NEC無線LANルーターの選び方 快適に使うために!
IT&家電ライターの秋葉けんたさんにお話をうかがい、NEC無線LANルーターを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
デバイスの接続台数が多いなら、混雑回避モデルを
IT&家電ライター
電波が干渉したり、周波数帯が混雑したりしているとWi-Fiの速度が低下します。状況に応じて、接続するチャンネルや周波数帯を変えればいいのですが、状況をモニターしながら変更するのは容易ではありません。
状況に応じてチャンネルを変更する「オートチャンネルセレクト」機能や空いている周波数帯に誘導する「バンドステアリング」機能などに対応したモデルを選べば、快適なWi-Fi環境を構築できます。
あると便利な機能
Wi-Fiルーターを選ぶ際に知っておきたい機能4つをまとめました。探す際はこれらの機能がないかもふくめて検討してみてくださいね。
MU-MIMO
従来のSU-MIMO(シングルユーザーMIMO)がWi-Fiルーターと端末(子機)1対1での接続であったのに対し、MU-MIMO(マルチユーザーMIMO)は1対複数。つまり、接続する端末の「順番待ち」が発生することなく安定した速度を維持してくれるというわけです。
ビームフォーミング
Wi-Fiの電波は360度飛んでいますが、ビームフォーミングは特定の機器向けた指向性をもった電波であるため、ルーターから離れた場所にある端末でも速度が落ちにくいという特性があります。
バンドステアリング/オートチャネルセレクト
どちらも通信速度を安定化させるための機能になります。バンドステアリングは、5GHz帯と2.4GHz帯の混雑していないほうの周波数帯に自動で切り替えてくれる機能。対して、オートチャネルセレクトは、周囲の無線LAN機器の使用状況をチェックして、自動で空いているチャネルに切り替えてくれる機能。マンションなど集合住宅ではよく同じチャネルで混線することがあるため、この機能があると役に立ちます。
IPv6
インターネットの急激な普及により、従来のIPアドレス「IPv4」が枯渇状態になりました。そこで、新たに開発されたのが「IPv6」です。このアドレスに対応している機器であれば、ストレスなく通信できるので、できるなら対応しているルーターを選びたいところです。
ゲームやインターネット動画を楽しむならIPv6対応を選ぼう
IT&家電ライター
夜、インターネットが遅くなる……。そういうケースは少なくありません。光回線など高速な回線を用意しても、たくさんの人がインターネットを利用する時間帯は、速度が低下してしまうのです。
この問題を回避する新技術が「IPv6」。プロバイダーとルーターが対応していれば、ネットの遅延を緩和します。プロバイダーによっては、IPv6オプションに加入する必要もあるので、使用しているプロバイダーに問い合わせるといいでしょう。
「11ax(Wi-Fi6)」対応で安定したストリーミング環境に
YouTubeをはじめとするネットのストリーミング動画をストレスなくサクサク観たいなら、11ax(Wi-Fi6)対応のルーターを選びましょう。「次世代」「第6世代」というだけあり、今後の世界基準となっていくWi-Fi規格です。回線は驚きの10Gbps。子機もWi-Fi6に対応している必要はありますが、もしこれからルーターの購入を検討しているのなら、ぜひ11ax(Wi-Fi6)に対応したルーターをお勧めします。
11ax(Wi-Fi6)のメリット
・スマホで大容量通信接続が可能。
・電波の届く範囲であれば障害物があっても関係なく通信接続が可能。
・多数の機器による同時接続が可能。
11ax(Wi-Fi6)のデメリット
・機器への設定が必要。
・ケーブルがなく設定箇所が多いため、トラブル発生時の原因特定がしにくい。
伝送速度は自宅のネット回線に合わせて選ぶ
ルーターの伝送速度は、自宅に引いてるネット回線に合ったものを選んでください。NECの無線LANルーターは全モデル、現行では最速のIEEE 802.11acに対応。仮に、自宅に引いているネット回線が100Mbpsだとして、ルーター側がそれを上回るとしても、100Mbps以上の通信速度は出せないことになります。まずは、自宅に引いてある回線がどれくらいの速度か確認してみてください。
通信速度を重視するならアンテナ数が多いものを
NECの無線LANルーターは、アンテナ内蔵タイプになります。購入する際は、このアンテナ数を確認してからにしましょう。また、アンテナの数が多いほど、同時接続できる端末の数も増やせます。
電波を「見える化」すれば、セキュリティ対策も万全
IT&家電ライター
Wi-Fiは、SSIDやパスワードがわかれば誰でも使うことができます。そのため、これらの情報がもれてしまい、第三者がWi-Fiをただ乗りするケースも……。
NECの無線LANルーターは、接続している端末を見える化する「見えて安心ネット」機能がついているモデルがあります。この機能を使えば、誰がどの端末を使っているのかが一目瞭然。把握していない端末は接続を拒否することもできます。
広範囲にとどく「ワイドレンジアンテナ」か「中継器」か
IT&家電ライター
無線LANルーターで気になるのが「電波」が届く方向や強さ。縦に長い戸建てと横に広いマンションとでは、それぞれ最適な無線LANルーターが異なります。しかし、NECの無線LANルーターは360度電波が届く「ワイドレンジアンテナ」を搭載した機種や、無線性能を向上させた「ハイパワーシステム」対応機種などがあります。これらを使えば家の隅々まで電波が届き、快適で高速なインターネット通信を楽しめます。
仮にワイドレンジアンテナやハイパワーシステムでも電波が届かない場所がある場合、無線LANの電波を中継する「中継器」を使うといいでしょう。設置場所を工夫すれば、どんな大きな家でも快適にインターネット通信できるようになります。
他社からの乗り換えでは「Wi-Fi設定引越し機能」が便利
IT&家電ライター
NECの無線LANルーターは、他社製の無線LANルーターや買い換え前のモデルから設定を引き継げる「Wi-Fi設定引越し機能」を搭載したモデルがあります。
これらのモデルを購入すれば、無線LANルーターを買い換えても、以前の環境をそのまま引き継ぐことができひじょうに便利です。ワンタッチでWi-Fi設定が引っ越せるので、設定が苦手という人にもおすすめです。
NECの無線LANルーターおすすめ7選
上記の選び方のポイントをふまえて、IT&家電ライターの秋葉けんたさんと編集部が選んだ、NEC無線LANルーターのおすすめ商品をご紹介いたします。Wi-Fi6に対応したモデルもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

NEC『Aterm WG2600HP3』

出典:楽天市場
戸建てやマンションなどでも高速安定通信可能
Atermシリーズのハイエンド機種。必要な機能が網羅されており、高速・安定通信が期待できます。
3階建て戸建てや4LDKマンションなど広い間取りの家でも隅々まで電波が届く無線LANルーター。全方向にまんべんなく電波を放射できる独自のアンテナを採用しているほか、バンドステアリングやオートチャンネルセレクト機能に対応しており、電波の干渉や混雑も回避するため、高速で安定した通信が可能です。
家族ごとや端末ごとにWi-Fiに接続できる時間を管理する「こども安心ネットタイマー」にも対応しているので、子どもがいる家庭でも、安心してインターネットを利用できます。

NEC『Aterm WG1900HP2』

出典:Amazon

NEC『Aterm WG1200HP3』

出典:Amazon

NEC『Aterm WG1200CR』

出典:Amazon
NEC『Aterm WG2600HS』






出典:Amazon
NEC『Aterm WG1800HP4』














出典:Amazon
NEC『AM-AX3000HP』














出典:Amazon
【番外編】回線工事不要のルーター&中継器
NEC『Aterm HT100LN』






出典:楽天市場
NEC『Aterm MP02LN』

出典:Amazon
NEC『Aterm W1200EX-MS』












出典:Amazon
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする NEC無線LANルーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのNEC無線LANルーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
NEC無線LANルーターが繋がらない時の対処法
無線ルーターを使って自宅でも快適な通信を供給するためには接続・設定が必要になります。NEC無線LANルーターを購入したのに繋がらない...そんな方のために繋がらない時の対処法をご紹介します。
繋がらない原因は、正しく電源が入っていない、規格に対応していないなどさまざまなことが考えられます。無線ルーターに詳しい家族や知人に尋ねる前に、まずは公式サイトの【サポート情報】に問い合わせてみてください。
NEC【サポート情報】
【関連記事】その他の無線LANルーターをチェック
古い規格にしか対応していない場合は11ac機種に
無線LANの規格には「IEEE802.11n」や「IEEE802.11g」などがあります。現在の主流は「IEEE802.11ac」。従来規格の11nよりも約11倍(規格値)の高速通信が可能です。インターネット動画を楽しんでいたり、写真や動画など大容量のファイルを転送したりしているいる人は、11nに変更した方がいいでしょう。
また、パソコン、スマホ、テレビ、ゲーム機など複数台のWi-Fi機器を使っている場合も、11ac対応ルーターに買い換えることでインターネット通信がスムーズに行えるようになります。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)