CAD用マウスの必要性
CAD作業では、マウス操作を中心に「図形を作る」「線を引く」「細かい点や線の調節をする」といった作業が発生します。ときには、同じボタンや操作を繰り返すといった作業もあります。そのため、PC付属のマウスではなく、細かい作業がしやすいマウスが必要になります。
CAD用マウスは、反応速度が速く、ボタンも各種搭載しているものが多いです。また、形状も疲労が蓄積しにくい設計のものもあり、手をたくさん動かすといった作業をしなくていいモデルもあります。種類によって、各機種の特徴が違うので、快適に作業するために、しっかり選ぶポイントを確認しましょう。
CAD用マウスの選び方
専用のソフトを使い、図形の作成や製図などを行うCAD作業。細かい作業が多く、操作しやすい高性能のマウスが必要となります。しかし、マウスの種類が豊富なため、CAD作業に向いてるマウスはどのようなモノかわからない方も多いと思います。
そこでこの記事では、CAD用マウスの選び方をご紹介。選ぶ基準がわからない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。ポイントは下記。
【1】CAD用マウスの形状やサイズ
【2】有線か無線か
【3】機能・カスタマイズ性
上記のポイントを抑えることで、より欲しい商品を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】CAD用マウスの形状やサイズをチェック
CADマウスの形状は、通常のマウスと同様に左右対称のものや、手にフィットするように左右が非対称となったもの、多数のボタンを搭載したものなどさまざまです。左右非対称のタイプの場合、左利きの方は「左利き用」と記載されたものを選ぶ必要があります。
また、サイズのチェックもあわせて重要です。ノートパソコンなどと一緒に持ち歩くことがある場合は、携帯しやすいコンパクトなものを選ぶといいでしょう。
【2】有線か無線かチェック
有線タイプのマウスは、ケーブルをパソコンのUSBポートに差し込めばすぐに使える手軽さや、遅延の少なさがメリット。
無線タイプは、ケーブルの煩(わずら)わしさがない点が魅力です。ただし、Bluetooth接続タイプは、状況によって遅延が発生する可能性があります。レシーバーを使った無線接続タイプの場合も、レシーバーとマウスの間に障害物がある場合などは遅延が起きやすくなります。
【3】機能・カスタマイズ性をチェック
CADマウスには、搭載されたそれぞれのボタンに、よく使う機能やコマンドを割り当てられる機種が数多くあります。効率的に作業を進めたい場合は、同時に割り当てられる機能やコマンドの数や、割り当て可能な機能、ボタンの操作性なども確認しておくといいでしょう。
また、機種によっては、1台のマウスを複数のパソコンに接続して切り替えながら使えるものや、カーソル速度を切り替えられるものなど、付加機能を持ったものもあります。必要な機能があれば、これらについてもチェックが必要です。
▼長時間作業なら手の疲れを軽減するデザインを
長時間作業をしていると、手首や腕に負担がかかりますよね。それを回避するためには「トラックボールマウス」や「人間工学設計マウス(エルゴデザイン)」が最適です。
トラックボールは、ボールをまわすだけでマウスを動かさずに操作することが可能なので、極力手を動かすことなくマウス操作を行いたい人にぴったりです。操作には少し慣れが必要ですが、マウスによる手の疲れや負担を減らせます。
人間工学設計(エルゴデザイン)は、手にフィットしやすく操作しやすいマウスのことで、握ったときに自然に手に収まる形状になっています。手首を快適な位置に置けるので、手首疲れが軽減されます。
▼多ボタンマウスがおすすめ
CAD作業では、さまざまなコマンドを使用するため、コマンドが登録できる多ボタンマウスが便利です。マウスボタンは、ショートカットキーを割り当てることができるので、作業が快適に行えます。
ボタン数が多いほど割り当てられるボタンが増えますが、その分本体も大きくなるので、手にフィットしない場合もあります。どちらを優先するかは、作業内容や、よく使用するコマンドの数にもよりますので、自分に合った製品を選びましょう。
▼細かい調整がしやすいDPI調節機能付き
マウスの感度を表すDPI(Dot Per Inch)ですが、こちらをボタンで切り替えられるマウスだと、操作感度を調節しながら作業できます。細かい作業をする場合は、DPIの数値を下げてカーソルをゆっくり動かせると便利ですよね。それをDPIボタンで調節できるなら、作業効率がアップするでしょう。
なお、DPIとは、マウスを1インチ動かした際にカーソルが何ドット動くかを表す数値です。たとえば800DPIなら、マウスを1インチ動かすとマウスポインターが800ドット動くということになります。
CAD用マウスおすすめ11選
CAD用マウスの選び方のポイントを踏まえて、ここからはおすすめ商品をご紹介します。作業に使いやすい、あなたにぴったりのマウスを見つけてくださいね。
手にかかる負担を軽減したマウス
人間工学に基づいて設計されているので、手にフィットしやすく、かつ、手にかかる負担を軽減したマウスです。レシーバーを接続する「Unifying」とBluetoothの2種類に対応しています。
搭載されているボタンの数は5つです。CADソフトを快適に操作できる以外にも、「戻る」「進む」ボタンで効率的にブラウザを操作できるので、幅広いシーンで活用できます。
また、トラックボールの取り出しが可能なので、お手入れが簡単にできますよ。

バッテリー持ちのいい高性能トラックボールマウス
高性能なトラックボールマウス。本体の角度を2段階で調整できる独自の調整式ヒンジを備えていることが特徴です。サイドボタンなどには任意の機能を割り当て可能で、カーソルの速度と精度をワンタッチで変更できるボタンを搭載しています。
レシーバーでの接続に加え、Bluetooth接続にも対応するので、使う状況に合わせて好みの方式を選ぶことができます。また、本体は充電式で、1回の充電で最長4カ月使用できるバッテリー持ちのよさも魅力。
手にかかる負担を減らして作業したい方や、トラックボールの操作感が好みという方におすすめです。
コスパ抜群! 愛用者が多い人気モデル
ワイヤレスで接続できたり、5つのボタンが備わっていたり、カーソルスピードをマウスで3段階調整ができたりとエントリーモデルながら機能性が高い製品です。それでいて価格は1,000円台なので、愛用者が多いのも納得。
5つのボタンの内訳は、左右ボタンとホイールボタンに加え、マウスの左サイドに進む&戻るボタンがあります。こちらはインターネットを閲覧しているときや、エクセルシートの作業時にも戻ったり進んだりしやすいので役立つ機能です。
センサーはブルーLEDなので、マウスパッドがなくても反応がよくスムーズに操作できるはずです!
ロジクールの定番モデル
反応速度に優れており1秒間に1000行のスクロールが可能。人の手の形を考えてデザインされており、親指を置く場所にスクロールボタンが設置されているなど、非常に使いやすい製品です。
前モデルに比べて、クリック音のノイズを90%カットしたり、トラッキングセンサーを倍の8,000dpiに強化したりと大幅にアップデート。フリースピンモードとラチェットモードの切り替えもボタンひとつでOKですよ。

シンプルな3ボタンタイプのCADマウス
中央にホイールのない3ボタンマウス。ホイールを搭載したタイプのマウスでCADを使っていて、操作しづらいと感じる方におすすめです。
有線接続タイプなので接続時の初期設定は必要なく、パソコンのUSBポートに差し込めばすぐに使用可能。左右対称の形状なので右利き、左利きを問わずに使える点も特徴です。
シンプルかつ確実に操作できるCADマウスを探している方におすすめです。

外出先でも扱いやすいコンパクトなCADマウス
携帯性にすぐれたコンパクトなCADマウス。最大8つのショートカットを設定し、本体のボタンからの操作ですばやく呼び出すことができます。
レシーバーを使った無線接続および、マウス本体を充電しながらのUSB接続のどちらでも使用可能なので、「充電切れでマウスが使えない」といったことがないのもメリット。
専用のキャリーケースも付属し、外出先で作業をすることが多い方におすすめです。
ボタン1つでDPIを800~2400の5段階調整
DPIは800、1200、1600、200、2400と5段階を自由に調整でき、500万回クリックテストをクリアした耐久性抜群のマウスです。
2.4GHzワイヤレス接続で安定感も申し分ありません。パソコンをシャットダウンしたり、パソコンからレシーバーを外したりすると自動的にマウスが停止するため、無駄な電力消費がかからないのもポイント!
なめらかな動きでコンパクトなデザイン
左右ボタンと減速ボタンには、クリック感にも定評のあるオムロン社製の1000万回高耐久スイッチを採用。マウスは、操作時に接触する6つの手の骨格・筋肉に着目し、窪みや膨らみを考慮した設計になっており、操作しやすい新しい「のせ心地」を実現しています。
直径2.5mmの大径トラックボールには、ゲーミンググレードの光学式センサーを搭載しています。

ホイールも使える3ボタンマウス
CAD操作時に起こりがちなホイール誤操作の心配がない、上部ホイールレスの3ボタンマウス。サイド部分に小さなスクロールホイールを搭載しているので、通常のマウスと同様にスクロールの操作を行うことも可能です。
レシーバーを使った無線接続タイプなので、作業中にコードが邪魔になることがなく、本体は1回の充電で数カ月間使用できます。
3ボタンマウスにこだわりたいけれど、CAD以外のソフトを使うときにはホイールも使いたいという方に適したマウスです。
3WAYホールド形状採用でいろいろな持ち方に対応
「かぶせ持ち」「つめたて持ち」「つまみ持ち」の3種類の持ち方が可能なマウスです。手にフィットする形状で、手首のひねりを解消する斜め形状のため快適に使用できます。
また静音設計を採用し、静かな場所でもクリック音が気になりません。単3電池1本で3年使うことができる長寿命タイプです。

作業を効率化する機能を多数搭載
6DoF(前後左右上下における動きの自由度)センサーや計15個のキーを備えた、CAD専用の高機能マウスです。
12方向からのモデルビューを即時表示する「クイックビューキー」や、回転移動の自由度を無効化し、2次元図面上のモデルのパン、ズームの同時移動を可能とする「回転トグルキー」などを搭載し、CAD設計で必要になるさまざまな操作をスムーズに行えます。
作業を効率化したい方や、通常のマウスでの作業で不便さを感じている方に適したマウスです。
「CAD用マウス」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! マウスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのマウスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかのマウスをチェック
【まとめ】CAD作業には専用のマウスを!
本記事は、CAD用マウスの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
CADマウスは、CAD設計作業に必要な各種の操作をおこないやすい構造になっていたり、作業を効率的に進めるための機能が用意されていたりします。これらのマウスを活用することで、作業をスムーズに行うことが可能になるでしょう。
利用シーンや目的に合わせて、マウスの形状やタイプ・機能などを選び、ぴったりなCADマウスを探してみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。