サーキュレーターの静音性は重要ポイント!
サーキュレーターとは、室内の暖かい空気や冷たい空気を循環(サーキュレーション)させることで、快適な室温にするための器具。扇風機は風に直接当たることも念頭に、強い風も送れますが、サーキュレーターの場合は、あくまで室内の空気の循環が目的のため、自然な強さの風が送り出されるのが大きな違いです。
そんなサーキュレーターですが、エアコンの空気循環やお部屋の換気、部屋干しの衣類乾燥など、使用する際、特に気になるのが静音性です。
今回、マイナビニュース・ウーマン会員計301名に向けてサーキュレーターについてのアンケートを実施したところ、「もっと重視しておけばよかったポイント」にて、静音性の項目が一番票を集めることになりました。
※アンケート情報の詳細は記事末尾に記載しております。
▼アンケートユーザーの23.3%(回答数42票)が「静音性」について後悔している!

今回、アンケートにて「サーキュレーターを購入し、利用している」と答えたユーザー180名(回答数258票/※複数回答)のうち23.3%(回答数42票)が「静音性」について「もっと重視しておけばよかった」と答えています。
実際のコメントを確認してみると、「音が思いのほかうるさかった」「常時運転させるので、音をもっと調べるべきだった」「音が大きく寝るときに使えない」などの意見がありました。
空気の循環のために毎日使用したり、就寝時に使用したりする場合、静音性がない商品だとどうしても気になってしまうようです。
ここは、使い方によって分かれるポイントではありますが、もし「毎日使う」「寝室で使う」という場合は、静音性を確認することが大切なポイントになります。
では、静音性の高いサーキュレーターは何を基準に選べばいいのでしょうか。
▼静音性の目安は30dB〜50dBを目安に!
サーキュレーターに限らず、さまざまな音の大きさは「デシベル(dB)」で表記されています。そのため、静音性を知りたい場合はこの値をチェックしましょう。
環境省の『一般環境騒音の目安について』によると、図書館で感じる音がおよそ40db、美術館で感じる音が50dbくらい、ファミリーレストランで感じる音が60dbくらい。そして、30dBではほとんど気にならないレベルです。
そのため、サーキュレーターの静音性は30dB〜50dBを目安に商品を選ぶことがおすすめです。
※出典:環境省資料「騒音の目安」より
▼音が気になる場合は、風量切り替え・おやすみモードの活用を!
静音性にどんなにこだわっても、風量を「強」に設定したりすると、どうしても音が気になる場面はあります。
そんな時は、風量を「弱」に切り替えたり、「おやすみモード」を設定することで、できるだけ音を小さくすることは可能です。
例えば、風量設定が可能で静音性が高いcado(カドー)『除菌サーキュレーター扇風機(STREAM1800)』を見てみると、「最小:21dBA(風量:弱)/最大:52dBA(風量:急速)」といった表記がされています。
このように、「弱」にすることで、ほとんど音が気にならない30dB以下にすることも可能。もちろん、おやすみモードも同様であるため、ぜひ搭載機能を活用してみてください。
サーキュレーター選びで忘れてはいけないポイント
それでは、サーキュレーターの選び方をご紹介。なかでも静音性の高い製品を選ぶうえで重要なポイントをご紹介します。ポイントは下記3点。
【1】風力
【2】お手入れのしやすさ
【3】その他の機能
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】風力をチェック
一般に、広い部屋には強い風力もの、そこまで広くない部屋には普通の風力ものを置きます。
その選び方の目安として、適用畳数や出力ワット数を見てみましょう。大まかには、ACモーターの30Wでおよそ8畳程度、DCモーターの30Wでおよそ24畳程度が適用畳数となっています。
もちろん部屋の大きさに合わせて選んでもよいのですが、予算に余裕があるのならばできるだけ高出力のものを選んでみてください。部屋の空気の循環も早くなるので、そのぶん素早く部屋を快適にすることができます。
【2】お手入れのしやすさをチェック
サーキュレーターは大風量のものが多い関係上、ホコリをたくさん吸います。そうすると、羽根にホコリが付着して溜まり、循環する空気がホコリっぽいものになってしまうことがあります。
それを防ぐために、羽根自体のお手入れがしやすいかどうかも大事なポイントです。簡単に分解ができてすぐホコリを払えるものや、羽根の着脱がラクに出来るものを選ぶといいでしょう。
また、台座にもホコリは付着しますので、凹凸の少ないモデルを選ぶのもひとつの方法です。
【3】その他の機能をチェック
ここからは、静音性以外にも、あると便利な機能をご紹介いたします。ぜひ確認してください。
(a)タイマー機能
サーキュレーターには、タイマー機能が付いている製品もあります。タイマーが使えると、時間帯や利用シーンに合わせながら、自動で電源をオン・オフできるので便利です。
また、タイマーがあることで電源を消し忘れることがなくなるのも、うれしいポイント。タイマー機能付きの商品は、やや価格が高めになる傾向がありますが、使い勝手がよくなるので予算の許す場合は、チェックしてください。
(b)リモコンの有無
リモコンも、あれば意外と役に立つ付属品なので、チェックしてみましょう。電源のオン・オフや風量調節をするたびに、わざわざサーキュレーター本体がある場所まで行かなくても済むのが大きなメリットです。
また、タイマーや首振りなどの機能も、リモコンのボタン操作でかんたんに利用可能。製品によっては、マグネットの磁力でリモコンを本体に装着できるものもあり、リモコンを失くすリスクが抑えられます。
ランニングコストも考えて エキスパートからのアドバイス
サーキュレーターは30Wの出力が高めのものでも1時間に1円前後と、電気代はあまり気にする必要はありません。しかしながら、毎日20時間使うとすると1日20円、10日で200円、30日で600円とわりと無視できないレベルになります。
使わないときや人がいないときはリモコンで消したり、センサーつきのものを使用することで、電気代の節約に繋げることができますよ。
また、大風力を利用して衣類乾燥やスポット冷房に使用することも可能ですが、その場合は首振り機能がついているとラクに使用することができます。自分の用途に合わせて、付加機能を選んでいきましょう。
静音性の高いサーキュレーターおすすめ10選
それでは、静音性の高いサーキュレーターのおすすめ商品をご紹介します。
本記事では、前述した「静音性=30dB〜50dB」が目安の商品や、静音設計の商品、おやすみモード搭載の商品などを選んでいます。ぜひ参考にしてくださいね。
コンパクトモデルながら風は強力
『PCF-SC15T』はコンパクトボディながら特殊形状の「スパイラルグリル」を採用して、適用畳数が従来品(PCF-C15T)の8畳から18畳に強力になったのも魅力です。
一方で、静音性も抜群。風量を弱めに設定すれば、35dBほどであるため、動作音もほとんど聞こえません。風量と静音性を両立した商品です。

コンパクトでも強力送風
アイリスオーヤマの本モデルは、従来の18畳タイプと同じ大きさで24畳まで対応可能になり、さらにコンパクトさに磨きがかかりました。風量は10段階にこまかく調整可能です。
また、衣類乾燥モードを搭載しており、正面には弱風、左右には強風を届けることで、全ての洗濯物へ均一に風が通るような工夫がなされています。上向き45°固定で30°首振りをする空気撹拌モードやリモコンでの遠隔操作など、かゆいところにもしっかりと手が届きます。
兄弟機として30畳用のものもありますので、あわせてチェックしておきましょう。
扇風機のように設置し、風を循環させる
サーキュレーターの強力な風と扇風機の柔らかな風が両立できる多機能モデルです。扇風機のように設置することができ、上下左右に自動で首振りが可能です。さらに、扇風機と比べても設置スペースが小さいので、設置場所を選びません。
静音性も十分で、弱で35dB以下と静かに運転するだけでなく、「おやすみモード」も3段階あり充実。ライフスタイルに合わせて設定できますよ。
洗えて便利!静音モードを搭載したサーキュレーター
簡単に分解できて、洗うことができるサーキュレーターシリーズ。
つまみを回せば風量を3段階調節できるシンプルな操作性です。さらに上下左右に首振り可能のため、お部屋全体に風を送ることができます。
静音モードも搭載されており、風量を一番小さくすることで、静かに室内の空気を循環してくれます。
静かで就寝中も快適
静音性とパワフルな風量にこだわって設計されたモデルです。一般的なサーキュレーターとは異なる、オリジナル形状の羽が特徴。騒音の原因となる羽まわりの空気の乱れを抑えられるため、大風量で稼働しても音が静かです。
またモーターには、消費電力が少ないタイプのものを採用しており、ランニングコストを抑えられます。寝室で使う家庭など、静音重視で探したいときに適しているでしょう。
分解が簡単でメンテナンスがしやすい!
分解が簡単で、お掃除がしやすい設計になっているサーキュレーター。
サーキュレーターは風を送ることで、自然に羽にホコリがつきやすいですが、分解がしやすいため、手軽にメンテナンスが可能です。
もちろん、風量・機能も申し分ありません。4段階調整ができ、連続運転モードやリズムモード、おやすみモードも搭載。風量を一番小さくすれば静音性も高いため、夜間の使用もしやすいですよ。
高性能脱臭フィルターを搭載したサーキュレーター
脱臭フィルターを搭載しているため、最大94.7%のニオイを除去します。いつでも気持ちのいい風を送ることが可能です。
別売バッテリーと組み合わせることでコードレスとしても使用可能です。コンパクトで軽量なため持ち運びも簡単、一年中気持ちよく利用することができます。
部屋干し臭も脱臭する除菌サーキュレーター
低濃度のオゾンを放出し、高い空間除菌率を誇る今の時代にぴったりな商品です。
キッチンの気になる生ごみのニオイや生活臭も分解して脱臭します。部屋干しの洗濯物も素早く乾かし、ジメジメ臭も気になりません。
静音性もポイントで、風量は弱で21dbと静か。音が気にならずに使用できるため、日常で重宝するはずです。

99段階調節が可能な35畳対応モデル
アメリカの企業、ボルネードの日本用モデルです。アメリカ産というだけあり、大口径、大風量が大きな特徴。メーカー公称で26m先まで届く直進性のある風に99段階の風量調節を加え、35畳までの部屋に対応しています。
最大風量で回した場合、音がかなり気になりますが、そのぶん非常に強い風が出てくるため、長時間強運転で使用する必要はありません。風量の設定を20程度までの弱運転をしておけば30dB以下の音量になり、ほとんど気にならないでしょう。
広い部屋や吹き抜けのある部屋を効果的に冷暖房したいという方におすすめです。
プラスマイナスゼロらしい無駄を省いたデザイン
極力無駄をなくしたシンプルなデザインのサーキュレーターです。落ち着いた色味で和室にも合います。
首振りは上下左右におこなうため、エアコンの風を均一に素早く拡散させることができます。リモコンがついていて、すべての操作をリモコンから可能です。マグネット付きで本体につけておくことで紛失も防ぎます。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る サーキュレーター 静音の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのサーキュレーター 静音の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ|30dB〜50dBを目安に商品を選ぼう
室内の空気を循環させるサーキュレーターは、冷房運転をサポートしたり洗濯ものを乾燥したりするために役立つアイテムです。長時間連続でつけっぱなしにするシーンも多いため、できるだけ静音性にすぐれたモデルを選ぶといいでしょう。
目安にするのは30dB〜50dB。さらに、近年では「おやすみモード」などの機能が充実している商品もあるため、それらもおすすめです。
静かなDCモーターを搭載したものや、羽の形状を工夫することで騒音を抑えたモデルなど、多彩な製品が展開されています。今回ご紹介したおすすめ商品も参考にしながら、ぜひあなたもサーキュレーターを活用しましょう。
【 アンケートの実施内容について 】
・調査期間: 2023年4月25日〜2023年4月26日
・調査対象: マイナビニュース・ウーマン会員
・調査数: 合計301名
・調査方法: インターネットログイン式アンケート
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。