木製ロフトベッドの魅力とは メリット・デメリット
ロフトベッドとは、寝床の下にスペースを設けたベッドのことですが、通常のベッドにはないメリットがいろいろあります。
●スペースを有効活用できる
収納スペースとして、ソファなどでのくつろぎスペースとして、またデスクなどを入れて在宅スペースとしてなど、さまざまに活用できます。
●冬には温かく眠れる
冷気は、空間の下方に、暖気は上方に移動するので、冬には温かく眠れます。
●お部屋をスマートに見せることができる
雑然としやすい布団などが見えづらいので、お部屋がすっきりまとまって見えます。
限りある居住スペースを有効に無駄なく活用でき、しかもおしゃれに見せられるところがロフトベッドの魅力でしょう。
木製ロフトベットのメリット・デメリット きしまない丈夫さと価格!
材質の違いで木製と金属(パイプ)製のロフトベッドがありますが、木製ならではのメリットやデメリットがあります。木製は、何と言っても安定感があって、揺れや軋みが少ないのメリットです。また耐久性も高いので長く使ることが出来る点も魅力でしょう。その一方で、購入時の価格が割高であること、重量が重く組み立てが大変であることなどがデメリットになります。何を重視するかによりメリット・デメリットは変わってきますので、材質を決める際の参考にしてください。
木製ロフトベッドの選び方 インテリアショップ店主に聞くおすすめの
インテリアショップ店主ーの末永京さんに、木製ロフトベッドを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
収納利用といった使い方で高さを選ぶ ロータイプやミドルタイプ、ハイタイプなど!
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
ロフトベッドのメリットとして大きいのは、ベッドの下部に収納ができるという点です。自分がなにを収納したいかによって、ロフトベッドの選択肢が大きく変わってきます。
ベッドの下にちょっとした収納がほしい場合は「ロータイプ」でじゅうぶんでしょう。洋服ダンスやハンガーラックも置きたいという場合は「ミドルタイプ」がおすすめ。ベッドの下に学習机を置くなど、日常の生活の空間にするなら「ハイタイプ」を選ぶといいでしょう。その場合は使う人の身長を考慮し、頭をぶつけることのない高さを確保する必要があります。
ハイタイプ:高さがあるロフトベッドの特徴
高さがあるロフトベッドは、ベッド下の空間が広々としていて、学習机も置きやすいという特徴があります。高さがあるロフトベッドを選ぶときは、ベッド下の空間はもちろんですが、ベッドの上から天井までじゅうぶんな空間があるかどうかもチェックして選びましょう。
ベッドから天井までが近いと、圧迫感があり、快適に過ごせません。ベッドに座って背筋を伸ばした状態でも無理なく座れる高さのものを選んでください。
子ども用のロフトベッドを選ぶときは、子どもの成長も考慮して選ぶことが重要です。
ミドルからロータイプ:低めのロフトベッドの特徴
圧迫感のないロフトベッドを探しているなら、低めのロフトベッドを選ぶとよいでしょう。天井までじゅうぶんな距離があるため、らくにベッドから起き上がれます。ただし、高さがあるもののようにベッド下に学習机を置くことはできません。
低めのロフトベッドは、寝具の上げ下ろしがしやすく、子どもの寝顔が見やすいという特徴もあります。
ヘッドボードの機能性をチェック LEDライトや宮棚、コンセントなと!
寝床に備えておきたい機能性も必ず確認するようにしましょう。まずは、モノが置ける宮棚があるかどうかです。スマホや眼鏡、ティッシュなど就寝中や就寝前後で必要になるものを置いておけます。またスマホの充電ができるようコンセントがあるかどうか、寝る前に読書などができるようLEDライトなどもあると便利です。それぞれ必要なものを判断しチェックしてください。
ロフトベッドのタイプで選ぶ シンプルタイプかシステムタイプか
ロフトベッドには、フレームだけのシンプルタイプとデスクやシェルフなどがセットになったシステムタイプがあります。
システムタイプは、デザインが統一されているのでお部屋がスッキリまとまり、見た目もおしゃれです。すでにある家具などを利用したい方は、シンプルタイプを、お部屋をすっきりまとめたい方は、システムタイプがよいでしょう。
材質をチェック ベッドの見た目や質感にかかわる
使われる部材の多くは、無垢材か集成材・化粧合板の2種類です。無垢材は、丸太から切り出したままの木材のことで、自然そのままの木の味わいが魅力です。家具によく使われる木の種類と特徴を簡単に説明します。
ヒノキ、パイン、スギなど
柔らかく軽量で加工しやすので、いろいろな家具で使われています。
ナラ(オーク材)、ブナ(ビーチ)、ケヤキ、ウォールナット、チーク、マホガニーなど
硬くてキズがつきにくく、重いので大型家具などに使われることが多いです。
集成材や化粧合板・化粧繊維板は、経年によるゆがみを減らし、強度が高められた木材で、薄い無垢板を貼ったり、化粧紙や塗装を施してあります。品質は高く購入価格が無垢材に比べて安いところがメリットです。
天然木無垢材の特徴
木の自然な色味や手触りが感じられるのが天然木無垢材です。木の心地よい香りも感じられます。調湿性にすぐれているため、室内の湿度調整にひと役かってくれるのもポイントです。
作りもしっかりしているものが多く、安定感があります。長く使い続けることであたたかみのある風合いも加わるので、ひとつのロフトベッドを長く大事に使いたい人に適しています。
集成材・プリント紙化粧合板の特徴
棒状の無垢材を接着して1枚の板にしたものが「集成材」です。反りが起きにくく、素材の品質が安定しているという特徴があります。
「プリント紙化粧合板」は、厚さ2~3mmの薄い合板に木目をプリントした紙を貼りつけた素材です。部屋の家具を同じ色柄でそろえると、統一感が出ます。
いずれも無垢材にはない見た目の安定した美しさがポイントです。
耐荷重など強度をチェック 子どもだけじゃない大人でも安心か?
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
毎日使うものなので強度も大事なポイントです。「ロータイプ」よりも「ハイタイプ」のほうがぐらつきやゆがみが生じやすいので、より慎重に選ぶ必要があります。商品によって耐荷重に大きな違いがあるので、まずは耐荷重を確認しましょう。
続いて、補強材を確認しましょう。補強材とは、脚と脚をつなぐための横や斜めに入っているパーツです。この補強材が少ない場合は強度が弱い可能性があります。
サイドフレームの有無で選ぶ 小さい子どもが利用するなら!
高さがあるロフトベッドを選ぶときはとくに、サイドフレームの有無をチェックしましょう。サイドフレームは、就寝中の転落を防いでくれる大切なパーツです。小さい子どもが寝る場合は、万が一のことも考えてサイドフレームが高めのものを選ぶとよいでしょう。
より転落しにくさを求めるのであれば、パイプ型のサイドフレームではなく、パネルやフレームの面で支えるサイドフレームのものを選んでください。
持っているマットレスに合うものを選ぶ セミダブルでも大丈夫?
今使っているマットレスがそのまま使えるかどうかも、ソフトベッドを選ぶ大事なポイントです。ロフトベッドのなかには、上に乗せるマットレスの厚さが指定されているものもあります。
また、ロフトベッドによってはマットレスのサイズが合わないこともあるので、自分が今使っているマットレスのサイズを確認したうえで、購入するロフトベッドを選びましょう。
はしごの形状で選ぶ 設置する部屋の広さと相談して!
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
ロフトベッドのはしごには「直立タイプ」と「斜めタイプ」があります。「直立タイプ」は床上にはしごのスペースを取らないのでスマートですが、昇り降りが大変なのがデメリット。逆に「斜めタイプ」は昇り降りはラクですが、床上にスペースが必要となります。
ほかには昇り降りのしやすい「階段タイプ」や、お子さんがよろこびそうな「すべり台つき」のものなどもあります。使う人や、設置するスペースに合わせて選ぶといいでしょう。
木製ロフトベッドのおすすめ4選(ハイタイプ) 収納力が魅力!大人の利用にも
上で紹介した木製ロフトベッドの選び方のポイントをふまえて、インテリアショップ店主の末永 京さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。
耐震対策がされているフレームや、コンパクトで省スペースなものなどがありますよ。デスクや本棚など、ベッドの下部のスペースをどのように活用できるか考えながら、さまざまな商品を比べてみてください。

境木工『espace(エスペス)』














出典:Amazon
サイズ | 幅104.5cm×長さ251cm×高さ177.5cm |
---|---|
材質 | 北欧パイン、LVL |
耐荷重 | 床板部:500kg、階段踏板:200kg |
付属品 | 階段 |

境木工『Beam structure』


















出典:Amazon
サイズ | 幅105×長さ216×高さ161cm |
---|---|
材質 | 北欧パイン |
耐荷重 | 900kg |
付属品 | なし |
『システムベッド Ivey (アイビー) 』






出典:楽天市場
サイズ | 幅135×奥行202.2×高176.3cm |
---|---|
材質 | パーチクルボード、MDF |
耐荷重 | 100kg |
付属品 | デスク |
ライフインテリア『ロフトベッド コロンII』






出典:楽天市場
サイズ | 幅209×奥行112×高さ195cm |
---|---|
材質 | 北欧パイン材 |
耐荷重 | 500kg |
付属品 | 三つ折りマットレス |
木製ロフトベッドのおすすめ7選(ミドル~ロータイプ) 子どもに使い勝手がいい!

エイゼントレイディング『オリジナル システムベッド』






出典:楽天市場
サイズ | ベッド:幅206×奥行103×高さ118cm |
---|---|
材質 | メラミン化粧版、プリント化粧板 |
耐荷重 | 約180kg |
付属品 | 収納ラック、収納チェスト、デスク |

VEGA CORPORATION『LOWYA システムベッド 階段タイプ(4点セット)』


















出典:Amazon
サイズ | ベッド:幅202×奥行102×高さ117cm |
---|---|
材質 | プリント紙化粧繊維板、エポキシ樹脂塗装 |
耐荷重 | ベッド:約90kg |
付属品 | デスク、ワゴン、階段収納 |

大川家具『国産コンパクトロフトベッド CUOPiO LOFT』


















出典:Amazon
サイズ | 幅195 x 奥行94 x 高さ120cm |
---|---|
材質 | 九州産檜、桐材 |
耐荷重 | 静止耐荷重:600kg |
付属品 | なし |
『 RAUM(ラウム)棚付きロフトベッド』


















出典:Amazon
サイズ | 幅101.5×奥行209.5×高95.3cm |
---|---|
材質 | パーチクルボード |
耐荷重 | 100kg |
付属品 | チェスト収納 |
『Amanda(アマンダ)ロフトベッド』
















出典:Amazon
サイズ | 幅104×奥行220×高さ117cm |
---|---|
材質 | MDF(カラーWAL:天然木ウォールナット材突板化粧/カラーNA:天然木タモ材突板化粧) |
耐荷重 | 150kg |
付属品 | なし |
『檜(ヒノキ)のロフトベッド』


















出典:Amazon
サイズ | 幅103×奥行206×高110.5cm |
---|---|
材質 | 無垢材(ヒノキ) |
耐荷重 | 150kg |
付属品 | なし |
『天然木タモ ミドルベッド』






出典:楽天市場
サイズ | 幅107×長さ210×高さ110cm |
---|---|
材質 | タモ突板 |
耐荷重 | - |
付属品 | なし |
「木製ロフトベッド」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 木製ロフトベッドの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの木製ロフトベッドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
木製ロフトベッドとあわせてチェックしたいおすすめ記事 【関連記事】
この記事は、ルームコーディネーターの瀧本真奈美さんと編集部が選んだ、折りたたみベッドのおすすめ商品を紹介します。セミダブルやシングルなどのサイズ選びから、高反発マットレス付きタイプまで! 人気のニトリの折りたたみベッドも紹介します。記事後半には、Amazonや楽天、ヤフーなどの人気売れ筋ランキ...
ワンルームの賃貸アパートなど、限られた空間を有効活用できる収納ベッド。衣類だけでなく、布団がしまえるなどのメリットがあります。シングル・セミダブル・ダブルなど、ベッド自体のサイズはもちろん、跳ね上げなどさまざまな収納タイプがあるので、用途に合った商品を選ばないと室内に置けなかったり、収納ができ...
ベッドの下に収納家具やデスクを置くことができ、限られたスペースをたっぷり有効活用できるシステムベッド。木のぬくもりを感じることができる木製タイプや、スタイリッシュなデザインのスチール製などさまざまなタイプがあります。この記事では、インテリアコーディネーターの坂口 愛さんに取材し、システムベッド...
家具のエキスパートであり整理収納アドバイザーでもある鈴木久美子さんに、階段付きロフトベッドの選び方とおすすめの商品を伺いました。ぜひ参考にしてお気に入りの階段付きロフトベッドを見つけてくださいね。
インテリアコーディネーターの尾崎友吏子さんにマットレスのなかでも高反発のものを選ぶ際のポイントとおすすめの商品を教えてもらいました。定番の西川やアイリスオーヤマの薄型タイプなど思わず欲しくなる商品が厳選されていますのでお楽しみに。よりよい睡眠をとるためには、自身に適したマットレスを選ぶことが大...
インテリアコーディネーターの秡川寿美礼(はらいかわすみれ)さんへの取材をもとに、2020年版ベッドマットレスのおすすめ30選をご紹介します。ベッドマットレスの種類や、寝心地や使い勝手に合わせたおすすめの商品を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
快適な睡眠をサポートする低反発マットレス。機能性の高いものから高品質なものまで特性はさまざま。どんなものがいいのか悩んでしまいます。そこで本記事では、インテリアコーディネーターの坂口 愛さんと編集部が選んだ、低反発マットレスのおすすめ14選を紹介します。選ぶポイントやメリット・デメリットも解説...
木製ロフトベッドは妥協せず余裕のあるサイズを! インテリアショップ店主から一言
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
ベッドは毎日使うものなので、ちょっとした妥協が大きなストレスにつながる可能性もあります。設置する場所やスペース、使用する方の体格に合わせた余裕のあるものを選ぶといいでしょう。
お子さんが使用する場合は将来的に長く使える構造なのか、ずっと飽きないデザインなのかも考えて、慎重に選びたいところです。大型家具なので買い替えは大変だからこそ、暮らしに合ったものを選んでくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/14 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
DIYアドバイザーで3児の母。 埼玉県川口市にある『インテリア&カフェToiToiToi』店主。 DIYワークショップ講師、店舗や住宅のDIYプロデュース、内装リフォームなど。著書に『シェルフを作ろうはじめてのDIY』㈱パッチワーク通信社がある。