口内炎の原因は?
不意に口のなかを噛んでしまい、口内炎ができた経験がある人も多いのではないでしょうか? それ以外にも、ストレスや栄養不足、ウイルス感染によるもの、ほかの病気によるものなどさまざまな原因が考えられます。
また、できる口内炎にも種類があり、なかでも一番多いのは、ストレスや疲れによってできてしまう「アフタ性口内炎」。口内炎を作らないようにするために、心と身体のケアもしてあげましょう。
口内炎の予防や、早く治す方法は?
つらい口内炎、できるだけ早く治したいですよね。「これをすればすぐに治る!」というような方法は残念ながらありませんが、歯磨きやうがいで口のなかを清潔にすることが大切。また、不用意に舌などで患部をさわらないことも重要です。
予防段階では、ビタミン類を多く含む食べ物を積極的に摂るなど、食生活を気を付けるのがおすすめ。とくにビタミンB2・B6・Cは皮膚や粘膜の健康維持をたすける働きがあるので、積極的に摂りたいところです。
この記事では、市販されている口内炎薬のおすすめ商品を紹介します。痛みが続く場合や強い痛みの場合は、無理せず病院に行くようにしてくださいね。
口内炎の薬の選び方
医療ライター・西村テツジさんへの取材をもとに、口内炎の薬の選び方のポイントをご紹介します。
【1】口内炎の状態に合ったタイプ
【2】ステロイド系 or 非ステロイド系
【3】対象年齢
それぞれ解説しているので参考にしてみてください。
【1】口内炎の状態に合ったタイプを選ぶ
口内炎向けの薬は、形状や使い方によっていろいろなタイプがあります。口内炎のできた場所や状態に応じたタイプを選ぶと使いやすいです。
口内炎の範囲が広い、数が多いなら軟膏タイプ
チューブのパッケージに入っていて、患部に塗って使用するのが軟膏タイプです。一般的な口内炎の薬はこのタイプで、幅広い商品が発売されています。
塗り広げられるため、口内炎の範囲が広い、数が多いときに使いやすくなっています。ただし、はじめて使うときには、口のなかに軟膏の違和感を覚えることがあります。
小さめならはがれにくいシールタイプ
口内炎に直接貼って使うシールタイプは、ぴったりと貼りつき成分が患部に作用するのが特徴。飲食をしても流れにくいのもポイントです。
シールの大きさに合った小さめの口内炎や、数の少ない口内炎に向いています。なお、歯茎の近くなど口内炎のできた場所によっては貼りにくく、または貼りつけられないことがあります。
違和感なく使いたいならスプレータイプ
軟膏やシールタイプのように、口のなかに塗る、貼るタイプだと違和感があって気になる人もいます。そんなときは、液体タイプの口内炎の薬も検討してみましょう。口内炎にとどまる時間は短めの一方、違和感なく使用できます。また、凹凸のある部分など、軟膏やシールを使いにくい場所にも使用できます。
目薬のようなスポイトタイプと、ワンプッシュで使えるスプレータイプがあるので、使いやすいものを選んでみてください。
痛みの緩和や予防なら飲むタイプ
口内炎がなおってもすぐにできる、増えてしまうといった場合には、口内炎をなおすだけでなく、防ぐことも視野に入れてみましょう。口内炎は口のなかを噛んだり、歯ブラシがあたったりしてできるだけでなく、ストレスや体力低下、栄養不足なども原因のひとつといわれています。
飲むタイプの口内炎の薬には、口内炎の炎症やはれなどの症状をおさえてくれる成分のほか、ビタミン類を配合しているものもあります。口内炎を繰り返してしまうときには試してみましょう。
【2】ステロイド系か非ステロイド系で選ぶ

出典:マイナビおすすめナビ

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口内炎の薬に配合されている抗炎症薬には、ステロイドと非ステロイドがあります。トリアムシノロンアセトニドなどのステロイドは、口内炎に作用して、すぐれた効きめがあらわれるのが特徴です。我慢できないほどつらい口内炎を、短期間でさっとなおしたいときに向いています。
痛みはないけれども口内炎ができている、大きくてなおりにくいなど長期的に使用するときには、グリチルレチン酸など非ステロイドのものがよいでしょう。
【3】お子さんが利用する場合は、対象年齢をかならず確認しましょう

出典:マイナビおすすめナビ

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つらい口内炎が子どもにできることもあります。子どもに口内炎の薬を使用するときには、かならず対象年齢を確認しましょう。不安な場合には、一般的な商品はさけて、子ども用の口内炎の薬を選ぶのがよいです。
また、小さい子どもの場合には、軟膏やシールタイプは口に違和感があるため、嫌がってしまうことがあります。違和感のない液体タイプを使うなど、子どもに合った薬を選びましょう。
医療ライターがアドバイス
口内炎とは、口のなかの粘膜(頬〈ほお〉、くちびる、歯茎、舌など)にできる炎症です。一般的にできる口内炎は、アフタ性口内炎で、円形状の白っぽいできものが口のなかにでき、食事のときに痛みが出ます。栄養不足や身体の疲れ、ストレス、免疫力低下などが原因といわれています。
治療薬は、広い範囲に軟膏、小さい箇所にシール、口の奥に便利な液体、繰り返す口内炎に内服薬があります。
口内炎向けの薬のおすすめ商品 軟膏、貼るタイプ、スプレータイプなど
ここからは、口内炎向けの薬のおすすめ商品をご紹介します。対象年齢や使い方をチェックして、自分に合うものを選んでくださいね。
▼おすすめ5選【軟膏タイプ】
▼おすすめ2選【シールタイプ】
▼おすすめ3選【スプレータイプ】
▼おすすめ4選【飲むタイプ】
▼おすすめ2選【子供向け】
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
おすすめ5選|軟膏タイプ

軟膏の第一三共ヘルスケア『トラフル軟膏PROクイック』は早く効くステロイドタイプ。
しっかり密着する軟膏タイプ
つらい口内炎の痛みやはれをしずめる抗炎症成分としてトリアムシノロンアセトニドを配合した口内炎向けの薬です。ステロイドタイプのため、できるだけ早く口内炎をなおしたい人にも向いています。
軟膏タイプなので凹凸のある場所にも塗り広げやすく、ぴったりと密着して患部に作用します。メントール味でさわやかなのも特長です。
※この商品は「第2類医薬品」です。
唇のひびわれなどにも
セチルピリジニウム塩化物水和物とアラントインを配合した、軟膏タイプの口内炎の薬です。患部に密着しやすく、塗り広げやすいため、口内炎の範囲が広いときなどにも使いやすいです。
口内炎だけでなく、舌炎や口唇のひびわれ・ただれにも効果を発揮。ステロイド成分は配合していません。すっきりとしたミント風味です。
※この商品は「第3類医薬品」です。
口のなかでも流れにくい
塗り広げやすい軟膏タイプの口内炎の薬です。ポリマー基剤が水と接触により固まりゼリー状になる、特許取得済みの製法を採用。口内炎の患部にしっかりと密着し、流れ落ちにくいだけでなく患部を刺激から保護する役割も果たします。凹凸のある場所にも塗りやすいです。
炎症をおさえるアズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルレチン酸と、殺菌作用のある塩化セチルピリジニウムを配合しています。
※この商品は「第3類医薬品」です。
虫歯や歯肉炎による痛みにも
ジブカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチルのふたつの痛み止め成分を配合した口内炎向けの薬です。虫歯や歯肉炎、歯根炎による痛みやはれにも効果を発揮し、つらい痛みを緩和してくれます。
軟膏タイプのため、くぼみのある場所や歯の根元、歯茎などにも塗りやすいです。食事や会話もつらい、しみて痛い口内炎によく効きます。
※この商品は「第2類医薬品」です。
つらい唇の炎症にも使える
口のなかにも、唇にも使用できる軟膏タイプの薬です。体内で生成される副腎皮質ホルモンと共通する構造を持つステロイド成分、プレドニゾロンを配合。すぐれた抗炎症作用により、肌のうすい唇部分のつらい炎症をすばやくしずめます。
リップチューブタイプで携帯しやすく、塗りやすいのもポイントです。
※この商品は「第2類医薬品」です。
おすすめ2選|シールタイプ

小範囲に貼るなら大正製薬『口内炎パッチ大正クイックケア』がおすすめ。
ステロイド成分がぴたっと密着
口内炎の患部に直接貼りつけて使う、パッチタイプの口内炎向けの薬です。ステロイド成分のトリアムシノロンアセトニドを配合しているので、痛みが強いなど、早くなおしたい口内炎に向いています。
パッチタイプのため飲食をしてもはがれにくく、有効成分が患部に密着。口内炎が痛くて食事もままならない、というときにも使用しやすいです。
※この商品は「第2類医薬品」です。
5歳から使える貼るタイプ
口腔粘膜治療剤として広く用いられている、トリアムシノロンアセトニドを配合したパッチタイプの口内炎向けの薬です。二層の貼り付け剤が、口内炎に密着してなおします。
貼り付け後、オレンジ色の層は唾液で溶け、ゼリー状の有効成分が患部をカバーしながら炎症をしずめていきます。食事がしみる、しゃべるのがつらいといった痛みのある口内炎にぴったりです。
※この商品は「第2類医薬品」です。
おすすめ3選|スプレータイプ
のどにも使えるスプレータイプ
口内炎の患部に直接スプレーして使用する口内炎の薬です。抗炎症成分、水溶性アズレンが口内炎にはたらきかけて、つらい口内炎の痛みやはれなどをしずめます。
液体がジェル状のため流れ落ちにくく当てやすいのも魅力。口の奥まった場所にも使え、メントールでさわやかな風味です。
※この商品は「第3類医薬品」です。
キャップつきで持ち運びしやすい
粘膜を修復するはたらきを持つアズレンスルホン酸ナトリウム水和物、殺菌作用のあるセチルピリジニウム塩化物水和物を配合した口内炎の薬です。患部に直接塗布できるスプレー剤で、口内炎のほか、のどの痛みやはれにも使えます。
口内炎が気になるときにすぐに使え、キャップつきのため外出先でも使いやすいため、ポーチに入れておくと安心ですね。
※この商品は「第3類医薬品」です。
小さなスプレーで持ち運びに便利
粘膜の炎症をしずめて、はれや痛みに効果をあらわすアズレンスルホン酸ナトリウム水和物を配合した口内炎向けの薬です。手を汚さずに使用できるコンパクトサイズのスプレー剤で、学校や会社に持っていくのにも便利。
口内炎のほか、のどの痛みやはれ、声がれなどにも効果的。さわやかなペパーミントのフレーバーも特長です。
※この商品は「第3類医薬品」です。
おすすめ4選|飲むタイプ

錠剤の第一三共ヘルスケア『トラフル錠』はトラネキサム酸とビタミンB2、B6、C配合で、口内炎を繰り返すときにおすすめです。
錠剤で体の内側から口内炎をなおす
抗炎症成分のトラネキサム酸にくわえて、炎症をおさえるカンゾウ乾燥エキスなどを配合した口内炎向けの薬です。錠剤タイプのため、服用して内側から口内炎をなおします。
粘膜などのはたらきを正常化するピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、リボフラビン(ビタミンB2)、L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンCナトリウム)も配合。口内炎を繰り返しているときにも選択肢になります。
※この商品は「第3類医薬品」です。
水なしで噛んでも飲める
チュアブル錠で口のなかで溶けやすく、水なしで服用できる口内炎の薬です。7歳以上の子どもでも服用しやすく、外出先などでも使いやすくなっています。
5つの有効成分で、痛みのある口内炎にすぐれた効きめを発揮してくれます。ステロイド成分は配合しておらず、のどの痛みやはれにも効果的です。
※この商品は「第3類医薬品」です。
肌荒れやにきびを防ぎたいときにも
ビタミンB2・B6やビタミンCなど、肌や粘膜などの状態を整えるための成分が配合された薬です。肌荒れやニキビを改善するほか、口内炎や口角炎、口唇炎、舌炎にも効果的。
ビタミンB群を補うことにより、口内炎の予防も期待できます。薄層糖衣錠(シュガーレス)で服用しやすいのもポイントです。
※この商品は「第3類医薬品」です。
生後3カ月から服用できるシロップ剤
持続性ビタミンB2酪酸エステルを配合した口内炎向けの薬です。ビタミンB2やB6不足による口内炎のほか、唇のただれや荒れ、肌荒れやかぶれ、にきび、湿疹などに1日3回の服用ですぐれた効きめをあらわします。
産前産後や病中病後のビタミンB2・B6の補給にも向いています。甘くて飲みやすいシロップで、生後3カ月から服用可能ですですが、年齢によって1回量が異なるので用法用量をよく読んで服用してください。
※この商品は「第3類医薬品」です。
おすすめ2選|子供向け
5歳以上の子どものビタミン補給やニキビ対策にも
5歳から服用できる口内炎の薬です。子どもでも飲みやすい小粒の糖衣錠になっています。
脂質の代謝や粘膜をすこやかにたもつビタミンB2を補給し、ニキビや口内炎、しっしんなどを改善します。活性型のビタミンB2リン酸エステルを配合しているため、吸収がよくすぐに体内で利用されるのも魅力です。偏食や疲れなどによるビタミン不足が気になるときにも向いています。
※この商品は「第3類医薬品」です。
小さな子どもも飲みやすいピーチ味
ビタミンB2を主成分に、ビタミンB1、ビタミンB6、抗皮膚炎ビタミンのビオチンを配合したシロップ剤です。ビタミンB2不足によるしっしん、皮膚炎、口内炎などに効果的。また、病気になったときに不足しがちなビタミン類をおぎないたいときにもおすすめです。
生後3カ月以上から服用できます。ピーチ味のシロップ剤のため、小さい子どもでも飲みやすくなっています。
※この商品は「第3類医薬品」です。
「口内炎向けの薬」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 口内炎向けの薬の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での口内炎向けの薬の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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口内炎向けの薬を上手に使ってみよう
医療ライター・西村テツジさんと編集部で口内炎向けの薬の選び方とおすすめ商品を紹介しました。口内炎ができると、食事や会話をするのもつらかったり、痛みやはれが気になってしまったりすることも多いです。市販品でも口内炎向けの薬は多く発売されていますので、口内炎がつらいときには、上手に取り入れてみましょう。
口内炎の症状や患部によって使いやすいタイプを選ぶほか、対象年齢をチェックするのも重要です。また、市販の口内炎の薬を使ってもよくならない場合には、医療機関を受診するようにしましょう。
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