子犬用ドッグフードの切り替え時期はいつ? 犬種によって異なる

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ドッグフードには、子犬用と成犬用があります。子犬用のドッグフードは、タンパク質やカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。しかし、ある一定時期で成犬用に切り替えないと、逆に栄養過多となり、肥満の原因ともなるので、要注意です。
一般的には、超小型犬であれば生後9ヵ月以降、小型犬であれば11ヵ月以降、中型犬は13ヵ月以降、大型犬は16ヵ月目以降は成犬用のドッグフードに切り替えましょう。
子犬用ドッグフードを与える量や回数

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子犬用ドッグフードを与える場合、ある程度工夫を加える必要があります。例えば、子犬は消化器官がまだ未熟なため、多くの量を食べると消化不良を起こしてしまいます。
ですが、食事と食事の間が長すぎると、お腹をすかせすぎて吐いてしまうことも。そのため1日に3~4回に分けてエサを与えるといいでしょう。また、歯も小さく上手く噛むことが難しいので、ぬるま湯でふやかしてあげてくださいね。
子犬用ドッグフードの選び方 安心して与えられるものを
子犬用のドッグフードは種類も多く、なにを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか? 紹介する選び方を参考に、デリケートな子犬のために安心して与えられる本当に良いドッグフードを見つけてあげましょう。
栄養価の高いフードを選ぼう
育ち盛りの子犬期は、しっかりと栄養価の高いドッグフードを選んであげる必要があります。どのような点に気をつければよいのか、選ぶポイントを見ていきましょう。
肉や魚などタンパク質が豊富な種類を選ぶ
タンパク質は元気な体のもととなる重要な栄養素です。とくに成長期である子犬にとっては筋肉などの組織をつくるのに必要不可欠。タンパク質には動物性と植物性がありますが、もともと肉食の犬にとっては、動物性タンパク質のほうが消化しやすいといえます。
魚や肉は、動物性タンパク質が豊富。原材料に注目して、魚や肉を多く使用しているドッグフードを選ぶとよいでしょう。具体的には「粗タンパク質」の含有量が25%以上のものがおすすめです。
良質な動物性油脂が使われているか
子犬用ドッグフードで重要なのが、良質なタンパク質と良質な脂肪です。特に良質な動物性脂肪が入っていることがベストですが、粗悪なドッグフードになると、何の脂肪が使われているかわからないものもあります。
また「動物性脂肪」などという表記も具体的に示されていないため、サーモン油やラム脂肪など明確に記載されているものがいいでしょう。
穀物類を多量に含まないものがおすすめ
子犬用ドッグフードを選ぶ上で注意したいのが、穀物の含有量です。ほとんどのドッグフードには米や小麦などの穀物が含まれていますが、なるべく含有量が少ないものを選ぶようにしましょう。
犬はそもそも肉食なので穀物を消化しにくく、体への負担が重いためです。なお、原材料名表示は多く含有されているものから順番に書かれているため、その順番を参考に選んでもいいでしょう。
添加物もしっかりチェックを
子犬に与えるドッグフードであれば、添加物にも気を配りたいもの。人間と同じく体にいいものではありませんので、とくに人工添加物については注意が必要です。例えば、酸化防止剤は化学合成のものなので避け、ビタミンEやクエン酸など天然由来の成分が使われているものを選ぶとよいでしょう。
また着色料が含まれているドッグフードもありますが、これも避けたほうがいいです。
子犬が食べやすい粒の大きさや硬さを選ぶ
成長期にある子犬は、よく食べるものの、やはり、成犬よりは上手に食べられるものではありません。
口が小さいので一粒が小さいドッグフードを選ぶのがいいでしょう。また、歯が未発達の子犬は、粒が固いと噛み切れないということもありますので、エサを与えるときにきちんと噛めているか、注意するのも大切なポイントです。
フードのタイプで選ぶ
子犬用のドッグフードはカリカリの噛み応えのあるドライフードタイプと、風味豊かなウェットフードタイプの2種類があります。
ワンちゃんの好みもありますが、併用してみるものいいでしょう。ここでは、2種類のドッグフードについて説明します。
ドライフード|カリカリと噛み応えあり
ドライフードタイプのエサは、ペット用品店でよく見かけるタイプではないでしょうか。カリカリと歯ごたえのあるエサで、食べながら歯やアゴを強化できるというメリットもあります。
また、常温保存ができるのもうれしいポイントです。賞味期限が長いものも多く、量を調整しながら与えることもできるので、ワンちゃんに食べさせすぎることもありません。
ウェットフード|風味豊かで食いつきアップ
ウェットタイプのドッグフードは缶詰やパウチに入っているもので、食感がやわらかく子犬には食べやすいドッグフードです。栄養のバランスも考えられているほか、子犬が好んで食べるように味と風味が工夫されています。
ただし、嗜好性が高いぶん食べすぎてしまうこともあります。ウェットタイプに慣れてしまうと、ドライフードタイプを受けつけなくなることがあるので、与える量に注意が必要。トッピングとしてドライフードとまぜてあげるのがおすすめです。
子犬用ドッグフードのおすすめ17選 犬の心理栄養カウンセラーと編集部が選ぶ!
それでは、おすすめの子犬用ドッグフードをご紹介します!
商品ごとに特徴が異なるので、愛犬に合わせてぴったりのフードを見つけてあげてくださいね。
子犬でも食べやすい水分量の高い生肉級ミートフード
良質な動物性油脂とグルテンフリーが嬉しいButch(ブッチ)『無添加ドッグフード』。肉と同じ最大約75%の水分含有度で消化吸収がしやすい水分量の高いドッグフードなので子犬でも食べやすく、また肉本来の栄養素や風味を活かす調理方法で子犬の食欲をさらに刺激しますよ。
どんな犬種・年齢の子犬でも食べることができるのも嬉しいポイントです。公式サイトからだとトライアルセットが販売されているのでまずはお試ししてみるのも良いかもしれませんね。
(※)無添加
糖類、小麦、グルテン、イースト、着色料、人工調味料、合成香料、エトキシキン、プロピレングリコールなどの成分は一切含んでいません。
高タンパクでグルテンフリーなドッグフード
新鮮なチキンの生肉と生サーモンをふんだんに使用したドッグフード。原材料のうち、動物性タンパク質の占める割合が50%以上で、栄養満点です。
りんごやバナナ、トマトやアスパラガスなど、厳選した原材料をバランスよく配合しています。穀物を一切使用しないグレインフリーで素材とおいしさにこだわった商品です。
小型犬の健康をサポートするドッグフード
小型犬でも食べやすい小さめの粒と小麦グルテンフリーはもちろん、オイルコーディングや保存料なども使用していないドッグフード。国産の鶏ささみや鹿肉などのたんぱく質と、まぐろやさつまいもなどの食物繊維やミネラルをバランスよく配合しているので全年齢のワンちゃんにも安心して使用いただけますよ。
体の調子を整え毛並みや健康などをサポートしたい方におすすめのドッグフードです。

お肉アレルギーの子はぜひ!
こちらは魚がメインになっています。粒は小粒ですが、ややかためなので、チワワなどの超小型犬の場合は少し食べにくいかもしれません。ミニチュアダックスフンドなど小型犬以上の子犬は問題なく食べられるかと思います。
魚系のドッグフードを探すと、こちらの商品以外にもいろいろと出てきますが、原材料欄を見ると実はチキンも入っていた……というものもあるので要注意です。
こちらの商品は、アレルギーになりにくいとされている魚とポテトを使用しています。アレルギーになりやすいといわれている犬種も報告されているので、そのような犬種でも安心して食べられます。
栄養バランスのとれたおいしいドッグフード
子犬の骨格の発育のために、カルシウムとリンがバランスよく配合されています。また、玄米からは食物繊維、鶏脂やフィッシュオイルからはオメガ3やオメガ6などの必須脂肪酸も摂取でき、皮膚や被毛の健康をサポート。第一主原料にチキンを使用し、おいしさと栄養バランスを兼ね備えたドッグフードです。
芯までふやけやすい設計なので、ふやかすことでやわらかい状態で与えることもできますよ。

人が口にできる食材を使用していて安心
このドッグフードに使われている食材は、人間の食品基準で選定をしているヒューマングレードなところが特徴。玄米を使用していますが、タンパク質量は28%としっかり入っています。
ゆくゆくはグレインフリーのものに変えたいと思っている飼い主さんは、いったんこちらを食べさせて、愛犬の体にグレインフリーのものへ移行する準備をしてもらうというのもひとつの方法では。
玄米や黍(キビ)を使ってはいますが、原材料欄を見る限り、流行りのグレインフリーのドッグフードに近い材料構成となっています。
穀物がたくさん使われているドッグフードからグレインフリーのドッグフードに変えて、ウンチがゆるんだ経験がある犬にもおすすめです。
子犬と母犬の健康をサポート
1歳未満の子犬の筋肉や骨格の発達に必要な栄養素が、バランスよく配合された食べやすい形状のドライフードです。フラクトオリゴ糖配合で、腸内環境にも配慮。
豊富なタンパク質のほか、必須アミノ酸やカルシウム、ミルクプロテインなどを配合し、健康な発育をサポートします。妊娠・授乳期の母犬の健康維持にも最適ですよ。

超小型犬におすすめの、食べやすい小粒サイズ
超小型犬の子犬は口も歯も小さく、基本的に大きな粒のドッグフードを飲み込むのが難しいです。こちらは粒も小さいので、超小型犬の子犬でも違和感なく食べられるようアレンジされているのでおすすめです。
ドッグフードの多くは、粉末に加工された肉などの材料を使うことが多いのですが、こちらの原材料で一番多く使われているのは粉末加工されていないチキンです。一般的にこうした肉を使うと高額になりやすいですが、こちらは比較的リーズナブルといえます。
玄米などの穀物を使っているので、愛犬のはじめてのドッグフードの切り替えというときでも、グレインフリーのものに比べて下痢などのトラブルは起こりにくいと思われます。
質と価格のバランスのとれたドッグフードです。
高エネルギー成分を含む消化のよいペットフード
子犬が食べやすいウェットタイプのペットフードです。食べることで健康を維持し、子犬が持つ免疫力をサポートしてくれます。また、成長期に求められるカロリーも充足できます。
エサ自体が柔らかいので消化もよく、含まれている栄養分で腸内細菌のバランスも整えてくれます。子犬の成長をサポートしてくれるペットフードです。
獣医師監修の栄養バランスのよいペットフード
獣医師が監修した、さまざまな栄養素がバランスよく含まれた子犬用ペットフードです。たんぱく質やカルシウムなどは、成犬用の同製品に比べ20%程度増量されています。
また、脳の発育に良いとされるDHAも配合され、健康に気を使いたい子犬の時期にぴったりのドッグフードとなっています。また、旨みの強いチキンレバーが配合されているので、おいしく食べてくれるでしょう。

グレインフリーの食事ならこれ
食いつきのよさは折り紙つきのドッグフード。 食が細くあまり食べない犬は試してみるとよいかと思います。
ただ、含まれているお肉の量が多いので、今まで穀物の入っているドッグフードを食べさせていたお家は、いきなりこちらのドッグフードに切り替えるとウンチがゆるみやすいので気をつけてください。
お使いのドッグフードが半分以上残っているのであれば、最初は数粒ずつ混ぜて様子をみて、徐々にこちらへ切り替えると、おなかのトラブルが起こりにくくなると思います。
グレインフリーのドッグフードで、使われている原材料にもこだわりたいという飼い主さんには、放し飼いされた鶏や天然魚を使っているこちらがおすすめです。


「子犬用ドッグフード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 子犬用ドッグフードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での子犬用ドッグフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
子犬用ドッグフードで気をつけたいポイント あげ方を工夫してみよう
ここでは、パピーフードを与える際に気をつけたいポイントをご紹介します。
子犬がドッグフードを食べない理由は?

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子犬がドッグフードを食べない理由は、いくつかあります。ドッグフードが固すぎたり粒が大きすぎたりすると食べづらく嫌がることもありますし、何かしらのストレスを抱えており食欲がない、といった可能性も。
また、反抗期を迎えていると、わざと食べなかったりする子犬もいます。その他にも体調不良などが考えられるので、ようすをみて病院へ連れて行ってあげることをおすすめします。
食べにくそうならふやかすのがおすすめ
パピー期は、歯が発達していない子も多いもの。とくに、チワワやティーカッププードルといった超小型犬はアゴが小さいので、カリカリタイプのドライフードは食べにくいケースが多いです。
しっかり噛み砕けるようになるまでは、ドライフードをお湯でふやかしてあげるのがおすすめ。ふやかし方は、30~40℃のぬるま湯をフードが浸る程度入れるだけ。10分ほど経てば、硬いフードがやわらかくなります。注意点としては、熱湯でふやかさないこと・雑菌の繁殖を防ぐために作り置きしないことです。
ウェットフードや粉ミルクをトッピングする
子犬にペットフードを与える時に、粉ミルクやウェットタイプのエサを混ぜてあげるのもいいでしょう。この方法でエサを与えると、子犬の食いつきがよくなるのでおすすめです。
一方でトッピングしないと食べなくなることもあるので、与える量や頻度に注意しましょう。その後も継続的にエサを食べ続けるように、上手に組み合わせて与えるのがポイントです。
犬の心理栄養カウンセラーからのアドバイス 並行輸入品には気を付けて!
同じドッグフードなのに、値段が安いものがあったり、パッケージが英語表記のみもしくは日本語訳のシールが貼ってある製品は並行輸入品の可能性が高いです。
並行輸入品はメーカー保証の対象外なので、万が一製品に不良があったとしても返品などの対象外で自己責任となることが一般的です。
正規品は、基本的に輸送の際の温度管理がきちんとされていて、高温多湿な日本の風土に合わせた袋が使われているなどの工夫があります。
愛犬の具合が悪くなったときの病院代は、ドッグフードを安く買って得をした分の金額では収まらない可能性が高いので、買うときは気をつけてくださいね。
犬用の食器やおやつもチェック!
子犬にあったドッグフードを見つけよう
今回は、子犬用ドッグフードの選び方と編集部のおすすめ商品をご紹介しました。子犬用ドッグフードは成長段階の子犬にとって重要なもので、栄養素もさることながらきちんと食べてくれることも大事な要素です。
体調不良や食べにくいと感じ食べなくなってしまった場合でも、工夫することで食べてくれるようになります。エサを食べる習慣づけも成長する上で大切なことです。毎日の暮らしのなかで、食いつきや変わったようすがないかなど観察してあげてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
2001年に犬のしつけ方教室などを行っている施設に弟子入り。 攻撃性の高い犬のトレーニングを得意とする。犬の胃袋掴んだら間違いなく犬に好かれる!と気が付き犬の食事に興味を持つ。仕事をしながら短大に通い栄養士を取得。 2005年、短大在籍中に福岡ECO動物海洋専門学校から依頼があり講師として「動物栄養学」などの授業を受け持つ。 同専門学校でドッグカフェゼミも担当し犬と人が同じ料理を食べられる!をコンセプトのペアレシピを実習形式で教える。 2015年より福岡市主催の「ドッグフードセミナー」を開催。福岡市民対象のセミナーにも関わらず市外からの参加者も来るなど好評を博す。他にもカルチャースクールなどでの講師も行う。 個人向け手作り食のカウンセリング、ドッグフード開発、個人宅への手作り食の配膳。提供数はこれまで延べ1万食を突破。 基本的な食事からアレルギー改善食、犬と季節を味わう行事食の提案、老犬や病後の回復食などのアドバイスも行っている。 犬の心理学と栄養学を融合させた日本初の犬の心理栄養学(R)の生みの親で、現在は犬の心理栄養士の育成を推奨しています。