ロレックスの時計の特徴と魅力 実用的に使える高級品
ロレックスは高級な腕時計メーカーというイメージを持つ人もいるのではないでしょうか? その印象は決して間違いではありません。しかし、ロレックスの腕時計の大きな特徴は高い技術力です。
ロレックス3大発明と呼ばれる防水機能の「オイスターケース」。日付表示が午前0時に一瞬にして変わる「デイトジャスト」。自動巻き技術を結集した「パーペチュアル」。技術力の高さと機能美が支持され続けています。メンズに加えて、レディースのラインナップも充実。
ロレックスの歴史
ロレックスはドイツの実業家、ハンス・ウィルスドルフによって1905年にロンドンで設立されました。1907年にスイスに移転し、本格的に腕時計の開発をスタート。
1927年にイギリスの女性記者がロレックスをつけたままドーバー海峡を泳ぎきり、防水機能の高さをアピールしました。その後もスポーツ選手・探検家・登山家などの協力を得て、過酷な状況でも精度の高い時計を開発。技術力の高さが世界中に知れ渡ったのです。
ロレックスの王冠マークの意味は?
ロレックスの腕時計には、すべて「ROLEX」というロゴと王冠マークがついています。「最高の製品だけを生み出す」(公式HPより引用)というハンス・ウイルスドルフの言葉を象徴したのが、この王冠マーク。その精神は今も受け継がれています。
伝統を大切にしながらもつねに新しい技術を追求し続けているロレックス。その証しが文字板に輝く王冠マークなのです。
ロレックスを選ぶポイントとは? スポーツタイプか日常使いか、デザインと機能性がポイント
ロレックスには、明確なテーマのもとに開発された腕時計が数多くラインナップされています。まずチェックすべきなのは、ルックスとともにどんな機能を持っているかということ。どんな素材が使われているのかということも重要です。
実際にどんな場面でロレックスをつけたいのか、具体的にイメージしたうえで選ぶのがいいでしょう。
デザインで選ぶ
ロレックスはラインナップが豊富なので目移りしてしまってなかなか決められない方も多いでしょう。そんなときは、デザインから選んでいくのも一つの方法です。ロレックスのデザインは、大きくスポーツモデルとスタンダードモデルに分けられます。
まずは、大きな2つの方向性のうち、自分の好みにあう系統を見極めて具体的なモデルを選んでいきましょう。
スポーツモデル
ロレックスは、その歴史上スポーツシーンとは切っても切り離せません。その代表ともいえるのが、サブマリーナ、エクスプローラーI&II、GMTマスターI&IIで、価格の高いハイクラスでは、コスモグラフ・デイトナ、シードゥエラーディープシー、ヨットマスターとなります。いずれも人気も高く、長く愛されているモデルです。
スタンダードモデル
簡単にいえばスポーツモデル以外ですが、日常からドレッシーなシーンまでこなせるマルチな時計がそろっています。その代表的なモデルが、オイスターパーペチュアル(デイト/デイトジャスト)、デイトジャスト、そしてハイクラスは、デイデイト、ミルガウス、ターノグラフ、チェリーニとなります。
代表的なモデルをチェック
ロレックスは、それぞれのモデルの開発コンセプトが明確です。モデルごとに追求する機能がわかれていて、デザインもそれぞれ特徴的。各モデルは、何年かおきに新たなバージョンを登場させています。
前モデルのすぐれた点を踏襲しながらも、こまかな改良を継続。ロレックスを選ぶ場合には、モデルによってセレクトするのがもっともオーソドックスでしょう。
熱い視線を浴び続けるコスモグラフ デイトナ
1963年に登場した「コスモグラフ デイトナ」。もともとはモータースポーツでの使用を想定して開発されています。精度の高いクロノメーターが大きな特徴。メカ好きの心をくすぐる文字盤のルックスがグッドです。
スポーティーでありながら高級感があるので、さまざまなシーンで着用することができます。素材の質感もよくデザインも精悍で緻密で魅力的。
シンプルなのに風格のあるエクスプローラー
「ロレックスといえばエクスプローラー」といいたくなる、ロレックスの代表的なモデル。1953年に登場して以来、今もその輝きは色褪せていません。シンプルなデザインでありながらタフで、視認性、実用性が高く、使い勝手も優秀。
身につけているだけで気合いが入ります。エクスプローラー、つまり探検家という名前に恥じない歴史的な腕時計です。
ダイバーズウォッチの定番サブマリーナー
サブマリーナーが登場したのも1953年。ロレックスがダイバーの使用を想定して、防水機能を重視して開発を続けてきたモデルです。300mの防水機能を備えていて、長時間水中で着用しても安心。
定番だからこその安定感のあるデザインはTPOを選びません。海などのリゾート地はもちろんのこと、ビジネスシーンでも活躍すること間違いなし。
素材から選ぶ
技術力の高さがクローズアップされることの多いロレックス。時計としての機能とともに、アクセサリーとしてのデザイン性を備えたラインナップもたくさんあります。デザインのひとつのポイントになるのが素材。
ゴールドとプラチナとのコンビネーションが見事なもの、ダイヤモンドをあしらったもの、ゴールドを効果的に使ったものと、魅力的な腕時計がそろっています。
ゴールドとスチールの2種類の魅力
ゴールドとスチールという異なる金属を絶妙に組み合わせたロレックスのモデルを「ロレゾール」といいます。ベゼルやリューズ、ブレスレットの真ん中の部分にはゴールドもしくはロレックスが独自に開発したピンクゴールドの合金。ミドルケースとブレスレットの外側はオイスタースチールが使われています。
2種類の金属を使うことで高級感あるデザインと堅牢性とを兼ね備えた腕時計が完成。組み合わせの妙が個性を際立たせています。
ダイヤモンドがあしらわれた芸術品
ロレックスのなかには、時計というよりも宝飾品といいたくなる腕時計も多くあります。ダイヤモンドを効果的に使ったラインナップも充実。文字板の数字の部分に長方形のダイヤモンドをあしらったモデルもあります。
ベゼルにダイヤモンドを散りばめたもの、ダイアル全体をダイヤモンドで埋めつくしたものなど。身につけただけでゴージャスな気分になるでしょう。
輝きがまばゆいゴールドウォッチ
ロレックスのいくつかのラインナップには、ゴールドを使用したものがあります。耐久性や加工のしやすさを考えたうえで配合して、独自の合金も開発。デザイン性と機能性の両立を実現しています。
「デイデイト40」「GMTマスターII」「ヨットマスター42」などにもゴールドを使ったモデルが登場。ゴールドの特性をよく知っている、ロレックスだからこその時計がたくさんあります。
プラチナとスチールが絶妙なヨットマスター
950プラチナと904ステンレススチールとを絶妙のバランスで配置したのがロレックスのロレジウムと名づけられた金属の組み合わせ技術。しかもこのロレジウムは「ヨットマスター」のために開発されたものなのです。
ケースとブレットは丈夫なスチール、ベゼルは950プラチナを使用。シルバーの輝きには大人の魅力が漂っています。
機能から選ぶ
個性的なモデルがそろっていて、どれを選んでいいのかわからないという人は機能にポイントをおいて選ぶのも手です。腕時計は日常生活のなかで使用するものであり、つねに一緒にそこにあるもの。腕時計の機能は時刻を教えてくれるだけではありません。
どんな機能を求めているのか、重要視する順番を決めてリストを作成。そんな手順を踏むと、おのずとほしいロレックスが見えてくるでしょう。
2カ国以上の時計表示が可能な旅のよき相棒
海外出張の多いビジネスマンならば、はずせないのは2カ国以上の国の時刻表示。「GMTマスター」「GMTマスターII」などはホームタイムとローカルタイムを教えてくれます。
ベゼルの回転、リューズの調整機能を使うことで、すばやく時刻を確認できるので便利。メカ好きならば、調節する楽しさも味わうことができるでしょう。
耐震性や防水性などタフさに注目
ロレックスの大きな特徴となっているのは丈夫さと視認性の高さ。登山家・探検家・アスリート・スイマー・ダイバー・パイロットなど、過酷な状況で時計を使う人々が開発に協力することで、よりタフな時計へと進化し続けてきています。
防水・耐震・耐磁・耐塵などにすぐれた商品が数多く登場。どんな場所で使いたいのかを考えて、選ぶといいでしょう。
ムーブメントに注目する
多くの時計メーカーが部品を外注に出していますが、ロレックスはすべて自社製品。そのなかでもとくにすぐれているのがムーブメント、ひらたくいうと、中身のメカ部分です。このムーブメントが製造されているのはスイス、ビエンヌの自社工場。
ムーブメントも進化し続けていて、さまざまな種類があります。内部の写真を見ると、精密機械であることを実感。ムーブメントの種類で選ぶとかなりの時計好きといえます。
パワーリザーブに注目する
ロレックスの時計にはムーブメントが搭載されていて、自動巻きとなっています。巻いた状態でどれだけ連続して動き続けることができるかを表しているものがパワーリザーブ。ムーブメントの種類によって、その時間は変わります。
最新ムーブメントのパワーリザーブは約70時間。週末は時計をはずす人にとっても充分な時間ですが、気になる人はパワーリザーブの時間もチェックしましょう。
宝飾時計ではなく実用時計が多い 時計輸入販売会社代表よりのアドバイス
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
魅力あるロレックスの時計の多くは宝飾時計ではなく、実用時計。
特別な環境での使用を想定した時計を50年以上前から作り続け、今なお進化を続けながら、そのデザインは当時とほとんど変わっていないものも多いところが人気になっています。なかには人気が高く品薄のモデルも。
歴史と技術革新が共存するロレックス11選 モデル・モデルケース・アーキテクチャー・クリスタル・耐水性・パワーリザーブもチェック!
1950年代に開発されたモデルのデザインを踏襲しながらも、今なお進化し続けているモデルもたくさんあります。時間と労力をかけて作り上げられてきたのがロレックス。王冠マークはダテではありません。
デザイン・素材・機能など、ラインナップも充実。価格が高いものなので、自分の相棒くらいの気持ちで選んでください。
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
『サブマリーナー デイト(116613LB)』は、ダイバーウォッチの元祖ともいえるモデル。1950年代からほとんど変わらないデザインは完成度の高さがうかがえます。
エクスプローラーIIが発売されてもなお人気を誇るスポーツロレックスの代表的な時計『エクスプローラー(214270)』。カラーバリエーションもなく、シンプルで無骨なデザインですが、なぜか腕にあると目を引く時計。
『コスモグラフ デイトナ(116506)』は、高価なロレックスの時計のなかでも、ひときわ高価なシリーズ。多くの著名人が愛した時計です。超精密時計のため衝撃や落下に細心の注意を。



「ロレックス腕時計」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ロレックス腕時計の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのロレックス腕時計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの腕時計はこちら! 子供用も
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編集部まとめ
ロレックス腕時計の11商品を紹介しました。深海でも対応可能な防水性を備えた製品を開発するなど、ハードルの高い機能性を追求しながら、デザインのよさ、高級感を備えたモデルが数多く開発されています。アンディークや年代物・レアモデルでもなければ資産価値があるわけではありませんが、実用性の高い本物なので、せっかく購入した際には、ぜひ使い倒してあげてください。ロレックスは使ってこそ、その価値がわかるものです。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
専門は音響アンプの電子回路設計。筐体設計。真空管回路設計。2005年音響機器を開発・製造・販売する会社を設立。国内はもとより、欧州を中心に37ケ国に輸出。 2007年プロオーディオ事業、2013年ログハウス事業、2015年コンサート企画運営事業を開始。2018年から新規事業としてロシア製軍用時計の輸入を始める。その後、数ケ国の機械式腕時計や懐中時計をラインナップ。 2008年よりFM岐阜の長寿番組である『ムジカスタイル』(毎週木曜18:30~)のナビゲーターに。コラム等の執筆多数。総アクセス数370万を超えるブログは、現在も100万アクセス/年のペースで進行中。 ローカル鉄道養老鉄道支援組織『乗って残そう揖斐養老線実行委員会』会長。大垣ケーブルテレビ番組審議委員。