子供用キックボードとは? 大人用やキックスケーターとの違いは?
キックボードとは、前後に車輪がついたボードに足を乗せ、地面を蹴って進むハンドル付きの乗り物のこと。キックスケーター、キックスクーターとも呼ばれています。大人は通勤など移動手段として使うことも多いですが、子供用のキックボードはおもちゃとして人気です。
2歳くらいの赤ちゃんが使える商品から小学生の子供まで使える商品まで、種類はさまざま。安いものでは5,000円ほどから、高いもので1万5000円ほどで購入できます。ほどよい全身運動もできて、運動不足解消にも役立つキックボード。誕生日、クリスマスなどプレゼントとしておすすめですよ!
子供がキックボードで遊ぶメリットとは? 【先輩ママの口コミ】
キックボードの難易度は、ペダルのない子供用の二輪車であるストライダー以上、自転車未満なので、ストライダーには乗れるようになったけれど、自転車にはまだ乗れないという子供にもぴったり!
またキックボードは、手と足とで別々な動きをさせながら乗らなければいけないので、運動神経の発達や成長につながるから、夢中になって楽しみながら運動量が増やせること、バランス感覚を養うことができるのがメリット。2輪なので乗りはじめは安定せずうまく乗りこなせないかもしれませんが、息子もあっという間に感覚を身に着けて乗りこなしていますよ。(Rさん/4歳男の子ママ)
子供用キックボードの選び方 安全に遊べておしゃれで可愛い!
ここからは、子供用キックボードの選び方を解説していきます。子供の乗りやすさや安全性は要チェックです!
バーの高さを参考に「対象年齢」を確認しよう
子供用キックボードは、2歳~12歳くらいまで遊べる商品が多いものの、対象年齢が記載されていることは少ないです。これは、子供によって体格はそれぞれではっきりと記載するのが難しいためでしょう。なので、子供にぴったりのキックボードを見つけるには、まずは子供の体格に合うかどうかのチェックを。
体格に合うかどうかの判断基準は、「バーの高さ」が子供の身長に合っているかです。バーの高さの目安は、大体おへそよりも少し高い位置。その位置のバーを持ち、背筋を伸ばして乗れるかどうかに注目してみましょう。
念のため「耐荷重」もチェックしておくとなお安心です。
幼児や小学生の運動能力に合わせて「車輪の数・位置」を選ぶ
つぎに、車輪の数と位置を選んでいきましょう。安全性を重視するなら「3輪」、操作性を重視するなら「2輪」がおすすめ! 子供の運動能力に合わせて選んでみてください。
3輪タイプ|最初の1台や幼児におすすめ
3輪タイプは、前輪が2つ、後輪が1つのキックボードです。前輪が2つなので安定し、倒れにくい構造になっています。最初の1台や幼児期(2歳・3歳・4歳・5歳)におすすめです。
しかし、パーツが多くなることにより、2輪タイプよりも重量は増すことになります。また、なかには前輪2つ、後輪2つの4輪キックボードもあります。車輪の数が増えれば増えるほど安定性は高くなると覚えておきましょう。
2輪タイプ|操作性がよく小学生におすすめ
2輪タイプは、前輪が1つ、後輪が1つのスクーターです。止まっている状態では足をつかないと倒れてしまうので、3輪タイプよりも安定性は劣ります。そのかわり、操作性がアップし、スピードも出しやすくなるので、小学生や、3輪タイプは物足りなくなってしまったお兄ちゃん、お姉ちゃん向きです。
2輪であってもブレーキはしっかりとついているので、安全に使用できますよ。
幼児や小学生の操作能力に合わせて「ブレーキの種類」を選ぶ
キックボードのブレーキは、大きく分けて「後輪ブレーキ」と「前輪ブレーキ」があります。子供が操作しやすい方を選んでいきましょう。
後輪ブレーキ|幼児向き・ブレーキ操作が簡単!
後輪ブレーキは、ボードの後方についていて、足で踏むタイプのペダルです。子供用キックボードのほとんどは、この後輪ブレーキタイプ。足で踏むので、慣れていなくてもブレーキ操作が比較的カンタン。2歳・3歳・4歳・5歳の幼児にはこちらがおすすめです!
前輪ブレーキ|小学生向き・自転車感覚で操作できる!
前輪ブレーキは、ハンドルについていて手で操作するタイプです。後方ブレーキに比べると商品のラインナップは少なめですが、自転車のブレーキの感覚で操作しやすいのが特徴です。一方、転倒の可能性もあるため、小学生くらいの子供向きといえます。
子供用ならではの「便利な機能」に注目
ここからは、さらにあると便利な機能を紹介! より子供が使いやすいキックボードを見つけていきましょう。
「車輪が光るタイプ」なら子供も楽しい
タイヤが光るタイプは、見た目もかっこよくて子供に大人気! 車輪自体にLEDライトが搭載されているものがほとんどで、走るとピカピカと光るタイプが多いです。夜道や暗い場所にも大活躍しますよ。
「ベル付き」ならより安全に遊べる
自転車のように、指ではじくとチリンチリンと音が鳴るベルがハンドルについている商品もあります。この機能も必須ではありませんが、あるとより安全に遊べる機能です。
「バーの高さ調整」ができると長く使える
商品によっては、バーの高さを何段階かに調整できるものもあります。成長度合いに合わせてだんだんとバーを高くしていくこともできますし、兄弟で使うこともできるのでコスパが高い機能。長く使いたい方におすすめです!
「折りたたみタイプ」なら収納や持ち運びもしやすい
折りたたみタイプは、バーの部分をパタッと折りたたんで、コンパクトにできます。車に積んだり、公園まで持ち運ぶ際にとっても便利です。
キックボードは意外とスペースをとるので、マンションなどで保管場所が少ない場合は折りたたみ機能は必須ともいえます! 折りたたむと非常に小さくなるものもあり、傘立てのなかに入れておくことができるくらいのものもありますよ。
子供用には「電動式キックボード」は避けよう
キックボードには、「足で蹴って進むタイプ」と「電動で進むタイプ(電動式)」があります。子供用キックボードは、ほとんどが「足で蹴って進むタイプ」ですが、最近はキッズ用の電動式キックスクーターも販売されています。
ただし、この電動式キックボードを選ぶときは注意が必要。大人用の電動式キックボードは運転免許が必要で、子供は乗ることができません。子供に電動式キックボードを買ってあげたい場合は、運転免許が必要ではない、おもちゃとして楽しめる「キッズ用電動式キックボード」を選んで、正しいルールに従って楽しみましょう。
電動式キックボードに乗るときの正しいルールについては、記事後半の「キックボードの安全な乗り方」でチェック!
子供用キックボードおすすめ4選【2輪タイプ】 小学生の子供へのプレゼントにも人気!
ここからはおすすめの子供用キックボードを「2輪タイプ」「3輪タイプ」別に紹介していきます。
子供が使うものなので、子供自身が気に入るデザインも大切。ディズニーなど人気キャラクターのデザイン、カラフル、シンプルなど、男の子用から女の子用までラインナップも豊富にそろっています!
悪路でも走行しやすい大きめタイヤ
ホイールの直径10インチのタイヤを採用したキックボードです。タイヤが大きいためバランスを取りやすく、凸凹のある道や砂利道などの走りにくい道にも使いやすくなっています。ブレーキは前輪、後輪両方に搭載されています。ディスクブレーキを採用しているため、制動力も高めです。
サスペンションが前後に入っているため、軽快な乗り心地も楽しめます。身長120cmくらいから乗ることができます。

シンプルで基本性能の高いキックボード
シンプルで基本性能のしっかりとしたキックボードです。前輪のウィールが少し大きめ(5インチ)になり、安定性が向上しています。
折りたたみ式なので、保管もラクですし、電車などで出掛ける際もこのキックボードを持参し、降りた駅からそのまま使用することができます。対象年齢は6歳以上で、耐荷重は90kgまでとなっています。
『JD RAZOR』先輩ママの口コミ
子供の6歳のクリスマスプレゼントに購入。3輪のものを使っていましたが、もの足りなくなったため『JD RAZOR』を購入しました。最初はおそるおそる乗っていましたが、あっという間に使いこなせるように! 9歳の今でも楽しんで使っています。耐荷重が90㎏なので、親もときどき使わせてもらっています。(Fさん/9歳、6歳の女の子)

操作しやすく子供と大人兼用で使える
このキックボードは、折りたたみレバーが新しい形になり、子供でも操作がしやすくなっていることが特徴です。また、車輪は4インチと少し小さめになっており、はじめてのキックボードとしてもおすすめです。
そのうえ、耐荷重が90kgとなっているので、子供だけでなく大人も一緒に遊ぶことが可能です。大人の運動不足解消にもいいかもしれません。
前輪ブレーキやより乗りやすい仕様を搭載!
より操作性の高くなった新しい形状のハンドルレバーをはじめ、いろいろな機能が追加されたJD BUGのキックボードです。
従来の後輪のフットブレーキに加えて、前輪部分のブレーキも追加されました。キックボードの使いはじめではバランスのとりにくい二輪タイプでも、とっさのときに前輪ブレーキを使って止められます。
蹴り足を置ける別売りのフットプレートを取り付けられる、取付穴も搭載されています。
子供用キックボードおすすめ6選【3輪タイプ】
続いて、2歳~6歳の小さい子供が乗りやすい3輪タイプ・4輪タイプの子供用キックボードを紹介します。

フロント2輪で、安定感が高いキックボード
フロントが2輪になっていることで、非常に安定感が増しています。地面からの衝撃も少なくなり、ハンドルの制御もしやすくなっています。はじめて乗るキックボードとして最適。
また、前輪が光るので夕方など少し暗くなっている時間帯でも周りから見つけやすく、安全性も高いです。対象年齢は3歳からで耐荷重は50kgまでです。
2歳から使用できる幼児サイズのキックボード
スイスのキックボードメーカー、マイクロスクーター製のキックボードです。2~5歳の子供のために設計されたサイズとデザインになっています。ハンドル部分は取り外して高さ調節ができるため、子供の成長に合わせて長く使用できます。
体重移動により左右への方向転換が可能な、特許取得済みの「リーン&ステア構造」を採用しています。
4輪なので初めて乗る子供にもおすすめ
女の子におすすめの、プリンセスソフィアのかわいいキャラクターデザインのキックスケーターです。前輪はLED内蔵で、回転するとは自家発電によりキラキラと光るので楽しくのることができますよ!
ハンドルの高さは3段階で調整が可能。成長に合わせて使っていくことができます。
ホイールが光る楽しい仕掛けも!
3歳から8歳までの子供向けのキックボードです。ハンドルは4段階高さ調節ができるため、成長した子供の身長に合わせられます。ハンドルの根元にボタンがあり、押すととかんたんにハンドル部分を折りたたみできます。
3輪設計のため、小さい子供でも安定して乗れるのが魅力。ホイール部分はLEDライトで光るため、走っているときにも楽しめます。
ふたつのモードで遊び方が広がる
キックボードとして使えるスタンドモードと、足蹴り自転車として使えるサドルモードのふたつのモードに変形して使えるアイテムです。ふたつのモードへの切り替えはかんたんにできるため、子供の成長やそのときの気分に応じて幅広い使い方ができます。
前のめりを防ぐセーフティパッドや大きめの前輪など、子供が安定して乗れる工夫も豊富にそろっています。
安定性と手にしやすい安い価格を両立!
48mmの幅広タイヤを使用した、悪路も走りやすく安定性も高いキックボードです。タイヤ部分はLEDライトで光る仕様になっています。
ボードの足を乗せる部分には滑り止め、手に持っても滑りにくいシリコングリップを採用し、子供が安定して乗りやすい機能もそろっています。折りたたみボタンもついているため、収納もかんたんです。キックボードのなかでは安い価格も魅力になっています。
「子供用キックボード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 子供用キックボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの子供用キックボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
子供用キックボードの安全な乗り方
キックボードに乗るときは、大通りや車の多い公道は避けた方が無難です。広い公園などで練習するようにしましょう。
なお、電動式キックボードの場合は、公道や公園での使用は禁止されています。電動式キックボードを使うときは、私有地の安全な場所で遊ぶようにしましょう。
乗り方は、何よりも安全に乗れることを基本に考えます。まずは正しいブレーキ操作ができることが大事。前輪や後輪などモデルごとにブレーキ操作が異なるので操作の方法を確認・練習しましょう。
次に足の置き方と蹴り方です。ステップに置く軸足は、左右のどちらかにずれているとバランスがとりづらいので、しっかりセンターに乗せます。軸足はやりやすいほうで構いませんが、利き足を蹴り足にするほうが最初はやりやすい人が多いでしょう。蹴るときは、ステップに乗せた足の膝を少し曲げて蹴り足が地面に届くようにします。一連の動きに慣れてきたら、軸足と蹴り足を逆に変えて練習しておくと、長時間らくに乗り続けることができるようになります。
なお、ブレーキはあるものの下り坂は予想以上にスピードが出てしまうことがあるので、乗らないようにしたほうが安全です。
子供用キックボードに関するQ&A 気になる疑問にお答え
ここでは、子供用キックボードに関するよくある疑問にお答えします!
キックボードは何歳から何歳まで遊べる?
子供用として販売されているキックボードの多くは、2歳~12歳くらいで遊べます。しかし、対象年齢が記載されていることは少ないため、「子供の身長に合ったバーの高さか」「耐荷重はどのくらいか」を確認してから購入するのがおすすめです。
商品の選び方について、詳しくはこちらで解説しています。
子供用キックボードはどこで乗れる? 公道もOKなの?
キックボードはおもちゃ(遊具)であるため、法律上公道で遊んでもOKとされています。しかし、安全面を考慮すれば大通りや車の多い公道は避けるのがベター。広い公園などで練習するといいでしょう。
なお、電動式キックボードの場合は、公道や公園での使用は禁止されています。電動式キックボードを使うときは、私有地の安全な場所で遊びましょう。
専門家からのアドバイス
アルミ素材は軽くて持ち運びラクチン
「重量」を重視するならば、アルミの素材が軽くておすすめ。軽いものを選ぶことで、持ち運びもラク!
重さの基準はありませんが、まだ体の小さな子供の場合は軽いもののほうが扱いやすくなります。商品を選ぶときにはどれを重視するのかを考えて選ぶとよいでしょう。
子供へのプレゼントにおすすめの記事はこちら 誕生日やクリスマスに!
子供に運動をさせたいパパやママ必見! ほかにもおすすめの子供用おもちゃを紹介しています。
安全性&機能性に注目して選ぼう!
この記事では子供用のキックボードの選び方とおすすめ商品を紹介しました。キックボードは、子供が自転車を乗るようになる前の段階で乗り出すことが多い乗り物。体のバランス感覚などを身につけることができます。マナーを守って安全に楽しく体を動かしてくださいね!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
神奈川県、埼玉県の公立小学校に22年勤めた後、短大、大学での教員養成、保育者養成に移り、現在に至る。 現在は、大学での講義を中心に、保護者向けに子育て・教育、教員向けに授業方法・学級経営などのテーマで執筆、講演などに幅広く活躍中。