ヘッドホンの選び方
それでは、ヘッドホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】接続方式
【1】イヤーカップの形状
【3】装着感
【4】使用シーンに合わせる
【5】周波数
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】接続方式から選ぶ
ヘッドホンには無線(ワイヤレス)と有線の2種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
▼ワイヤレス(Bluetooth接続)
オーディオ機器をBluetoothでつなぐタイプのヘッドホンです。
▼メリット
・コードがないので、服などに引っ掛かる心配がない
・10m前後程度であれば、オーディオ機器と離れていても使用できる
・持ち運びがしやすい
▼デメリット
・定期的な充電が必要
・ペアリングが必要
・高音にノイズが入る可能性がある
・電波の状態によっては音が途切れてしまう可能性がある
▼有線
オーディオ機器をコードで繋ぐタイプのヘッドホンです。
▼メリット
・充電の必要がない
・有線タイプは伝送ロスが少ない
・ノイズの発生がほとんどない
▼デメリット
・コードが邪魔に感じる
【2】イヤーカップの形状をチェック
ヘッドホンにおいて、イヤーカップの形状は重要部分です。音が出る「ドライバー」が収納されている場所で、密閉型と開閉型があり、音質に差が出てきます。同時に外観や耐久性にも関わる部分なので、しっかりとチェックしておきましょう。
▼密閉型(クローズド)
密閉型のヘッドホンは、遮音性が高いという特徴があります。そのため、屋外や騒がしい場所でも快適にオーディオを聴くことが可能です。
音漏れしないため、周囲に人がいる場所でも、比較的安心して使うことができると言われています。ハウジング内に音圧を閉じ込めるので、スピード感ある低音が出やすいのが特徴です。
一方で、空間的な広がりを感じにくい、非力なドライブユニットのモデルでは高音が弱くなるといった点は、デメリットと言えるかもしれません。
▼開放型(オープン)
開放型は音質がニュートラルなナチュラルサウンドが特徴です。装着感がよく、長時間の使用に向いています。透き通った高音も特徴のひとつです。
ただし、密閉されていないので遮音性が低く、音漏れもしやすいため、屋外や周囲に人がいる場所での使用には向いていません。
【3】装着方法をチェック
ヘッドホンの装着方法には「オーバーイヤー」「オンイヤー」の2種類があります。それぞれにメリットがあるのでシーンや、好みに合わせて選んでみましょう。
▼オーバーイヤー
耳を覆うように装着するタイプのイヤーパッドです。
密閉性と遮音性が高く、音漏れしにくい。
▼オンイヤー
耳にのせるタイプのイヤーパッドです。
コンパクトで軽量なものが多いので、装着感が軽く、長時間使用しても疲れにくい。
【4】シーンに合わせて機能やモデルを選ぶ
用途に合わせて作られた商品もあり、特定のシーンでとくに活躍するヘッドホンもあります。自分が利用したいシーンに合わせて機能や、モデルを選んでみましょう。
▼通勤・通学用
ノイズキャンセリング搭載モデルがおすすめ。外部と騒音を低減することができるので、電車の中でも音を楽しみやすくなります。
ただし、ノイズキャンセリングを使用すると車の音や、駅のアナウンスなどの音も聞こえにくくなるため、周囲の音も聞き取りたい場合は「外音取り込み機能」を搭載しているモデルを選ぶようにしましょう。
▼音楽用
ハイレゾ対応モデルがおすすめ。ハイレゾとはCDより情報量が6.5倍多い音源のことを指し、生演奏を聴いているような感覚になる高音質データのことです。
日本オーディオ協会が定めるハイレゾ対応機器には、ハイレゾ推奨ロゴマークが付与されているので、ハイレゾ対応モデルの購入をご検討されている方は、チェックしてみてください。
▼ゲーム用
ゲーミングヘッドセットがおすすめ。ゲームにも使えるヘッドホンとして便利な機能が付いています。
大きな特徴としては、ボイスチャットなどに対応できるようにマイクが付いている点です。ゲームをしながら仲間とコミュニケーションをとることができます。
また、敵の足音や銃声の音を聞き取りやすい音質に調整されているのもポイントの一つ。FPSなどの音が勝敗を左右するゲームには欠かせないアイテムです。
【5】周波数特性をチェック
音楽はジャンルによって、好ましい音色が変わります。たとえば、ロックならばパワフルな低域、クラシックならばフラットなバランス、JAZZは中域が厚いヘッドホンが選ばれることが多いです。
ヘッドホンが対応している音域は、周波数特性で表します。周波数特性は「◯Hz~◯kHz」のようにあらわしますが、人間が聴くことができるのは20Hz~20KHzの音波。この数値を基準に周波数特性をチェックしてみてください。
エキスパートのアドバイス
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
5000円前後から1万円ぐらいも狙い目
高価な1モデルに絞り込むのではなく、価格に関係なくクラシック用、JAZZ用といったジャンルや、ライフスタイルに合わせて複数のモデルを選ぶ方がGOOD!
ヘッドホンおすすめ30選|接続方式別
それでは、おすすめのヘッドホンを接続方式別にご紹介いたします。すぐに各商品が見たい方は、下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ8選|ワイヤレス・有線両用
▼おすすめ9選|ワイヤレス
▼おすすめ13選|有線
▼おすすめ8選|ワイヤレス・有線両用
まずはワイヤレス、有線どちらでも使えるタイプをご紹介します。どちらのタイプにするか迷っている方は、まずこちらをチェックしてみてください。
▼おすすめ9選|ワイヤレス
つづいて、コードのわずらわしさから解放してくれるワイヤレスタイプの商品をご紹介します。
▼おすすめ13選|有線
最後に、充電の必要がない有線タイプの商品をご紹介します。
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
『ATH-M20X』は近年プロオーディオ業界に進出しているオーディオテクニカの定番モニター用ヘッドホン。ナチュラルな音質です。
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
『HA-XS10X』は海外ではダイナミックな低音が評価されているヘッドホン。ポップスにおすすめ。
音響機器メーカー・時計輸入販売「株)ムジカコーポレーション」代表
『HD 599』は、世界初の開放型ヘッドホンを開発したゼンハイザーのHD500シリーズのトップモデル。とくにクラシックや女性ヴォーカルの音楽におすすめ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ヘッドホンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのヘッドホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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好みに合わせて音や装着感をチェックしよう
本記事では、ヘッドホンの選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
人によって音の感じ方や、装着感が異なります。自分好みのヘッドホンを使えば、よりオーディオを楽しむことができますよ。ここで紹介した選ぶポイントをチェックして、自分にぴったりのヘッドホンを見つけてください。
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専門は音響アンプの電子回路設計。筐体設計。真空管回路設計。2005年音響機器を開発・製造・販売する会社を設立。国内はもとより、欧州を中心に37ケ国に輸出。 2007年プロオーディオ事業、2013年ログハウス事業、2015年コンサート企画運営事業を開始。2018年から新規事業としてロシア製軍用時計の輸入を始める。その後、数ケ国の機械式腕時計や懐中時計をラインナップ。 2008年よりFM岐阜の長寿番組である『ムジカスタイル』(毎週木曜18:30~)のナビゲーターに。コラム等の執筆多数。総アクセス数370万を超えるブログは、現在も100万アクセス/年のペースで進行中。 ローカル鉄道養老鉄道支援組織『乗って残そう揖斐養老線実行委員会』会長。大垣ケーブルテレビ番組審議委員。