翻訳機のメリット
翻訳機は、日本語を自動で外国語に翻訳してくれる機械。
例えば、アメリカ人の方と話すとき、こちらが日本語を話すと、その場で英語に文字や音声で翻訳し、アメリカ人の方に言葉を伝えることができます。現在では主流になり、海外旅行の際に持ち歩いたり、ビジネスの場で外国人の方とコミュニケーションを取る際にも使用されています。
海外旅行の際、翻訳機がなくてもコミュニケーションを取ることは可能ですが、外国語を話せない場合は大変な労力も必要なので、持っているととても便利です!
オンラインとオフラインの違い

▼オンライン接続
オンライン接続で翻訳をするには、Wi-Fiや3G、4G回線といった移動通信に接続する必要があります。移動通信を使用する場合は、携帯電話とおなじように、通信会社と契約をしたうえでSIMカードの挿入が必要です。
【Wi-Fi接続タイプ】
Wi-Fi接続タイプは、ポケットWi-Fiがある、現地のWi-Fiスポットを利用するような場合には、SIM契約のいらないWi-Fi接続タイプが選択肢のひとつに入ります。追加の費用を抑えられるのがメリットです。
【SIM接続タイプ】
SIM接続タイプは、通信会社と契約を行い翻訳機単体でネット接続が可能。Wi-Fi環境がなくても翻訳機能が使えるのがメリット。翻訳機端末とSIMや通信料金などがセットになったモデルもあるので、購入の前に確認しましょう。
別途契約料はかかりますが、Wi-Fiの電波を探す必要や、Wi-Fiスポットを借りるためにお店を利用する必要はなくなります。
SIMカードを入れて翻訳機を使用する際は、SIMカードに対応している機種か、またSIMカードのサイズ、対応している通信会社を忘れずに確認しましょう。とくに、海外のプリペイドSIMカードを使用されるときは、対応するかどうか確認をおこなってください。
▼オフライン接続
最近の機種では、オンライン・オフラインどちらも使用できるタイプが多いです。むしろ、オフラインのみしか使用できない機種は少なくなってきています。
ネット環境に接続していないときも使用でき、接続しているときはより便利に使えます。自分で接続を切り替えることができるので人気です!
音声翻訳機の選び方
それでは、音声翻訳機の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】双方向翻訳か一方向翻訳か
【2】対応言語の量
【3】ディスプレイの大きさ
【4】大きさや重さ
【5】バッテリーの持ちと充電方法
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】双方向翻訳か一方向翻訳かをチェック
音声翻訳機は
・「双方向翻訳」
・「一方向翻訳」
の2種類が存在します。一つひとつ解説していきます。
▼双方向翻訳

双方向翻訳は、日本語を相手の言語に翻訳し、相手の言語は日本語に翻訳されます。両方とも母国語をしゃべるので、相手との意思疎通が取りやすく、店舗でのコミュニケーションや旅行先のツアーなどでも活躍します。
▼一方向翻訳

一方向翻訳は、道案内や相手に行動してほしいときに翻訳したり、ホテルやタクシーなどでリクエストをしたいときなどに使用できます。密なコミュニケーションは難しい反面、簡易的な表現や困ったときの補助として使えるシーンは意外と多いです。
【2】対応言語の量をチェック
英語は世界共通語と呼ばれていることもあり、観光地であればある程度使える人も多いです。しかし、双方の英語力が低いと大きな勘違いを引き起こしたり、ニュアンスが伝わらないということが多々あります。
幅広い言語に対応した翻訳機であれば、その国の母国語に合わせた表現で出力可能です。対応言語は機種により違いがありますが、旅行先が多くあるのであれば英語以外の言語の対応数もぜひチェックしてみてください。
【3】ディスプレイの大きさをチェック
ディスプレイがあるのとないのとでは使い勝手に大きな差がでてきます。ディスプレイがあれば自分の話した言葉が正確に入力されたか、また翻訳された結果を目でみて確認することができます。
そして会話の相手にもディスプレイを見せることができるので、相手にとってもコミュニケーションがしやすくなるでしょう。
【4】大きさや重さをチェック
外出先や旅行先などで使用することが多い翻訳機。軽くてコンパクトなデザインなら、持ち運びも便利ですね。ポケットにおさまる大きさなら、とっさの対応にもすぐに取り出せて使えますよ。
また手のひらにフィットするデザインは持ちやすく扱いやすいでしょう。重さも100g前後の重量であれば、ポケットに入れても重さを感じずに持ち運びできますね。
【5】バッテリーの持ちと充電方法もチェック
翻訳機は機種によってそれぞれ稼働時間やスタンバイ時間などが異なります。一般的にバッテリー容量が大きければ稼働時間や待機時間が長持ちするので、事前に確認して購入するとよいでしょう。
充電方法は、ACアダプターに加えてUSBケーブルを使用して充電できるタイプもあります。モバイルバッテリーが利用できるものなら外出先でも安心ですね。電池式なら予備の電池を用意するとよいでしょう。
エキスパートのアドバイス
家電量販店&PCショップの元店員・編集者
翻訳機能以外の便利機能も確認しておこう!
最近の翻訳機は多機能化が進んでいます。複数人、複数言語でも翻訳できるグループ翻訳機能、カメラに写した文字を読み取って翻訳するなど、翻訳機能だけでも進化が見られます。
ルーターとして使用できるテザリング機能を搭載した機能を使えば、海外でもパソコンやスマートフォンからWi-Fi接続が可能です。
集団の旅行で、ひとりひとりにSIMカードを買う必要がなくなります。そして、別にポケットWi-Fiを契約する必要もありません。
機種によって搭載している機能や同時接続数がさまざまですので、ぜひ比べて選んでみてください。
おすすめ商品の比較一覧表
翻訳機おすすめ15選
英語、中国語、韓国語など世界の人とスマートにコミュニケーションができる音声翻訳機をご紹介します。使用用途やシーンにあった翻訳機をみつけてみてくださいね。

仕事からプライベートまでこなす翻訳機の定番
翻訳精度の高さが売りの、オンライン型の翻訳機です。外国人の方と触れ合う機会が増えた、はじめての海外旅行だけど外国の言葉がわからない方におすすめの製品。
電源を入れてボタンを押しながら話し、話し終わったらボタンを離すだけで翻訳してくれます。
無料で使える連携学習アプリ「POCKETALK Link」が提供されていますので、気になる言葉は発音練習も可能です。旅先だけでなく、語学学習のためのツールとして使うこともできますよ。
本機は、グローバルSIMと呼ばれる世界128の国と地域で利用できるSIM同梱のモデルと、SIMなしでWi-FiやSIMを別途用意するモデルが販売されています。
SIMつきの方がその分値段が高くなりますので、要否を確認のうえで購入しましょう。

必要な機能だけ備えたシンプルさが売りのモデル
日本のベンチャー企業ログバーが販売する翻訳機『イリー』。
インターネット接続が不要なため、Wi-Fiエリアを探す必要がないのが魅力です。電源をつけて1秒で使える高速起動。ボタンひとつで音声翻訳ができます。
本機種は入力を日本語のみに絞り、一方向翻訳に対応したモデルです。
これは自分の意思を伝えるという点にフォーカスを当てたため。相手とコミュニケーションを取って楽しむという使い方には向いていません。
海外でお買い物をしたり飲食店を利用するときに、本機種と少しのジェスチャーがあれば自分の気持ちを伝えることができますよ。

話す・聞く・読むがこれひとつで完結します
Wi-Fiに接続することで28カ国語を翻訳することができ、オフラインでも日本語を起点に3カ国語に対応しているのがポイント。
本機はハイブリッドタイプのため、ネット回線がないところでも使用可能です。インターネット回線に不安がある国でも気にすることが少なくなります。
ノイズキャンセル機能つきのマイクを使用しているため、周囲の音をひろって誤翻訳する頻度を減らしたのも本商品ならでは。
また、カメラが内蔵されており、文字を読み取って翻訳結果を液晶に表示する機能も搭載しています。メニューや地図など使用するシーンは多いのではないでしょうか。


フォーカルポイント『WT2 Plus』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 翻訳機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの翻訳機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
ポケトークなどに同梱されているグローバルSIMは有効期限があります。旅行の頻度が少ない人や、多国をいろいろと回遊する予定がなければ、SIMは現地購入というのも選択肢のひとつです。(ただし接続に関しては動作保証範囲外になります。)
また、グローバルSIMはあとからの購入も可能です。まずはWi-Fiで使ってみたいという方や、初期投資を安くしたいという方は本体購入だけというのも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
家電量販店とPCショップ店員の経験を経て、編集者に。 普段は真面目なビジネス書や社長インタビューを行う傍ら、給与の半分近くを新作家電に投じる。 特に美容家電や調理家電、オフィス用品、1万円以下で購入できるガジェットにはついつい食指が伸びてしまう。 趣味に近い家電愛を、読者のみなさまの商品選びに生かせましたら幸いです。