人気のバークチップの特徴は? 自然素材でおしゃれに演出!
ガーデニングバークチップとは、庭や植木鉢など植物の根元に敷いて、冬の寒さや夏の乾燥防止、泥はねによる植物の病気予防などができるアイテム。自然素材を使用しているため、敷くだけでナチュラルな雰囲気が演出でき、ガーデニングで人気アイテムのひとつです。
最近では展示用のナチュラルインテリアとして使うことも。数年使用すると腐食土となって土にかえる、自然にやさしい樹木の皮を加工したチップです。
バークチップ選びのポイント ガーデニング研究家に取材
バークチップは、ホームセンターやネット通販で購入することができますが、メーカーや色、サイズなどたくさんの種類があります。植える植物によっては専用チップも。そこで、バークチップを選ぶときのポイントを紹介します。
使用面積やチップのサイズを考慮して選ぶ
一般的に50Lのバークチップなら、チップのサイズによっても異なりますが、5cmほどの厚みで約1平方メートル分敷くことができます。宿根草(しゅっこんそう)など、冬を越す植物はバークチップを深く敷きすぎると芽を出しにくくなってしまうので、2~3cm程度の厚みが適しています。
メーカーによっては3S~3Lサイズとサイズ展開も豊富。サイズによってチップの大きさも異なるので注意しましょう。
植木鉢やプランターなど小サイズにはSサイズ
Sサイズのバークチップは小型~中型の植木鉢に向いています。長さは2〜4cm前後で他のサイズのバークチップと混合するとおしゃれに見えますよ。
しかし、あまり大きすぎるバークチップを植木鉢に敷くと、水やりの後に乾きにくく、根腐れの原因になり、カビや病気で植物が弱ってしまうことも。植木鉢のサイズに合わせて選択しましょう。
花壇などに長さ5cm程度のMサイズ
花壇や一般的なプランターには、Mサイズ程度がおすすめです。長さ4〜6cm前後で、使いやすいサイズ感です。もし、植木鉢やプランターで植物を育てることが多いかたには、SサイズとMサイズを買っておくと、植え替え時などにも重宝しますよ。
庭など広い面積にはLサイズ
庭などの広範囲に敷く際はLサイズ以上をおすすめします。長さ6〜8cm程度で、ガーデニングだけでなく遊歩道を作ったりと、ナチュラルガーデンが好きなかたにも重宝するサイズ感です。
ウッドチップと異なり、重みがあって風などで飛び散りにくいので、ドッグランにもおすすめ。その時は、Sサイズと混ぜると犬にとっても走りやすい環境になりますよ。
好みのカラーで選ぶ
バークチップにはダークな色合いのものから、レンガ色の明るめカラーがあります。これは黒松と赤松の違いですが、黒松よりも赤松の方が多く出回っています。入手しにくい場合があるので買う前に在庫などを確認する必要があります。
黒いバークチップは明るめの植木鉢や、高級感を出したいときにおすすめ。一方で、赤いバークチップはナチュラル感・アットホームな雰囲気を出してくれます。かわいらしいお庭が好きな方にもおすすめです。
しかし、屋外使用の場合は紫外線などの影響で黒松も赤松もシルバーグレーになることも。状況によっては1年でかなり色が変わりますので、屋外での使用を考えている方は注意しましょう。
ウッドチップとの混同に注意しよう
バークチップととよく似ていて間違えやすいものとして、ウッドチップがあります。ウッドチップの原料は松の皮ではありません。杉や桜、ひのきなどの木を粉砕して作られています。色はバークチップと異なり木材の白さが際立っています。
軽くて風に飛ばされやすく、バークチップよりこまかいことから、最近ではドッグランでも見かけたりもします。香りや効果も木材の種類によって変わってきます。バークチップのような雰囲気と効果は期待できないので、購入する際は間違えないように注意が必要です。
生育用か化粧材用かで使い分けを ガーデニング研究家からのアドバイス
ガーデニング研究家
バークチップは生育をよくするために使うのか、化粧材で使うのかによって選択する商品が変わってきます。生育をよくするためには、バラ用やラン用など植物に合わせた商品を選んでください。
おもに化粧材で使う場合は、面取り加工したものなどを選んでください。屋外でバークチップを使う際の注意点ですが、台風やゲリラ豪雨等でバーク堆肥が浮き上がり流される場合があります。排水をよくしたり、枠で囲むなどの工夫が必要です。
ガーデニングにおすすめのバークチップ8選 ガーデニング研究家と編集部が選ぶ!
ここからは、植木鉢から庭などに幅広く使える、一般的なガーデニングにおすすめなバークチップを8選を紹介します! それぞれ商品に微妙な違いや特徴があります。自分のイメージと目的にあったバークチップを選んでみましょう。
ガーデニング研究家
山崎機工の『高級バークチップ』は、保湿や除草などの生育効果があるため、化粧材としてバークチップを使うならおすすめです。ていねいに面取りされ、表面も美しく削られています。
庭はもちろん、鉢植えのマルチングとしても使用できます。

山崎機工『高級バークチップ』 ガーデニング研究家の推薦商品!
















出典:Amazon
チップサイズ | M:6~9cm |
---|---|
内容量 | 50L |
面取り加工 | ○ |
プランティーションイワモト『高級マルチング材』




出典:楽天市場
チップサイズ | S~L:(約)3〜5cm |
---|---|
内容量 | 50L |
面取り加工 | ○ |
グリ ーンインダストリー『evo 鉢植えをキレイに見せるバークチップ』




出典:楽天市場
チップサイズ | - |
---|---|
内容量 | 2L |
面取り加工 | × |
共和開発『装飾用樹皮 インテリアバーク』

出典:Amazon
チップサイズ | M:(約)約4~6cm |
---|---|
内容量 | 6L |
面取り加工 | ○ |
アイリスオーヤマ『ガーデンバーク』

出典:Amazon
チップサイズ | M:- |
---|---|
内容量 | 20L |
面取り加工 | ○ |
あかぎ園芸『装飾バーク』

出典:Amazon
チップサイズ | S:- |
---|---|
内容量 | 50L |
面取り加工 | × |
プロトリーフ『バークチップ』

出典:Amazon
チップサイズ | L:4.5~6.0cm |
---|---|
内容量 | 12L |
面取り加工 | ○ |
花ごころ『コンテナガード』




出典:楽天市場
チップサイズ | S:0.3~0.9cm |
---|---|
内容量 | 3L |
面取り加工 | × |
専用バークチップ&おしゃれなマルチング材おすすめ3選 ガーデニング研究家と編集部が選ぶ!
ここでは、植物専用のバークチップ2つとおしゃれな変わったマルチング材を1つ紹介します。
専用のものを使用することで適した成育環境になったり、土壌改良できたりします。植物に合ったバークチップを選びましょう。
ガーデニング研究家
洋ラン用のバークチップならアカディアンサプライの『オルキアータ』を使ってください。ランの根を育てる最適な大きさになっています。小さなサイズなので、庭に敷き詰めると保湿効果はもちろん、雑草抑制効果もあります。
花ごころの『バラ専用マルチングチップ』はバラ専用の商品。経年変化で敷き詰めた下の方から堆肥化していきます。毎年うえから重ねるように追加していくと、より効果的です。

アカディアンサプライ『オルキアータ』 ガーデニング研究家の推薦商品!

出典:Amazon
チップサイズ | S:0.6~0.9cm |
---|---|
内容量 | 40L |
面取り加工 | ○ |

花ごころ『バラ専用マルチングチップ』 ガーデニング研究家の推薦商品!

出典:Amazon
チップサイズ | - |
---|---|
内容量 | 10L |
面取り加工 | ○ |
くるカラ『鬼ナチュラル庭用』










出典:Amazon
チップサイズ | - |
---|---|
内容量 | 1L |
面取り加工 | × |
「ガーデニングバークチップ」のおすすめ商品の比較一覧表
バークチップを使用する際の注意点
最後に、バークチップを使用する際の注意点を解説します。
棘に注意!
バークチップは角を落とす加工がされているとはいえ、自然素材のため棘が刺さっていることがあります。使用の際には軍手などを着用して、手に刺さって負傷してしまわないよう注意しましょう。
雑草を防ぐには?
雑草対策としてバークチップを使用する場合、先に防草シートを敷き、その上からバークチップを敷きましょう。そうするとより効果が発揮されます。バークチップ購入の際に、一緒に購入するかどうか検討するのもいいかもしれません。
そのほかのガーデニング関連アイテムはこちら
園芸におけるプロのグリーンアドバイザーである、ふじ えりこさんへの取材をもとに、ガーデニング用のはさみの選び方とおすすめ商品をご紹介いたします。はさみはガーデニングの必需品ですが、これからガーデニングをはじめようとする初心者の方や、買い替えを検討している方も、チェックするべきポイントがたくさん...
フラワーラックは、おもに花・野菜などを植えた植木鉢や、コンテナ、観葉植物を置くための台のことを言います。フラワースタンド、ガーデンラック、ガーデンスタンド、あるいは花台、園芸スタンド、園芸ラックなど、さまざまな名称で呼ばれています。素材やデザインも豊富で、庭先、ベランダ、ウッドデッキ、室内など...
庭や菜園用として使う機会の多いプランター。オクラやミニトマト、大葉など、料理で使う野菜を自分で栽培してみたいと思っている方も多いでしょう。上手に野菜を育てるには、さまざまな形・色・大きさのプランターのなかから、植える野菜に適したものを選ぶ必要があります。そんなプランター選びのコツとおすすめ商品...
いまや世界共通語となっているBONSAI。そんな海外人気を背景に、初心者の人でも育てることができる室内向きの「ミニ盆栽」が注目を集めています。盆栽は育て方が難しいというイメージがありますが、手軽に始める大人の趣味にぴったりです。山桜や赤松など、時期によってたくさんの種類があるので、何を選べばい...
園芸シートはガーデニングの作業時、ベランダをはじめとした戸外や部屋など屋内で、周りが汚れてしまわないようにするため役立つアイテム。ブルーシートでも充分と感じるかもしれませんが、ガーデニングのために作られている園芸シートの方が、やはり利便性の面でも役立ちます。スムーズな作業につながる園芸シートを...
まとめ
この記事では、ガーデニングにおすすめのバークチップ11選を紹介しました。
バークチップを選ぶときは、敷きたい場所の面積を知り、敷いたときのイメージやテイストを絞って色や大きさを選ぶことが大切です。
使用用途やイメージにあったバークチップを選んで、植物を元気に育て、庭や植木鉢をおしゃれに仕上げましょう!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
1967年生。兵庫県西宮市出身。1991年に大手住宅メーカーに入社し、研究所(造園研究室)、マンション事業、本社設計部などを経験。現在は独立し、人と人、人と自然の繋がりを大切にし、毎日丁寧に暮らすことを提案する『庭暮らし研究所』を設立。 奈良市で草屋根の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜をつくり、自給生活を送る。NHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」では、野菜づくり講師として8年間毎月出演。NHK出版WEBサイト「みんなの趣味の園芸」でブログ担当。 著書に「コップひとつからはじめる自給自足の野菜づくり百科」(内外出版社)、「現役サラリーマンの自給自足大作戦~菜園力で暮らしが変わる~」(家の光協会)が翻訳され台湾で発刊される。