メーカー別の特徴と選び方
プロの家電販売員・たろっささんに、6メーカー(アイリスオーヤマ・日立・象印・三菱・シャープ・パナソニック)の布団乾燥機を選ぶ際のポイントを教えてもらいました。
【1】『アイリスオーヤマ』:2つの布団を乾燥させる「ツインノズル」
【2】『日立』:均一でスピーディーな乾燥を行う「3Dブロー方式」
【3】『象印』:マットもホースもいらない「スマートドライ」
【4】『三菱』:空気を隅々まで送り込む「マット式」
【5】『シャープ』:布団乾燥でも活躍!「プラズマクラスター」
【6】『パナソニック』:脱臭力か多用途利用か。「マットのありなし」選択
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】『アイリスオーヤマ』の特徴:2つの布団を乾燥させる「ツインノズル」
アイリスオーヤマはコストパフォーマンスにすぐれた製品を世に送り出している仙台のメーカーです。布団乾燥機の特徴は、なんといってもツインノズルです。乾燥機構が2つに分かれているため、同時に2つの布団を乾燥させることができます。布団が一組であれば両方をもちいて足元から胸元までの広範囲を一気に温めることが可能です。また、2つのノズルで使用することができるので、横からなどでも使用しやすいのも大きなメリットになります。
【2】『日立』の特徴:均一でスピーディーな乾燥を行う「3Dブロー方式」
白物家電の権威、日立の布団乾燥機は独特の布団乾燥アタッチメントを装備。計13カ所の吹き出し口から温風を上下前後左右に吹き出す「3Dブロー方式」のため、均一でスピーディーな乾燥をおこなえ、素早く布団を温めることができます。
また、デオドラント乾燥を搭載しており、専用のデオドラント剤をセットすることにより消臭も可能。睡眠時の発汗による布団のニオイなどもしっかり消臭してくれるのはうれしいポイントです。
【3】『象印』の特徴:マットもホースもいらない「スマートドライ」
国内家電メーカーの老舗象印は、一番最初にマットなしの布団乾燥機を発売したことで有名です。また、最近だとさらにホースも不要の本体一体型の「スマートドライ」と称した製品を発売しています。マットもホースも必要ないため、本体を布団の上に置いてスイッチを入れるだけで布団乾燥がスタート。片付けも折りたたむだけですので、非常にラクなのが特徴です。
【4】『三菱』の特徴:空気を隅々まで送り込む「マット式」
1977年に日本で初の布団乾燥機を製品化した三菱ですが、マット式にこだわりを持って現在も製品化をしています。マットレス式と違い、空気を隅々まで送り込むことが可能なため、ダブルサイズのベッドなどを使用している方にはこちらのほうが均一な布団乾燥が期待できます。また、靴や洗濯小物を乾燥させたりすることもできるため、非常にさまざまな使い方ができるのも大きなポイントです。
【5】『シャープ』の特徴:布団乾燥でも活躍!「プラズマクラスター」
布団乾燥機には、シャープの代名詞ともいえるプラズマクラスターがもちろん搭載されており、消臭、空気浄化の効果が高いのが特徴です。また、布団に入れずに使用することもできるため、プラズマクラスター発生機として室内で使用することも可能。
キノコ型のアタッチメントも特徴的で、形に沿って風を流すことにより、より強力な風となって布団の中に放出。ダブルの布団でも使用できるというパワフルな出力が特徴です。
【6】『パナソニック』の特徴:脱臭力か、多用途利用か。「マットのありなし」選択
パナソニックは機種の選択が多く、マットなしタイプのものとマットありタイプのものから選ぶことができます。マットなしの場合、ナノイーイオンを放出するため、脱臭力にすぐれているのが大きな特徴です。マットありの場合は靴や小物だけでなく、衣類ドライカバーを使用して衣類乾燥も行うことができるため、部屋干し時の嫌なニオイを抑制してくれるのがうれしいポイント。
「マットありとなし」ではどっちがいいの?
「マットありとなし」はどちらにも一長一短あり、使用する環境によっておすすめするタイプは変わってきます。
マットありは片付けやセットが面倒ですが、マットの届く範囲は全て均一に熱が伝わるため、乾燥ムラが少なく比較的大きな布団でも対応が可能です。マットなしはセットがラクなので毎日こまめに布団乾燥を行ないたい方におすすめ。
ただし、大きい布団では熱が伝わるのが遅いため、布団が大きく、使用頻度が少ないのであればマットあり、日々のお手入れやちょっとしたことで頻繁に使用したい方はマットなしを選ぶといいでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
布団乾燥機おすすめ8選
布団乾燥機の選び方のポイントをふまえ、プロの家電販売員・たろっささんにおすすめの商品を選んでいただきました。ぜひ参考にしてください。
シックなファブリックデザインで部屋に馴染む
場所を選ばず、どのような部屋にも馴染むファブリックでシンプルなデザインが特徴。コードホルダーを装備しているので、電源コードを束ねることで持ち運びも簡単です。
コンパクトながら、パワフルな乾燥力は年中いつでも活躍してくれる頼もしい存在です。操作ボタンもわかりやすく、家電製品を普段ノータッチの人でもすぐに使えますよ。

ツインノズルで強力乾燥
アイリスオーヤマの売れ筋モデル、ツインノズルタイプの布団乾燥機です。出力760Wと非常に高く、大きな布団でもラクラク乾燥を行なってくれるのが大きなメリット。ツインのノズルで布団を2組同時乾燥はもちろん、専用ノズルを使用すれば靴の乾燥も2足まとめて行なうことができます。これだけの出力がありながらコストパフォーマンスも良好で、お子さまの多いご家庭などにおすすめです。

レトロなフォルムのマットタイプ
昔ながらのフォルムがどことなく懐かしさを感じさせるような三菱の布団乾燥機です。ほかのメーカーがマットなしに移行していくなか、マットありにこだわりを持って製品を作り続けています。もちろんマットを準備する手間はありますが、それを補ってあまりある乾燥性能とダニ対策体制が魅力。また、洗濯物や小物の乾燥などもマットにはさんで行なうことができるため、幅広い使い方をすることができるのも大きな特徴です。マットタイプの布団乾燥機をお探しの方におすすめです。

空気を浄化しながら布団乾燥ができる
シャープのプラズマクラスターつき布団乾燥機。温風と一緒にプラズマクラスターイオンを放出するため、消臭効果が非常に高いのが特徴です。また、きのこアタッチメントを搭載したノズルが風の流れを整え、効率のよい風送りを実現。マットなしでもダブルサイズのふとんまで対応しているのは大きなポイントです。
さらに、シャープの布団乾燥機は大型というイメージがありましたが、今回のモデルからそれを払拭し小型化を実現。サッと運べるようになったため、使いやすさが向上しているのも魅力です。消臭効果の高い布団乾燥機をお探しの方におすすめです。

長いノズルで環境を選ばず使える
パナソニックのマットなしタイプの布団乾燥機です。従来のホースよりさらに長くなり、およそ100cmまで伸びるようになったため、高めのベッドにもラクラク対応することができます。また、幅が14cmしかないため、狭い隙間への収納もバッチリ。温風と一緒にナノイーイオンを放出するため、脱臭効果が期待できるのもうれしいポイント。セットも非常にかんたんなため、毎日しっかり布団乾燥を行ないたい方におすすめです。
ロングノズルでさらにすばやくパワフルに暖める
足元の暖めなら約5分、布団乾燥なら約28分と、日立独自のV字型 「布団乾燥アタッチメント」スピード乾燥を実現!さらに、敷布団の両面乾燥も可能で、湿気のたまりやすい敷ふとんの裏側まで乾燥さるコースは約60分で完了します。
寝具に使用するアタッチメントやホースをすべて本体に入れられて、すっきり収納でいつも清潔にできるのも魅力。
本体一体型の送風口で、設置も片づけもラクラク
マットだけでなくホースも取り払った、非常にシンプルな見た目の製品です。ホースも不要のため、折りたたんであるノズルを引き上げ、本体ごと布団にセットしてスイッチを入れるだけ。面倒な後片付けなどもなく、常にかんたん、清潔にふとんを保つことができます。
角度調整ももちろん対応しているため、部屋干しの乾燥を促したり消臭したいものに向けて温風を当てることなども可能。幅広い用途で使える布団乾燥機をお探しの方におすすめです。
アロマの効果を布団乾燥機にも
寒い冬に布団を暖めてくれる布団乾燥機ですが、アロマカートリッジを付けることで寝室をアロマの香りで満たしてくれ、より快適に入眠することができます。
45分という速さで布団の中をほかほかにしてくれます。マット式ではないので、ホースを布団の中に入れこむだけで首元から足元までまんべんなく送風し、布団を乾燥でき手軽です。
玄関で靴の乾燥に、雨の日の部屋干しにもとても便利に使えます。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 布団乾燥機の売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの布団乾燥機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【よくある質問】布団乾燥機に関するQ&A
使用できる布団の素材は?

羽毛・羊毛・綿・ポリエステルの布団に使用できます。ただし、低反発素材、ビーズ素材などの枕には使用できません。
冬または夏に乾燥機能を使う場合どちらに合わせればよい?

通常は「冬」に設定して使用してください。気温の高い時期、乾燥後ふとんを冷ましたいときは、「夏」に設定して使用してください。
乾燥後は掃除機を掛けてダニ退治を!
布団乾燥機を使用している方の中には、ダニ退治を目的として掛けている方もいらっしゃるかと思います。温風を布団に当てることで、ダニを死滅させるイメージがありますよね。
しかし実際のところ、いくら布団乾燥機を掛けても、ダニを布団から完全に排除することはできません。温風の当たる温かい部分はダニを退治、もしくは弱らせることができても、冷たい箇所ではしっかりダニが生きています。
そこで大切なのが、布団乾燥後の掃除機。温風で弱ったダニや生きているダニを吸い取ってしまうことが有効です。時間も掛かり、とても手間のかかる作業ですが、ダニが繁殖することでアレルギーになるケースもあります。しっかり布団をきれいにして、快眠を手に入れましょう!
【関連記事】布団をきれいにするアイテムを紹介
機能や用途も広がりつつある布団乾燥機
本記事では、布団乾燥機について、メーカー別の特徴とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
雨の日やマンション住みの方など、布団を干すのが大変なときに便利な布団乾燥機。最近では各メーカーから消臭やダニ対策の機能を搭載したり、布団以外にも使えるものなどさまざまな布団乾燥機が販売されています。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。