おすすめ商品の比較一覧表
かんなの選び方
それでは、かんなの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】用途に応じてタイプを選ぶ
【2】刃のタイプで選ぶ
【3】かんなの大きさ(刃幅)を選ぶ
【4】材質を確認して選ぶ
【5】鉋台の固さと重さで選ぶ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途に応じてタイプを選ぶ
かんなは大工工具ですが、かんなの種類は削り方によっていろいろです。大きく分けると3種類。かんなの使い方は用途に応じて異なるので、3種類のタイプそれぞれについて説明しましょう。
▼定番のかたち「平かんな」
一般的にかんなと言われてイメージするのが「平かんな」です。長方形の凹みのなかに金属の刃が付いており、誰でも知っているポピュラーな形状をしています。
平かんなの特徴は二枚刃で、切れ味が悪くなったら刃を交換できるので長く使えることがメリット。なかには一枚刃のものもあります。
かんなをかける場所によっては、「豆かんな」や「ミニかんな」など小型のものも使います。
▼角を丸くする「面取りかんな」
木工の場合、木材の角が鋭いままだとケガをします。そのために角を丸く削る(面取り)する必要がありますが、そのときに使用するのが面取りかんなです。見た目のシャープさを抑えるために使われることもあります。
一般的には45度の面取りをするかんなが使われます。刃が突き出た部分が凹んでいたり、凸になっていたりなどの種類があり、取りたい角度に応じて選んでください。
▼溝を整える「さくりかんな」
木工作業ではいろいろな細工をしますが、溝を掘るのもそのひとつ。しかし溝は凹んでいるのできれいに仕上げるのはむずかしいです。そのときに使うのがさくりかんなで、ノミで削った溝を整えるための道具です。
「しゃくりかんな」や「溝かんな」とも呼ばれますが、溝の大きさや形によって使うさくりかんなは異なり、さまざまな種類があります。
▼初心者におすすめの「最適かんな」
初心者におすすめのかんなは「最適かんな」です。これは購入したときに刃が最適な状態でセットされているもので、初心者でも刃の向きなどを調整しないですぐに使えます。
使い方は平かんなと同じで、木材に密着させて手前に引くだけです。刃出しはメモリで調整でき、交換もかんたんにできるので初心者に使いやすくなっています。
【2】刃のタイプで選ぶ
一般的なかんなの刃は二枚刃になっており、かんな刃と押金(裏金)の二枚がついています。一枚刃のかんなには押金がありません。
かんなは使っているうちに、切れなくなってくるので砥石でメンテナンスをしますが、研ぐのが苦手な方は替え刃式のタイプを選んでください。
刃抑えがネジでセットされた最適かんなは、刃をかんたんに調整したい方に向いています。
【3】かんなの大きさ(刃幅)を選ぶ
刃のサイズはいろいろありますが、大工さんが使うのは刃幅が70mm(寸八)です。家庭で使うのなら刃幅が60mm(寸四)が適しています。本体サイズがコンパクトなので、女性にも使いやすいです。
DIYなどで削る面積が狭いときは、ミニかんなや豆かんなが役立ちます。目的によってかんなの大きさを選ぶことがポイントです。
【4】材質を確認して選ぶ
かんなは刃と押金(裏金)、かんな台、押さえ棒の3つで成り立っています。選ぶときはかんな台の材質もポイントです。一般的なかんな台は樫材が使われています。木製は湿気などでずれるので、削って調整する必要があります。
初心者向けの最適かんなは、本体がアルミダイカスト(アルミ合金)なので、調整は不要です。材質によってお手入れの有無が異なるので、自分でメンテナンスできるかどうかが選ぶ目安になります。
【5】鉋台の固さと重さで選ぶ
かんなを選ぶときは、かんな台の固さや重さも重要です。手に持って重いと感じるものはみっちり木が詰まっているのでゆがみが起こりにくくなります。固さが耐久性に影響するので、長く使いたいのなら木が固いものを選びましょう。
また重たいかんなは、かんな台の消耗を防げます。お店で迷ったときは、固くてずっしり重いかんなを選べば間違いありません。
エキスパートのアドバイス
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
ここでは選び方について特記していますが、入手しただけでは単なる持ち腐れです。使ってこその工具であり、また使うためにも日々のメンテナンスが大事になってきます。
玄翁(かなづち)であれば、槌(つち)の部分はサビていても問題ないのですが、かんなは刃がサビてしまうと使い物になりません。高温高湿の場所に置きっ放しすると台がひねってしまいます。また、使う前の刃出しで切れ味が決まります。そんな手がかかるかんなだからこそ大事に使いたくなるのです。
おすすめのかんな9選
ここからは、おすすめのかんなをご紹介します。一級建築士の神村さゆりさんおすすめ商品もあるので、あわせてチェックしてみてください。
刃とぎ不要な替刃式や刃出しがダイヤル式で調整可能なもの、台直し不要なアルミ台金台のかんなや、木工細工にも最適なコンパクトサイズのかんなもあります。どんな用途で使いたいかを意識しながら、各商品の削り方や特徴をチェックしてみてください。
角利産業『ミニ鉋 芯樫 42×150mm』














出典:Amazon
角利産業『細工用 黒檀豆鉋 内丸 中 No.3』


















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六兵衛『替刃式1枚刃カンナ』

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藤原産業『千吉 台付鉋 60MM』

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清水製作所『最適カンナ ミニj50 木工用』

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高儀『ホビーかんな』

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角利産業『替刃式細工鉋 角面取かんな』












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角利産業『利蔵 替刃式鉋』
















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藤原産業『SK11 ハンディカッター』






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通販サイトの最新人気ランキングを参考にする かんなの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのかんなの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
おうち時間も増え、趣味のひとつとしてDIYする人も増えているようです。自分の理想通りにものづくりするのは楽しいですよね。
この記事では、かんなの選び方とおすすめ商品をまとめました。どんな用途に使いたいかによって、かんなの種類や刃のタイプなどさまざま。使い方にうかんなを選んで、上手にDIYしてみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。 子ども3人。A型・獅子座