ソニーの技術をつめこんだ、Xperia(エクスぺリア)の魅力とは?
Xperia(エクスぺリア)シリーズとは? ブランドの歴史
ソニーモバイルコミュニケーションズのデジタルデバイスシリーズ「Xperia(エクスペリア)」は、Androidスマートフォン黎明期の2008年より販売を開始。国内のAndroidスマートフォンとしては、歴代機種全て高いシェアを占める人気シリーズでした。その後は、ほかのアジアメーカーにおされる形で、シェアを落としています。
しかし、手放してしまったPC関係の事業と違い、2020年から稼働した5G(第5世代移動通信システム)での復活を狙っているためスマートフォン関係の事業は撤退していません。かつてはデジタルイノベーションの先頭を走っていたといわれるソニー直系のXperiaは、まさにここ数年が一番おもしろいブランドだといえるかもしれません。
Xperia(エクスぺリア)の魅力は、注ぎ込まれたソニーというメーカーのAV技術
海老原さんのコメントにもありますが、テレビ、オーディオ製品などで高い技術力を誇るソニーのDNAが投入されているのがXperiaの魅力の一つでしょう。ビジュアル面では、映画のスクリーンのような21:9というアスペクト比(画面のタテヨコ比)や有機ELディスプレイ、トリプルカメラ、サウンド面では、ハイレゾサウンドを当然のようにサポートするなど、エッジのたった機能美を感じます。また国内メーカーというポイントもあります。数年は使う商品ですから、サポート面での安心感も国内で選ばれる理由の一つといえるでしょう。
スマホゲーム端末としてのXperia(エクスぺリア)の魅力
Xperiaは映像や音楽などのエンターテインメント機能を重視しているため、動画や音楽、ゲームなどを楽しみたい人に適したスマートフォンとなっています。また、ゲームをプレイする際の邪魔になる「メッセージの通知」をオフにしたり、ゲーム前に「メモリを解放」したりして、より快適にゲームをできる機能が搭載されています。
また、ゲームプレイをキャプチャしたり録画したりすることもできるので、ゲームの実況・解説にも使える端末となっています。3Dを多用した画面がきれいなアクションゲームやサウンドを楽しむ音ゲーなどをストレスなくプレイすることができます。
デジガジェット選びのプロが教える、Xperiaの魅力とポイント Xperia(エクスぺリア)のここがいい!
ここからはデジタルガジェット選びのプロ、海老原さんに、Xperiaの魅力や選ぶ理由について語ってもらいました。
どうして、日本国内でXperiaが売れているのか、それはちゃんと理由があるのです。
Androidスマホの中でも、Xperiaのスペックはどこが優れているの?
ITライター
数あるAndroidスマートフォンの中でも、「Xperia」は世界的ブランドとして、世界各国で長年愛されています。実は、Xperiaの開発チームにはデジタルカメラ、撮像素子、テレビ、オーディオ機器といったソニーの看板製品の開発チームが、製品クオリティの向上に全面的に協力しており、ソニーブランドにふさわしい実力を備えていることが評価されているのです。
また、現在では数少なくなってしまった日本メーカー製でもある点も見逃せません。国内メーカーとしては富士通とシャープ、それに京セラも開発と販売を続けていますが、国内シェアを伸ばしているのは国内ブランドはXperiaだけ(※)です。海外の競合ブランドが参入を続けてくる中、存在感を保ち続け、シェアを高めていけるのは、Xperiaに込められた数々のこだわりが市場でも受け入れられているからなのです。
※MMD研究所調べ「2019年12月 iPhone・Androidシェア調査」における、「モバイルデバイスシェア調査」より。
auやdocomo等のキャリアで使うか、MVNOかどっちがコスパが良い?
ITライター
Xperiaは主にキャリアから販売されていますが、Aceなど一部の機種ではMVNO向けのSIMフリースマホもありますし、発売後半年すればSIMロックを解除した端末も現れます。
キャリアとMVNO、どちらで使った方がお得でしょうか。端末費用を計算に入れず、運用コストだけを考えた場合、月額1000円未満から回線を維持できるMVNOに軍配が上がります。キャリアは最大容量のコースを選ぶと容量あたりの価格ではお得になりますが、Wi-Fi環境があるなど、通信容量を節約する手段があるなら、MVNOの低価格なプランを選んだ方がいいでしょう。
ただし、5Gに限っては現在のところMVNOへの提供プランが明らかになっていないため、キャリアとの契約が前提となります。
またXperia 1 IIは、5Gで使用される帯域のうち、「ミリ波」と呼ばれる28GHz帯以上の電波に対応していません。このため5Gの実力を引き出しきれないのではないかという指摘もありますが、ミリ波は電波の飛ぶ範囲が極めて狭く、屋内など限定された環境でしか使えません。ミリ波の基地局が整備されるのには少なくとも2〜3年はかかりそうなので、当面はミリ波対応を重視しなくてもいいでしょう。
今他社の機種ラインナップと性能比較した時はどれがいい?
ITライター
5G対応のスマートフォンはXperia 1 II以外にも、富士通、シャープ、サムスン、LG電子、ZTE、Xiaomi、OPPOなどからも発売されます。各社フラッグシップモデルを5G対応させてきますが、これらの端末と比較してXperia 1 IIはどのような位置付けになるでしょうか。
まず国産2機種と比較した場合、シャープAQUOSはメモリ容量が大きく8K動画撮影が可能な点、富士通Arrowsはミリ波(28GHZ帯)に対応し大画面である点が魅力です。一方Xperiaはこの3機種でもっとも軽く、一般的な充電器以外にも、ワイヤレス充電の「Qi」に対応している点などが強みになります。
一方海外勢については、サムスンのGalaxy S20をはじめとして、ミリ波に対応していたり、大画面ディスプレイなどを武器にする端末が並びますが、おサイフケータイや防水、ワンセグ・フルセグ、無線充電などを全て兼ね備えている端末がなく、その点「全部盛り」のXperia 1 IIに軍配が上がります。
どの端末もフラッグシップということで甲乙つけがたいというのが正直なところですが、Xperia 1 IIはこうしたハイエンド端末と比べても全く見劣りしない、選んで後悔のないおすすめ機種だと言えるでしょう。
てっとり早く!!→新型Xperia(エクスぺリア) 1 II、10 II 買うならどっち
コンパクトハイスペックの「Xperia 1 II」か、スペックでは劣るが必要十分の「Xperia 10 II」か、これが新機種検討の主軸になります。下の図が両機種の違いです。

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2020年春夏モデルの2機種のスペックを並べてみました。ハイスペック機の Xperia 1 IIと、ミドルスペック機のXperia 10 IIは、はっきりとした違いがあります。
特に下の3点で違いがあり
(1)Xperia 10 IIは小さくて持ちやすく軽い、そして安い
(2) Xperia 1 IIは、カメラの数が多く、表現力が高い
(3)Xperia 1 IIは、5Gに対応
特に5Gですね。これからの世の中を大きく変える技術革新の一つですから、それはそれは大きな違いです。しかし、官民をあげてエリア拡大につとめるとはいえ、全国で普通に使える状態になるのは当分先でしょうし、5Gスマホを買うのは、数年先で十分なんて人もいます。となると、機能的にもかなりいいし、価格がおさえられた Xperia 10 IIは強力な選択肢です。下のボタンから各キャリアにジャンプできますので、いち早く入手したい方はぜひチェックしてみてください。
Xperia(エクスぺリア)のどんなラインアップは? 発売順など もっと知りたい人に

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5G対応したハイスペックの「Xperia 1 II」とお手頃価格の「Xperia 10 II」がラインアップに加わりました。
現在の主要ラインアップの相関関係は上記のようになっています。
Xperia 1→(5)→1 II
Xperia 10→(8)→10 II
とハイスペック、ミドルレンジの各ラインで、19年秋冬の5、8という機種を飛び越して、それぞれ「II(マークツー)」として進化しています。
後継機Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)と Xperia(エクスぺリア) 1との違いは?
2020年5月に発売されたXperia 1 IIの機能の中でも特に進化したポイントについてご紹介します。

トップナンバー「1」をいただく、Xperia 1の後継機がXperia 1 IIです。あらん限りのソニーのAV技術を注ぎ込んだ渾身のハイスペック機。5Gという新しい時代を体験するにふさわしいスマートフォンです。

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●サイズ
サイズなどは、ほとんど変わりません。少し重くなり、連続通話時間は短くなったなどの違いはありますが、やはりポイントは、5Gとスナドラ「865」、そして4カメラでしょうか。
ハイエンド機「Xperia 1」の後継機で、サイズは約72×166×7.9mm(W×H×D)と、先代Xperia1とほぼ同じサイズ感。ディスプレイのスペックも先代同様ですが、残像が残りにくくなった点などが改善されています。頭脳部分は、スマートフォン界隈では目下のところ最高峰のSoC「Snapdragon 865 5G」。
●5G対応
そして、最大級のトピックは5G対応です。5Gサービスはドコモが2020年3月25日から、auが同3月26日からそれぞれサービスを提供開始しています。最初はエリアも限定的ですが、今後、基地局を設置していくそうです。ワクワクしますね! Xperia 1 IIの発売日は、ドコモは5月下旬、auは5月22日となっています。
●カメラ
もちろん、カメラ部分もソニーのAV技術を限界まで注ぎ込んだ最強クラス。メインカメラは、なんと4つのカメラ(レンズ)のクアッドカメラ。うち3つはZEISS(ツァイス)レンズで、望遠での焦点距離と光学ズーム比がスペックアップしてます。ちなみに残る1つのカメラ(レンズ)は、被写界深度(ピントが当たる奥行き)を計測する3D iTOFカメラです。カメラのソフトウェア(アプリ)もソニーの「α」シリーズの技術をそのまま持ってきたような撮影のしやすさで、自動で瞳を検知しピントを合わせてくれる「瞳AF」は、犬・猫にも対応。気まぐれなペット撮影も捗りますね。あ、あと不評だったようで、ヘッドフォン端子が復活しています。
後継機Xperia 10 II(エクスペリア ワン マークツー)と Xperia(エクスぺリア) 10との違いは?
こちらでは、Xperia 10 IIの機能の中でも、特に進化したポイントについてご紹介します。

グローバル向けに発売されていたXperia 10を国内向けに仕様変更したXperia 8を経て、登場したのがXperia 10 IIです。ミドルレンジといっても、そこはソニーのスマートフォン、あなどれません。

「Xperia 10」の後継機で、4Gで十分という方向けのクラスです。サイズは約69×157×8.2mm(W×H×D)で、先代から2mm薄くなりました。画面サイズは同じですが、有機ELディスプレイになりました。そして、重さが162g→151gとかなり軽量化。メインカメラは先代のデュアルから、標準カメラ、超広角カメラ、望遠カメラのトリプルカメラ(レンズ)に。ほどほどスペックのXperia 8も評判がよかったので、このクラスにも注目ですね。
Xperia(エクスぺリア) 2020年春夏モデル|Xperia(エクスぺリア) 1 II / Xperia(エクスぺリア) 10 II
Xperiaの2020年春夏モデルはどちらも「マーク2」です。どちらも先代からは、きっちり進化しています。ぜひチェックしてみてください。

ソニーモバイルコミュニケーションズ『Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)』

5G対応の最強性能フラッグシップモデル
世界的にスマートフォンメーカー各社から5G対応端末が登場する中、ソニーが投入したのが新フラッグシップモデル「Xperia 1 II(エクスペリア・ワン・マークツー)」です。IIの名が示すように、2019年夏モデルとして販売された「Xperia 1」をベースに、5G対応させたものとなりますが、21:9という横長比の4K・HDR有機ELディスプレイ採用や超広角〜約3倍ズームのトリプルカメラに加え、3D IToFセンサー(距離センサー)を搭載。
さらにハイレゾ対応など、ソニーが誇るAV技術の粋を集めた性能は健在。さらにはSoCにSnapDragon 865を採用。RAMも8GBへ拡張され、バッテリー容量も20%近く増量するなど、全面的にパワーアップしており、5G時代のトップバッターを飾るフラッグシップモデルにふさわしい仕上がりです。

ソニーモバイルコミュニケーションズ『Xperia 10 II(エクスペリア テン マークツー)』

ミドルレンジXperiaで初の有機ELを採用
日本ショップで未発売の「Xperia 10」をベースに改良された、6インチディスプレイを搭載したミドルレンジモデルです。Xperia 10はSoCにSnapDragon 630を搭載したミドルレンジモデルでしたが、「II」では上位のSnapDragon 655を搭載して処理能力が大幅に向上。
さらにIPX6、5X/8Xの防塵・防水機能やFeliCaも搭載し、ディスプレイも液晶からソニーのミドルレンジ機としては初めて有機ELを採用し、カメラもデュアルカメラから、「Xperia 1」と同等の超広角〜2倍ズーム対応のトリプルカメラへと進化するなど、非常に充実した機能強化を施されました(ただしワンセグ/フルセグは非搭載)。5Gには対応していませんが、まだ4Gで十分という人にとって、かなり魅力的な1台となっています。
Xperia(エクスぺリア) 2019年秋冬モデル|Xperia(エクスぺリア) 8 / Xperia(エクスぺリア) 5
2019年秋冬のXperiaの2機種。1シーズン前のラインアップですが、ソニーのAV技術があますところなく注ぎ込まれたスマートフォンだけあり、Androidユーザーなら注目しておきたいところ。ぜひチェックしてみてください。
ソニーモバイルコミュニケーションズ『Xperia 8』

21:9のワイドサイズディスプレイで新たな体験
使いやすいサイズ感と、ポップなカラー(ホワイト、ブラック、オレンジ、ブルー)を採用したスタイリッシュなデザインが特徴。新生Xperiaシリーズのエントリーモデルとなります。CPUにはオクタコアのQualcomm Snapdragon 630を採用。日本未発売のXperia 10と比べて内蔵メモリが増えている(3GB→4GB)など、性能向上が図られています。
また、アスペクト比21:9のフルHD+(2,520×1,080ピクセル)液晶ワイドディスプレイを採用しており、画面に表示可能な情報量が多いのもポイントです。カメラは約1,200万画素+約800万画素のデュアルカメラを採用。光学2倍ズームに対応し、背景をぼかした美麗な写真が撮影できます。IPX5・IPX8/IP6Xの防水/防塵機能も搭載しており、さまざまなシーンで利用することが可能。さらにハイレゾ音源の再生に対応しているほか、ヘッドホン端子も搭載しており、音楽ファンのニーズにも応えてくれます。
ソニーモバイルコミュニケーションズ『Xperia 5』

コンパクトボディに最高峰の機能が詰め込まれた携帯
ソニーXperiaシリーズの新たなフラッグシップモデルとして2019年6月に発売された「Xperia 1」をコンパクト化し、各種機能をブラッシュアップしたのが「Xperia 5」です。Xpeia 1と同様、CPUにクアルコムのSnapdragon 855を採用しており、内蔵メモリは6GB、ストレージは64GBを搭載。アスペクト比21:9の6.1インチ有機EL液晶「シネマワイドディスプレイ」により、迫力の映像体験やマルチウィンドウによる複数アプリの同時利用など、他のスマホにはないユーザー体験を提供します。
通知からマルチウィンドウを起動できるようになるなど、Xperia 1から強化が図られています。標準、望遠、超広角のトリプルレンズカメラを採用したカメラ機能も魅力で、プロ向けの技術が盛り込まれたシネマ撮影専用機能「シネマプロ」も搭載。理想的なゲームプレイ環境を構築する「ゲームエンハンサー」機能も利用でき、ビジュアル・エンターテイメント用途での使い勝手は抜群です。
「Xperia」のおすすめ商品の比較一覧表
Xperiaにおすすめのケースも紹介しているので、興味のある方は以下記事もぜひご覧ください。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする Xperia機種の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのXperia機種の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。 キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndroidも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。