ポータブルCDプレーヤーの特徴
ポータブルCDプレーヤーとは、CDをそのまま入れて、音楽を再生できるデバイスのこと。
ストリーミングが主流となった現在でも、音楽サイトに配信されていない曲や、昔の名曲を聞く際など、今でもなお、ニーズのある商品です。さらに、最近では語学学習用に持ち歩き、教育CDの聞き流し、移動時間に英語の勉強をするといった用途で使用する人もいます。
ひと昔前のデバイスとはいえ、現在発売されている商品には、有線だけでなく、Bluetooth接続ができるタイプなども販売され、コードの煩わしさがなくなる、スピーカーが内蔵されるなど、今なお人気のデバイスです。
ポータブルCDプレーヤーの選び方
それでは、ポータブルCDプレーヤーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】内蔵スピーカーの有無
【2】電源方式
【3】Bluetooth対応かどうか
【4】重さと大きさ
【5】再生できるファイル形式
【6】機種ごとの便利機能
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】内蔵スピーカーの有無をチェック
ポータブルCDプレーヤーを選ぶときは、内蔵スピーカーの有無をチェックしましょう。内蔵スピーカーを搭載したものは、イヤホンがなくてもスピーカーでCDが聞けます。そのため、自宅でCDをBGMとして流すことも可能です。
逆に、内蔵スピーカーを搭載していないタイプの場合、イヤホンからしか音が出ないため、比較的値段が安価な傾向にあります。好みや用途に合わせて選びましょう。
【2】電源方式をチェック
ポータブルCDプレーヤーの電源は、大きくUSBなどの充電式と電池式の2種類があります。それぞれ解説いたします。
▼充電式:いつでも充電でき、使い勝手がいい
充電式は、USBケーブルや付属のACアダプターなどを使用して充電するタイプ。
電源方式は機種によって異なり、ケーブルさえあればいつでも充電が可能です。また、複数の電源方式が使え、環境によって電源が変えられるタイプもあります。
▼電池式:充電の必要がなく、手軽に使用できる
電池式は、乾電池や充電池を入れることで使用できるタイプ。電池が空になると使えませんが、なくなるまでは充電する必要がなく、手軽に使えることがメリットです。
電池式を選ぶ際は、連続再生可能時間をチェックしましょう。とくに長時間連続して使用するときは、途中で再生が途切れない、じゅうぶんな連続再生可能時間をそなえたものがよいです。
多くのポータブルCDプレーヤーの連続再生可能時間は8~12時間程度ですので、自分の使い方に合った機種を選びましょう。
【3】Bluetooth対応かどうかチェック
Bluetoothに対応しているかどうかもポータブルCDプレーヤーを選ぶ際の大切なチェックポイントです。Bluetooth対応の機種であれば、対応のイヤホンと接続することでコードレスで音楽が楽しめます。イヤホンのコードが絡まったりすることがないので、移動中も快適です。
スマートフォンと接続できるスピーカー内蔵型の機種もあるので、ぜひチェックしてみてください。
【4】重さと大きさをチェック
やはりポータブルCDプレーヤーなので持ち歩くシーンが多いのではないでしょうか。重さと大きさについてはチェックしておきたいポイントです。
とくに、毎日持ち歩く場合には、厚さというのも重要なポイントになります。電池交換式のモデルは、バッテリー式に比べると電池を入れる分、比較的厚くなる傾向があります。
【5】再生できるファイル形式をチェック
ポータブルCDプレーヤーのなかには、自作のCD-RやCD-RW、MP3などほかの形式のメディアにも対応しているものがあります。ポータブルCDプレーヤーを選ぶときは、再生できるファイル形式にも注目してみましょう。商品ごとに対応しているファイル形式は異なるので、詳しくは商品紹介ページで確認してください。
また、ラジオが再生できる機種であれば、災害時の防災用品として購入するのもよいでしょう。
最近はスマートフォンやパソコンで音楽を聞く人が増えていますが、さまざまなメディアに対応した再生機器がひとつあると重宝します。
【6】機種ごとの便利機能をチェック
ポータブルCDプレーヤーを選ぶときは、自分の使い方に合った機能がついているものを選びましょう。機種ごとにイントロ再生機能やランダム再生機能などさまざま機能がついています。こちらもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
(a)音飛び防止機能
ポータブルCDプレイヤーは、外出時や室内を移動しながら使用することもあるのではないでしょうか。その際にあると便利なのが「音飛び防止機能」です。振動によるブレを補正し、音が飛ぶのを未然に防ぐだけでなく、つねに先読みし本体メモリーにデータを一時的に保存して再生してくれるモデルもあります。移動時に使用するのであれば、この機能が搭載されているほうが望ましいでしょう。
(b)A-Bリピート機能
語学学習時にCDを再生する用途でも使われることも多い、ポータブルCDプレイヤー。再生速度は変えられるか、聞きたい部分だけ繰り返し再生できるか、なども選定ポイントになります。また、ラジオチューナー搭載のものなども語学番組を聞くのに便利ですよ。
(c)EQエフェクト機能
ポータブルCDプレーヤーは、据え置き型のCDプレーヤーよりも音質がよくありません。CDをよい音で楽しみたい人や音楽鑑賞メインで使う人は、EQエフェクト機能がついた機種を選ぶとよいでしょう。
EQエフェクトとはイコライザーのことで、聞く音楽のジャンルに合ったモードで再生することでよりよい音で音楽鑑賞が楽しめます。
(d)コントローラーの有無
カバンなどに入れてある本体をわざわざ取り出して操作するのは手間がかかるもの。できれば手元で操作できるコントローラーつきのものがおすすめです。
最近では、Bluetooth接続したワイヤレスイヤホンからも操作できる、そんな便利なポータブルCDプレーヤーも登場しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
▼エキスパートのアドバイス
以前ほど多くないかもしれませんが、音源を集めてきて、または自分で作曲するなどして、CD-Rに焼いたものを楽しむ、という人もいるかもしれません。少し勉強すれば、音楽CDとして作成できますが、MP3などパソコンで再生するためのデータのまま作成してしまったCDの場合、通常のCDプレーヤーでは再生できないことがあります。
そのような過去の資産を活用できるのが「MP3対応」のCDプレーヤー。心あたりがあるのであれば、MP3対応の表記のあるものを選んだほうがよいかもしれません。
人気メーカー・ブランドの特徴
本項では、ポータブルCDプレイヤーで人気のメーカーごとの特徴をご紹介します。こちらもぜひ参考にしてください。
▼SONY(ソニー)
ソニーは日本のメーカーで、映画や音楽などのソフトウェア分野で数々の商品を販売しています。1984年に世界初のポータブルCDプレイヤーを発売し、小型軽量化技術に定評を得ています。音飛び防止機能の開発をしたこともあり、製品の質が非常に高いのが特徴。
▼TOSHIBA(東芝)
ラジカセ市場で多くの製品を生み出している東芝は、高性能かつリーズナブルな価格が魅力的。多くのメーカーがラインナップを縮小していますが、東芝からはたくさんのラインナップが販売されています。そのほかにも様々な電化製品を販売していることもあり、ブランド力も高いメーカーです。
▼Panasonic(パナソニック)
家電メーカーとして有名なパナソニックは、長年にわたりポータブルCDプレイヤーを販売してきています。高音質を求めて作り上げた製品を売り出して、デルタシグマ変調タイプを普及させました。音楽を本格的に高音質で楽しみたい方におすすめのメーカーです。
ポータブルCDプレーヤーおすすめ10選
それでは、ポータブルCDプレーヤーのおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
Bluetoothでワイヤレスイヤホンに接続可能
再生時の音飛び防止などの必要な機能をおさえつつ、Bluetooth機能も搭載しており、手持ちのワイヤレスイヤホンやスピーカーに接続できるタイプです。スキップや再生、一時停止といった操作は、イヤホンやスピーカーからも受け付けます。
再生速度は11段階で調節可能。また、聴きたいフレーズだけ繰り返し再生できる「A-Bリピート」は語学学習を強力サポートしてくれます。AC電源にも対応しているので、CDコンポが壊れた人にもおすすめしたい1台です。
スピーカー内蔵で耳への負担を軽減できる
『TY-P3』とほぼ同等の機能を保ちつつ、ステレオスピーカーを搭載したポータブルCDプレーヤーです(ただし、Bluetooth機能は搭載されていません)。イヤホンで耳が疲れたときなどに、ワンボタンで手軽に音を出すことができます。音質はそこそこですが、スピーカーにつなぐ手間がない分便利。
11段階で調節できるスピードコントロールや聞きたい部分だけを繰り返し再生できる「A-Bリピート」など語学学習に便利に使える機能もしっかり搭載しています。受験生や資格試験などを控えた人にプレゼントしても喜ばれると思いますよ。
かわいい見た目に反し操作しやすく高機能
5,000円未満ながら、ポータブルCDプレーヤーに求めるさまざまな機能を盛り込んでいるのが本製品。乾電池、AC電源に加え、USB充電にも対応した3WAY電源方式。巻き戻しや早送りができるほか、0.5倍速から1.5倍速まで20段階の再生スピードコントロールも可能です。
手元コントローラーも使いやすく、毎日の相棒になってくれるCDプレーヤーではないでしょうか。
自作CDも再生できるシンプルプレーヤー
40秒までの音飛び防止機能、リピート、ランダム、プログラム再生などごくシンプルな機能を搭載したポータブルCDプレーヤーです。また、再生も通常の音楽CDに加え、自作のCD-RやCD-RWのMP3音源も再生可能。自分だけのベストアルバムを作って持ち歩けるのはポイントが高いです。
語学学習に便利な、コンテンツの早送り、巻き戻しは本体だけでなくリモコンからも操作可能。低音強調再生で、最新のアルバムもより楽しめます。なお、カラーバリエーションは白と黒の2色。男女問わず持てるアイテムです。
ツルンとしたフォルムと鮮烈な色が所有欲を刺激する
レッド、シルバー、ホワイトのカラーバリエーションがある本シリーズ。最近はモノクロカラーの展開が多くなってきたこともあり、レッドのカラバリは目を引きます。もちろん、基本性能もきっちりおさえています。60秒の音飛び防止、AC電源でも使える2電源方式、長押しによる早送り、巻き戻し再生、リピート、プログラム再生機能などを搭載しています。
本機ならではの独特な点は、本体の電源が入っていない状態でも手元のリモコンから電源を入れられること。わざわざカバンから取り出さずに済むので、隙間時間をより有効活用できますよ。
上面ボタンとデジタル表示で操作しやすい
側面に操作用ボタンを配置した製品が多いなか、いわゆる「フタ」の部分に操作ボタンを配置したポータブルCDプレーヤー。ボタンに添えられた機能が日本語表記なことに加え、デジタル表示パネルも大きくて、誰にとっても操作しやすいのが特徴です。
上位機種にはないチューナー機能搭載で、ワイドFMでAMラジオ番組も聴取できます。
音楽だけでなく語学学習にも使えるCDプレイヤー
CDプレイヤーと言えば、音楽を聞くことが主な機能であり参考書などに付いている語学のCD等はただ再生するだけという商品が一般的です。ギャップレス再生、リピート・ランダム再生ロジテックのLCP-PAP02BWHは、CDの音楽鑑賞はもちろん、語学学習にも適したプレイヤーです。
ある区間を連続して再生したい場合に重宝するA-Bリピート機能や、0.5倍速~1.5倍速の11段階速度コントロール機能が搭載されており満足行くまで学習できます。本格的にリスニング力を鍛えたいという方にもオススメのアイテムです。
レトロな見た目でコンパクトに持ち歩きたい方へ
今はウォークマンやiPod等の音楽を聞くだけのアイテムが主流だった時から音楽はスマートフォンで聞くということが多くなりました。そんな中でCDから音楽を聞いてみる、さらに言えば、それを持ち歩くということは滅多に無くなったのではないでしょうか。
enasのEASY CD PLAYERは名前の通り、手軽にコンパクトにCDを持ち運ぶことができるアイテムです。246gの軽さと、かさばらない薄さが魅力的なこのアイテムは、見た目もとてもオシャレです。どこかレトロなレコードプレーヤーを彷彿させる外観はつい持ち歩きたい衝動に駆られる魅力があります。
語学学習のためにCDプレイヤーを探している方へ
通勤や通学途中に手軽な参考書を片手に勉強している方も多いでしょう。通勤や通学途中の努力こそが塵積もって実を結ぶことも少なくないはずです。オーム電機のCDP-550Nはそんな方達のために、語学学習にフォーカスした商品です。
語学学習の基礎は反復して何度も聞くことから始まります。そんな反復再生のためのボタンがリモコンとして付属しており、気になればすぐに再生することができます。参考書などに付属しているCDをフルに活用するためのアイテムとなっています。
CDを持ち運びつつ家でも再生したい方へ
ポータブルCDプレイヤーといえば、現代はBluetoothに接続しイヤホンから音楽を流すことが多いです。しかし、持ち運びだけでなくとも、家でもCDを再生したいと思うこともあるでしょう。
lukasuのCDプレイヤーは、側面にスピーカーが搭載されており家ではスピーカーから聴くこともできます。また、充電式で2000mAhもの大容量バッテリーが搭載されており、煩わしい電池交換なして十分なスタミナを発揮することができます。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る ポータブルCDプレーヤーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのポータブルCDプレーヤーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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用途にぴったりのポータブルCDプレイヤ―を見つけよう!
軽量でコンパクトなボディなので、持ち運びに便利。家の中でも外でもCDを楽しむことができるポータブルCDプレーヤー。Bluetooth接続が可能なタイプ、語学学習にも使えるタイプなども存在しています。あなたの用途にぴったりのポータブルCDプレイヤ―を見つけて、お気に入りのCDをもっと楽しみましょう。
また、音源を集めたり、自分で作曲するなど自力でCDを作っても、ポータブルCDプレイヤーで再生できない可能性もあります。どんな風に使いたいのかに合わせて機能性を判断していきましょう。
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