【2024年】Core Ultra搭載ノートパソコンおすすめ12選！軽量・小型も

インテル「Core Ultraプロセッサー」は、2023年12月14日に発表されたインテル最新世代のプロセッサーです。処理能力が向上した他、さまざまな機能や仕様が強化されており、今後のPCのメインストリームとなっていくとされています。こちらでは主な違いを見ていきましょう。

Core iシリーズとの違いはさまざまありますが、まず一番大きな違いはAI処理専用の「Neural network Processing Unit（NPU）」というハードウェア「インテルAIブースト」が搭載されたこと。こちらに関しては詳しく後述します。

もう一つの大きな違いは内蔵グラフィック（GPU）が従来の「インテルIris Xeグラフィックス」から「インテルArcグラフィックス」になっている点です。これにより大幅にグラフィック性能が向上しているため、従来では難しいとされてきた「チップセットのみで3Dの高付加ゲームをプレイする」という敷居が下がっているのが特徴と言えます。

近年、AIによる画像生成や音楽生成、文章に動画といった「AIによる処理」がPCには欠かせないものになっています。メジャーなアプリはCPUやGPUでこの処理を行っていますが、PCの処理作業の中でもトップクラスに負荷がかかるものとなっているため、AI処理動作中はよほど高性能なCPUやGPUでない限り、他の作業にも影響を及ぼしてしまうことも。

この状態を打破するため、AI処理を受け持つ「Neural network Processing Unit（NPU）」が搭載されたことで、AI処理作業の大幅な高速化と低電力化を実現しています。AI生成を行いたいと思っている方はぜひともこちらに着目してみるとよいでしょう。

Core iシリーズと比較して低消費電力高効率コア（Low-Power Efficient-Cores、LPEコア）が搭載されたことにより、電力効率が向上しているのも特徴と言えます。

また、AI処理を行う際にも前述のNPUが処理を受け持つため、こちらも大幅な消費電力の削減を行います。これによりバッテリー持ちが格段に良くなっているので、出張先や外回りなどで十分な充電時間を取れないという方にとっては重要な意味を持ちます。

Core Ultra 9は最上位に位置するCPUで、AI処理やゲーム、動画編集や3Dモデルを利用しての3Dゲーム配信など、現状家庭用のPCで出来ることのほとんどすべてを快適に処理できる性能を持っています。

また、Hモデルに関してはIntel® Arc™ graphicsと呼ばれる次世代のチップセットGPUを搭載。従来のIntel® Graphicsよりも画像処理能力が向上しているため、グラフィックボードを搭載していなくても十分な処理能力があります。

しかし、当然ではあるものの価格はかなり高めで、搭載PCは軒並み30万円以上の予算が必要になります。

動画作業や編集作業、AI処理といったものをしっかり行いたいという方はCore Ultra7をチョイスすると良いでしょう。Core Ultra9ほどではありませんが、3D処理なども問題なく行うことができますよ。また、FPSやMOBAなどの処理が重いゲームであっても中画質程度であればしっかり動くというスペックになります。

搭載PCの価格は20万前後のものが多いので、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

Core Ultra5はCore Ultra9や7には流石に劣るものの、それでもNPUやGPUがしっかりと搭載されているため、基本的な動画編集やAI処理などをしっかりと行います。

通常用途での文書処理や動画鑑賞、画像編集と言ったことは時折重くなる可能性があるものの、概ね問題なく使用できます。価格は10万円台半ば程度のものが多くなっています。

Windows11に移行し、通常のノートPCのメモリの目安はおよそ8～16GBのものが多くあります。処理を快適に行いたい人向けのCore Ultra搭載ノートPCも、ほとんどの製品が16GB～32GBのメモリとなっています。

文書処理や画像編集、動画鑑賞が中心であれば16GBで問題ありませんが、ゲームやAI処理、動画編集などをサクサク行いたいなら32GBのものを選ぶと良いでしょう。

画面サイズはさまざまな種類がありますが、Core Ultra搭載PCで一番多いのが14インチ、13.3インチなどの小型ノートPCとなっています。16インチ以上のものもありますが、あまり数は多くなく、持ち運びに特化したサイズが主流。もし大きい画面で使用したいということであれば別途モニターをHDMIなどで出力する必要があります。

また、Core Ultra搭載の最新PCの多くはテンキーがついていません。表計算などでテンキーを使いたい場合は別途用意するように。

解像度とは画面に並ぶドットの数を表しており、多くなればなるほどきめ細やかなくっきりした画面になり、逆に少ないとぼんやりした画面になってしまいます。Core Ultraシリーズ搭載のノートPCであれば、ほとんどが1920×1080のフルHD以上、中には3840×2160の4K解像度を備えたモデルも。

ただし、ノートPCの画面自体があまり大きくないため、4Kのモニターとなっていてもあまり違いが実感できない可能性もあります。画像や写真の編集、動画の作成などを行わない方であればフルHD画質で十分ということが言えるでしょう。

ストレージとはPCにおける記憶媒体、容量のことでどの程度データを保存しておけるかという数値になります。Core Ultra搭載ノートPCのストレージ容量はおおよそ500GB～1TB程度のものが多く、通常の使用であればオンラインストレージ（クラウドサービス）などを併用することにより、困ることは少ないと言えます。

しかし、動画編集などで大きなデータを恒常的に取り扱うのであれば若干容量が心もとないため、その場合は外付けのストレージなどを活用するとよいでしょう。

Core Ultraは省電力性が高く、バッテリーも長持ちするため外で使用するのに好適です。また、普通のノートPCよりも軽いものが多いのも特徴で、1kg前後のものや中には700g程度と持ち運びに特化したものも。

カバンなどに入れて持ち運びしやすいので、外で使用することを考えている方はこちらも考慮しておきましょう。

Core Ultraシリーズは従来のCPUに比べて省電力性が高いため、もともとのバッテリーの持ちが良いというのが特徴です。通常のノートPCよりもバッテリーが長持ちする傾向があるため、Core Ultraシリーズ搭載ノートPCはそこまで選ばなくてもどれも長寿命バッテリーということが言えます。外での使用を考えるのであれば最大10時間以上のものを選ぶと余裕を持って使用することが出来るでしょう。

ただし、ゲームや動画編集など、高負荷の処理が必要となる作業を行った場合はそれに比例してバッテリー寿命も短くなっていくため、そういった作業を主に行う場合は電源ケーブルを接続しっぱなしで使用することになるので注意。

Core Ultraシリーズはチップセットにintel® arc™ graphicsを採用しているものが多数で、従来のチップセットのものよりも格段に性能が良くなっています。軽い2Dやアクションの少ないゲームであればこちらでも問題ありませんが、動画編集作業や3Dグラフィックのゲームをメインに考えている場合は別途グラフィックボードを搭載しているパソコンを選んだほうが無難です。

ゲーミングPCに関してはこちらの記事をご覧ください。

リフレッシュレートとは「1秒間に画面を何回切り替えられるか」という数値です。この数値が大きくなればなるほど滑らかに画面を表示することができます。

たとえば60Hzであれば1秒間に60回画面を入れ替えることができます。参考までに地上波デジタルのテレビのフレームレートは60コマになっているため、60Hzあれば描画は問題なく行うことが可能です。

ただし、ゲームによっては60Hz以上のリフレッシュレートで画面を表示できるものもあるので、滑らかさを体感したいのであれば120Hz以上のものを選ぶと良いでしょう。

レノボは中国の香港に本拠地を置く巨大なPCメーカーで、最近ではNECを100％子会社化したことで話題に上がったメーカーです。他にもアメリカのメーカーであったIBMのThinkpadの事業を引き継ぐなど、様々なメーカーと業務提携を結びながら事業を行っていることで知られています。

レノボのPCの特徴はビジネス向けからゲーミングPCまでを幅広く取り扱っているという点。また、予算に限りがある方向けの安価なタイプのPCも製造しているので、とりあえずで購入したことがあるという方も多いメーカーとなっています。

DELLはアメリカのテキサス州に本拠地を置くこちらも巨大なPCメーカーです。創業者のマイケル・デルにちなんでDELLと名付けられました。PC本体ももちろんですが、PCモニターなどのPC周辺機器も積極的に製造しています。

デザイン性にこだわったPCが多く、ビジネスや多目的用途のInspironシリーズや、プロゲーマーなども愛好しているゲーミングブランドのAlienwareなど、持つだけで所有欲を満たせる製品が満載です。

MSIは台湾に本拠地を構えるPCメーカーであり、PC本体だけでなくマザーボードやグラフィックボード、メモリといったPCパーツなども製造しています。以前はPCパーツの製造が主だったものの、昨今ではノートプックだけでなく液晶一体型のPCなども販売しています。

PCはゲーミングPCが主になっており、赤にドラゴンが刻印された特徴的なロゴはゲーミングPCが好きな方であれば見たことがあるという方は多いはず。ゲーミングカラーに発色する筐体や派手なデザイン性が特徴です。

Core UltraCPUを搭載したノートパソコンは従来のものよりも省電力性、携行性、利便性などの面で優れているものが多く、とくにAI処理を行うなどの次世代のPCとして大きく注目されています。通常のネットブラウジングや動画視聴においてもPCの基本スペック自体が高いため、普段使い用のPCとしても今まで以上に便利になることは間違いありません。みなさんもCore Ultra搭載ノートパソコンを手に入れ、ワンランク上のパソコン生活を体感してみてくださいね。