チョークバッグとは? 使い方や用途を紹介
「チョークバッグ」とは、クライミングやボルダリングをする際、手の滑りを予防する「チョーク」を入れるためのバッグのこと。バッグの開口部が広いので、中身が見えやすく取り出しやすいのが特徴です。
アウトドアアクティビティには欠かせないものとなっていますが、ウエストポーチと似た役割も果たしてくれます。なので、携帯や小物を入れておくバッグとしても使えます。そんなチョークバッグの選び方をまずはご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
チョークバッグの選び方
それでは、チョークバッグの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】チョークバッグのタイプで選ぶ
【2】ナイロンやポリエステル素材がおすすめ
【3】巾着型が使いやすい
【4】ジップポケット付きなら小物を収納できる
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】チョークバッグのタイプで選ぶ
チョークバッグは、床において使用するタイプと、腰に付けて使用するタイプの2種類に分けられます。使用する際の用途によってどちらのタイプを購入するのかを決めましょう。
▼置き型タイプ|ボルダリング用に
置き型タイプのチョークバッグは、開口部が広いのが特徴です。両手がすっぽり入るので、ボルダリング前のチョークアップがしやすいのがポイント。また、一緒に登るチームメンバーと共有できるのもメリットです。ただし、大きさがあるのでクライミング中に身に着ける用としては向いていません。
▼腰付けタイプ|クライミング用に
腰付けタイプは体に身に着けたままクライミングでき、途中でチョークを付け足すことができます。長時間のクライミングには重宝するでしょう。取り付け方法としてはカラビナやベルトなどがありますが、ベルトの方が安定感があります。
【2】ナイロンやポリエステル素材がおすすめ
チョークバッグはすぐに汚れてしまうので、汚れても洗い落としやすいナイロン・ポリエステル素材をおすすめします。どちらの素材も衝撃性と引張性に強く、シワになりにくい特性を持っているので、チョークバッグにぴったりの素材です。
岩肌の土埃をはらうためのブラシ用ポケットがついたものもおすすめです。
【3】巾着型が使いやすい
チョークバッグは開口部が大きいほど、片手でも使用しやすいです。なかでもおすすめなのが巾着タイプ。簡単に開け閉めでき、スムーズにチョークを取り出せます。また、生地に厚みがあるものは型崩れしにくく、あけっぱなしでも中身が飛び出しにくい作りになっています。
【4】ジップポケット付きなら小物を収納できる
クライミングでチムニーやルンゼといわれる非常に狭い隙間などに入った際、バッグが引っかかってしまうととても危険です。そのため、外側に余計な突起がないシンプルなデザインのものだと安心です。
またジップポケット付きだと、スマホなどの小物を収納するのに便利です。
エキスパートのアドバイス
サイズや素材に注目して選びましょう
チョークバッグは使用頻度が高いものではありませんが、片手で手を差し込んだときに拳が出し入れしやすいかがポイントです。手の大きな方が小さなバッグを買ってしまうと、チョークアップするのが大変だからです。
素材も重要。外岩を登るなら、岩との摩擦に強い素材を選ぶのもポイントです。堅牢性のある素材なら、粉で汚れたバッグをそのまま洗濯機で丸洗いすることもできます。
チョークバッグの人気ブランド
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス )
ザ・ノース・フェイスは、アウトドア用品や衣服、登山用具の製造・販売を手掛けるアメリカ合衆国で生まれたブランドです。日本でもアウトドアの「王道ブランド」として人気ですよね。街でもフィールドでも使えるウエアやカバンなど多く展開しているのも魅力の一つ。
ザ・ノース・フェイスが手掛けるチョークバッグは、大きなロゴが特徴でクライミングスポーツ用のチョークバッグとしてだけではなく、カジュアルなショルダーバッグとしても使える仕様になっています。ちょっとしたサブバッグをお探しの方にも検討していただきたい商品です。
マムート(MAMMUT)
マムートは、1862年創業のスイスを代表する登山用品ブランド。「MAMMUT」はドイツ語でマンモスを意味し、ブランドロゴに採用されています。高品質で安全性と機能性に特化した製品は、世界40カ国の国と地域で高い人気を誇っています。商品のラインナップが豊富なので、なにを選べばいいか分からないという方は、まずマムートの商品をチェックしてみてください。
ブラックダイヤモンド(Black Diamond)
ブラックダイヤモンドは、アメリカ・ソルトレイクシティを拠点とする登山用品メーカー。名の知れたブランドでありながら、比較的安い価格で販売されており、コスパが高いのも魅力。シンプルかつ使いやすい設計なので、初心者の方にもおすすめです。
アークテリクス(ARC'TERYX)
カナダ・ノースバンクーバーで設立されたアークテリクス。社名とブランドロゴは、始祖鳥がモチーフになっています。チョークバッグは、強度の高いブリムが特徴。スムーズにチョークアップでき、開けっぱなしで使うことができます。ジッパー付きポケットやブラシホルダーも装備されており、スタイリッシュなデザインも人気があります。
チョークバッグおすすめ7選|腰付けタイプ
選び方のポイントをふまえて、クライミング中にも使える腰付けタイプのチョークバッグのおすすめ商品をご紹介します。
使い勝手抜群の多機能型チョークバッグ
ジッパーポケットがふたつ装備されており、フロントポケットには鍵やカード類、サイドポケットにはスマートフォンなどを収納できる大きさです。
底面は長方形になっており、背面形状も腰にフィットするタイプなので安定感があります。開閉部はドローコードで密封性もしっかり。クライミングとタウンユースどちらにも使用できる多機能チョークバッグです。
マルっとした形がカワイイ巾着型のショルダーポーチ
スポーツでの使用や、普段のお出かけにまで幅広く使用することができる巾着型のチョークバッグです。ポリエステルに比べて柔らかいナイロン製で耐摩耗性にも優れているのがポイント。バッグの裏側にもポリウレタンコーティングがなされているので撥水性もしっかりと兼ね備えてあります。
普段使いできるサブバッグとしても活躍
THE NORTH FACEの大きなロゴがあしらわれたデザインが特徴のチョークケースになります。アスリートと共同開発した商品のため、実用的な仕上がりになっています。
スポーツでの使用はもちろんですが、スマホや鍵などの小物を収納するサブバッグとしても活躍してくれます。
使いやすいシリンダー型チョークバッグ
ロッククライマー発のギアメーカー「Black Diamond(ブラックダイヤモンド)」のチョークバッグ。ベーシックでシンプルなデザインのシリンダー型で、手の出し入れがしやすいところも魅力的です。
厚手でしっかりしていて、なにも入っていない状態でも自立するので据え置きタイプとしての使用も可能。カラーは5種類、サイズも2種類から選べます。
厚手素材のテクニカルチョークバッグ
スイス発ブランド「マムート」のアイテム。メインポケット以外に、デジカメやスマホなどのちょっとした小物を収納できるポケットが3つ付いています。
ウエストベルトは、2重ロックタイプなので誤って外れてしまう心配もありません。円形の開口部はやわらかく、厚みのある生地で型崩れしにくくなっています。カラーはブラック、オリーブ、リネンの3色から選べます。
機能性・デザイン性にすぐれたポーチ型
「GREGORY(グレゴリー)」のポーチ型チョークバッグ。本体フロント部にはポケットがついており、側面にはブラシを入れておけるループがついています。ナイロン素材で汚れもつきにくいです。
カラーはベーシックなブラックを基本に、女性コーディネートにも合わせやすいガーデンタペストリー柄もありオシャレに身に着けられます。クライミングはもちろん、ふだん使いもしやすいデザインです。
丈夫性、耐久性にすぐれた機能型デザイン
開閉口はひもを引っ張ると閉まるドローコード式で、中身が落下しにくく安心。外側の材質はナイロンでインナーにはポリエステルを使用しており、スマートフォンなどの小物も収納できるほどの容量があるのもうれしいポイントです。
バッグの内側と外側の両方にポケットがついており、コンパクトタイプながら収納力があり機能性にすぐれています。アウトドアや現場仕事にも活用しやすいアイテムです。
チョークバッグおすすめ4選|置き型タイプ
つぎに、開口部が広く使いやすい据え置きタイプのチョークバッグのおすすめ商品をご紹介します。
レトロなデザインのチョークポーチ
どこか懐かしい感じのがま口タイプのチョークバッグです。開口部が広いので手を入れやすいのがポイント。またおしゃれな見た目なのでタウンユースにもぴったりです。
ポーチのなかと外にそれぞれポケットがひとつずつついているので、大切なものを収納することもできます。ベルト通しにナスカンでつなげるほか、ベルトを直接通す方法もあり、さらにカンがついているのでストラップなどをつけて二重・三重の落下・紛失予防を行なうこともできます。
使いやすさとユニークなデザインが魅力
開口部形がツイスト状になっている、ユニークな仕様の据え置き型チョークバッグ。蓋をひねることで開口部がしまる仕組みです。
まるくて広い開口面積で両手もすっぽり入れやすく、チョークアップしやすいでしょう。カラーはジェイドとロリポップの2種類。鮮やかなカラーと大きく描かれたロゴで、しっかりとした存在感のあるアイテムです。
コンパクトに折りたたみ! 二重クロージャーも重宝
フロントのドローコードを引くと平たく折りたためてコンパクトになる、収納や持ち運びに便利なチョークバッグです。スリムにおさまるのでボルダリングマットにはさむこともできます。
開口部はドローコードとジッパーの二重クロージャーで中身をしっかりと保護。ブラシポケットもあり、トートバッグのような持ち手がついていて、持ち運びに便利です。
スマホも入る3ポケットタイプ
きんちゃくタイプのチョークバッグです。前面にメッシュポケットと、背面にもポケットがあるため、スマホや手帳などの小物の収納にも活躍します。またポケットとは別にペンホルダーもついているので、必要なときにさっと取り出せて便利。
ベルトループに加え、カラビナ(金具)がついているため、落下や紛失から二重に守ります。
「チョークバッグ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする チョークバッグの売れ筋をチェック
Amazonでのチョークバッグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
チョークバッグの使い方 どんなバリエーションがある?
サコッシュやウエストポーチといったミニバッグが主流になってきている今、次にファッション業界で話題を集めているのが本記事でも紹介している「チョークバッグ」です。チョークバッグの特徴として、手が出し入れしやすいよう開口部が広く、片手で開け閉めできるようドローコードで開閉できる作りになっていること。
アウトドアブランドを中心に販売されているチョークバッグはコンパクトなデザインだけではなく、おしゃれな普段使いのファッションアイテムとしても使うことができます。タウンユースとしてだけではなく、ゴルフでラウンドを回る際にボールを入れるバッグとしても使えたり、肩掛けできるのでランニング用のバッグとしても使用することができます。
アウトドアシーンであれば、フィッシングのルアーや小物を入れたり、カメラを持ち運ぶケースとしても活躍しますよ。コンパクトで出し入れしやすい「チョークバッグ」だからこそ使用用途のバリエーションが多いのが魅力。記事冒頭で紹介したブランドやワークマンなどの店舗でも見つけることができるので、自分が使いたい用途に合わせて選んでみてくださいね。
チョークバッグはハンドメイドできる? 100均グッズも代用品として使える!

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash
ナイロンなどのお好みの生地と、ミシンがあれば誰にでもハンドメイドのチョークバッグを作ることができます。ネットで検索すると作り方を知ることができますよ。しかし、なかなか一から作るのは初心者にとっては難しいですよね。
そんな時は近くの「100均」にヒントがあります。100均は商品の品揃えが多いため、ボルダリング用のチョークバッグとして使えそうな物が多いのです。特におすすめなのが巾着タイプのお弁当バッグ。サイズ感もちょうどいいのが見つかれば簡易的ではありますがチョークバッグとして十分使えます!チョークバッグの代用品を探している方は要チェックですよ。
使用用途に合わせて適切な商品を選ぼう
ボルダリングやロッククライミングに欠かせないチョークバッグ。素材やポケット、使用用途に合わせた形状などの選ぶポイントがありました。
どれを選べばいいか迷った際には上記を参考に、ご自身に合ったものをみつけてくださいね。
【関連記事】チョークバッグに関連するほかの商品情報はこちら
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。