ポータブルオンダッシュナビの選び方
自動車生活ジャーナリストである加藤久美子さんに、ポータブルオンダッシュナビを選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。ナビを使うシーンや用途に合わせた商品選びに、選び方を参考にしてください。
地図の更新は無料か? 更新できる期間も要チェック
近年は東京五輪の関係もあって、首都圏を中心に新たな高速道路や大規模なホテルなどのランドマークが次々と完成しています。カーナビ性能を左右する最重要ポイントのひとつとなる地図データが古いと、正確なナビゲーションができないこともあります。
購入の時点で地図が「最新版」であることを確認するのはもちろん、その後の更新についても有料か無料か? 無料なら何年間無料で行なえるのか? などを確認しましょう。なかには、地図更新に2万円以上かかることもあります。この場合は買い直したほうが賢明といえるでしょう。
画面のサイズは車の大きさや用途も考えて
現在販売されているポータブルナビの画面サイズは3.5インチ、5インチ、7インチ、9インチがあります。主流は7インチです。7インチ以上であれば画面が見やすく、パネルをタッチする場合もストレスなくできます。しかし、大きければ大きいほどいいかというそうではありません。
大きすぎて視界を遮るのは絶対に危険ですし、エアコンやオーディオなど、ナビ以外の操作スイッチに干渉するようであれば、操作がストレスになってしまうでしょう。なにより、運転に支障をきたす可能性もあります。
画面サイズを選ぶときには、同じサイズに紙を切り実際にダッシュボードなどに置いて、ほかの操作に影響しないかを確認するといいでしょう。
自転車や徒歩でも使いたい場合は?
ポータブルナビの醍醐味のひとつは、脱着が容易で持ち運びに便利ということ。かんたんに取り外せて、歩くときや自転車・バイクに乗る際にも便利に使えます。
そのため、持ち運びや取り外しを前提として選ぶなら、やはりコンパクトなものがおすすめです。徒歩や自転車で使う場合は、3.5~5インチまでの小さくて軽量なポータブルナビがいいでしょう。
自転車走行中では見やすい大きな画面がよさそうですが、あまり大きなナビはスペースを取って邪魔にもなり、安全な自転車走行ができなくなる危険性もあります。
自車位置検出精度が高いものを
「はじめての場所に行くにはカーナビなしでは走れない! 」というほどにナビに頼りっきりな人は、「自車位置検出」の精度が高いナビを選びましょう。
「自車位置検出」とは、自分の車が今どこにいるのかを検出してくれる機能です。これは、道に迷いやすい人、そしてスマートフォンのナビを使っていない人にはとくにおすすめの機能といえます。
テレビは「ワンセグ」「フルセグ」どっちがいい?
カーナビにテレビ機能はあたり前のようについている時代になってきました。カーナビのテレビ機能には、受信方法によってワンセグ・フルセグの2種類があり、両方に対応しているものもあれば、いずれか一方のものもあります。ポータブルナビを選ぶ際には、どちらに対応しているか確認しましょう。
停車してテレビを視聴するには、画質がきれいなフルセグがおすすめ。走行中に後部座席や助手席でドライバー以外の人が見る場合は、走行中でも電波を拾いやすいワンセグが向いています。
おすすめ商品の比較一覧表
ポータブルオンダッシュナビおすすめ5選
上で紹介したポータブルオンダッシュナビの選び方のポイントをふまえて、自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。
すでに備え付けのナビを持っている人がポータブルに使えるナビを買い足したいときや、現在のナビから買い換えたいときも、エキスパートのおすすめ商品を参考に商品を選んでみましょう。

明るくて見やすいIPS液晶を搭載
ポータブルナビの元祖といえばゴリラシリーズ。使いやすさはもちろんのこと、コスパのよさでも高い評価を得ています。はじめてポータブルナビを使う場合や、固定式ナビの買い替えにもおすすめです。
こちらの製品は5インチサイズでスマホとほぼ同サイズなので、手狭な車中でも邪魔になりません。また、スマートタップなどのスマホ用車載ホルダーでガッチリ固定できるのも便利です。
3年間地図更新が無料
1年ごとに更新される最新の地図データに、3年間無料で更新することができます。新規開通道路や新たにオープンした施設にもすぐに対応することができます。収録情報をもとに、取り締まりゾーンの警告が可能です。
速度取り締まりやNシステム、オービスの警告する、しないを切り替えることで選択できます。microSDカードに保存された動画や音楽を再生して楽しむことも可能です。
2023年度春版のゼンリン地図対応の最新版
2023年度春版のゼンリン地図のデータを収録した、最新版のポータブルナビゲーションです。アメリカの「GPS」をはじめ、日本の準天頂衛星「みちびき」やロシアの「グロナス」に対応したGPSモジュールを搭載しているため、精度の高い位置計測が可能。
静電式タッチパネルのフルフラットディスプレイなので、スマホ感覚で操作できるのもうれしいポイントです。また、5万6,000件を超える「るるぶ」の観光データを収録しているため、旅行などでのガイドとしても使えます。
大容量かつ薄型モデルなので使いやすい
16GBという大容量メモリのなかに、全国の詳細市街図や道路情報、ルート案内データなどを搭載したポータブルナビゲーションです。8インチと比較的大きな画面ながら、本体は薄型なので設置が簡単。
フルセグTV搭載なので、ナビと同時にテレビや動画を表示したり、音楽プレーヤーとして使用したりすることもできます。また、オンデマンドVICSを利用することで、渋滞や交通障害などの情報をすばやく取得することも可能です。
最新地図対応かつ3年間は地図の更新が無料
9インチの大画面タイプで、ボタンも大きく操作しやすいのが特徴のポータブルナビゲーションです。一般車はもちろん、トラックなどでも使いやすいのがポイント。
搭載されているのは2023年版の最新地図で、3年間は地図の更新が無料であるため、コスパも良し!案内表示を3Dビューに切り替えることも可能であるため、初めての道でも安心です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ポータブルオンダッシュナビの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのポータブルオンダッシュナビの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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さいごに|エキスパートのアドバイス
最近のナビはポータブルで2万円以下のリーズナブルなものが多数流通しています。ひと昔前に比べるとリーズナブルで多機能なナビが増えていますが、どんな機能を重視するかによって選び方が変わってきます。
ポータブルナビの場合、携帯性(小さいほうがいい)やテレビ機能を重視する人も多いでしょう。また、肝心のカーナビ機能はいまいちでも、スマホのナビアプリと併用することで欠点を補完することも可能です。リーズナブルな価格帯のなかで選ぶなら、自分が絶対に必要で重視したい機能を基準に選ぶのが賢明です。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。 1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。 1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。 月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。 また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。