スポットクーラーとは
スポットクーラーとは、好きな場所に設置できる移動式エアコンのこと。自宅の小部屋や、工事現場でもよく使用されるアイテムです。
コンセントが届く範囲であれば、どこでも設置でき、工事がいらないというメリットがあります。しかし、一般的なエアコンよりパワーが劣るので、熱交換をした後の空気を外に逃がすことが難しく、部屋全体を涼しくするといった用途には不向き。用途に合わせて商品展開がされています。
スポットクーラーの種類
スポットクーラーには、大きく分けて、「家庭用」と「業務用」の2種類があります。それぞれの特徴についてご紹介していきます。
▼家庭用のスポットクーラー
家庭用のスポットクーラーは、サイズがコンパクトなのが魅力。電圧も100Vほどが対応になっており、自宅のコンセントに設置すれば、どこの部屋でも使用できます。排気ダクトは基本的に外向きとなっており、外に向けて排気できる場所への設置がおすすめです。
また、冷却能力についてですが、これは表示されている「kW(キロワット)」が高ければ冷却能力が高いです。一般的に家庭用のスポットクーラーは1.6~1.8kWほどを十分使用に困らない目安として選びましょう。
▼業務用のスポットクーラー
業務用のスポットクーラーは、大型でしっかり冷却できることが魅力。業務用のため、自宅というより、屋外イベントや学校、コンサートホールといった大型施設で設置されることが多いです。電圧は200Vほどが対応で、屋外・屋内それぞれで設置できるタイプがあります。
冷却能力については、主流なのが2.5kWで、十分冷却できるでしょう。ここを目安に、さらに大きなタイプ、より冷却したい場合は高いキロワット数を選びましょう。
ただし、業務用となると価格が跳ね上がります。何かのイベントや催し物で一時的に使用したいのであればレンタルも検討しましょう。
スポットクーラーの選び方
それでは、スポットクーラーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ
【2】排気用ダクト
【3】冷房能力の目安
【4】吹き出し口の数
【5】運転音
【6】その他の便利機能
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェック
コンプレッサーを内蔵しているスポットクーラーは、どうしても本体が大きくなってしまいます。比例して性能も高くなりますが、重量も重くなり、置き場所に困ったり床に跡がついたりすることも。自分で移動できるサイズ感かどうか、確認が必要です。室内で使うのであれば、本体の大きさと重さがどの程度あるかをスペックから確認してみてください。
キャスターがついていれば、持ち上げることなく移動がさせられます。とくに女性や高齢者の方であれば、キャスターの有無もチェックしておきましょう。
【2】排気用ダクト・窓パネルがついているものがおすすめ
エアコンの冷房は室外機から排熱することができますが、スポットクーラーは本体から排気が出る仕組みになっています。風通しのいい場所であればいいですが、窓やドアを閉めて使うのであれば、排気ダクトの使用が必要です。
掃除機のホースを太くしたような排気ダクトをつけて、窓やドアから外に排熱することができれば、熱が室内にこもることはありません。付属品として同梱されている商品を選べば、別で用意する必要がなく便利ですよ。その際、100cm以上まで伸ばせるダクトを選べば置き場所に困らないでしょう。
ただし、排気ダクトをつけることができないものを狭い部屋で使うと、逆効果になってしまうことも頭に入れておきましょう。
【3】冷房能力の目安をチェック
ルームエアコンと同じように、スポットクーラーのカタログを見れば、冷房能力をチェックすることができます。おおまかな目安として、冷房能力が2.0KWより大きいものがおすすめで、おおよそ6畳ほどの部屋に対応する冷房能力を持っています。
部屋の日当たりや風の入り具合でも変わってくるほか、排熱が室内に残る場合は室温が上昇してしまいますので、この点は注意が必要です。
【4】屋外で使うなら吹き出し口が多いものを
吹き出し口がいくつ付いているかも重要なチェックポイントです。冷気が排出される吹き出し口が多いほど広範囲まで涼しくなります。
一人で使う場合やコンパクトな部屋で使うには吹き出し口が1つでも十分ですが、屋外や複数人での使用には、吹き出し口が2つ以上ついているものを選びましょう。首振り機能があるとまんべんなく冷気を届けることができます。
【5】運転音がうるさくないかチェック
室内で使うときにネックになるのが動作音です。排気が本体から直接出るだけでなく、コンプレッサーの音も部屋のなかにそのまま伝わります。作業に集中したい、就寝時に涼しい風がほしいという方は、動作音はどの程度の大きさなのかチェックすることをおすすめします。
コンプレッサーを作動させる以上、どうしても動作音は出てしまうもの。町工場や作業場などでの使用が理想です。
【6】その他の便利機能をチェック
ここでは、冷暖房、ノンドレン方式、除湿機能などその他の便利機能付きタイプをご紹介します。
▼年中活用できる「冷暖房タイプ」
基本的に、スポットクーラーは冷房専用のタイプですが、暖房機能が付いたモデルも販売されています。冬にメインの暖房器具として使うには物足りないですが、肌寒い春や秋に活用できます。
冷暖房タイプの商品は販売商品が少なく価格も高価になるので、予算と相談して検討してみてくださいね。
▼排水の手間が無くなる「ノンドレン水タイプ」
クーラーを稼働する際、除湿水(ドレン水)が排出されます。この排水を無くしたのがノンドレン水タイプです。排気ダクトから水分も一緒に排水するため、貯水などの手間がなく、部屋が水浸しになることがないため便利です。逆に、ノンドレン水タイプでない場合は、排水用のタンク容量が大きなモデルが便利です。
▼部屋干しには「除湿機能」が便利
除湿機能も搭載していると、とても便利。部屋干しでも洗濯物を早く乾かせるうえ、生乾きの嫌なニオイを防げます。また、室内の空気中の水分を除湿してくれるので、梅雨の時期やジメジメした夏場なども快適に。
除湿機能については、ノンドレン水タイプでも排水用タンクが必要になるため、できるだけタンク容量が大きいタイプが手間も少なくて便利です。
▼寝室で使うなら「タイマー付き」が安心
暑くて寝苦しい夏場に便利なスポットクーラー。ただ、つけっぱなしにしておくと身体が冷えすぎたり電気代がかさんだりしてしまいます。
タイマー機能がついているものなら、30分、1時間などちょうどいいタイミングで切れるように調整できます。また、起きるタイミングに合わせてスイッチONの設定ができると朝も快適に過ごせますよ。
▼場所を移動して使いたいなら「キャスター付き」が便利
屋外で使う場合や部屋を移動して使いたい場合はキャスター付きのものがおすすめ。持ち運ぶよりも軽い力で移動できるので負担がかかりません。
商品によって移動しやすさが変わるので、口コミの評判もチェックしてみてください。
スポットクーラーの人気メーカー
商品を選ぶときに参考にしたい、スポットクーラーのおすすめメーカーをご紹介します。
TOYOTOMI(トヨトミ)|一年中使える家庭用スポットクーラー
愛知県の暖房・空調器具メーカー「トヨトミ」は、機能性に優れた家庭用スポットクーラーが人気です。
除湿機能や換気・暖房機能もついて、季節を問わず年中色々な場所で使えるのが特徴。エアコンを取り付けられない部屋でも一年中快適に過ごしたい方にチェックして欲しいメーカーです。
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)|コスパに優れた商品が人気
アイリスオーヤマは、電化製品から生活用品、調理器具まで、日常に必要なあらゆる商品を幅広く製造・販売しているメーカーです。
インテリアを邪魔しないシンプルな見た目と、高性能ながらリーズナブルというコスパの良さが人気です。
NAKATOMI(ナカトミ) |パワフルな業務用が人気
「ナカトミ」は、作業空間を快適にサポートする冷暖房器具やエンジン器具、園芸商品などを販売しています。
ナカトミのスポットクーラーは、広範囲まで冷風を届けるパワフルな業務用商品が人気。吹き出し口が2つ、3つの商品もあり、広い作業空間でも涼しく快適に過ごせるスポットクーラーが揃っています。
▼おすすめ商品の比較一覧表
スポットクーラーおすすめ15選
それでは、おすすめのスポットクーラーをご紹介いたします。家庭用・業務用とタイプ別に分けているので、目的に合った商品を探してみてください。
▼おすすめ11選|家庭用
まずは、家庭用のスポットクーラーをご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
冷房が苦手な方にも安心です!
設定温度に応じて冷風・送風運転を自動で切替えて運転します。ドライモードでは環境温度に応じてコンプレッサーの入/切を繰り返して乾燥した風を送り出し、2Lのペットボトル約12.5本分の水分を除湿することが可能。
外出時にも便利なON・OFFタイマー機能やおやすみ設定など、ライフスタイルに合わせた自由な使い方ができます。
就寝時の冷え過ぎ対策になるスリープ機能も搭載
冷風/除湿/送風の3つの動作モードを搭載しており、湿気の多い梅雨時や暑い夏まで、これ一台でOK!
排水が要らないノンドレン方式を採用しているので、クーラーにつきもののドレン水の排水が必要なく便利です。オン/オフタイマー機能を使えば、1時間単位で24時間まで細かくタイマーをセットできます。就寝後の冷え過ぎを抑える”スリープ機能”も搭載しています。
子供にも安心のチャイルドロック付きです。

スポットクーラーとしてはコンパクトな本体が魅力
最大で周囲より約10度低いカラッとした冷風を届けてくれるスポットクーラー。風の送風幅はお好みでチョイスできるため、ひとり涼しみたいときはピンポイントに、2、3人で使うときはワイドに使えて便利です。
本体幅が250mmと、スリムで置き場所に困らないところもポイント。コンロなどの熱がこもりがちなキッチンにも、省スペースな本製品なら導線を邪魔せずに置けるためおすすめです。
冷風を届けるだけではなく、衣類乾燥や除湿機能も搭載。冬場の結露や室内干し対策にも使えますので、オールシーズン活躍してくれる万能な一台がほしい方にはもってこいでしょう。

窓枠パネルとダクトで排熱を外へ逃がします
窓がなく風がこもりやすいガレージでの車いじりにぴったり! 日差しが照りつける暑い日の作業も、どこにでも置けるキャスターつきのコンパクトな本製品があるのとないのとでは大違いです。
本体から出る排熱を運ぶために使用する排熱ダクト、少しのスペースから熱を逃すのに便利なダクトエンドなど、多くのアイテムが付属品についているのもポイント。
ひととおり必要パーツが揃っていますので、ホームセンターなどに行って自分で用意する必要はありません。

プラズマクラスターでお部屋のイヤなニオイも消臭
立った状態だとちょうど上半身に向けて周囲より涼しい風を届けてくれるため、お風呂上りや着替え中のスポット使いにちょうどいい1台。扇風機では涼しさがもの足りないとき、火照った体を冷ますのに重宝しますよ。
SHARPといえばおなじみのプラズマクラスター発生機能も搭載。イオンの力で衣類やカーテンについたニオイの分解までおこなえるのも魅力のひとつです。
冷風を出すだけではなく、消臭効果も期待できるためお買い得感があります。

空気清浄機としても使える多機能モデル
ツートンカラーのコンパクトな本体は場所を取らず、重さも13.2kgと男性であれば持ち運びしやすい重さです。ポイント使いに便利なスポットクーラーは、移動のしやすさも大切なポイントになります。
エアフィルターには光触媒フィルターと活性炭フィルターを搭載。涼しい風を出すだけでなく、ハウスダストやニオイ対策までできるすぐれものです。
空気清浄と冷風の機能を同時に使うことはできないため、時期ごとに使い分けるとよいでしょう。
▼おすすめ4選|業務用
続いては、業務用のスポットクーラーをご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてくださいね。

かべピタ設計で側面を壁にぴったり寄せられます
操作パネルには周囲の温度が表示されているため、送風と冷風を切り替えるタイミングに気づきやすい作りになっています。
暑い場所に長くいると体温調節がきかなくなってくるもの。客観的に温度を確かめられると、効果的に冷風を使うことができますよ。
排気方法を上と横の2つから選べるところも本製品の特徴です。吸気面だけ30cm以上スペースを空けておけば、3面をぴったり壁につけることができます。
本体サイズはそれなりにありますが、壁側に寄せることができるため、設置した後の圧迫感は意外と小さめです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スポットクーラーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスポットクーラーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】コンパクトタイプならコチラをチェック!
暑苦しい時期も快適に過ごそう
今回は、スポットクーラーのおすすめ商品をご紹介しました。気になる商品は見つかりましたか?
厳しい暑さの中、倉庫や作業部屋、エアコンを付けられない部屋などは暑苦しくて過ごしづらいですよね。ぜひ、スポットクーラーを取り入れていつでも涼しく快適に過ごしましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。