ビデオカメラの種類・タイプ
ビデオカメラには、大きく分けて「ハンディカメラ」と「アクションカメラ」の2種類があります。それぞれ解説していきます。
▼ハンディカメラ
片手で持つタイプで動画を撮影するための機能に特化した専用製品です。いわゆる「ビデオカメラ」はハンディカメラを指す言葉でもあります。
長時間バッテリーや手振れ補正、ズーム機能などを駆使して、思い通りに映像を撮ることができます。
▼アクションカメラ
ハンディカメラと比較して小型で軽量です。機能も似ていますが、こちらは基本的に動いている物をその視点で撮影することに特化している製品です。
最大の違いはレンズで、ハンディカメラのようにズーム機能はほぼ無く、広角レンズによる一視点で撮影します。スポーツ時に身に着けて、自分が見ている世界を臨場感豊かに撮影したいときなどに向いています。
ビデオカメラの選び方
いろいろな場面で思い出を残すのに役立つ「ビデオカメラ」。お子さんの成長記録や旅行などに、あると便利なアイテムです。ただし、ビデオカメラは商品が豊富なうえ、多機能で価格もさまざま。どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、ビデオカメラの選び方をご紹介します。ぜひ、最適なビデオカメラを見つけてくださいね。
ポイントは下記。
【1】画質
【2】ズーム倍率
【3】レンズの広角スペック
【4】内蔵メモリの容量
【5】サイズや重さ
【6】バッテリーの持ち時間
【7】機能性
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】画質をチェック
ビデオカメラを選ぶ際に重要なのが画質です。画質には「フルHD」と「4K画質」の2種類がありますので、チェックしていきましょう。
▼フルHD(フルハイビジョン)
いわゆる高精細といわれる「1920×1080ドット」解像度で、撮影したときの画質は「フルハイビジョン」とも呼ばれています。
一般的にはこれでもじゅうぶん美しい映像が撮影できますし、撮影後のファイル容量も適度です。現在ではほとんどのビデオカメラはこれに対応するので、もっともポピュラーな規格でもあります。家庭用のビデオカメラをお探しなら、第一候補になるでしょう。
▼4K画質
フルHDの後に出てきた、より超高精細画質の「3840×2160ドット」解像度を4Kといいます。解像度を見れば分かるように、圧倒的なきめ細やかな映像が撮影できるので、より自然な色合いなどを表現したいときに最適です。
ただし、4Kを映すことができるテレビやPCのディスプレイがないと元の映像を再現できません。ファイルも大きくなり、編集するPCのスペックもそれなりのものが必要となるので、4Kビデオカメラを導入したい場合は、周辺環境から4K対応のものに揃えていく必要があります。
ITジャーナリスト
気軽に撮影するにはフルHDがおすすめ
現在の最大記録解像度の主流は、4KとフルHD(フルハイビジョン)です。解像度が高いほど記録映像は美しくなります。ただし、4K動画は美しいぶん記録容量が大きくなるので、パソコンへの転送に時間がかかったり、記録メディアの容量が必要になったりします。
4Kのドット数は、フルHDの4倍です。うまく圧縮ができる映像であればハイビジョンの3倍程度の容量で済みますが、映像が鮮やかなぶん、どうしても容量は大きくなります。
気軽に使いたいのであれば、ハイビジョンを選ぶことをおすすめします。画質にこだわるのであれば、4Kを。どっちを選ぶべきかそれぞれのメリット・デメリットを理解したうえで選ぶとよいでしょう。
【2】ズーム倍率をチェック
レンズのズーム能力、およびデジタル処理で、どれだけ映像画角を変化させて撮影できるのか、という撮影の自由度の高さをあらわすのがズーム倍率です。ズーム倍率が大きいほど、撮影できる画角の自由度が高いということになります。
ズーム機能には、光学ズームとデジタルズームがあります。光学ズーム倍率はレンズのみで実現するズーム倍率のことをいいますが、倍率が高いほど映像の解像度が悪くなる場合もあります。また、デジタルズームも倍率を上げるほど映像が荒れる傾向があるので、バランスが大切といえます。
【3】レンズの広角スペックをチェック
室内など狭い場所の撮影では、ビデオカメラのレンズの撮影可能エリアが狭いと感じることが多いです。そのため、広角の画角はある程度広いほうが、撮影しやすいといえます。
35mm換算で35mm以上の広角(※数値がより小さい)であれば、じゅうぶん実用的です。28mmあればほぼOKといえるでしょう。
※広角レンズは数字が小さいほうがより広角。
【4】内蔵メモリの容量をチェック
高画質で撮影した場合、データの容量も大きくなります。ビデオカメラの内蔵メモリは、保存しておける容量が決まっていますので、どれくらい保存できるのか確認が必要です。長時間、高画質で撮影する機会が多い方は、ビデオカメラの内蔵メモリが大きいものを選びましょう。
撮影したデータをすぐにパソコンに保存したり、取りはずし可能な外部メモリに保存する場合は、そこまでこだわらなくても問題ないでしょう。
【5】サイズや重さをチェック
ビデオカメラは、ふだん持ち歩いているかばんに収まるサイズが使いやすいです。女性など手の小さい方が撮影する場合は、手のひらに収まるサイズのものを選ぶと、安定して撮影しやすくなります。
また、ビデオカメラの重さは、短時間であればあまり気にならないのですが、長時間の撮影となると重さによって疲労度が変わってきます。一般的に400g〜500gほどの重さですので、これを基準に、軽量性か画質重視の重い商品かで選びましょう。
機能が備わっているなら、なるべく小型ビデオカメラの方が撮影疲れせずに済みます。
【6】バッテリーの持ち時間をチェック
屋外での長時間撮影の場合、バッテリーのもち具合が気になるところです。旅行先では手軽に充電できない場合もありますし、長時間録画をすることもあります。
旅行で使ったり長時間の撮影をしたりする方は、バッテリーのもち時間も要チェックです。また、あらかじめバッテリーがもたないほどの長時間撮影をすることがわかっている場合は、予備バッテリーを用意しておくとよいでしょう。
【7】機能性をチェック
ビデオカメラには、撮影をより快適にするための機能がたくさんあります。どんな機能があるかもしっかり確認しておきましょう。
また、本体の作りにも注目してください。たとえば、ボタン配置が使いやすい場所にあるか、メニュー表示はわかりやすく書かれているか、などです。使い勝手を考えると、機能とは別に重要なところではあるので、こちらもチェックしておきましょう。
(a)手ぶれ補正機能
片手で持つことが多いビデオカメラは、手ブレとの戦いでもあります。手ブレがひどいと撮影された映像も揺れ感が強く、ときには不快感さえ与えてしまいます。これをカメラ内部で補正する技術が「手ブレ補正」で、3軸、5軸とさまざまな方向からのブレを自動的に修正してくれます。
ズームしている最中や視点を移動させたいときには、とくに手ブレ補正機能が活きてきます。なるべく高精度な補正機能がついている製品を買いましょう。
(b)オートフォーカス機能(AF)
焦点を自動的に合わせてくれる機能です。この機能があると、遠方を撮影して急に室内へレンズを向けたような時でも、素早く焦点を合わせてくれます。
撮影した映像がぼやけがち、という人は必ずオートフォーカス機能があるかチェックしてください。
(c)プロジェクター内蔵機能
プロジェクターは、パソコンやテレビの映像をより大きなスクリーンに投影できますが、最近のビデオカメラには、プロジェクター機能を内蔵しているものもあります。
旅行先などでテレビに接続しなくても、白っぽい壁などに映像を投影すれば大きな画面で撮影した映像を楽しめます。パソコンに転送しなくても大画面で映像を見られるのは、大きなメリットといえます。
(d)ビューファインダー機能
最近のビデオカメラは液晶ディスプレイを搭載し、撮影後のビデオを表示・再生できて便利ですが、夏場の光が強いところや浜辺などの周囲が明るい場所では、反射して見にくくなることも。ビューファインダーを搭載したビデオカメラであれば、ディスプレイが見にくくなることがなく、落ち着いて撮影をすることができるでしょう。
ビューファインダーのある・なしでも製品を選択できるものもあるので、ご自身の使用環境を想定して選ぶとよいでしょう。
エキスパートのアドバイス
ITジャーナリスト
どのような場面を撮影するかで選び方が変わってくる
最近は、4Kビデオカメラが普及していますが、それ以前はハイビジョンビデオカメラが主流でした。4Kは、より精細な映像を記録できるのはいいところですが、データサイズが大きく、ビデオ編集やパソコンへの転送・保存など、ハイビジョンカメラより面倒なことがあるかもしれません。
メーカーやメディアなどは、すぐれた性能を持つ4Kビデオカメラをおすすめしますが、使う方の用途によっては、ハイビジョンビデオカメラのほうが向いていることもあるでしょう。なぜならハイビジョンで撮影したほうが、データの保存、編集などの面倒が減るからです。
ご自身にとって必要な機能がなにかをよく考えたうえで、購入することをおすすめします。
ビデオカメラの人気メーカー
本項では、ビデオカメラの人気メーカーをご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
SONY(ソニー)
ビデオカメラでは世界的に大きなシェアを持っているメーカーです。光学機器と電気製品の双方で高い技術力を持つメーカーだけに、高性能、高品質な製品を多く持っていることでも知られています。
Panasonic(パナソニック)
生活家電用品から映像機器まで、幅広い分野で強みを持っているメーカーです。独自機能を持ったものもあり、選択肢の広さも魅力です。
JVCケンウッド
JVC、ケンウッド、ビクターの3ブランドによる統合メーカーです。それぞれのブランドが高い技術力を持っているため、ノウハウを活かしたコストパフォーマンスの良さが◎。
編集した映像をWi-Fi通信でスマートフォンに転送できる商品もありますので、現代らしい機能も人気です。
ビデオカメラおすすめモデル
それでは、おすすめの小型テレビをご紹介いたします。
▼おすすめ7選|フルHD
▼おすすめ9選|4K画質
▼おすすめ3選|アクションカメラ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ7選|フルHD
コスパを考えるならフルHDのビデオカメラがいいでしょう。4Kビデオカメラと比べて低価格で、じゅうぶんにきれいな映像が撮影できるフルHDのビデオカメラのおすすめを紹介します。
アクティブさが進化!
ビデオカメラに防水、防塵、耐衝撃、耐低音の4つの保護機能がついたタフな製品です。
水深5mで1時間、1mで4時間の撮影ができるなど、これまでにないシーンの撮影が可能です。新しい映像にチャレンジしたい人に、ぜひ試していただきたいです。
かんたん操作・編集で扱いやすいビデオカメラ
軽量、コンパクトボディで手の小さい女性やお年寄りも扱いやすいビデオカメラ。操作はタッチパネル式ではないので、スマホを使い慣れていない方でも抵抗なく使用できます。
また、まぶしい屋外や暗めの室内でも被写体をキレイにとらえることができるオート機能付きなので、初心者の方にも嬉しいビデオカメラです。
無料ダウンロードできるソフトを使えば、パソコンへのデータ保存や、DVD作成もできますので、編集や機械操作が得意ではない方でも手軽に楽しめます。
はじめてもでも安心・安価で十分な高機能
撮りたいものにカメラを向けるだけで、カメラがシーンを自動で認識して、最適な設定で撮影できるのでビデオカメラ初心者の方でも安心してご利用いただけます。
撮影した映像の中からカメラが自動でハイライトシーンを抽出し、演出効果やBGMとともに短縮して再生。長時間イベントを短時間で見たいときなどに便利なダイジェスト版の映像が、ショートムービー感覚で楽しめます。

撮ってすぐに楽しめるプロジェクター機能
広角レンズやマイボイスキャンセリング機能で被写体に集中できるため、スポーツ観戦や、子どもの演奏会や運動会などに大活躍のビデオカメラです。なんといっても撮影したあとすぐにプロジェクター上映ができる機能が付いているところが魅力的。
子どもの活躍を、大会のあとの打ち上げ会場や自宅ですぐに上映できるので、みなさんで楽しむことができるでしょう。64GBの大容量内蔵メモリーで、撮りたい瞬間を逃さない長時間撮影も可能です。
▼おすすめ9選|4K画質
きれいに映像を残したいのなら、4K対応のビデオカメラを選びましょう。今後、4K技術が普及していくことを考えると、遠い未来にも観たい動画だから4Kで撮りたいということもありますよね。最新の新製品から定番人気までおすすめのモデルを紹介します。


冒険するハートを持った4Kビデオカメラ
防水、防じん、耐ショック、耐低温機能など、さまざまな環境での撮影に耐えるタフな4Kビデオカメラ。
ビクター製品らしく、こまかな使い勝手にまで気を使っています。ズームレバーは、ビクターの伝統的なシーソーズーム。ズームアップは前のボタン、ズームダウンは後ろのボタンと感覚的に使用することができます。
内蔵メモリを持たないかわりにSDカードスロットを2つ持ち、ビデオをメモリカード2枚に連続して記録することが可能です。今後、SDメモリカードの価格が下がれば、大容量SDカードで気軽に長時間使用できるようになります。将来性の高いビデオカメラといえます。

気軽にワイプ撮影!youtube撮影用にも
重厚な4Kビデオカメラが多いなかで、コンパクト軽量(430g)な製品。4K撮影時、広角は25mmと画角が広く、レンズもF1.8と明るいので薄暗い室内での撮影にも強いのが特長です。
また、ディスプレイフレームに角度が変えられるサブカメラが仕込まれていて、撮影者の顔もメイン映像と同時に記録できます。たとえば、笑っている赤ちゃんをメインに、笑っている撮影者の顔も同時に撮影できるので、楽しい映像が撮れるでしょう。
なお、スマホと連携するとワイプ撮りができ、気軽にワイプ撮影ができるため、料理動画撮影やyoutube配信をしたい方にもオススメです。

暗闇でも撮影できる
比較的スタンダードな外観をもつ4Kビデオカメラ。最近のビデオカメラにはめずらしく、ビューファインダーを搭載していて、撮影時にはビデオカメラをしっかり支えてくれるでしょう。
空間光学手ブレ補正機能を搭載しているので、運動会や遊んでいる子どもを追いかけて撮影するときに威力を発揮してくれそうですね。
また、赤外線によるナイトショット機能を搭載。完全な暗闇でもモノトーンながら撮影できるので、たとえば暗い部屋で寝ている赤ちゃんを撮影することも可能です。
ほかにもフォーカス、ズーム、ホワイドバランス、露出などを微調整できるマニュアルレンズリングも搭載し、アーティスティックな映像演出が可能です。
▼おすすめ3選|アクションカメラ
スポーツなど動きのある迫力ある動画をハンズフリーで撮影したいなら、アクションカメラを選びましょう。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ビデオカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのビデオカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの関連アイテムもチェック
思い出づくりに役立つ最適な一台を
本記事では、後悔しないためのビデオカメラの選び方と、用途別におすすめのビデオカメラをご紹介しました。いかがでしたか?
子どもを被写体にする場合や、運動会などの屋外行事を撮影する場合には、軽量でズーム機能や被写体を追いかける機能があると便利です。
旅行や外出先では、バッテリーもちがよいものや、防水などの機能がついているものだと安心ですね。ご自身の用途に合わせてどのような機能が必要か、そしてそれを満たすビデオカメラをどれかという順番で検討していきましょう。
ビデオカメラは、「今」を映像として将来に残すことができる素晴らしいものです。特別な一日だけでなく、あたり前に過ぎていく毎日でも、映像として残しておくと、あとから振り返るときにはかけがえのない宝物になるものです。
ぜひ、ご自身やご家族の宝物を作るために、最適なビデオカメラを選んでくださいね!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
1961年生まれ。東京都墨田区出身。 パソコン雑誌『ハッカー』編集長、『PC PLUS ONE』編集長を経て、フリーランスに。 小説『パッセンジャー』で河出書房から作家デビューし、40冊以上のパソコン、スマホ関係書籍を執筆。最近では自ら電子書籍の編集パブリッシュなども行っている。