたむとわずか10センチになり収納しやすい
集合住宅に住んでいる人も騒音を気にせずに使える、8個の消音キャスターのついた丸型歩行器。足元がワイドな丸いフレームで体がグラつくことなく、赤ちゃんは思う存分動きまわることができます。活発な動きをみせる赤ちゃんにピッタリです。
ストッパーはついていないので、家事で赤ちゃんを見ていられないときは、歩行器から降ろしましょう。
壁や家具にキズがつきにくいソフトバンパー仕様
赤ちゃんが夢中になれる、たくさんのギミックがついたICメロディつきトイトレーを備えた歩行器。アンパンマンと一緒に、赤ちゃんは室内で動きまわって楽しく遊べます。
シートは手洗いできるので、いつも清潔にたもてるのが特徴。まわりの大人が手を離せないときは、目の届くところでストッパーで歩行器を停止できるので便利な歩行器です。
収納しやすいサイズにかんたんに折りたたみ可能
丈夫なパイプフレームで設計された歩行器は、消音キャスターつきで赤ちゃんの動きたい気持ちをしっかりサポート。ボタンを押してキャスターをたたむと、ロッキングチェアに早変わりします。
シートはふんわり体を包みこむタイプで、座っている赤ちゃんもご機嫌。好奇心を刺激するおもちゃもついているので、ひとり遊びを楽しめる歩行器を探している人にピッタリです。
赤ちゃんのおしりにやさしい、ふんわりソフトシート
コンパクトで折リ畳むことができるので、持ち運びがかんたんで場所をとりません。シンプルな白のデザインで清潔感すら感じます。
また、赤ちゃんのおしりに優しい構造になっているふんわりシートになっていますまた、赤ちゃんのおしりに優しい構造になっているふんわりシートになっています。
前輪に操作性の高い360度回転するキャスターつき
はらぺこあおむしと一緒に、歩行器や手押し車として2Wayで遊べる室内遊具。子どもが興味を持ちやすいカラフルなデザインが印象的です。人形をかわりにシートに乗せて手押し車として使えば、お出かけごっこ遊びも楽しめます。
視界がひらけ、移動できる楽しさが赤ちゃんに広がるので、赤ちゃん用の遊具の購入を検討している人にピッタリです。
2014年東京都葛飾ブランド認定商品の日本製
丸型歩行器を生産している、日本で唯一の赤ちゃん用歩行器メーカー、ダイコー。ダイコー製の歩行器は、まろやかに仕上げられたワイドテーブルが特徴です。スムーズな動きを楽しめる転倒防止消音キャスターつきなので、床のキズを気にせず遊ばせてあげられます。
軽量で折りたためば9センチ幅になり、使い勝手のいい国産歩行器を探しているなら購入してみましょう。
フチつきなのでたくさんのおもちゃを落としづらい
赤ちゃんの動きまわりたい気持ちに応えてくれる、8個の消音キャスターつき。静かでフローリングをキズつけにくいので、たくさん遊ばせてあげられます。
スナップボタンでマットを取りつけると、歩行器が動きづらくなるので、目の届くところに停止させたいときに便利です。スナップボタンがきちんととまっているか、毎回チェックしてあげてください。
ミッキーマウスのおもちゃと一緒にどこでも遊べる
光や音を楽しめるハンドル型おもちゃのついた歩行器。ハンドルをまわすとカチカチと音が鳴るので、赤ちゃんにハンドルをまわしている実感がわきます。ミッキーの耳部分は後方確認ができるミラーつきです。
クラクションもついており、押せばボタンが光って音楽が流れるので、赤ちゃんを飽きさせません。このハンドル型おもちゃは取りはずせるので、外出時も持ち運びできて便利です。
「歩行器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 歩行器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの歩行器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
歩行器を使用するときの注意点
ここでは、歩行器を使うときの注意点について紹介します。赤ちゃんが楽しく使えるように、気にかけてあげるようにしましょう。
長時間の使用は控えましょう
歩行器を使う時間は1回20分程度までを目安にして、長時間の使用は控えましょう。赤ちゃんがいやがっているときは避けてください。1日の使用時間の合計は1~2時間程度までに!
かかとが軽く床につく高さで使用する
座った赤ちゃんの足のかかと部分が、軽く床につく位置で高さを調整するのが歩行器の使用方法です。つまさきだけが床につくような、宙ぶらりんの状態は避けてください。
赤ちゃんがかかとをつけて立つ姿勢が、歩行器で軽くサポートされている状態がいいでしょう。歩行器の高さが赤ちゃんの成長に合っているか、まわりの大人がチェックすることが大切です。
歩行器は段差のない室内で使用する
赤ちゃんにとっても、まわりの大人にとっても、気分が変わる歩行器は楽しい遊具です。でも赤ちゃんが歩行器でご機嫌にしているからといって、庭、ベランダや車内で歩行器に座らせるのは誤った使い方です。
段差のある玄関や階段、スロープやベランダなどで使用させると、思わぬ事故が起きてしまうことも考えられます。歩行器は室内用に設計されており、まわりの大人の目が届く段差のないところで使わせてあげましょう。
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赤ちゃんが楽しく過ごせる遊具として歩行器を使おう
歩行器は視界が広がり、自分で乗り物を動かす体験は、赤ちゃんにとって新鮮で楽しいものです。歩行器におもちゃもついていれば夢中になってくれるので、まわりの大人は家事やほかの子どもの世話をする時間を確保できます。
歩行器は注意点を守っていれば、赤ちゃんにとって楽しめる遊具です。今回は保育士・河井恵美さんに聞いた歩行器の選び方や、編集部も一緒に選んだおすすめ商品を紹介しました。赤ちゃんが笑顔で楽しめる歩行器を選ぶ参考にしてみてください。
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