Amazonプライム会員って、結局、得なの? 損なの?
年4,900円の出費ともなると、なかなかのインパクトですよね。ここでは、この出費が妥当であるかどうかを判断する方法をお伝えします。
結局、通販利用頻度が判断の鍵になる
Amazonプライムの会員になると、配送料無料や「プライムビデオ」見放題などのメリットがある代わりに、年間なら4,900円(税込)、月間なら500円(税込)のプライム会員費が必要です。2019年4月12日に、以前の3,900円(税込)から値上げとなったときはちょっとした騒ぎになりました。で、これは高いのか? 安いのか?
プライム会員になることによって利用できるたくさんのAmazonのサービスを他社サービスの料金から換算して妥当性を判断する方法もありますが、シンプルに考えますと、「月に1回、2,000円以下の買い物をAmazonでするか、しないか」ではないでしょうか。
通常会員は、2,000円以下の買い物を一回すると400円の送料がかかります(北海道・九州・沖縄・離島は440円)。これが月1回発生すれば、400円×12回=4,800円となり、ほぼ年会費と同じです。
さらには、当日や指定日に届くなどの強力な配送方法を選択した場合、通常会員であれば都度700円~500円程度が必要ですが、これもプライム会員なら無料です。
結局、その人の通販の利用頻度、早く届いてほしい度によって、プライム会員の必要度が変わるといっていいでしょう。

プライム会員料金、高いか、安いか。それはこの基本になる送料での通販を年に何回使用するかが参考になります。
Amazonプライム会員解約ページでわかる会員料金活用度
すでにプライム会員で、自分にはそんなに必要ではないかもな、と思われる人もいると思います。そんな場合に、自分がどの程度、会員費用をうまく活かせているかを簡単に調べる方法があります。Amazonにログインした状態で「アカウントサービス」→「Amazonプライム会員情報」→「会員資格を終了する(特典を終了)」と進んでいくと(この画面に進んだだけでは資格終了にはなりません)、もしプライム会員でなかったらAmazonに支払うことになっていた金額が表示されます。ここでそれなりの金額が表示されているのであれば、プライム会員の特典をお得に使えている証拠です。

編集部2人も「会員資格を終了する(特典を終了)」の画面を見てみました。すると……君らたいがいネットショッピング好きやな! 上は、12カ月で37,900円を、下は4カ月で23,300円も配送料を節約してます。下は子育てまっただなかの共働き家庭で、もはやAmazonプライムはなくてはならない存在とのこと。
日本のAmazonプライムの料金は実は激安!
Amazonが生まれた国、アメリカのプライム会員料金をご存知でしょうか? 答えは、年会費119ドルです。1ドル=107円で考えると、なんと12,733円。日本の約2.5倍もします。イギリスは79ボンドなので、1ポンド=131円で考えると、これも9,563円で日本の約2倍です。実際、海外の友人には「おまえの国はプライム会員料金、安くていいよな」と言われます。パソコンやスマホで好きなときにほしい商品を見つけて、ポチッとできる価値を、アメリカ、イギリスの約半分の出費で得られるわけですから、お得とはいえますね。

日米の違いももちろんあります。例えば、グロサリー・ストアチェーンであるWhole Foods Market(ホールフーズ・マーケット)はAmazon傘下のため、売り場には「prime Menbers save more.(プライム会員の人は割引するよ)」というフラッグが立っています。もしかすると、今後、日本のどこかのスーパーでも同じような展開があるかもしれませんね。
Amazonプライム会員になります? なら目一杯、使い倒しましょう
もし、「Amazonプライム会員になる!」と決めたなら、使わないと損なAmazonプライム会員用サービスがたくさんあります。これを読んで、使い倒しましょう。
同居する家族(追加2名)と共有できる!
同じ家にお住まいのご家族なら、ぞれぞれがプライム会員になる必要はありません。同居されているご家族2人までは「家族会員」として登録ができます。「Kindleオーナーライブラリー」など共有できないサービスもありますが、お急ぎ便、お届け日時指定便の無料、プライム会員限定先行タイムセールへの参加権など、肝になる特典はきっちり共有されます。これは使わないと損ですよ。
VODとしての「Amazon プライムビデオ」の実力は?
Amazonには、プライム会員用のオマケサービスである動画定額配信サービス(VOD)の「Amazonプライムビデオ」があります。さて、ほかのVOD、「Netflix」、「U-NEXT」、「Hulu」などと比較してどうなのか?
これがなかなか難題で、それぞれ強みがあるので一概にどっちが良いとは言い切れないものがあります。視聴可能なハリウッド作品なんかは、だいたいどれも一緒だし、オリジナル作品のどれがよいかは好みによります。
言ってしまえば、「Netflix」と「U-NEXT」は年間で万円単位の料金が発生しますが、プライム会員なら「Amazonプライムビデオ」は無料。という点に尽きるのではないでしょうか。そしてオマケサービスにしては、「Amazonプライムビデオ」は強力すぎるクオリティのVODですから。

邦画や洋画から、アニメ、お笑い、バラエティなどのたくさんの番組を見ることでき、オリジナル作品の『ドキュメンタル』や『バチェラー・ジャパン』なども人気です。
「Prime Reading」と有料プラン「Kindle Unlimited」はなにが違う?
Amazonはもともと本の通販から始まった会社です。現在も電子書籍に関する事業は、書籍の配信サービスや専用デバイスを開発、販売したりなど、注力されています。その中で、よく混乱するのが「Prime Reading」と「Kindle Unlimited」と2つがあることです。
簡単にいうと、「Prime Reading」はプライム会員用の簡略的なサービスで、「Kindle Unlimited」は月額980円のガチガチの有料サービスです。タイトル数も「Prime Reading」の和洋書あわせて数百冊に対し、「Kindle Unlimited」は和書12万冊(※ともにAmazon公式より)と圧倒的な違いがあります。
最近は、「Prime Reading」におもしろいタイトルも結構ありますが、Amazonとしては、本が好きなら「Kindle Unlimited」に移行してほしいなぁ~。という感じでしょうか。
容量無制限の「プライムフォト」で思い出の写真を残す
高画質な写真が簡単に撮影できるiPhoneなどのスマートフォンが普及した結果、課題になったのが写真データの爆発的増加です。小さいお子さんがいるご家庭ともなれば、日常でも行楽でも、とにかく写真やビデオを撮りまくりかと思います。そして、デバイスやカメラの中には、動画、画像データが何GB分もたまってしまいます。
これをどんどん保存できるプライム会員用のサービスが「プライムフォト」。保存容量無制限なので、なにも考えてず、ひたすら動画、画像を保存できます(動画は5GBの制限あり)。対抗馬になるサービスは、「Googleフォト」や「Flickr」あたりでしょうか。「Flickr」は、メニューは直訳感あふれる使いにくさだし、なにせ実質有料(2018年に無償プランを縮小し、ガンガン使うには有償にならざるえない)となると選択肢にするのは厳しいかと思います。
その点、「Googleフォト」は、Googleが提供できるサービスだけあって、さすがに優秀ですが、とはいえ画像を無劣化、無圧縮、無制限でアップロードできる点で「プライムフォト」に軍配があがります。このあたりは、無料会員が大多数となる「Googleフォト」より、有料会員のフックととして存在している「プライムフォト」の方がサービスも手厚いものになりますから、有利ですよね。
試着できる「プライム・ワードロープ」で洋服を買う
アパレル通販で問題なのは、サイズ感。S/M/Lといっても、メーカーそれぞれでサイズ採りが違うし、身長や体型、夏物、冬物などによって適切なサイズも変わってきます。これに対して、Amazonが出した答えは、「もう実物試着して、合わなかったら返送して。返送料は無料でいいから。ただしプライム会員だけね」でした。
「プライム・ワードロープ」のページから、3~8点の商品を注文します。到着後、7日以内に返品すれば返送料は無料です。商品が2点までだと利用できなかったり、7日を過ぎてしまうと、自動的に課金(購入)になってしまうなどの注意点はありますが、アパレル通販にはかなり強い味方になるサービスとといえるでしょう。
学生は「Prime Student」
プライム会員は同居のご家族2名までと共有はできますが、もし学生の方がプライム会員になるなら、「Amazon Student」を使いましょう。通常のプライム会員と同じ特典がありながら、なんと年会費1,900円。安っ。無料体験期間も6カ月と、正規のプライム会員の1カ月と比較してだいぶ長いです。これは利用した方がいいでしょう。
忙しい人にとって、スキマ時間に送料無料で買い物できるのはやはり強力
子育てをしていると、明日明後日に用意しなくてはならないものが急に発生したりします。しかし、忙しく働いている人に、目当ての商品があるかどうかもわからない小売店を訪ね歩く時間などあるわけもありません。特に共働きの家庭にとっては、通販は生活のインフラになっています。必要もないのにAmazonプライム会員になる必要もありませんが、年間4,900円(税込)を支払って、ゆとりを持って家族との時間を楽しめるようになるなら、入会を考えてみてもいいと思います。
※当記事に掲載されている情報を利用することによって引き起こされた結果について、執筆者および当社は一切責任を負いませんのでご了承下さい。製品のご購入、サービスのご加入に際しては、販売サイトの情報を必ずご確認ください。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2019/09/20 主にタグ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 成田晴香)
※2019/09/30 表示されている価格は税込価格ですが、消費税率は掲載時点、あるいは更新時点のものです。(マイナビおすすめナビ編集部)