フィッシングプライヤーの選び方 ステンレスやアルミなどおすすめは?
アウトドアライターの夏野 栄さんに、フィッシングプライヤーを選ぶときのポイントを教えてもらいました。フィッシングプライヤーの買い換えを検討している方も、初めてフィッシングプライヤーを購入する方も、エキスパートの視点を商品選びの参考にしてみてくださいね。
耐久性に着目し素材で選ぶ
ステンレス製:錆に強い
釣りは海や川、湖などがフィールドになりますがから、錆に強いかは非常に重要です。その点ステンレスは錆びにくし素材です。メンテナンスもかんたんなので、はじめて購入するという方はステンレス製がおすすめです。
アルミ製:軽量でコスパ重視
アルミ製は、ほかの素材と比べ比較的価格が安いのが特徴です。ステンレス製に比べると錆やすいというデメリットはありますが、コスパ重視で購入したいという方にはアルミ製がおすすめです。また、重量が軽く、持ち運びに便利な点が魅力です。
合金製:高耐久で長く愛用できる
2種類以上の金属を融合させてつくる合金製は、軽さと耐久性にすぐれているのが特徴です。比較的高コストになりがちですが、アルミ合金のものは長く丈夫につかえて、いいものを長く使いたい人におすすめです。
作家/アウトドアライター
剛性と耐久性が重要
フィッシングプライヤーの運用方法には大きくわけて2つあります。ひとつは高剛性で精度の高いものを長く使う方法、もうひとつはお手ごろで消耗の早いものを定期的に買い替えて新しい状態で使いまわす方法です。よく釣りをする方なら経験がある方も多いと思いますが、剛性のないプライヤーは接合部分がかんたんにダメになります。
気まぐれな魚とコロコロと変化する自然に対応しなくてはならない釣りは、ときには数十秒を無駄にできないアクティビティです。高価なものにせよお手ごろなものにせよ、つねに精度の高い状態の道具を携帯したいところです。アルミモデルは軽量ですが、消耗しやすく精度も落ちやすくなります。
初心者はノーズが長く細いものがおすすめ
はじめてフィッシングプライヤーを購入するという方は、まずはノーズ(先端)が長く細いものがおすすめです。魚が針を喉の奥に飲み込んでしまうことはよくあるので、短かすぎるとフック外しに思わぬ時間がとられてしまいます。とくに口の小さい小魚では指が入らないこともよくあるので、迷ったらここを意識するようにしましょう。
魚のサイズにあわせて選ぶ
作家/アウトドアライター
フィッシングプライヤーにはさまざまなサイズ、強度の商品があります。プライヤーサイズは対象魚の大きさから選びます。20cm程度の魚ならコンパクトで華奢(きゃしゃ)なプライヤーで問題ありません。また、40cm以下でもブラックバスのような口の大きな魚のフック外しに使うなら、中型以上のプライヤーがマッチします。
シーバス以上のサイズ、重さのある魚がターゲットの場合には、大型のプライヤーを選びたいところです。大型魚のフック外しでは先端部分が長いと扱いやすくなります。ただし、先端が長く細いと耐久性が落ちるという点も覚えておきましょう。アウトドア要素の強い渓流釣りでは、マルチツールタイプが活躍してくれます。
フィッシングプライヤーは機能面もチェック
こちらの商品は14もの機能を搭載したマルチツール。プライヤーはもちろん、ナイフもついているため、釣った魚をすぐに処理することができます。
フィッシングプライヤーにはフック外しのほか、さまざまな用途で使用できる機能を装備した商品があります。
PEラインカッター:できればあると便利
PEラインを使用した釣りで多く出番のある機能がPEラインカッターです。もし別途ラインカッターを携帯するなら、機能が重複するのでさほど気にしなくてもいいポイントですが、持っていないならPEラインカッターがついているものを選びましょう。
スプリットリングオープナー:シーバス釣りならほしい
スプリットリングのつけ替えが多いシーバス釣りに関しては、先端の形状に段差のあるスプリットリングオープナーの機能はほしいところです。そのうえで、可能な限りシンプルな設計が実戦にはベストです。タフな実釣では、新しくこまかいギミックほど故障や劣化がついてまわることを把握しておきましょう。
グリップ加工:作業効率のアップに
フック外しやスプリットリングの作業など、効率よく進めるためにも握りやすいグリップ加工がされているものがおすすめです。指の形に凹凸の形状があるものや、ゴムなどの滑りづらい素材が使用されているものがよいでしょう。
落下防止:カラビナつきだと安心
作業時や取り出したとき、はたまた足場の悪いフィールドで釣りを行っているときなどに重宝するのが、落下防止機能です。カラビナなどを取り付けて衣服やバッグなどに装着することができます。落下時の破損や、うっかり水中に落としてしまった、ということがないように、こうした装着面の工夫も気にして選ぶとよいでしょう。
フィッシングプライヤーのおすすめ10選 コスパ最強や高級多機能モデルなど!
上でご紹介したフィッシングプライヤーの選び方のポイントをふまえて、アウトドアライターの夏野 栄さんにと編集部が選んだおすすめ商品10選をご紹介します。商品によって機能や耐久性などの特徴をチェックして、釣りのスタイルや用途にあったピッタリのものを探してみてください。

ゴールデンミーン『GMプライヤー タイプ3ロングノーズ』








出典:Amazon
サイズ | 196mm |
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重量 | 210g(プライヤーのみ) |
材質 | クロムバナジウム鋼、SUS430ステンレス |
シーバスに最適なロングノーズタイプ
さまざまな魚を対象としたフィッシングプライヤーを数多くリリースしているゴールデンミーン。素材や形状、強度など常にブラッシュアップされたラインナップがそろっています。なかでもこちらのシリーズはルアー釣りにシンプルに特化し、補強されたラインカッターとスプリットリングオープナーという必要な機能をしっかりそなえています。
シーバス釣りには、こちらのロングノーズバージョンがおすすめです。細く長い先端部分ですが、シンプル設計なので故障や消耗もそこまで心配いりません。また若干オーバーサイズですが、手返しよくスピーディーにブラックバスのフックを外したいという状況にもマッチします。

スミス『ステンレスフィッシングプライヤー』

出典:Amazon
サイズ | 約200mm |
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重量 | 180g |
材質 | ステンレス |

レザーマン『スタイル PS』






出典:Amazon
サイズ | 75mm(プライヤー収納時) |
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重量 | 44.7g |
材質 | ステンレススチール、片側ガラス繊維樹脂ハンドル |

カハラジャパン『6.5インチヘビーデューティーアルミプライヤー』

出典:Amazon
サイズ | 6.5インチ(約165mm) |
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重量 | 128g |
材質 | 本体:アルミニウム合金、先端パーツ:ステンレス |
アルミ×ステンレスで耐久性が高く軽量
こちらはカハラジャパンの信頼性の高いフィッシングプライヤーシリーズ。アルミプライヤーという名前ながら、消耗しやすい先端部分は強度の高いステンレス素材を採用。軽量でありながら安心の高耐久性のプライヤーです。6.5インチという幅広い魚種をカバーできるサイズ感に加え、さらに強度をプラスした「ヘビーデューティー」バージョンでふいの大型魚に出会っても問題なし。
もしシーバス以上の魚にターゲットを絞っている場合には、7インチのヘビーデューティーがおすすめです。本シリーズのプライヤーはサイズ、強度ともに数多くラインナップされているため、魚種や用途に合わせたプライヤーを選べるのも特徴的です。

レザーマン『サイドキック』














出典:Amazon
サイズ | 97mm(プライヤー収納時) |
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重量 | 198g |
材質 | ステンレススチール |
Umibozu(ウミボウズ) フィッシングプライヤー 釣り用ペンチ 超軽量 多機能 針はずし フックはずし ラインカッター 安全ロープ 専用ケース付き (ブラックレッド)














出典:Amazon
サイズ | ー |
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重量 | 87g |
材質 | アルミニウム合金 |
Zitrades フィッシングプライヤー 釣り用ペンチ 釣り具 ツール ステンレス 超軽量 多機能 専用ケースと安全ロー?

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | ー |
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重量 | ー |
材質 | ー |
Booms Fishing X3 アルミフィッシングプライヤー 最高のコスパが実現され高性能プライヤー ブラック

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | 176mm |
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重量 | 89g |
材質 | アルミニウム、ステンレス |
Booms Fishing H1 フィッシングプライヤー 釣りペンチ 尻手ロープ付き ブラック












出典:Amazon
サイズ | ー |
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重量 | ー |
材質 | ー |
ダイワ(Daiwa) ルアー プライヤー 125H 611404










出典:Amazon
サイズ | 125mm |
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重量 | 82g |
材質 | ステンレス |
「フィッシングプライヤー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトのフィッシングプライヤーランキングを参考にする
Amazon、Yahoo!ショッピングでのフィッシングプライヤーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各ECサイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フィッシングプライヤー購入前のアドバイス 使い方にあわせて選びましょう!
作家/アウトドアライター
高剛性で精度の高い道具をひとつ手に入れて長く使うか、もしくは低価格で消耗の早い道具を定期的に買い替えて新しい状態で使いまわすか。フィッシングプライヤーをどう運用するか、方針は決まりましたでしょうか?
釣りにおける、気まぐれかつ短い「重要な瞬間」を逃さないためには万全の準備が必要です。高価な商品、おてごろな商品どちらにも利点はあります。ご自身の用途やニーズに照らしあわせて、上記のポイントをチェックしつつ、マッチするフィッシングプライヤーを選んでみてください。よい釣りを!
フィッシングプライヤーに関するQ&A
100均で購入できるラジオペンチなどで代用はできますか?

おすすめはできません。フィッシングプライヤーはスプリットリングオープナーやラインカッターなど釣りに適した機能を有しています。また、海で利用する際はサビ対策も必須です。何かと便利な製品でもあるので、専用のフィッシングプライヤーを1本持っておくことをおすすめします。
最低限必要な機能はなんですか?

フィッシングプライヤーは多機能・耐久性などさまざまな種類が販売されていますが、最低限必要なのは「スプリットリングオープナー」「PEライン対応のカッター」「シンカーつぶし」の3つです。もちろん人それぞれ好みやスタイルがあるので一概には言えませんが、最低限の目安にするとよいでしょう。なお、「丈夫さ」も大事な指標のひとつです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/19 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。