猫用リュック型キャリーバッグの選び方 猫の大きさと通気性、出し入れのしやすさがポイント
キャットケアスペシャリストの古川諭香さへの取材をもとに、猫用のリュック型キャリーバッグを選ぶポイントをご紹介します。ポイントは下記の6つ。
【1】猫の体に合うサイズ
【2】開閉のしやすさ
【3】通気性
【4】中の様子が見えるか
【5】ポケットの個数
【6】素材
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
猫の体に合ったサイズを選ぼう 大型のものや大きめのものを
ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンのような大型猫種の場合、一般的なリュック型キャリーバッグだと狭く感じられてしまうことがあります。猫は自分の体がぴったり入るサイズを好みますが、窮屈(きゅうくつ)すぎるとストレスを感じてしまうもの。大型猫にも対応できる商品もありますので、猫にとって狭すぎないものを選びましょう。
リュック型キャリーバッグは通院時に活用させることも多いため、できるだけストレスを感じにくいものを選ぶようにしてくださいね。
開閉のしやすさもチェック ラウンドファスナーは便利
リュック型のキャリーバッグを購入するときは、開閉のしやすさをチェック。たとえば、正面だけでなく、サイドからも開閉できるタイプだと、通院時に愛猫を診察台に乗せやすくなり便利です。
愛猫が怖がりな性格の場合は、開け口がラウンドファスナーになっているリュック型キャリーバッグをチョイスすると、より出しやすくなるので、飼い主さんの負担も減るはずです。
通気性がいいものがおすすめ メッシュ素材だと蒸れない
リュック型のキャリーバッグは、飼い主さんが背負わなければいけないため、背中が熱くなってしまいがちです。飼い主さんの熱が飼い猫に伝わり、内部が蒸れてしまうこともあります。
こうした悩みを解決するには、通気性のいいメッシュ素材のリュック型キャリーバッグを選びましょう。湿気が放出できれば、気温が高い日も安心してお出かけできますね。
中の様子が見えるかもチェック 窓付きや透明タイプが安心
可愛がっている猫の様子はいつ何時でも気になるもの。リュックで移動する際も背中で動きを感じられるものの実際に目で見て確かめたくなることもあるでしょう。そんなときは、中の様子がみえる窓付きのタイプが便利です。ファスナーを開けることなく愛猫の様子が確認できますよ。
ポケットの個数をチェック おもちゃやおやつなどを収納
リュックに、リードやおもちゃ、おやつなど必要なアイテムを整理して収納できると便利です。お出かけするときや病院にいくときなど、一緒に出掛けるシーンを想像して、持ち運ぶアイテム数とサイズなどを確認、収納ポケットが必要かどうかを考えてみましょう。
用途に合った素材のものを選ぶ 重さや硬さの違いを確認
猫用リュック型キャリーバッグについて、「リュック」ということから布タイプをイメージする人は多いでしょう。しかし、商品によってはポリエチレンのようなプラスチックを使った硬いタイプのリュックもあります。
布製とプラスチック製にはそれぞれに特徴があるので、状況に合った方を選ぶようにしましょう。
布製
リュックタイプのキャリーバッグの大半を占めるのは布製です。布は軽くて柔らかいので扱いやすく、持ち運びも簡単です。
反面、プラスチック製と比べて耐久性が弱く、壊れやすいといえます。特に、体の大きな猫を運ぶ際は、猫の重さや動きで壊れてしまわないように頑丈なつくりになっているものを選びましょう。
プラスチック製
プラスチック製の特徴は、なんといってもその頑丈さです。体重の重い猫でも動き回る猫でも、安心して運べます。猫を長時間運ぶ際はプラスチック製の方がおすすめです。
ただ、布製より重さがあり、たたむことも難しいため場所を取るという難点もあります。
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ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、キャットケアスペシャリストの古川諭香さんにおすすめの商品を選んでいただきました。
4パターンの持ち方で快適に移動できる
通常のリュックの他にショルダーや手提げなど、4通りの持ち方ができるキャリーバッグ。上部にメッシュ素材の小窓が付いているので、怖がりな子は前で抱えて顔を見ながら話しかけると安心できるでしょう。飼い主さんの移動の負担を軽減する背中あてクッションも付いています。
ショルダーベルトやリュックの肩紐は取り外しが可能です。また、リュックの肩紐は背中のポケット部分に、ショルダーベルトは横のメッシュポケットに収納できるのがポイント。必要なときにすぐに取り出して使えます。しっかりとした作りなのに、重量が約1kgと軽量なのも魅力です。
家でも使える4way仕様のキャリーバッグ
リュック、手提げ、ショルダーとして使え、キャリカートにもセットできる4way仕様のキャリーバッグです。普段から部屋の中に置いて猫がくつろげるスペースとしても使えます。お出かけの際にはいつもの場所にいながらそのまま移動できるので、猫ちゃんも安心できるでしょう。
メッシュ窓が中央と側面に付いていて通気性を確保。外カバーや中央のメッシュカバーのロールアップが可能なので、状況に合わせて開き方を変えられるのが特長です。背面部にはポケットがあり、保冷剤やカイロ、診察券などが入れられるところもポイント。使い勝手のよいバッグです。

警戒心の強い子におすすめの3wayキャリー
こちらはリュックだけでなく、手提げやショルダーバッグとしても使える3wayのリュック型キャリーバッグ。使わないときは折りたたむことができるので、収納スペースが確保しにくいご家庭にもぴったりです。上面とサイドの出入り口がメッシュ素材になっているので、通気性も確保されています。
全面がメッシュ素材ではないため、内部はほどよい暗さに。猫は狭くて薄暗い場所を好みやすいので、怖がりな子にもおすすめです。

部屋に置いておきたくなるおしゃれキャリー
インテリア性の高いリュック型キャリーバッグを求めている方におすすめしたいのが、インパクト大なこちらの商品。ドーム型の透明な窓には、通気口がついていて安心です。
高さが45cmと、大型猫でも窮屈ではないサイズなので、見た目のかわいさだけでなく機能的にも満足できます。また、耐荷重は猫15kgまでとなっているので、丈夫なキャリーバッグがほしいと思っている肥満猫の飼い主さんにもぴったりです。
デザインがおしゃれ!ケージとしても使える
おしゃれなデザインで街歩きや旅行にぴったりのキャリーバッグ。前面、上部、側面はメッシュ構造なので通気性もよいです。両サイドには小物を入れられる、大きめのメッシュポケットが付いています。飛び出し防止のフックも備えているので、首輪などにつなぐとより安心して移動できるでしょう。
横に倒すとケージとしても使えるのも魅力。カラーはネイビー、デニム、ライトグレーの3色を展開しています。サイズは耐荷重5kg以下のSサイズと、8kg以下のLサイズがあるので、愛猫の大きさに合わせて選んであげられます。
ドーム型の窓がかわいい!通気性にも優れたリュック
宇宙船のような形をしたリュック型のキャリーバッグです。直径が17cmある透明ドームが特長で、網カバーにも変えられます。本体は変形しにくい硬い素材なので、猫ちゃんがバッグの中で安定を保ちながら過ごせるでしょう。通気孔とメッシュ素材が付いていて、通気性にも優れています。
車の座席やスーツケースなどにも固定できて、持ち運びに便利。飛び出し防止のフックや、おしっこに備えた超吸収マジックシートが付いているのも嬉しいポイントです。
前向きでも使えてしっかり安定するリュック
上のカバーが大きく開いて出し入れしやすい猫用リュックです。上部と左右には通気性のあるメッシュ窓が付いており、カバーがロールアップできます。体に沿う形なので背負うだけでなく、前に抱えて使うことも可能です。リュックの中で猫ちゃんが安定できるように、クッション性のある中敷きと、丸洗いできる中敷きカバーが付いているのも嬉しいポイント。中には首輪などをつなぐ金具も付いているので、飛び出し防止に便利です。
ポリエステル素材なので軽く、本体重量はわずか930g。幅が広く柔らかい肩紐と、胸元のベルトで安定感をキープしながら、快適に移動できます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用リュック型キャリーバッグの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの猫用リュック型キャリーバッグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
愛猫の体型や季節に考慮した大きめのキャリーバッグを キャットケアスペシャリストからのアドバイス
リュック型のキャリーバッグはボストン型とは違い、両手を使えるのが最大のメリット。しかしその反面、ボストン型よりも小さなサイズのものが多いので、愛猫の体格に配慮しつつ、窮屈でない商品を選びましょう。
また、夏は全面メッシュ、冬は防寒対策を兼ねて一部だけメッシュ素材のキャリーバッグを使用する……というように季節に合わせて使い分けをするのもおすすめ。とくに免疫力の低い子猫や老猫、スフィンクスなどの猫種は気温差で体調を崩してしまいやすいので、気温や季節などを考慮しつつ、健康を守っていけるようなキャリーバッグ選びをしていきましょう。
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愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を活かしながら、様々なWebサイトや紙媒体で猫情報を配信中。 産まれてから今まで猫がいなかった日はなく、現在は3匹の猫たちと生活中。「猫と人間が幸せに暮らす」をテーマに、猫が喜ぶ注文住宅も建築済み。