工具ジグソーの選び方 DIYアドバイザーに聞いた
DIYアドバイザーである野口 僚さんに、DIY工具ジグソーを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。テーブルなど製作したいものを思い浮かべながら選ぶときの注意点をおさえましょう。
切断能力の違いを参考に選ぼう 厚さのある材料を切るときは…
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーには機種によって切断可能な材料と厚みが表記されていることが多いです。この材料の切断可能な厚みが大きくなるほど、パワーがあるプロ用の機種になります。ベニヤ板やホームセンターで販売されている木材などでしたら、DIY用グレードのジグソーでもじゅうぶんにカットすることができます。
ジグソーはカット時の自由度が高く、曲線などのカットができる反面、分厚くかたい材料を思いどおりに切るのには少し練習が必要です。ハイグレードのジグソーは価格も上がるため、用途に合ったグレードのジグソーを選ぶことでよい買いものができるでしょう。
高儀『EARTH MAN オービタルジグソー JSW-100SC』
リーズナブルな価格に対して、驚くほど充実した機能とパワーが魅力。DIY用には満足のいく商品でしょう。プラスチック・軟鉄板の切断や斜め切りも可能。
>> Amazonで詳細を見る切断時に便利な付加機能で選んでみよう オービタル機能・ブロワー機能・無段変速機能・電子制御
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーは刃ものが上下することで材料をカットできる電動工具ですが、それ以外の付加機能がある機種も多く販売されています。有名な付加機能は4つあります。
●ブロワー機能:切断した切り粉を刃ものの近くから飛ばしてくれることで、切断する場所をよく見えるようにしてくれます。
●オービタル機能:刃ものが楕円を描くように上下させることができ、直線の切断能力が上昇。解体作業などの際に非常に便利です。
●無段変速機能:レバーの押し具合で刃ものの速度が変わります。カーブのカットや繊細なカットを必要とする場合に便利。
●電子制御:切断時に負荷がかかっても刃ものの上下速度の変化が少なく、かたい素材でもスムーズなカットが可能です。
Makita『電子ジグソー 4350FCT』
ブロワー機能がついたジグソーは、切断した切り粉を刃ものの近くから飛ばしてくれるのでとても使いやすい。低騒音・低振動で快適に作業ができます。
>> Amazonで詳細を見るジグソーブレード取りつけ形状の規格に注意! スタンダードタイプ(U型)・T型
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーで材料をカットする際は、必ずブレードと呼ばれる刃ものを取りつける必要があります。このブレードの上部にあたる取りつけ部分の形状は大きく2種類に分かれており、六角レンチを使用してはさむ「スタンダードタイプ(U型)」とジグソー本体にワンタッチで取りつけが可能な「T型」のものがあります。
最近では、ワンタッチで取りつけ可能なT型のブレードが増えてきているため、ジグソーを購入の際は着脱がらくなワンタッチ式の商品を選ぶと快適です。取りつけ部の形状がちがうとジグソーに取りつけができないため、注意が必要です。
BOSCH『コードレスジグソー PST18LIN』
刃はT型ブレードで、替刃交換に工具は不要です。曲がることなくまっすぐ切断できるガイドもついています。キャリングケース付き。
>> Amazonで詳細を見るジグソーは安全・便利な切断工具です! DIYアドバイザーからひとこと
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーは、切断工具のなかでは比較的安全に使用することができる電動工具。自由度も非常に高く、DIYのさまざまな場面で活躍をしてくれる工具です。
ブレードを取り替えることでさまざまな材や曲線のカットが可能ですが、カタログ表記以上の切断を無理におこなうと、モーターに負荷がかかり故障の原因となってしまいます。
ご自身が切断される材の厚みをぎりぎり切断できるスペックよりは、少し切断能力に余裕のあるジグソーを購入される方が後々いろいろな加工に対応できるかもしれません。使い慣れるまでは少し練習が必要ですが、慣れればDIYの幅がぐっと広がる便利な工具です。
購入を検討される際はこれからのDIYライフを想像しながら探すとよいでしょう。
おすすめのジグソー15選 工具人気メーカーのマキタ・ボッシュなど!
ここまでに紹介したジグソーの選び方のポイントをふまえて、DIYアドバイザーである野口 僚さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。小型のもの、値段がリーズナブルで手頃なものなど色々あるので目的に合わせて選んでみましょう。

BOSCH『SDSジグソー PST1000PEL』

出典:Amazon
サイズ | 幅220×奥行100×高さ220mm |
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重量 | 約2.2kg |
付帯機能 | パワーライト、6段階ストローク調整ダイヤル、電子無段変速、オービタル機構 |
切断能力 | 木材100mm、アルミニウム20mm、軟鋼板10mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 500~3100回(1分あたり) |
ストローク幅 | 23mm |

Makita『電子ジグソー 4350FCT』

出典:Amazon
サイズ | 幅73×奥行236×高さ207mm |
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重量 | 約2.5kg |
付帯機能 | ブロワー機能、無段変速機能、電子制御機能 |
切断能力 | 木材135mm、アルミニウム20mm、軟鋼板10mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 800~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 26mm |

京セラインダストリアルツールズ『RYOBI ジグソー CJ-250』

出典:Amazon
サイズ | 幅64×奥行175×高さ150mm |
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重量 | 約1.0kg |
付帯機能 | - |
切断能力 | 木材25mm、軟鋼板3mm |
ブレードの取りつけ形状 | U型 |
ストローク数 | 2100回(1分あたり) |
ストローク幅 | 16mm |

BOSCH『コードレスジグソー PST18LIN』

出典:Amazon
サイズ | 幅250×奥行70×高さ200mm |
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重量 | 約1.9kg |
付帯機能 | ブロワー機能、オービタル機能、無段変速機能、電子制御機能 |
切断能力 | 木材80mm、アルミニウム12mm、軟鋼板5mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 0~2400回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
ジグソーの利点を活かすバッテリータイプ
ジグソーは大きな板のカットから曲線、円切りなど自由なカットを得意とした切断工具。屋外での使用時や大きな板を切る際などは、やはりコードの有無がネックになります。
バッテリータイプのジグソーはコードを気にすることなく自由に取り回しが可能なため、ジグソーの利点を最大限に活かしてくれます。ボッシュから販売されている「PST18LIN」は18Vバッテリーを搭載し、80mmまでの木材カットが可能。
さらに、切断に便利な6段階ストローク調整ダイヤルや4段階オービタル機構などがそろったうえ、バッテリーと充電器のセット価格としては非常に安く購入がしやすい点がおすすめです。

高儀『EARTH MAN オービタルジグソー JSW-100SC』

出典:Amazon
サイズ | 幅70×奥行220×高さ190mm |
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重量 | 約2.1kg |
付帯機能 | ブロワー機能、オービタル機能、無段変速機能 |
切断能力 | 木材63mm、アルミニウム12mm、軟鋼板7mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 1500~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
HiKOKI『電子ジグソー CJ90VST』

出典:Amazon
サイズ | 幅228×奥行66×高さ202mm |
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重量 | 約2.2kg |
付帯機能 | ダイヤル式無段変速、4段オービタル機構 |
切断能力 | 木材90mm、ステンレス3mm、軟鋼板8mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 850~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
makita『ジグソー 4327』

出典:Amazon
サイズ | 幅77×奥行223×高さ197mm |
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重量 | 約1.9kg |
付帯機能 | 無段変速機能、低振動設計 |
切断能力 | 木材65mm、 軟鋼板6mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 500~3100回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
京セラインダストリアルツールズ『RYOBI ジグソー J-6500VDL』

出典:Amazon
サイズ | 幅67×奥行205×高さ173mm |
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重量 | 約1.8kg |
付帯機能 | オービタル機能 |
切断能力 | 木材65mm、軟鋼板6mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 0~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
Panasonic『ジグソー EZ4541』

出典:Amazon
サイズ | 幅63×奥行277×高さ177mm |
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重量 | 約2.3kg |
付帯機能 | オービタル機能 |
切断能力 | 木材65mm、軟鋼板6mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 0~2400回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
BLACK+DECKER『コンパクト オービタルジグソー KS701PE』

出典:Amazon
サイズ | 幅68×奥行220×高さ195mm |
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重量 | 約1.9kg |
付帯機能 | オービタル機能、カウンターバランス機構 |
切断能力 | 木材70.0mm、アルミニウム15.0mm、軟鋼板5.0mm |
ブレードの取りつけ形状 | U型、T型 |
ストローク数 | 0~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 19mm |
藤原産業『ジグソー EJ-400SC』

出典:Amazon
サイズ | 幅230×奥行70×高さ190mm |
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重量 | 約1.8kg |
付帯機能 | ブロワー機能、ダイヤル式無段変速機能 |
切断能力 | 木材50mm、アルミニウム8mm、軟鋼板4mm |
ブレードの取りつけ形状 | U型、T型 |
ストローク数 | 800~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
TACKLIFE 『ジグソー6段変速』

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | 幅79×奥行258×高さ202mm |
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重量 | 約1.9kg |
付帯機能 | オービタル機能、6段可変速機能 |
切断能力 | 木材65mm、軟鋼板8mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 800~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | - |
BLACK+DECKER『GoPakジグソー BDCJS12UB』


















出典:Amazon
サイズ | 幅82×奥行230×高さ195mm |
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重量 | 約1.2kg |
付帯機能 | - |
切断能力 | 木材52mm、アルミニウム17mm、 軟鋼板5mm |
ブレードの取りつけ形状 | U型、T型 |
ストローク数 | 0~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 16mm |
HiKOKI『ジグソー FCJ65V3』


















出典:Amazon
サイズ | 奥行197×高さ195mm |
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重量 | 約1.5kg |
付帯機能 | 無段変速機能 |
切断能力 | 木材65mm 、軟鋼板6mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 0~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
BOSCH『電子スーパージグソー GST140BCE』


















出典:Amazon
サイズ | 奥行231×高さ218mm |
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重量 | 約2.3kg |
付帯機能 | ブロワー機能、オービタル機能、ダイヤル式無段変速機能、電子制御機能 |
切断能力 | 木材140mm、アルミニウム20mm、ステンレス5mm、軟鋼板10mm |
ブレードの取りつけ形状 | T型 |
ストローク数 | 800~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 26mm |
「ジグソー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ジグソーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのジグソーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
用途に合うスペックのジグソーで充実したDIYライフを!
この記事では、DIYアドバイザーである野口 僚さんに教えてもらったジグソーの選び方とおすすめのジグソーをご紹介してきました。定番のものからメーカー独自のものまで、さまざまな機能がありました。
あれもこれも欲しくなってしまいがちですが、ジグソー選びの第一歩は、どのようなシーンでどのくらい使用するのかを考えること。自分に必要な機能を備えたお気に入りのジグソーを見つけて、より充実したDIYライフにしてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/08/21 一部コンテンツえと価格を修正しました(マイナビおすすめナビ編集部 松林麻衣)
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。