樹木図鑑のおすすめ5選 グリーンアドバイザーが厳選!
上で紹介した樹木図鑑の選び方のポイントをふまえて、グリーンアドバイザーのふじ えりこさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。図鑑の特徴や著者・監修者についても触れながら紹介しますので、どのような図鑑が自分に合っているのか考えながらチェックしてみてくださいね。

掲載品種550種! いろいろな樹木を調べたいなら
はじめて樹木図鑑を購入する方でも、かんたんに樹木を調べられる知恵が満載の1冊。なんと掲載品種は550種類にわたり、さまざまな品種の葉っぱが紹介されています。
見開きページには似ている葉が並べられているため、とにかくわかりやすく調べやすい工夫がされていますので、はじめて見る方やお子さまなど幅広い層におすすめ。本はB5サイズなのでカバンのなかにも入れやすく、図鑑を持ち歩きたい方にも向いています。
著者の林将之氏は、樹木図鑑作家、編集デザイナー、環境ジャーナリストと多方面の顔を持ち、樹木鑑定サイト「このきなんのき」所長でもあります。

オールシーズンの樹木名を樹皮から調べられる!
監修者の菱山忠三郎氏は、八王子市立高尾自然科学館(現・東京都立高尾自然科学博物館)研究嘱託、現在は環境庁自然公園指導員や、朝日カルチャーセンター植物講座講師などを務めている方。自然と向き合ってきた監修者だからこそ、ひとつひとつの項目に専門的な見方が感じられる1冊になっています。
幼木、成木、老木の樹皮からの見分け方はとくに充実しており、葉を落とした冬場でも木々の名前を知ることができます。本のサイズは大型本で、樹木は255種が収録。樹木のなかでも、とくに樹皮に興味がある方におすすめしたい図鑑です。

迫力ある写真から植物を調べられる図鑑
「ふゆめがっしょうだん(福音館書店)」などの写真家としても知られる、茂木透氏の写真が満載の樹木図鑑。樹に咲く花から樹木を見分けることのできる内容になっていますが、樹形がわかるロングの写真、花や果実のアップなど、多彩なアングルで紹介されています。1冊に350種前後の樹木が収録されています。
また、この「樹に咲く花」はシリーズ化され、全3冊が刊行されています。本のサイズはハンディサイズとなっていますので、ハイキング時などに図鑑を見たい方に向いています。

街歩きに特化したハンディタイプの樹木図鑑
わぴちゃんの愛称でも知られる岩槻秀明氏は、自然科学系ライターとして多くの実績がある方。自然に関する書籍、雑誌などの企画、制作に携わるお仕事をしています。こちらの著書は、みずから写真撮影も行なう著者の目線から、身近に見かける樹木の名前を簡単に知ることができるように工夫された1冊。
タイトルどおり、街路樹や公園などで見かける樹木の樹皮・花・果実・葉などの特徴が、写真とイラストで紹介されています。本のサイズはコンパクトなハンディ版ですので、街歩きが好きな方にぴったり。収録数が354種類と多いのも魅力です。

木目から樹木を探すという、ユニークで興味深い1冊
木目から木の種類を調べることができるというユニークな1冊。日本の有用種101種が掲載されています。とくに、木材として扱われる樹木については重点的に書かれており、葉や樹皮だけでなく木目の写真も充実しています。
そのため、樹木そのものだけでなく、木工が好きな方にもおすすめ。読みものとしても楽しむことができる1冊になっています。
「樹木図鑑」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 樹木図鑑の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの樹木図鑑の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
樹木図鑑の選び方 グリーンアドバイザーが教える
グリーンアドバイザーのふじ えりこさんに、樹木図鑑を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
図鑑を使う目的から選ぶ
どのように図鑑を活用するのか、図鑑を使うのは誰なのかなど、まずは図鑑を使う目的を明確にしましょう。樹齢をはじめ、害虫などその樹木の詳細が書かれているものは樹木医を目ざす方や森林に関するお仕事の方などに便利です。
また、お子様向きには文字が大きく、難しい表現や専門用語がないような、木の葉や実の特徴、季節の変化などが書かれているものがいいでしょう。年配者の方が選ぶ場合には内容はそれなりに専門的でもいいのですが、文字の大きさはやや大きめのほうが読みやすく、使いやすいと思います。
図鑑のサイズから選ぶ
樹木図鑑にも、いろいろな大きさのものが販売されています。購入する際は、図鑑の大きさを意識して選ぶことをおすすめします。
たとえば、ハイキングや街歩きで利用したいなら、できるだけコンパクトで軽いポケットサイズを。家などでじっくり調べたいなら、詳細なことまでしっかり調べることができる大型のものがおすすめです。また、屋外での利用が多いなら、多少雨に濡れても大丈夫な紙質のものを選ぶようにしましょう。
樹木のパーツなどから調べられるものを選ぶ
樹木のパーツとは、葉や冬の芽、樹皮や木肌、樹形あるいは実などのこと。図鑑での樹木調べをするときの基本的なポイントです。なかでも木の葉は、手にも取りやすくその特徴をじっくり観察することができます。ただし、種類によってはかぶれの原因になるものもあるため、初めて見る樹木では手袋などで手を保護することも忘れずに。
また、図鑑によっては、実や葉などの利用方法などが書かれているものもあり、木の実によってはお酒にしたり、そのまま食べることができるものなどもあります。なかには樹木の葉や実、あるいは木肌などが使われる民間療法について書かれている辞典なども少なくありませんが、整合性には注意が必要。果実酒をはじめ、飲食や民間療法を実践する際は必ず1冊ではなく、数冊の図鑑と読み比べるようにしましょう。
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目的に合った樹木図鑑を選ぼう グリーンアドバイザーからアドバイス
図鑑を手もとに置きたい目的や使いたい目的はなにかという点をまずは明確にし、そのうえで図鑑を選ぶことをおすすめします。持ち歩くのか、それとも家でじっくり読みたいのか、または研究の資料に使うのかなど、用途に合った選び方が大切。持ち歩きたい人は、ハンディサイズやポケットサイズで軽い図鑑を探すようにするといいでしょう。
また、誰が読むのか、使う方の年齢を考えて選ぶようにしましょう。年齢に合わせて活字の大きさやルビの使われ方が違うからです。さらに、どんな著者や監修が携わっているかも調べると、より自分の目的に合った図鑑を選べますよ。
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『はじめてでもカンタン!多肉植物の育て方・楽しみ方』(コスミック出版)では文を担当。『土作りで決まる!とびきりおいしい野菜の作り方』(ブティック社)『ベランダ菜園 おいしい野菜づくりのポイント70』(メイツ出版)では監修&執筆。『趣味の山野草』、エバーグリーンなどで連載執筆中。 豪華客船飛鳥のクルーズ講師、園芸教室Ceresを主宰するほか、都内植木市の園芸相談員歴20年以上。また、産業安全保健エキスパート、理科支援員・コーディネーター・アドバイザーの経歴を活かし『生き物たちのひみつ』(NHK)などのキッズライターとしての顔も持つ。 映画、漫画、健康分野にも精通し各種ライティング実績があるほか、『愛犬の選び方・飼い方・健康管理(主婦の友)』では取材ライターとしての実績あり。 多種多様、動物園の爬虫類館の植物管理経験も。植物はハーブを中心に、野菜、作物、多肉植物を栽培中。ハーブコーディネーター、植物文様研究家としても活動している。 ほかにも撮影現場のインテリアを手がける撮影インテリアコーディネーターとしても活動しており、植物を中心に現場を明るく彩るエキスパートでもある。