水遊び用パンツの仕組みは? 水着との違いも解説!
夏のプールなどで、子どもがオムツの代わりに履くのが水遊びパンツ。通常の紙オムツとは機能が異なっていて、野外での水遊びをすることを前提に設計されています。保育園や幼稚園でも水遊びが始まると用意しなければならない園もあります。
水遊びパンツは吸水性が低くおしっこが外に漏れてしまいますが、パンツが膨らまないため、ズレることなく水遊びができるのが特徴。パンツがお尻にフィットするので、固形のうんちが流れ出す心配はありません。水着はこのような機能がないので、おむつが外れていないお子さんには水遊びパンツを用意しておく方がいいでしょう。
おむつタイプとパンツタイプがあり、オムツタイプは紙オムツのような紙製の素材でできていて、基本的には使い捨て。パンツタイプは布製なので洗って繰り返し使えます。それぞれの良さがあるので詳しくチェックしてみてくださいね!
水遊び用パンツの選び方 漏れにくさやサイズ感をチェック
水遊び用パンツの基本的な選び方をみていきましょう。
手軽さを選ぶなら紙製(オムツタイプ)を
紙製パンツの特徴は、とっさのうんちをせき止めてくれることです。ただし、水遊び用という用途なので、吸水性ポリマーが使われていません。そのためおしっこはどうしても漏れてしまいます。
紙製のメリットは、使い捨てできるという点。子どもの成長に合わせて大きいサイズに買い替えることも、布製パンツより容易にできるでしょう。
水遊びをする機会が少ない子どもであれば、買い足さなくてよいため布製パンツよりコストを抑えられることも。しかし、水遊びをすることが多い場合、何度も買い足すことでコストはかかってきます。水遊びの頻度も考えて選ぶといいですね。
排泄処理の手軽さを重視する人や、水遊びの機会が少ない場合は、紙製パンツを購入するとよいでしょう。
水遊びの機会が多い子どもやコスパ重視なら布製(パンツタイプ)を
布製パンツは、排泄の後処理をする必要があります。外出していればすぐに洗い流すことができず、持ち帰るときは汚臭がするおそれも。そのため、使い勝手がよい紙製を選ぶ人のほうが多いかもしれません。
しかし、布製パンツは、水遊びの機会が多いほどコスパがよくなります。また、コンパクトで場所をとらずに収納できることもうれしいですね。
最大のメリットは、紙製パンツよりも吸水性があること。なかには、おしっこや軟便の漏れにも対応している布製パンツもありますよ。なお、完全に漏れを防ぐことを保証しているわけではないので、排泄に気づいたらすぐに処理するようにしましょう。
サイズは「ぴったり」のものを
子どもの成長は早く、「水遊び用だからワンシーズンしか使えないかも」と大きめのサイズを購入したくなるかもしれません。しかしそうすると、水圧や動き回ることによってパンツのはき口に隙間ができ、外に漏れやすくなってしまいます。
とくに気をつけたいのが、太もものつけ根にあたるはき口がフィットするかという点。はき口は、水中で動き回ったときにずり上がることがあり、ウエスト部分よりも肌との間に隙間ができやすいからです。なかでも1歳以下の赤ちゃんは、幼児に比べると形がくずれた軟便をすることが多いので、サイズ選びはより慎重に行なうようにしましょう。
「モレ」に関する注意書きは要チェック
乳幼児向けの水遊び用パンツに関して、しっかりとチェックしておくべきポイントは「漏れにくさ」です。
公共の水遊び場やプールで、おむつを卒業していない子どもでも水遊び用パンツをはいていれば、遊べる場合があります。
しかし、そうような場所でも排せつ物がパンツからモレてしまう事態は避けたいですよね。特にうんちについては、漏れ対策を徹底しなければなりません。
紙製なら、通常の紙おむつ程度にモレをガードしてくれる仕様のものが多くなっています。一方で、布製の場合、モレ防止効果が商品によってまちまちなので注意が必要です。メーカーの公式サイトや口コミをチェックしてみましょう。
保育園ママや先輩ママ、赤ちゃんをスイミングスクールに通わせているママから口コミ情報を聞いてみるのもおすすめですよ。
UVカットができるかどうかもチェック
最近では、日焼け止めクリームやローションなどの乳幼児のUVケアグッズも充実してきました。
ただ、顔や手足には丁寧にクリームなどを塗ってあげていても、パンツをはく部分までできていなかったということも……。
屋根や日よけのある遊び場ならそこまで気にしなくても大丈夫ですが、海や川などの直接日光の当たる場所で遊ぶ場合には、水遊び用パンツにUVカット機能がついているかどうかもチェックしておきましょう。布製の水遊び用パンツの中には、UVカット効果の高いものもありますよ。
水遊びパンツおすすめ6選|紙製・おむつタイプ 男の子・女の子用やビッグサイズも!
上記で紹介した、水遊び用パンツの選び方のポイントをふまえて、おすすめの紙製パンツ2選(各商品、男の子用、女の子用があります)をご紹介します。

キャラクターをあしらったかわいいパンツ
紙製の水遊び用パンツです。ムーニーでは1袋3枚入りと10枚入りが販売されており、柄は男の子用と女の子用があります。ディズニーキャラクターのかわいらしいデザインです。
こちらも、水中でのおしっこの漏れや細菌感染などを完全に防ぐことができるものではないと注意書きがされています。しっかり把握したうえで使用するようにしたいですね。使い心地がよく、ファンもたくさんいるメーカーの商品です。
『ムーニー 水あそびパンツ』の女の子用
上記ご紹介商品の女の子用はこちらです。
水遊びパンツのビッグサイズ! 保育園児にも
こちらはムーニーの人気水遊びパンツのビッグサイズバージョン! 12~17kgまでのお子さんに履かせることができるので、アクティブに動きまくる3歳以降も愛用できる優れもの。
10枚セットになっているので、保育園用としても活躍しそう!

立たせたままで取り替えかんたん
1袋3枚入りと12枚入りがあり、少しずつ購入したい人にもうれしい容量を取り扱っています。男の子用の柄もあります。
吸水性ポリマーは商品の性質上使用されていないため、完全には外に漏れるのを防ぐことはできませんが、固形のうんちが漏れるのを防いでくれます。
取り替えるときは、横のラインから破りやすくなっているので、子どもを立たせたままでも容易に取り替えることが可能です。
『グ~ン スイミングパンツ』の男の子用
上記ご紹介商品の男の子用はこちらです。
水遊びパンツおすすめ9選|布製・パンツタイプ おしゃれでかわいい! 人気の西松屋も紹介
次に布製パンツをご紹介します。お兄ちゃん、お姉ちゃんに見える、おしゃれな水遊び用パンツも!
洗って繰り返し使えるから経済的!
西松屋のインナーパンツ一体型水遊び用パンツは、パンツの内側に防水素材を使用しており、横モレ防止用のマチ布ありだから、とっさのうんちもキャッチしてくれます。
水を含んでも、使い捨ての紙製のおむつタイプのように膨らんで重くなることもないので、快適に水遊びができます。

水中の赤ちゃんの体温をキープしたい人におすすめ
数々の賞を受賞し、イギリスでは90%以上のスイミングスクールから推奨されているというすぐれものです。
太ももと腹部はゴム生地でしっかりと密閉され、うんちの漏れを防いでくれます。さらに、下痢などの散乱による感染リスクも大幅に削減。ゴム生地の幅が広いので、うんちを漏れにくくするだけでなく、かゆくなりにくいでしょう。
布地は厚さ1mmのウェットスーツと同じ素材で作られており、紫外線対策の最高基準を満たした素材でもあります。また、耐熱性や耐寒性にすぐれているので、水中の赤ちゃんの体温をキープしてくれます。赤ちゃんは体温調節が苦手ですが、この商品はそれをカバーしてくれるでしょう。

素材や着心地にこだわりたい人におすすめ
こちらの商品は、おしっこの漏れにも対応していることが特徴。「ウォータープルーフ層」「超吸水性素材」「メッシュ素材」の特殊な3層構造でできており、アメリカの特許を取得した作りです。構造が3層ある分、ていねいに手入れを行ないたいものですね。必要に応じて、薄めた塩素系漂白剤につけおきするなどしながら衛生面を保つようにしましょう。
かわいいデザインだけでなく、吸水剤・防水性・吸湿速乾性などの機能性も高い布製パンツです。
身体にフィットして漏れを防止してくれる
西松屋のインナーパンツ一体型水遊び用パンツは、パンツの内側に防水素材を使用しており、横モレ防止用のマチ布ありだから、とっさのうんちもキャッチしてくれます。
水を含んでも、使い捨ての紙製のおむつタイプのように膨らんで重くなることもないので、快適に水遊びができます。

はじめての布製パンツにおすすめ
とっさのうんちをキャッチしてくれる仕様の布製パンツ。おしっこはそのまま流れてしまうので、性能は紙製のパンツと同等ととらえてよいでしょう。
布製パンツは、成長に合わせ買い替えるときのお金がかかることがデメリットですが、この商品はウエストをひもで調整しながら、長期間使用することができます。
足まわりにギャザーがあり、股上が深くお腹までカバーしてくれる形状は、紙製パンツに似ています。これまで紙製パンツしかはいたことがなかった子が、布製パンツをはじめてはくとき、はき心地をいやがらないかが懸念されますが、形状が似ているためスムーズにはいてくれるかもしれません。
男の子も女の子もかわいいデザインから選べる!
布製で男の子用、女の子用、多数デザインがあります。おしっこやゆるめのうんちは吸収できませんが、ころころうんちであれば、二重の立体ギャザーが太もも周りにぴったりフィットするので安心。
赤ちゃんのかわいい水着姿を写真に残しておきたい方や、日本製にこだわりたい方におすすめ。別売りですが、おそろいのデザインのラッシュガードもあるので、セットで着ても可愛いでしょう。
保育園や幼稚園で、頻繁に水遊びをするならコレ
毎日のように水遊びをする園では、シンプルな水遊び用パンツを用意するよう言われることもあるようです。お手頃価格なので、頻繁に使うようであれば、洗い替え用に2枚セットで買っておくとよいでしょう。
おむつのような機能はありませんが、ナイロン100%で伸縮性に優れています。どろんこになっても汚れが落ちやすく、乾きやすいのもメリットです。
プチプラなのに個性的でおしゃれなデザイン
かわいいデザインで、ベビースイミングに通っている子におすすめ。多層ガーゼと防水層でおしっこやうんちの漏れを防ぎます。完全に漏れを防ぐわけではないので、公共施設を利用する場合には、ルールに従って赤ちゃんの様子をよく観察していてください。
ネットに入れれば、洗濯機で洗えるので、忙しいお母さんにも嬉しい商品。女の子向けの柄にはフリルがついています。
見た目はトランクス! 中にはおむつ機能付き
お兄ちゃんのようにトランクスを履いているように見えますが、中にはしっかりおむつ機能付きのパンツが付いています。一体になっているので、脱ぎ履きもしやすいでしょう。
パンツの肌に触れる面は、吸収性のあるメッシュ素材。メッシュ素材から吸収層、外におしっこを漏らさない防水層の3層構造でできています。UVカット素材も使われているので、紫外線から子どものお肌を守ってくれる点も高ポイントです。
「水遊び用パンツ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 水遊び用パンツの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの水遊び用パンツの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
水遊び用パンツが余ったらどうする?
紙製の水遊びパンツを使用している人のなかには「サイズアウトして水遊びパンツが余った」という人もいるのはないでしょうか。ワンシーズで使いきれるほど水遊びをたくさんできなかった場合はどうしても余ってしまいますよね。
そんなときは、水遊びパンツの購入を検討しているお友達に譲ったり、保育園に寄付するのもおすすめ。
水遊びパンツは、おしっこを吸収しないつくりになっているので普段のおむつの代わりとして履くことができません。なるべく余らせずに使いきれるように、お子さんとたくさん水遊びをしてみましょう!
発達に合わせて布製パンツへ移行してみよう! 専門家からのアドバイス
水遊び用パンツにおいて、はじめのうちは紙製パンツを利用し、子どもが歩けるようになる1歳~1歳半ごろからは布製パンツを利用するという人も多いです。1歳を過ぎれば、なにかを訴えたり意思を伝えようとしたりすることが増えてくるため、布製パンツで水遊びさせてみたらトイレトレーニングを始めるきっかけになったという人も。
もちろん、子どもが布製パンツを「いやだ」と拒否することもあります。その場合は無理にはかせず、紙製パンツなど気に入ったものをはかせるようにしましょう。楽しく水遊びできることが一番大切です。
子どもと水遊びを楽しもう!
水遊びは赤ちゃんにとって、水の感触や心地よさを感じる機会です。お水が苦手な赤ちゃんに無理強いは禁物ですが、その場合は水面を叩いてみるなど楽しめる遊びからやってみるのもいいでしょう。「冷たい」「気持ちいい」という言葉の意味が分かるなど、言葉の理解にもつながります。
赤ちゃんにとって水遊びが楽しい時間となるようしっかり吟味し、お子さんに合った水遊び用パンツに出合いたいですね。
また、一部のプールでは水遊び用パンツの使用が禁止されているところもあるため、お出かけの際は施設の情報を事前にリサーチしてくださいね。
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施設保育士として、被虐待児や発達障害児を含む0〜18歳の幅広い年齢の子どもと多く関わる。またその保護者へ、育児相談だけではない実践的な養育支援を含む生活基盤確立のためのあらゆる支援を行い、後に社会福祉士を取得。 全国転勤族で、帯同に伴う転職で企業主導型保育園や小規模保育園での勤務経験もあり。 保育士人材紹介会社のコラムを執筆担当中。 また転勤族の妻向けのブログを運営し、育児情報を中心に赴任地の様子を発信している。三児の母。