エアコンの水漏れはよくあるトラブルのひとつ 実はあるある!
「いつのまにかエアコンから水が漏れていた」という経験がある方は意外と多いもの。昨日までは大丈夫だったのに、なぜある日突然エアコンが水漏れしてしまうのか。エアコンが水漏れしてしまう7つの要因についてご紹介します。
1. ドレンホースが詰まっている
エアコンの水漏れの最も大きな要因のひとつが、ドレンホースです。ドレンホースとは、エアコンの室内機から発生した結露を、室外へと出すための排水管です。
このドレンホースにゴミやホコリ、虫の死骸や落ち葉など何らかの障害物が詰まっていると、溜まった水分が排出されず、水漏れを起こしてしまいます。ドレンホースの詰まりを解消することで、水漏れを直すことができます。
2. ドレンホースの排水口が曲がり排水されない
二つ目もドレンホースが関係しています。結露を室外へ排出するドレンホースがたるんでしまい、排水口が曲がっている場合も、水通りが悪く、水漏れを起こす原因になってしまいます。
ドレンホースの先端が上向きになっていないか、ハネ上がり・波うちがないか確認しましょう。
3. ドレンホースが凍結している
そして寒い冬場に多いのが、ドレンホースの凍結です。ドレンホースの先端が地面に付いていて、低温の外気によって凍ってしまうと、水が排出できずに水漏れが発生することがあります。寒冷地の場合、ドレン管の凍結を防止する凍結予防ヒータを巻くことで、ドレンホースの凍結を未然に防ぐことができます。
万が一凍結してしまった場合は、ドレン配管の凍結部分にタオルを巻き、40度以下のお湯をタオルに少しずつかけて溶かしましょう。この時、熱湯をかけてしまうとドレン配管を破損してしまうため注意が必要です。
4. ドレンパンが破損している
ドレンパンとは、エアコン内部に組み込まれている2つの水の受け皿のことを言います。結露水がドレンパンに溜まり排水ができず溢れてきていたり、ドレンパンが破損してしまうとエアコンの水漏れを引き起こします。
ドレンパンの破損は長期間の使用による劣化で起こりやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
5. フィンやフィルター汚れで目詰まりしている
さらに、エアコンの送風に使われるフィンやフィルターも、塵やホコリといった汚れが溜まると目詰まりを起こし、結露を誘発することでエアコンの水漏れの要因となります。フィンやフィルターは2週間に1度、定期的なクリーニングを行うように心がけましょう。
6. エアコンの設置不良
ドレンホースやフィルターなど、様々な場所をチェックしたけれどそれでもエアコンの水漏れが解消されない。エアコンを設置したばかりなのに、水漏れしてしまう。そんな場合は、もしかするとそもそものエアコンの設置不良が原因かもしれません。
エアコン設置時に、室外機が傾いた状態で設置されていたり、ドレンホースがしっかりと接続されていない場合にも水漏れは発生します。もしエアコンを設置直後に水漏れがあった場合は、設置業者に連絡をして確認してみましょう。
7. 送風口が結露している
エアコンの送風口からポタポタと水漏れがしている場合、要因として送風口の結露が考えられます。特に梅雨場の湿度の高い日や、夏の暑い時期は、外気と室内の温度差が大きくなるため、エアコン内部での結露が増える傾向にあります。
さらに、エアコンの向きを下向きにしていることで、結露が水漏れとして表れやすくなるのです。送風口から水漏れしている場合は、設定温度を変更したり、結露防止運転機能を使うなど対策をしてみましょう。
まずはどこから水が漏れているのかを確認 室外機?本体?
エアコンが突然水漏れしてしまったら、パニックになってしまう人も多いのではないでしょうか。一刻も早く対処したい。その場合は、まずはどこから水が漏れているのかをチェックしてみましょう。
◆エアコン本体から水漏れしている場合の応急処置
水漏れ箇所がエアコン本体からの場合、さらにどのパーツから水が漏れているのか確認が必要です。ここからは出所別の応急処置をご紹介します。
吹き出し口の片側から水漏れしている
エアコンの吹き出し口の片側からのみ水漏れが発生している場合、エアコンの傾きが原因として考えられます。構造上、水平を保っていない場合、エアコンの片側からのみ水漏れが発生してしまうのです。この場合は、取り付け業者に連絡し、確認してもらいましょう。
吹き出し口の両側から水漏れしている
また、エアコンの吹き出し口の両側から水が漏れている場合、ドレンホースの詰まりや歪みが要因として考えられます。汚れが詰まっていると水が逆流し、水漏れが発生します。ドレンホース内の水通りが良いか、ごみは詰まっていないか確認してみましょう。
エアコンの壁面から水漏れしている
次に、エアコン本体の壁面から水漏れしているケースでは、ドレンホースの接続不良が考えられます。ドレンホースの接続部分が緩んでいたり抜けていたりすると、排水されなくなり、溜まった水がエアコン本体からあふれ出てしまいます。
エアコンの底面から水漏れしている
最後に、エアコンの底面から水漏れしている場合、ドレンパンの破損やドレンホースの詰まりが原因として挙げられます。ドレンパンは長期間の使用による劣化や、メンテナンス時に誤って破損してしまうことが多いため、「今まで問題なく使用していたのに、突然底面から水漏れがした」と言う場合は、まずはドレンパンをチェックしてみましょう。
◆室外機から水漏れしている場合の応急処置
エアコン本体ではなく、室外機が水漏れしている場合、多くのケースでは異常ではありません。とくに、暖房運転を行うと室外機から水漏れしているようにみえるのは、室外機内部に付着した霜が溶けて排水されたものです。寒い時期に暖房運転すると室外機から白い煙のようなものがみえることがありますが、これも同様です。
室外機から排出される水が多くてお困りの場合は、設定温度を高めに変更したり、ドレンパイプとブッシュ(穴塞ぎ)で排水処理を行うとよいでしょう。
応急処置でもダメなら、修理業者に依頼を
これらの応急処置を施しても、水漏れが解消されない。
そんな時にはプロの修理業者に見てもらうことが一番です。
修理業者に頼んだ場合の費用相場とその内訳
業者に頼む上で、事前に知っておきたいのが修理費用の相場とその内容。エアコンの水漏れ修理の費用相場は約7,000~1万5,000円となっています。この修理費にプラスして、エリアによっては出張費やオプション料理金、駐車場代が必要になってくる場合もあります。
24時間365日受け付けている業者や、地域密着型の業者など、さまざまな業者の中から気になる複数の業者に見積もりを取り、その中から条件に合う最適な業者に依頼をしましょう。
修理費用が高い!そんな時には「買い替え」も!
「見積もりを取ってみたら、思ったよりも修理費用が高かった…」そんな時には、思い切って新しいエアコンに買い替えを考えてみるのも一手です。
一般的にエアコンの場合、設計上の標準使用期間は10年が目安となっており、それ以前のものは発火やけがの発生、省エネ性の低さといったリスクやデメリットが高まります。
エアコンを「修理する」「買い換える」迷ったときには、標準使用期間と電気代を判断材料にしてみましょう。
DAIKIN(ダイキン)『Eシリーズ S28ZTES-W (10畳用)』
結露水を利用して、熱交換器を洗浄
◆浮遊ウイルスを抑制するストリーマ空気清浄機能
◆限られたスペースに、すっきり収まるコンパクト設計
◆設定温度まで一気に暖めるヒートブースト制御
◆スマートフォンやタブレットPCがエアコンのリモコンに
HITACHI(日立)『白くまくん RAS-AJ28M-W(10畳用)』
外気温50℃でも運転可なコンパクトエアコン
◆狭いスペースでもピッタリ収まる室内機
◆肌寒さを抑えながらソフトに除湿
◆冷房・除湿運転後に自動でエアコン内部を乾燥
◆ベランダにもすっきり置ける小幅室外機
MITSUBISHI(三菱電機)『霧ヶ峰 MSZ-ZXV2824』
室温の変化を先読みして、運転の強さを調節
◆高精度赤外線センサーが人に合わせて自動送風
◆ミストの力で菌・ウイルス・カビ菌・花粉を抑制
◆ナノレベルのミストが、肌や髪をしっかり保湿
◆自動でお掃除。お手入れもラクラク
Panasonic(パナソニック)『エオリア CS-224DFL』
人気エオリアシリーズのスタンダードモデル
◆内部クリーン運転機能でカビ発生を抑制
◆高外気温対応室外機だから外気温が50℃でも稼働
◆「立ち上げ時」温度シフトで帰宅時もすぐにひんやり
SHARP(シャープ)『AY-P22DH』
プラズマクラスターイオンが気流に乗ってお部屋に
◆冷房・暖房を使わないオフシーズンでも1年中使える
◆浮遊カビ菌を除菌・浮遊ウイルスを抑制
◆エアコン内部の湿度をカットする内部清浄運転
◆「おやすみ切タイマー」で簡単に切タイマー設定
エアコン水漏れトラブルを未然に防ぐ! 事前にできる4つの対応策
最後に、エアコンの水漏れを防ぐためにやっておきたい4つの対応策をご紹介します。
1. ドレンホースの定期清掃
まずは排水の要となる、ドレンホースの清掃です。エアコンの水漏れの約半数はドレンホースが原因であることがほとんど。定期的に清掃を行い、水通りの良い状態をキープしましょう。
2. フィルターの定期清掃
フィルターの汚れや目詰まりも水漏れを引き起こす原因のひとつのため、ドレンホース同様に定期的な清掃が必要です。目安としては2週間に1度、塵やゴミを取り除き、表側に掃除機をあててホコリを吸い込みましょう。
3. ドレンパン・フィンの掃除
3つ目はエアコン内部にあるドレンパンとフィンの掃除です。フィルター清掃と異なり、エアコン内部のため清掃のハードルは上がりますが、1年に1度はしっかりと清掃したいものです。
4. エアコンの設定温度を上げる
最後に、エアコンの設定温度を上げることで、エアコン内部の結露を減らし、水漏れの抑制に繋がります。とくに外気温との差が5度以上ある場合、エアコンは急激なパワーを要するため、結露が増えてしまいます。必要以上の温度設定を減らすことで、水漏れだけでなく、省エネ・節約にもつながります。
まとめ:定期メンテナンスとメーカー推奨利用年数をチェック!
突然起きると戸惑ってしまうエアコンの水漏れ。しかし、エアコンから水漏れをしていても実は正常なケースが多く、主な原因としては排水不良や設置不良が考えられます。まずは原因を突き止め、対応策が自分でできるのか、プロの手を借りるべきなのか判断し、早急に対策を行うことが大切です。
エアコンで快適に過ごすためにも、日頃の定期メンテナンスと適切なメーカー推奨利用年数を目安に使用していきましょう。
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