教育・受験指導専門家の西村 創さんと編集部で選んだ、高校受験国語の参考書のおすすめ商品をご紹介します。
学研プラス『塾の先生が教えるシリーズ「解き方」がわかる国語』
語り口調でわかりやすく、読解問題を詳しく解説
「塾の先生が教えるシリーズ」は、講師が塾での指導ノウハウを活かし、高校入試対策を解説するシリーズです。解答するためのポイントを論理的に示しつつも、語り口調で書かれているので親しみやすく、中学生が理解しやすいよう工夫されています。
「読解のカギ」のコーナーでは読解問題をどういう視点で解くか、ポイントをまとめて紹介。随筆文2題、小説文と論説文が5題ずつとバランスよく収録され、ていねいな解答と解説に多くのページが割かれています。
ページ数 |
87ページ |
付属品 |
入試問題を収録した別冊付き |
ページ数 |
87ページ |
付属品 |
入試問題を収録した別冊付き |
水王舎『中学国語 出口のシステム読解 基礎から入試まで!』
論理的に考える力を養え、問題の解き方がわかる
関西学院大学大学院に在学中から塾講師のアルバイトを始め、たちまち人気講師となった経歴をもつ出口汪氏の著書。ほかにも「システム中学国語」など、中学生向け国語参考書と問題集に多数の著書があります。
本著の目的は、国語のテストを解くのにもっとも求められる「論理的に考える力」を養うことです。「読解の基本ルール」と「総合問題の解き方と答え」、「演習問題の解き方と答え」の3セクションで構成。国語の問題には読み方と解き方とがあり、努力してその2つを習得すれば成果が上がると説いています。
大和出版『国語読解「完全攻略」22の鉄則 高校受験「必携」ハンドブック』
「ふくしま式」で読解問題の解き方が身に付く
シンプルかつ明快な解説、国語指導のカリスマと呼ばれる福嶋隆史氏の参考書です。累計30万部以上を売り上げた問題集、「ふくしま式」国語力アップシリーズの総まとめの内容となっています。
実際の高校入試の設問を取り上げ、それを解くための鉄則をわかりやすく明示しています。読解問題をどう解けばよいかわからない、自分がミスした理由がわからない、解けはしたものの何を学んでいるのか手応えがない、などと悩んでいる中学生におすすめです。
増進堂・受験研究社『中学国語自由自在 基礎から難関校受験まで』
中学国語の全内容を網羅し、辞書引き学習をサポート
「辞書引き学習」を開発した、深谷圭介氏の推薦書です。600以上のページ数で中学3年間の国語の内容を網羅しており、辞書のようにわからないことをすぐ調べられるように構成されています。
「学習の重要点」では基礎知識を学ぶためのポイントが解説されていて、巻末の「高校入試問題」では入試に突破するための実践力が養えます。問題はステップ式、解答に加え詳しい解説付きなので、自分でコツコツ学習したい中学生におすすめです。
小項目ごとの見開き構成で苦手を克服できる
小項目ごとに見開きになっており、テストに頻出する内容と要点に絞って解説されています。テストでありがちなミスを把握でき、シンプルな問題形式の「例題チェック」で内容の習熟度を確認できます。
本著ではほかの参考書では取り上げられることが少ない、助動詞の活用法も紹介。
「出るナビ」シリーズはほかの教科でも数多く出版されています。ほかの参考書や問題集と組み合わせ、自分の苦手科目のサポートとしてプラスするとよいでしょう。
Amazonでの国語参考書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
それでは、国語の参考書の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
Point.1:「読み方」の解説が詳しいものを
Point.2:入試頻出テーマについての解説があるものを
Point.3:現在の学力と志望校に合わせた参考書を
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
入試頻出の論説文のテーマには傾向があります。「自然環境問題」「日本・西欧の文化比較」「コミュニケーション論」などです。これらの文章は毎年多くの学校の入試で出題されるため、一般論を理解しておくことで時間をかけずに読解できるようになり、問題も解きやすくなります。
小説文の読解は、「心情変化」の把握が肝。心情を把握する方法について詳しく説明されている参考書を選ぶのが実用的です。
多くの参考書では、文法や知識事項の解説にページを多く割いています。しかし、文章の読解方法について詳しく説明している参考書は意外と多くありません。
入試の配点で大半を占める読解問題で得点を取れないと合格できないので、国語の参考書は「読み方」が詳しく書かれたものを選ぶとよいでしょう。知識に不安がある人は、別途知識事項に特化した参考書を購入するのがおすすめです。
せっかく購入した参考書を放置せず、内容をしっかり自分の知識にすることが大事です。そのためには、現在の学力に対して最適な参考書を選ぶことが必要になります。
国語が苦手なら、背伸びせずに「とっつきやすさ」最優先で選びましょう。難関校をめざすのであれば、辞書的に内容が網羅されている参考書を持っておきたいところです。
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