市販の下痢止めおすすめ12選【ビオフェルミンや正露丸など】即効性の高いタイプも！

下痢は、さまざまな原因によって起こります。下痢止めを服用する前に、まずは自分の症状が下痢止めを使っていいものかを確認する必要があります。

下痢の原因として多いのは、暴飲暴食や刺激物・アルコールの摂りすぎなど、生活習慣の乱れによるものです。また、お腹の冷えで自律神経が乱れて起きる場合も。これらの場合は、市販の下痢止めで効果がある場合が多いです。

一方で、感染症による下痢の場合は注意が必要。感染症による下痢は、菌やウイルスに汚染された食べ物から、病原菌が消化器官で増殖し腸を刺激している状態です。激しい腹痛、おう吐、発熱をともなう下痢の場合や食物アレルギーなどが疑われる場合は、下痢止めの使用ではなく医療機関を受診しましょう。

下痢に効果的な薬は、「下痢止め剤」と「整腸剤」があり、それぞれに役割が異なります。

下痢止め剤は、その名のとおり下痢を止める薬で、腸管の運動を抑制する成分、荒れた粘膜を保護する収れん成分などが含まれており症状によって選ぶ必要があります。一方整腸剤は、腸の調子を整えるために服用するもので、腸内の悪玉菌を抑えて乳酸菌などの善玉菌を増やす作用があるものです。

まずは下痢止めの選び方をチェックしていきましょう。医療ライター・西村テツジさんのアドバイスもご紹介しています。

腸の水分吸収がうまくいかない下痢は「浸透圧性下痢」と呼ばれています。サプリメントや人工甘味料など、腸から吸収されない浸透圧の高い食物や薬剤を過剰に摂取した場合、腸で消化しきれずに下痢になってしまいます。

過度なアルコール摂取も腸を刺激して下痢になることも。このような場合は、消化を助ける整腸剤を選ぶといいでしょう。

暴飲暴食、精神的な不安や苦痛、緊張や冷えなど、ストレスで自律神経のバランスが崩れると、食べ物を移動させる「腸のぜん動運動」が活発になりすぎてしまい、下痢が引き起こされます。

ストレスや冷えなどによる下痢には、自律神経をコントロールして腸の異常収縮を抑え、腹痛をやわらげるロートエキスやロペラミド塩酸塩といった「腸管運動抑制剤」配合の下痢止めを選ぶとよいでしょう。

腸内に細菌やウイルスが入り込んだ場合、腸からの水分分泌量が増え「分泌性下痢」になります。いわゆる食あたり・水あたりのことで、腸が水分分泌をして菌やウイルスを早く体外へ出そうとする状態のことです。

このような場合は、殺菌成分や荒れた粘膜を保護する収れん作用のある下痢止めや、有害物質を吸着・除去できるものを選ぶといいでしょう。ただし、激しい腹痛や発熱、おう吐、血便などをともなう下痢は要注意で、すぐに医療機関へ受診するようにしてください。

試験や会議中、移動中やデート中など、「今は困る！」というシチュエーションで突然の下痢が起きてしまうことがあります。そんなピンチに備えるなら、腸管に直接作用してその運動を抑えるロペラミド塩酸塩を配合した下痢止めがいいでしょう。

ロペラミド塩酸塩は、腸のぜん動運動を抑える成分なので、すぐれた効きめを発揮するのがポイントです。ただし感染をともなう下痢には使用できません。

外出先での突然の下痢に備えるなら、水なしですぐ服用できるタイプが安心です。口のなかでサッと溶ける錠剤や、薄型のフィルム剤などがあります。

水を必要としないので、お腹に違和感があったらタイミングを逃さずに服用できます。急な下痢に悩まされがちな人は、財布や定期入れに携帯しておくといいでしょう。

ここからは、下痢止めのおすすめを紹介します。すでに紹介した選び方を参考に、常備薬として重宝する下痢止めをぜひ見つけてください。

なお、おすすめ商品は、選び方で述べた作用を保証するものではありません。ご購入の際は、各商品の説明をよくご確認ください。

Amazonでの下痢止めの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。

※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。

下痢止めを服用する際に注意しておきたい点を紹介します。注意点に気を付けながら、用法・用量を守って服用しましょう。

感染性の下痢は、有害な菌や物質を体外に排泄するカラダの生体防御反応のひとつです。下痢を止めてしまうと、有害な菌などを腸内に出すことができず、かえって症状が悪くなることもあります。

日常生活に支障がない場合は、消化吸収のよい食べ物を食べて、なるべく薬を使わずに治すようにしましょう。激しい腹痛や血便、水様便をともなう場合や、おう吐、発熱をともなう場合、症状が長引く場合は医師に相談することが大切です。

海外旅行先では、慣れない環境によるストレスや水・食べ物からの細菌感染で下痢を起こしがちです。旅行中、あるいは帰国後に腹痛をともなう下痢を起こすことがあります。

症状はほとんどの場合、1週間以内に軽快しますが、なかには1カ月以上症状が続くことも。不衛生な環境で食事をしないことはもちろんですが、乳酸菌製剤は事前に防ぐことにも治療にも役立ちます。

下痢の際には、大量の水分やミネラルが失われます。そのため脱水症状や電解質異常をきたすリスクがじゅうぶん考えられます。常温のミネラルウォーターやスポーツ飲料などで、水分・電解質を少しずつとるように心がけましょう。

牛乳は、栄養素はたくさん含まれているものの、脂肪などが腸管を刺激するため、下痢の際は牛乳を避けるようにしてください。

突然襲ってくる下痢は、職場や学校など外出先ではなんとか症状を抑えたいもの。水なしで服用できるものであれば、その場ですぐに対応できます。

ただし、細菌感染などが疑われる場合は注意が必要。この記事では、下痢の原因が3種類に大別できることを解説しました。よく下痢を起こしがちな人は、どの原因が当てはまるのかチェックして下痢止めを選びましょう。

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