ステンレス水筒の選び方
エコライター・エディターの曽我美穂さんへの取材のもと、ステンレス水筒を選ぶときのポイントを解説いたします。
【1】用途に合わせて容量を選ぶ
ステンレス水筒には、コンパクトタイプから大容量タイプまであります。無理なく活用できるように、用途にぴったりな容量を選びましょう。ここでは、それぞれの容量の特徴をご紹介します。
通勤・通学バッグに入れるなら300~350mlを
通勤・通学時にノドのかわきを癒す目的でステンレス水筒を選ぶなら、コンパクトサイズがいいでしょう。300~350mlのコンパクトサイズなら、通勤・通学バックにすっぽり収まり、カバンの見た目もスマートです。
300~350mlのなかでも軽量なものを探せば、無理なく持ち運びできるので、毎日大活躍してくれることでしょう。
アウトドアで過ごすなら900~1,000mlを

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アクティブにアウトドアで過ごすことが多いなら、検討してほしいのは900~1,000mlです。1,000ml程度飲み物をひとり分として用意しておけば、山でもビーチでもたっぷり楽しめます。さらに大きな容量のステンレス水筒もありますが、持ち歩く際には重たく感じるでしょう。
スポーツクラブやジムに汗を流す際にも使い勝手のいい容量です。アクティブなライフスタイルを送る人の必需品として活躍してくれるでしょう。
(※)ポイント:水筒を清潔に保つため、洗いやすさに注目する
エコライター・エディター
水筒は使い捨てのペットボトルなどと異なり、使うたびに洗う必要があります。飲み口のパーツも多く、洗いにくい構造だと汚れが落としにくく面倒です。さらに使用後に放置するとカビなどが付きやすいというリスクもありますので、なるべく洗いやすいものを選びましょう。
また定番の型であればパッキンなどのパーツだけを買っておき、茶渋などで汚れてきた場合に交換することもできます。パーツだけを買うことができる型かどうかも、買うときにチェックしておくと良いです。
【2】シーンに合わせてタイプを選ぶ
ステンレス水筒を利用するシーンにぴったりな形状を選ぶといいでしょう。大きく分けて4種類のタイプから選べます。ここでは、それぞれのタイプごとに特徴をご紹介します。
片手で蓋をオープン! ワンタッチタイプ
片手でワンタッチするだけで蓋が開き、直飲みできるのがワンタッチタイプ。仕事、スポーツやドライブなど活動を中断しないで、スピーディーに水分補給をすませたい人にぴったりです。
飲み口はやさしい口あたりでこぼれにくい設計になっているのがポイント。どこでもサッとスマートにノドをうるおせるので、1本持っておくととても便利です。
飲み口が広いマグタイプ
飲み口が大きく開いているのが、マグタイプの特徴です。コロンとかわいいフォルムのマグタイプだと、ブレイクタイムに気持ちもなごみそう。ワンタッチタイプのように直飲みできますが、両手で蓋を開ける必要があります。
大きな氷も入るので、夏に重宝するのはこのタイプ。コーヒーやフレーバーティーの香りも楽しめるので、落ち着いてゆっくり飲みたいシーンにぴったりです。
冷まして飲めるコップタイプ
とくに寒い季節には、出先で熱い飲み物をいただけるとうれしく感じるもの。とはいえ、アツアツの飲み物を直飲みするとやけどしてしまうこともあります。子どもに冷まして飲ませることを考えている人には、コップタイプがいいでしょう。
蓋を兼ねたコップ自体にも、保冷・保温作用のある素材を使っていれば、飲み物の好みの温度をより長く楽しめます。
上を向かずに飲めるストロータイプ
夏場に子どもと外出するときに便利なステンレス水筒といえば、ストロータイプです。上を向かずに飲めるため、子どもも飲みやすいのがポイント。
大人でも、首を後ろに傾けて大きな水筒から飲むのは美しくみえない……そんな恥ずかしさを感じる人にもぴったり。ストロータイプなら、人前でも美しい所作で水筒から水分補給できます。
(※)ポイント:熱い飲み物を飲める形状になっているか
エコライター・エディター
ストロー式や先が細い飲み口のステンレス水筒は、熱い飲み物を吸うと危険なので、たとえステンレス製でも冷たい飲み物しか入れられません。とはいえ、使いやすさを重視して小さいお子さん用に保冷水筒として選択されるならそれもアリです。
しかし、せっかく買うのなら、熱い飲み物も冷たい飲み物も入れられる飲み口の水筒を買った方が、いろんな場面で活用できるのでお得です。家で水筒につめた温かい飲み物を、数時間後の外出先で温かさを保った状態で飲むのは、至福のひとときですよ。
【3】保冷・保温機能で選ぶ
ステンレス水筒は、2種類に分けられます。保冷・保温として販売されているものと、保冷専用のものです。たとえば、保冷専用のストロータイプに熱い飲み物を入れてしまうと、飲むときにやけどをすることも。
また熱い飲み物を入れて水筒内の圧力が高まると、ストローから飲み物が吹き出すかもしれません。熱い飲み物にも利用する場合は、保温と明記されているものにしましょう。
【4】蓋がしっかり締まり、水漏れしないかどうか
エコライター・エディター
「水筒」と書かれたものは基本的には漏れないものが多いのですが、蓋が斜めに締まってしまい、しかもそれがわかりにくい水筒だと、カバンの中で逆さや横になると漏れる場合があります。急いでいる朝でも、蓋を正しく水平に締めやすい水筒かどうかを、買う前にしっかり確認しておきましょう。
【5】付属品にも注目して選ぶ
ここでは、あると便利な付属品をご紹介します。大容量のステンレス水筒の購入を検討していたり、子どもが遠足などで水筒を持ち歩いたりする状況を想定しているなら、ぜひ参考にしてください。
水筒を長く愛用したいなら保護カバーつきを
学校のクラブ活動でも大活躍するステンレス水筒。ステンレス水筒は、子どもがぶつけてしまったり落としたりすると、すぐにヘコんでしまい見た目が残念なことになりがちです。
ステンレス水筒をいつまでもキレイに使いたいなら、保護カバーつきのものを選びましょう。保護カバーは自宅で洗濯できるものだと、いつも清潔感をたもてます。
ストラップやハンドルつきは持ち運びに便利
ステンレス水筒には持ちやすいハンドルがついているものや、ストラップつきもあります。大容量の水筒は重量感があるため、持ち歩くことを考えるなら、ストラップつきを選びましょう。
ストラップで肩から下げられれば、水筒で手を塞ぐことがないので、山歩きなどに専念できます。ストラップがない場合は、ストラップつきカバーを購入すれば、オリジナルのテイストを加えられおしゃれです。
ステンレス水筒おすすめ5選 エコライターが厳選
上で紹介したステンレス水筒の選び方のポイントをふまえて、エコライター・エディターの曽我美穂さんに選んでもらったおすすめステンレス水筒を紹介します。

TIGER(タイガー)『ステンレスミニボトル(MMZ-A501)』
























出典:Amazon
サイズ | 幅6.6×奥行6.6×高さ21.6cm |
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口径 | 4.4cm |
容量 | 500ml |
保冷・保温時間 | 保温:88℃以上(1時間)74℃以上(6時間)保冷:7℃以下(6時間) |
重量 | 190g |
カラー | アクアブルー、バレンシアオレンジ、パッションピンク、アイスホワイト |

アイリスオーヤマ『ステンレスマグボトル スクリュー (MBS-350)』












出典:Amazon
サイズ | 幅6.5×奥行6.5×高さ18cm |
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口径 | 4cm |
容量 | 350ml |
保冷・保温時間 | 保温:85℃以上(1時間)61℃以上(6時間)保冷:10℃以下(6時間) |
重量 | 190g |
カラー | ブラック、ホワイト、ピンク、ブルー |

THERMOS(サーモス)『真空断熱ケータイマグ (JNL-353)』










出典:Amazon
サイズ | 幅6.5×奥行き7.5×高さ17cm |
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口径 | 4cm |
容量 | 350ml |
保冷・保温時間 | 保温:63℃以上(6時間)保冷:11℃以下(6時間) |
重量 | 170g |
カラー | グランベリー、クリーミーゴールド、ジェットブラック、パステルパープル、パステルミント |

ドウシシャ『mosh!ボトルラッテ (DMLB330)』
















出典:Amazon
サイズ | 幅7.4×奥行き7.4×高さ14cm |
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口径 | 3cm |
容量 | 330ml |
保冷・保温時間 | 保温:68℃以上(6時間)保冷:9℃以下(6時間) |
重量 | 205g |
カラー | ブラック、イエロー、ブルー、レッド、ホワイト、ターコイズ、ピンク、アイボリー |

THERMOS(サーモス)『ステンレススリムボトル(FFM-500)』








出典:Amazon
サイズ | 幅6.5×奥行き6.5×高さ23.5cm |
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口径 | 4cm |
容量 | 500ml |
保冷・保温時間 | 保温:74度以上(6時間)、46度以上(24時間)保冷:10度以下(6時間) |
重量 | 270g |
カラー | ブラウン、ブルー、ステンレスブラック |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ステンレス水筒の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのステンレス水筒の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】エコライターからアドバイス
エコライター・エディター
こだわりたい点を決め、水筒を使う場面をイメージ
今はさまざまな水筒が出ています。そのため、選ぶ際には「デザイン」「保温・保冷力」「洗いやすさ」「飲み口の形」「軽さ」「値段」などの項目から、特に何を重視したいか、最初に考えておきましょう。
それと同時に、水筒を使う場面を思い描いておきましょう。水筒のふたをパッと開けてすぐに飲みたいなら、ワンタッチオープンの蓋を選ぶ、数名で使いたいならコップ付き水筒を選ぶ、少しでも鞄の中身を軽くしたいなら軽い水筒を選ぶなど、使う場面を想定できると、どのくらいの容量の、どんなものが適しているのかがはっきりしてきます。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(マイナビおすすめナビ編集部 関口信太郎)
※2020/12/14 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
子どもの頃から環境に関心を持ち続け、英語学校の広報を勤めるかたわらライター活動をスタートし、2008年にエコライター・エディター・翻訳家として独立。環境に関する雑誌やWebサイトでの取材(写真撮影含む)、執筆、翻訳などをおこなっている。エコ関連でも、特に得意としている分野はエコグッズやエコ家事。新聞やWebサイトでキッチン雑貨を含む、様々なエコグッズを紹介してきた。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。