外反母趾とは? 足の親指が他の指の方向に曲がり、付け根や関節が変形
足の親指がほかの指の方向へ「く」の字に曲がり、親指のつけ根や関節部分が変形する「外反母趾」。そのまま放置しておくと、親指に痛みや腫れが生じるので、早急な対策が必要です。
重度になると手術をしなければいけなくなることもあります。ただし、軽度の外反母趾なら、サポーターによる痛みの緩和や指の矯正も可能とされています。
外反母趾サポーターの選び方 痛みの緩和や矯正できる商品も
医療ライター・編集者の宮座美帆さんに取材をして、外反母趾サポーター選びのポイントを教えていただきました。素材や使いやすさをよくチェックすることが大切です。ぜひ外反母趾サポーター選びの参考にしてください。
サポーターのタイプで選ぶ
外反母趾サポーターには、おもにふたつのタイプがあります。
親指の矯正には「パッドタイプ」
パッドタイプは、おもに親指と人差し指の間を空けて曲がった親指の矯正をサポートするために使われます。
親指だけを固定するタイプや、親指を含む2本から3本の指を固定するタイプなど、商品によって使い方はさまざまです。
なお、パッドタイプの外反母趾サポーターは、足裏アーチの整えはできないため、気になる方はサポータータイプと併用するほうがいいでしょう。
外反防止サポーターで「パッドタイプ」の人気おすすめ7選をスグにチェック!
指と足裏アーチの矯正は「サポータータイプ」
サポータータイプは、着用することで物理的な力によって親指から足裏の横アーチ(土踏まず)と縦のアーチ(甲)を整えるとされています。足の形を整えたいという方は、足首まで覆って固定するタイプの外反母趾サポーターを選ぶといいでしょう。
なお、サポータータイプは着用すると目立つため、外出時ではなく、家のなかで過ごすときなどに使うのがおすすめです。
外反防止サポーターで「サポータータイプ」の人気おすすめ7選をスグにチェック!
薄型で通気性がいいサポーターをチェック
歩行距離が長いときや、運動をするときなどに外反母趾サポーターを着用する場合は、外反母趾サポーターの薄さもチェックしてみましょう。
厚みがある外反母趾サポーターは強度がありますが、蒸れやすくなるので、運動中の着用にはあまり適していません。
なお、薄い外反母趾サポーターは、着用中に靴下が履けるというメリットもあります。
サポーターの素材で選ぶ
サポーターに使われる素材の特徴を覚えておきましょう。
弾力性のある「エラストマー」
「エラストマー」は、「熱可塑性エラストマー」とも表示される弾力性にすぐれた素材です。弾力のある「エラストマー」を素材に使った外反母趾サポーターは、衝撃を吸収する性能が高いという特徴があります。
また、「エラストマー」は柔軟性も高いため、外反母趾サポーターの着用感が気になるという方にも適しているでしょう。
お手入れがかんたんな「シリコン」
パットタイプの外反母趾サポーターは、シリコンが素材に使われています。使用後はそのまま水洗いできるため、お手入れのしやすさで外反母趾サポーターを選びたいという方も、シリコン素材がおすすめです。
シリコンは弾力性にもすぐれているので、パッドタイプの外反母趾サポーターを着用しているときの衝撃を吸収してくれるというメリットがあります。
通気性のよい「メッシュ」
長時間の着用する機会が多い方は、メッシュ素材を選んでみてください。「メッシュ」は通気性が高いので、メッシュ素材が使われている外反母趾サポーターを使うと「蒸れにくい」というメリットがあります。
通気性のよくない素材が使われている外反母趾サポーターは、長時間着用時に足の蒸れで不衛生になりがちなので注意が必要です。
耐久性の高い「ナイロン」「ポリエステル」
サポータータイプには、「ナイロン」や「ポリエステル」が使われている場合が多いです。なお、「ナイロン」と「ポリエステル」は、どちらも耐久性にすぐれているという特徴があります。
衝撃吸収力もあり、肌触りも悪くありません。強度があって長く使える外反母趾サポーターを探している方は、「ナイロン」や「ポリエステル」が素材に使われている商品を選びましょう。
圧力を吸収する「バイオジェル」
パッドタイプの外反母趾サポーターには、「バイオジェル」が使われているものもあります。「バイオジェル」は、長時間使用しても形状を維持できる特殊なジェルで、衝撃を吸収するという特徴もあります。
長時間パッドタイプの外反母趾サポーターを着用する場合には、バイオジェルを素材に使っている商品に注目してみてください。
抗菌防臭加工もチェック
外反母趾サポーターを長時間着用するという方は、細菌の繁殖やにおいの発生を抑える「抗菌・防臭加工」が施されている商品を選びましょう。
とくに、夏場に外反母趾サポーターを着用するなら、「抗菌・防臭加工」の有無は欠かさずチェックしたいところ。「抗菌パウダー」などが成分に含まれているかどうかなども確認するといいでしょう。
外反母趾と内反小趾の両方がある場合
外反母趾と内反小趾のふたつの悩みを持っている方は、どちらの悩みにも対応しているサポーターを選ぶといいでしょう。
外反母趾と内反小趾の両方をサポートするタイプは、足の甲のしめつけと同時に指が開く仕組みを応用しています。
両方に対応しているサポーターは「外反母趾・内反小趾用」などと記載されているので、購入前にチェックしてみてください。
足の違和感や靴を履いての歩行がつらい場合は受診を 医療ライター・編集者がアドバイス
外反母趾サポーターは診断後の負担軽減の目的などに使用するもので、外反母趾の状態を改善させるものではありません。
足の指に違和感があるときや歩行時がつらいなどの症状がある場合は、整形外科の受診を。そのうえで医師と相談し、自分に合うサポーターを着用しましょう。
外反母趾サポーター【パッドタイプ】人気おすすめ7選 親指と人差し指の間を空け、曲がった親指の矯正をサポート
外反母趾サポーターの「パッドタイプ」で、人気おすすめ7選をご紹介します。着用中に目立たないタイプ、抗菌加工が施されたタイプなどがあります。
ジェルのやわらかさで、足への負担を軽くしたいときは、バイオジェルを使ったSincerus『指間ジェルパッド』を。左右2個入りなので両足の痛みが気になる人におすすめです。

外反母趾による足側面の親指の突起が気になるなら、横山製薬『足專ラボ 外反母趾パッド 保護用』。靴擦れを防いでくれるので、ふだんから歩く機会が多い人や、旅行の際に着用してみましょう。

外反母趾サポーター【サポータータイプ】人気おすすめ7選 親指から足裏の横アーチ(土踏まず)と縦のアーチ(甲)を整える
外反母趾サポーターの「サポータータイプ」で、人気おすすめ7選をご紹介します。着用したままでもハイヒールなどが履けるタイプ、就寝中に使うタイプなどがあります。
親指と人差し指の間に挟むのに抵抗がある人は、サポータータイプのものを選びましょう。アルファックス『外反母趾・内反小指サポーター』は、足の蒸れに配慮しているので、暑い時期にも活躍しそうです。

「外反母趾サポーター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 外反母趾サポーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの外反母趾サポーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
外反母趾サポーターを使う際の注意点 サイズ、素材、洗濯方法を事前にチェックしよう!
外反母趾サポーター着用時の注意点を確認しておきましょう。
指の曲がりに応じたサイズを使う
親指の曲がり具合が軽度ではなく中程度の場合は、ワンサイズ大きい外反母趾サポーターを使うといいでしょう。
指の曲がりがひどい方がピッタリサイズの外反母趾サポーターを着用すると、きつく感じてしまうだけではなく、必要以上に足が圧迫されてしまう可能性もあります。
快適に使うためには、ワンサイズ大きなサポーターを選ぶほうが無難です。
敏感肌は要注意
外反母趾サポーターに使われている素材や、着用する時間の長さによっては、肌がかぶれしまうこともあります。
とくに、肌の弱い方や敏感肌の方が外反母趾サポーターを使う場合には、ようすを見ながら少しずつ使うといいでしょう。外反母趾サポーターを着用していて少しでも肌に違和感があれば、着用を中断してください。
洗濯方法も確認
外反母趾サポーターは、タイプや使われている素材によって、洗濯方法が異なるので注意が必要です。シリコンが使われているパットタイプは、中性洗剤をつけて水洗いをすれば問題ありません。
サポータータイプは、もみ洗いやタンブラー乾燥をすると、外反母趾サポーターの形が崩れやすくなって強度に影響を与えるので注意してください。
インソールも要チェック
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インソールも確認しておきたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
傷みがひどい場合は、病院へ!
今回は、医療ライター・編集者の宮座美帆さんと編集部が選んだおすすめの外反母趾サポーター14選と選び方を紹介しました。外反母趾サポーターは、用途に応じてパッドタイプとサポータータイプを選ぶことが大切です。
使われている素材もさまざまなので、サポーターを着用する季節や履き心地、お手入れのしやすさなど、重視したいポイントに注目しながら選んでみてください。抗菌や防臭加工が施されている外反母趾サポーターなら、清潔に使い続けられます。
ただ、外反母趾サポーターを使っても症状が改善されないなら、無理して使い続けるのではなく、病院に受診しましょう。
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臨床工学技士国家資格保有。大学病院勤務後、ライターへ転身。現在は『kakotto.』を立ち上げ、医療・バイオ・ヘルスケア分野を中心に紙・WEB問わず執筆編集に携わっています。「難しい話を分かりやすく」をモットーに、心をじんわり温めるような記事作成をお届け。当サイトでは健康にかかわるグッズや医療機器などを紹介し、皆さまの健康増進のお手伝いを致します。