電子ペンの選び方 タブレットに!
ITライター・酒井麻里子さんへの取材をもとに、電子ペンを選ぶときのポイントをご紹介します。
長時間使っても疲れにくい使い心地のものを選ぶ
電子ペンを選ぶときは、長時間使っても疲れにくい、使い心地のよいものを選びましょう。重さや形状、握り心地や重心の位置などによって、使い心地は大きく変わってきます。電子ペンを購入する際は、これらのポイントをしっかりチェックすることが重要です。
できるだけ店頭で実物に触れてみて、自分の手にしっくりなじむものを選ぶようにしましょう。
ペン先が交換できるかどうかもチェック!
Heiyo『タッチペン』より
ITライター
どのようなペン先が採用されているかは、電子ペンの使い勝手を左右する重要なポイント。
こまかい操作を行いたい場合は、ペン先の細いタイプがおすすめです。また、ペン先素材は、固めの書き心地が好きなら金属製、やわらかめが好きなら樹脂製を選ぶとよいでしょう。
ペン先の交換が容易にできるかどうかもチェックしておきたい点です。
使い勝手がよいものを選ぶ
電子ペンを選ぶときは、電子ペンの機能にも注目してみましょう。
書いた文字が取り込めるものが便利
専用のノートなどを利用することで、書いた文字を電子データとして取り込める電子ペンもあります。書いたものをそのままテキストデータに変換してくれるので、手書きの文字をデータ化する手間が省けるのが魅力です。
以前は文字の認識精度が低く、データ化後の手なおしが欠かせませんでしたが、最近は認識精度が高まり、より使いやすくなりました。
音声録音ができるものは聞き漏らしが防げる
インタビューや会議の音声を文字に起こすときは、音声録音ができる電子ペンを選ぶとよいでしょう。メモを取りながら音声が録音できるため、別途録音機器を用意する手間が省けます。
人が話しているのを聞きながらメモを取るのが苦手な人でも聞き漏らしが防げるので、議事録やインタビュー記事などを作成するときに便利です。
オフライン同期ができるものは省バッテリー
コンパクトなガジェットである電子ペンのバッテリー容量は、大きいとは言えません。そのため、スマートフォンやPCなどと常時接続していると、バッテリーを激しく消耗してしまいます。
バッテリーのもちを重視するのであれば、オフライン同期ができるモデルを選ぶとよいでしょう。スマートフォンやPCと接続したときにまとめてデータを移すので、常時接続によるバッテリーの消耗が防げます。
対応しているデバイスで選ぶ
電子ペンを選ぶときは、対応しているデバイスをしっかり確認しましょう。
接続方法や対応OSもチェック
電子ペンを選ぶ際は、接続方法や対応OSを忘れずにチェックしましょう。電子ペンのなかにはAndroidとしか接続できないものや、iPadなどMacOSには対応していないものがあります。
電子ペンはBluetoothでPCなどと接続するのが一般的ですが、それにはPC側もBluetoothに対応している必要があります。もし持っているPCがBluetoothに対応していない場合は、レシーバーを購入するなどしてBluetooth接続ができる環境を整えましょう。
専用アプリの使い勝手も確認して
電子ペンの専用アプリがある場合は、アプリの使い勝手も電子ペンを選ぶうえで重要なポイントです。とくに、スマートフォン・タブレットと連携する際は、アプリの使い勝手をしっかりチェックしておきましょう。
電子ペンのアプリは、フリーで提供されているものが多いです。電子ペン購入前にダウンロードして、使い勝手を確認してみるとよいでしょう。
データ保存ができる容量で選ぶ
電子ペンを選ぶときは、ペン本体のデータ保存量も忘れずにチェックしましょう。使ってすぐにデータを転送する場合は容量が少なくても構いませんが、1週間や1カ月ごとにまとめてデータを転送する場合は、ある程度容量があるものを選んでください。
容量が少ない場合、まとめて転送したときに古いデータが消えてしまっていることがあります。
ランニングコストで選ぶ
"電子ペンのなかには、使用する際に専用のノートや紙が必要なものがあります。電子ペンを購入する際は、専用の消耗品のコストも考えて選びましょう。
とくに、仕事などで電子ペンを多用する場合、消耗品のコストが後々大きな負担になってくることがあります。電子ペンを選ぶときは、そのランニングコストにも目を向けることが大切です。
筆圧感知とパームリジェクション対応かどうかで選ぶ
Gouler『タッチペン 極細』より
ITライター
筆圧感知に対応した電子ペンでは、力の入れ具合によって線の太さを変えることが可能。紙に描いた状態に近い書き心地を再現できるので、精細な絵を描きたい場合は、筆圧感知に対応したペンを選ぶとよいでしょう。
さらに、「パームリジェクション」に対応したペンなら、画面上に手の平をつけた状態で描いても、ペン先だけが正確に認識されます。画面に手をつけないようにしながら描くのはとても疲れるので、長時間使用する場合には、こちらの機能も重要となります。
バッテリー持ちと充電方法で選ぶ
Heiyo『タッチペン』より
ITライター
外出先で電子ペンを使いたい場合や、長時間連続して使いたい場合などは、バッテリー駆動時間の長さがとても重要になります。
外出中や使用途中でのバッテリー切れを防ぐために、1回の充電で長時間使えるものを選んでおくと安心です。あわせて、充電のしやすさや充電方法、充電時に必要なケーブルの種類も確認しておきましょう。
電子ペンおすすめ10選 iPadもAndroidも!

Photo by Unsplash
上記で紹介した電子ペンの選び方のポイントをふまえて、ITライターの酒井麻里子さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。

Gouler『タッチペン 極細』














出典:Amazon
本体サイズ | 直径9×長さ130mm |
---|---|
重さ | 12.5g |
チップの交換 | × |

Wacom(ワコム)『Bamboo Tip(CS710B)』














出典:Amazon
本体サイズ | 直径10×長さ142mm |
---|---|
重さ | 16g |
チップの交換 | ◯ |

Heiyo『タッチペン』














出典:Amazon
本体サイズ | 直径10×長さ144mm |
---|---|
重さ | 12.5g |
チップの交換 | ◯ |

Wacom(ワコム)『Bamboo Sketch(CS610PK)』










出典:Amazon
本体サイズ | 直径10×長さ142mm |
---|---|
重さ | 17g |
チップの交換 | ◯ |

logicool(ロジクール)『CRAYON』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅12×高さ8×長さ163mm |
---|---|
重さ | 20g |
チップの交換 | ◯ |
サンワサプライ『充電式極細タッチペン PDA-PEN42BK』

出典:Amazon
本体サイズ | 直径8.9×長さ143.2mm |
---|---|
重さ | 18g |
チップの交換 | 無 |
Neo smartpen『ネオスマートペン M1(NWP-F50)』
















出典:Amazon
本体サイズ | 直径10.4×長さ149.6mm |
---|---|
重さ | 17.4g |
チップの交換 | 有 |
Moleskine(モレスキン)『デジタルデバイス ペンプラス ELLIPSE』


















出典:Amazon
本体サイズ | 直径12×長さ160mm |
---|---|
重さ | - |
チップの交換 | 有 |
MEKO『スタイラス タッチペン』














出典:Amazon
本体サイズ | 直径9×長さ140mm |
---|---|
重さ | 24g |
チップの交換 | 有 |
SOCLL『iPad タッチペン』
















出典:Amazon
本体サイズ | 長さ165mm |
---|---|
重さ | - |
チップの交換 | 有 |
「電子ペン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 電子ペンの売れ筋をチェック
Amazonでの電子ペンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】ITライターからのアドバイス
ITライター
電子ペンを使えば、タブレットでのお絵かきや、ノートアプリへの手書き入力といった操作がよりスムーズになります。さらに、これまで紙とペンで行っていた操作をデジタル化することで、外出時の荷物が減ったり、データの保存や管理がしやすくなるといったメリットもあります。
電子ペンを選ぶ際には、バッテリーやペン先の素材など、自分がどのように使うのかを考えながら選びましょう。ペン入力を取り入れることで、タブレットの使い方が大きく変わるはずなので、ぜひ導入してみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/08/05 商品情報の更新を行いました。(協力:マグスター 掲載:マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
※2020/12/04 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 矢部栞)
IT関連の書籍、雑誌、Webコンテンツ等の編集・執筆に携わる。 著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter 安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)、 『今すぐ使えるかんたんFC2ブログ 超入門』(技術評論社)など。