手ぬぐいを使うメリット
古くから使われている手ぬぐいは、ハンカチなどよりも生地が薄いのが特徴。そのため、吸水性や速乾性が高く、かさばらないので持ち運ぶのも手軽なことがメリットです。
さらに、くり返し使ううちに生地のかたさがなくなり、肌触りがよくなります。使い込むほど色合いや風合いも変化していくのが、手ぬぐいの魅力です。
手ぬぐいの選び方
それでは、手ぬぐいの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】染め方の種類
【2】生地
【3】模様や柄、色に込められる意味
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】染め方の種類をチェック
染め方によって手ぬぐいの使い勝手や風合いは異なります。染め方による選び方を解説します。
▼捺染(なっせん)|色落ちしにくく丈夫
捺染(なっせん)とは、染料とのりを混ぜ合わせたもので染め上げる方法です。紙に染めたい柄をプリントしてその部分をカットして型紙を作り、生地に型紙を合わせて染めていきます。
生地の表面にだけ色がつくので、手ぬぐいの表裏が区別できる染め方です。色落ちしにくく耐久性が高いため、毎日使える手ぬぐいを探している方に向いています。
▼注染(ちゅうせん)|独特の風合い
注染(ちゅうせん)とは、染料を直接手ぬぐいの生地に塗布する方法です。あらかじめ色付けしたくない場所にはのりを塗って染めるのを防ぎます。裏地までしっかり染まるので、手ぬぐいの表と裏が逆の模様になります。
生地を直接染めているため、洗濯するごとに少しずつ色が抜けていき独特の風合いが楽しめます。色移りの可能性があるので、ほかのものと分けて洗濯しましょう。
▼プリント染め|デザイン豊富で価格が安い
染料ではなく、機械で生地のうえに顔料を乗せるのがプリント染めです。染めよりもカラフル、こまかいデザインも可能なため、いろいろなデザインのものが発売されています。また、大量生産できるので本染めの手ぬぐいより手にしやすい価格のものがそろっています。
一方、プリントの顔料の色が濃ければ濃いほど、パリッとした硬めの手触りになります。そのため、ハンカチやタオルとしてではなく、ランチョンマットなどの用途に向いています。
【2】生地をチェック
生地の種類によって肌触りが異なります。ここでは、生地による特徴の違いをいくつか解説します。
▼特岡・岡生地|細い糸で肌当たりがやさしい
生地幅は35~36cm、30番手という細い糸で織られた手ぬぐいが特岡・岡です。目がこまかいのでしっとり、やわらかい肌当たりで肌に引っかかりにくいのが特徴です。デリケートな肌の人が使いたい手ぬぐいとして選択肢に入ります。
目がこまかいため、こまかいものや多彩な色を使うデザインにしたいときにも向いています。デザイン性の高い手ぬぐいも、岡・特岡にはそろっています。
▼総理・文生地|タフ&吸湿性にすぐれる
総理、文と呼ばれる生地は、20番手という太めの糸で織られた手ぬぐいです。目が粗く、特岡・岡よりも厚手になっています。感触は硬めですが、吸湿性や通気性にすぐれているのでハンカチやキッチンまわりのクロスに適しています。
比較的リーズナブルなので、ふだん使いできる手ぬぐいとして選択肢に入ります。
【3】模様や柄、色に込められる意味をチェック
手ぬぐいの柄にはたくさんの種類がありますが、新しい柄だとしても手ぬぐいのデザインの基本パターンを踏襲(とうしゅう)しているものがほとんどです。
たとえば植物の麻に似ている麻の葉模様は、まっすぐ伸びて成長が早い麻にあやかり、子どもの健やかな成長を祈る意味が込められています。
青い波をモチーフにした青海波は、穏やかな波が続く様子から平和な暮らしや幸せが永く続くようにという意味が込められています。伝統の柄の意味もぜひ知って手ぬぐいを選んでみましょう。
手ぬぐいおすすめ10選
ここからは、手ぬぐいのおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
毎日持ち歩きたくなるキュートな手ぬぐい
デフォルメされたかわいらしいセキセイインコが、全体にデザインされた手ぬぐい。縦長のハンカチサイズになっているため、収納時はコンパクトに、手を拭くときには広々使えるのが特徴です。
原材料は綿だけを使用することで、やわらかい肌触りを実現。汗をかきやすい子ども用のハンカチとして用意しておくのもよいでしょう。
夏の定番野菜をかわいくあしらった手ぬぐい
夏の食卓に欠かせない枝豆を、かわいらしくデザインした手ぬぐい。さやから豆が飛び出ているところまで描く遊び心によって、枝豆のかわいさがより引き立てられています。
また、この手ぬぐいは、注染そめが使われています。染料のにじみやぼかしによる独特な風合いによって、やさしい雰囲気のデザインに仕上がっています。
レトロでかわいい個性的なデザイン
個性的なデザイン付きのレトロ感が強い手ぬぐいです。食べ物や生活雑貨が並んだかわいい柄が特徴です。色落ちがしにくい染料で作られており、毎日使う方でも購入してから色が変化することなく長く使用できます。
裏通しにより両面からデザインを見ることが可能です。 素材は綿なので、肌触りや使い心地も良いです。長く使うほどに手になじむ生地なので、どんどん使いやすくなります。
10枚入りなのでたっぷり使える!
なめらかかつ繊細な生地を使った手ぬぐいです。サイズは36×100cmと大きいため、剣道の面を装着するときに使うのにぴったりであるなどさまざまなシーンで応用することができます。
たっぷり10枚入りなので洗い替え用としても充分です。量も質も優れているので、一枚だけじゃなく多くの手ぬぐいがほしいときに最適。長めに作られておりシンプルな白無地の手ぬぐいなので使い方は多種多様です。

ユニークな猫の絵を伝統的な浮世絵で表現
浮世絵(うきよえ)の柄の手ぬぐいもたくさんありますが、手ぬぐいの場合、一枚絵を手ぬぐいにしたものよりも、たたんだ場所に応じてさまざまな絵柄が見える、小さな絵がたくさん描かれた絵柄のものがおすすめです。
この手ぬぐいは歌川国芳(うたがわ・くによし)の『東海道五十三次』で描かれる宿場町をすべて猫絡みのダジャレにし、それを猫の様子で表しています。やはり使っていて楽しいことが第一なので、この絵柄は手ぬぐいにうってつけです。猫好き、ユーモア好き、江戸好き、和柄好きの方におすすめできる絵柄です。
『東海道五十三次』を手ぬぐいにしたものを私は4種類くらい持っているのですが、そのなかではこれがもっとも高品質で絵の再現性も高いと思います。よくできた浮世絵手ぬぐいです。
カラーが選べる粋な柄の手ぬぐい
なめらかな生地を使用した手ぬぐいです。手触りが良いので洗顔用に使うのがおすすめ。すぐに乾くほつれ加工がないタイプと、ほつれ加工のないタイプがあり、用途に合わせて使い分けることができます。
白地に一色のみで柄を染めた日本っぽい粋な柄が特徴となっており、ワンランク上の豆絞りを楽しめるでしょう。優しい印象を与えてくれるような色に仕上げられているのも魅力です。
性別や年代を選ばず使える小紋柄が豊富
ほつれ防止有りと無しの二種類から選ぶことができる手ぬぐいです。ほつれ加工なしの手ぬぐいは、昔ながらの手ぬぐい仕様となっています。
一方、ほつれ加工ありだと、端の処理をすることなく使うことができます。綿100%で、通気性と吸水性も抜群。ハンカチやタオルとしても使えるため、日常のさまざまなシーンで活躍します。

万年筆の使い方を学べる実用的な手ぬぐい
手ぬぐいの最大手専門メーカーといっても過言ではない、「かまわぬ」の人気シリーズに「手習(てならい)帳」シリーズがあります。
「忍者手習帳」「蹴球手習帳」など、さまざまなモチーフで、その道を究めるためのアレコレが描かれている手ぬぐいです。しかも、たたみ方によってちゃんと絵本のように読み進められるようになっています。それでいて開くとちゃんと和風の柄に収まるところが、さすがかまわぬ、といったところでしょう。
その手習帖の万年筆バージョンが、この伊東屋とのコラボレーションによる手ぬぐい。万年筆の持ち方、インクの入れ方、手入れの仕方などが分かりやすくもユーモラスな絵柄で描かれています。しかも手ぬぐいとしての品質も確かなのです。
渋い色の和柄がおしゃれな手ぬぐい
トンボや梅花などの和柄が用意された手ぬぐいです。さまざまな種類の柄とカラーのデザインがあるのが特徴。白だけでなく、紺色などもあり、色の選択肢が多いのは嬉しいですよね。
手ぬぐいよりも大きめな長めサイズなので頭に巻いて使うことができます。建築や園芸などの外仕事で日除けとして使ってもおしゃれでしょう。綿100%で肌触りがやさしいところも魅力です。

竹野染工『Oo(ワオ)』
ストールのようなおしゃれなデザインで使いやすい
最後に、ちょっと変わり種の手ぬぐいを紹介します。この「Oo(ワォ)」は、手ぬぐいの町・大阪は堺市の老舗(しにせ)手ぬぐい工場が作った、手ぬぐいの最先端です。
上質な生地を使った手ぬぐいが筒状に縫ってあるので、そのまま頭から被れば、首回りを温めるネックウォーマーになります。もちろん、普通に汗を拭いたりする手ぬぐいとしても使えます。
しかも、この製品は手ぬぐいなのに片面ずつ、違う色で染められています。この両面染めは、ここでしかできない技術。両面染だから適当に首に巻いても、ツートンカラーになってカッコいいのです。
手ぬぐいを持ち歩きたいけど忘れがちという方や、ふだんから綿マフラーなどを愛用している方に特におすすめします。
「手ぬぐい」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 手ぬぐいの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での手ぬぐいの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
手ぬぐいの使い方
手ぬぐいのおもな使い方は、手を洗ったときや汗など水分を拭き取るときに使うこと。ほかには、パソコンのモニターなどにかけて隠したり、頭に巻いて日よけにしたりと、幅広い使い方があります。
また、ギフトを包む際、風呂敷代わりに手ぬぐいを使ったり、マスクにリメイクしたりとさまざまな使い方があります。自分なりの使い方で手ぬぐいを活用してみてください。
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まずは手ぬぐいを使ってみましょう
手ぬぐいは、使いはじめるとハンカチには戻れないくらい便利で気持ちよいものです。そしてご紹介したように、デザインのバリエーションも豊富。ラフに扱ってもよいですし、例えばブックカバーにしたり、水で湿らせて身体を拭いたり、風呂敷代わりにしたりと、本当に用途が幅広いのです。
こちらで紹介したものを参考にしつつ、自分の生活の中に取り入れたい柄を選んでみてください。快適な手ぬぐいライフをはじめてみましょう。
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