ビタミンAの種類と働きについて 動物性由来と植物性由来があります
ビタミンAには、目の正常な働きを維持したり、皮膚や粘膜の健康をサポートしてくれる、からだにとって大事な栄養素のひとつです。
そんなビタミンAは大きく分けて、動物性食品に含まれるレチノールと、植物性食品に含まれるβカロテンとがあります。この2つの体への吸収率は、レチノールで約70~90%、βカロテンは食品の調理方法によって10~60%程度となり、吸収率に大きな差があります。またβカロテンは小腸から吸収されてビタミンAに変換されるので、食物を摂取してからビタミンAとしての働きを開始するまでに多少の時間がかかります。
日常に摂取する食事の種類やタイミングによっては、1日に必要な摂取量を満たすことができない場合もあるので、不足する栄養素をサプリメントで補うことも必要になります。
なお、レチノールは脂溶性で肝臓に溜まりやすいため、極端な食事や耐用上限量以上を長期服用すると過剰症になることがあるので、注意しましょう。
ビタミンAサプリの選び方
ビタミンAサプリ選びで失敗しないために、商品選びのポイントをチェックしておきましょう!ポイントは下記の4つ。
【1】レチノール含有量(βカロテン配合量)
【2】ビタミンA以外の配合成分
【3】サプリの形状と価格
【4】品質表示
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】レチノール含有量で選ぶ 海外製は含有量が多い商品もあり注意
サプリメントに含まれるビタミンAの含有量の単位は、レチノール活性当量(μgRAE)と表記されています。厚生労働省の日本人の食事摂取基準2020年度版では成人男性は850~900μgRAE、成人女性は650~700μgRAEが推奨量とされています。
輸入サプリメントなどは、ビタミンAの単位は国際単位であるIU(アイユー)と表されているものもあるので注意してください。1IU=0.3μgRAEに相当します。
βカロテンなら配合量を換算する
ビタミンAサプリの成分は、植物由来であるβカロテンを使用していることがほとんどで、商品によってはβカロテンの量(μg)を記載しているものもあります。
その場合はレチノール活性当量に計算しましょう。βカロテン12μg=レチノール1μgRAEとなります。βカロテンの1/12量がレチノール当量μgRAEで覚えておきましょう。
【2】ビタミンA以外の配合成分で選ぶ
ビタミンAは、抗酸化作用のあるβカロテンが含まれますが、同じく抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEとを合わせて「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ、これらを一緒に摂ることで相乗効果が期待できる成分です。
また、これらのビタミン以外にも健康や美容のことを考えた成分が配合されている場合があるので、配合成分をチェックしてみるといいでしょう。
【3】サプリの形状、価格で選ぶ
サプリは、途中でやめずに続けることが大切です。購入前に、下記の通り自分自身が続けたいと思える「サプリの形状」や「価格」かをチェックしてみましょう。
【サプリの形状】
水でサッと飲みたいなら「錠剤・タブレット」、食事や飲み物に溶かして摂りたいなら「パウダー」、お菓子感覚で続けたいなら「グミ」がおすすめです。錠剤が飲みやすい大きさや形かどうかも確認してみましょう。
【価格】
1,000円未満のプチプラから高くても3,000円程度となります。美意識の高い方ほど美容サプリを日常的に摂取している方が多く、複数飲んでいる方も少なくありません。
目的に合わせて飲み分けたりすることもあるため、高額すぎない商品がおすすめ。健康食品だからこそ、無理せず続けられるものを選ぶのがポイントです。
【4】品質表示で選ぶ
サプリの品質は、「機能性表示食品」や「GMP認定マーク」などの表示の有無でも確認が可能です。機能性表示食品は、メーカーが科学的根拠に基づき機能性を表示した食品、GMP認定マークは、製造管理や品質管理が適正であると承認を受けた商品です。これらの表示があるかどうかは、品質を判断するひとつの目安にはなりますので、パッケージ等で確認してみましょう。
ビタミンAサプリおすすめ8選 人気サプリのDHCやネイチャーメイドも
ここからは、ビューティーアドバイザーのsachiさんと編集部で選んだおすすめのビタミンAサプリをご紹介します。
『DHC 天然ビタミンA』は、ニンジンの100倍ものβカロテンを効率よく摂取できます。
過剰症が心配な方は、天然由来のビタミンA配合の『ナウフーズのナチュラルベータカロテン 25,000IU』を選んでみてください。
プチプラではじめてみたい方には『ネイチャーメイド ベータカロテン』がおすすめです。

野菜不足が気になったら習慣に摂ろう
ニンジンの約100倍ものβカロテンを含有すると言われているデュナリエラカロテンを配合し、効率よくビタミンAを摂取。体内で必要な量だけがビタミンAに変わるため、過剰症の心配なく続ける事ができます。
野菜不足が気になったら、美容と健康のために1日1粒を毎日の習慣に摂取してみましょう。水かぬるま湯で食後にお召し上がりいただくと、吸収されやすくなります。

天然由来のビタミンAサプリ
アメリカで50年以上もの歴史のあるサプリメントメーカーで、コスパが高くサプリの種類が豊富です。
D.サリーナといわれる藻類から抽出しており、βカロテンが豊富に含まれた天然由来のビタミンAが摂取できます。25,000IU(7500μgRE)にビタミンEや大豆オイルが配合されたソフトカプセルです。

プチプラでビタミンAを摂取
サプリメントの品質基準が高いアメリカで支持されている、ネイチャーメイドのβカロテンサプリです。
1日2粒3.6mgをレチノール換算すると300μgと1日に必要なビタミンAの半分になるため、食事のバランスに気をつけながらプラスαで続けてみましょう。70日分あるのでサプリがはじめての方や、プチプラでビタミンAを摂取したい方におすすめです。
レチノール高配合ならこれ!
魚のタラ由来の肝油を使用しており、1粒あたり10,000μgでレチノール当量に換算すると3,000μgRAEのビタミンAが摂取できます。
ビタミンAは健康のために重要な栄養素ですが、日本では珍しい動物性食品で含有量が多いため、過剰摂取に注意しながら摂取しましょう。妊娠中や妊娠を考えている方は、摂取しないでください。
ビタミンAとDを効率よく摂取
相性のよいビタミンAとDのビタミンが効率よく摂れます。1日に必要な量が1粒で補えるため、複数のビタミンを手軽に摂取したい方におすすめ。
目的に合わせてナウフーズのプチプラで揃えてみるのもいいですね。
マンゴー風味で摂取しやすい
3粒でマンゴー2個分のビタミンAが配合された噛んで摂取するタブレット。タブレットのサイズも小さくマンゴー味なので、かじりやすくおやつ感覚で食べられるのが魅力です。ビタミンAとともに配合されるルテインは、抗酸化作用を持ち、ブルーライトや紫外線などの刺激から眼を守る働きをしてくれる栄養素です。
同シリーズには、このほかにもビタミンC&ビタミンB2、ビタミンB群&アミノ酸など、ビタミン+αのサプリが発売されています。
ビタミンB2とAを中心にバランス良いビタミン類
抗酸化作用がありお肌の健康維持をサポートするビタミンACEとビタミンCの働きをサポートするビタミンB2とが配合されたサプリ。品質管理の徹底した国内のGMP認定工場で製造されています。1日の摂取目安である4粒には、ビタミンAが558μg、ビタミンCが1000mg配合されお肌をサポートしてくれますよ。
ニンジン濃縮物由来のビタミンAサプリメント。口の中で溶かして摂取するタブレットタイプで、味もストロベリーブラスト風味なので、食べやすく続けやすいのが魅力といえるでしょう。シュガーフリー、グルテンフリー、遺伝子組み換え食品不使用なので安心して取り入れることができます。
「ビタミンAサプリ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ビタミンAサプリの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのビタミンAサプリの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ビタミンAサプリの正しい摂取の仕方
ビタミンAサプリは、健康食品に分類されていますが、食生活へ取り入れるにあたっては、薬に近い感覚を持って、しっかりと正しく摂取することが必要です。飲み方のポイントや注意点を確認しておきましょう。
決められた量を守る
たくさん摂取すればそれだけ大きな効果が得られるわけではなく、むしろ過剰に摂取することで健康へのリスクを高めてしまうことにもなりかねません。メーカーが定めた量をしっかり守り摂取することを心掛けてください。
摂取するタイミングもできるだけ規則的に
サプリメントは、医薬品ではないため、厳密に摂取するタイミングが決まっていません。食事や生活のリズムが大事なように、サプリメントも規則正しい摂取の方が望ましいといえるでしょう。摂取する時間帯をあらかじめ決めておけば、継続性にもつながりますよ。
通院や服用する薬があるときは、担当医に確認する
治療中の病気がある方、日常から服用している薬がある方、妊娠中の方は、サプリを取り入れる前までに、体への影響や薬との飲み合わせなどについて、担当医師や薬剤師などの専門家に確認をするようにしましょう。
必要な栄養素を摂取する
健康食品は、栄養補給の基本である食事を補助する位置づけです。日頃の食事からは不足しがちな栄養素を確認して足りない部分を補うようにしましょう。サプリで栄養を取れるなら食事のバランスが悪くても良いということにはなりません。主従の関係を間違わないようにしましょう。
継続的に摂取する
サプリメントを摂取したけれど効果が実感できずにやめてしまった経験がある人も多いことでしょう。サプリメントは、医薬品と違い栄養補助食品なので、それ自体の効果を短期間で実感しにくいのも確かです。長い人生の中での健康維持という観点からサプリメントを活かすというスタンスで、継続的に摂取していくのがよいでしょう。
美容や健康におすすめのサプリメントはこちら
サプリを上手に活用しましょう 美肌や健康を目指したい方へのアドバイス
美容液や美顔器に毎日のスキンケアによる美容ケアは行っている方が多いと思いますが、インナーケアができるサプリを活用している方は、思いのほか少ないのではないでしょうか?
ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEは、美容を意識したい方におすすめのサプリメントです。ただしサプリメントは健康食品ですから、頼り過ぎず、食事を見直していきながら併用するのがポイントです。
私たちの体は食べた物から作られています。美容ケアを意識したいなら、栄養バランスが偏らないように気を付けて意識しながら食事を摂ることが欠かせません。ぜひ、サプリメントを取り入れるとともに食事も見直してみましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
エステティシャンとして技術を身につけ、ブライダルエステ・メイクアップ・皮膚理論を学び、さまざまな肌トラブルを抱えるお客さまのカウンセリングを行ってきました。 現在は、ビューティーコンサルタント・コスメコンシェルジュ・化粧品成分検定・コスメマイスターの資格を活かし、美容ライターとしても活動中。本当に良いものを伝えたい思いから、200種類以上ものスキンケア化粧品を自分の肌で確かめてご紹介しています。