旅行用バックパックの上手な選び方
[着こなし工学]提唱者・平 格彦さんに教えていただいたことをもとに、旅行用バックパックを選ぶときのポイントを9つ紹介します。平さんならではのチェックポイントを、使いやすい商品選びに役立てましょう。ポイントは下記の9つ。
【1】サイズ
【2】使わないときは仕舞えるか
【3】重さ
【4】水に強い素材か
【5】海外旅行ではひったくりに遭いにくいもの
【6】飛行機内に持ち込み可能か
【7】容量
【8】目的地に合うテイストか
【9】シンプルな色や形か
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズの確認が大切
バックパックにどのぐらいの荷物が入るのかは、選ぶときに大切なポイントです。旅行期間や天候に合わせた荷物量が入るサイズのバックパックを選びましょう。
バックパックは旅行期間に合っているサイズを選ぶ
旅行期間が長くなるほど持っていく荷物は増えます。そのため、バックパックのサイズは、旅行の長さに合っているものを選びましょう。2~3日の旅行なら30リットル前後、1週間程度の旅行なら50リットル前後のサイズが目安です。
また、歩くことが多い旅行では、移動中でも必要な荷物が取り出しやすいように、バックパックのフロントポケットがあると便利です。バックパックを購入するときに、ポケットに入る容量を確認してから選びましょう。
天候による荷物量を考えてバックパックを選ぶ
旅行の荷物量は、天候によって変わります。暑い季節は薄手のシャツなどを着るため荷物は少なめです。しかし、寒くなると厚手のセーターなどが必要になり、荷物が多くなります。それに合わせて使うバックパックのサイズを変えなければいけません。
さまざまな天候に使えるように30リットル前後の中間サイズのバックパックは便利ですが、旅行によく行く季節に合ったサイズを購入してもよいでしょう。
【2】スーツケースのなかにしまえるバックパックが便利
旅行にバックパックだけではなくキャリーケースやボストンバッグも持っていくときは、使わないときはしまっておけるバックパックを選ぶ
とよいでしょう。必要なときは取り出して使い、使わないときはしまっておけます。
旅行先で増えてしまった荷物を入れたり、ホテルにキャリーケースを置いてバックパックだけで出かけたりもできるため便利です。
【3】荷物を入れたとき負担が小さい重さになるものを選ぶ
バックパックは長時間背負って移動することが多いため、荷物を入れたあとの重さを考えなければいけません。あまり重いと体の負担が大きくなり、長時間背負っているのが難しくなってしまうでしょう。
サイズが大きいバックパックには多くの荷物を入れられるため便利ですが、それだけ重くなってしまいます。自分の体力と負担を考えて適切なサイズのバックパックを選びましょう。
【4】汚れが目立たなく水に強い素材か確認
旅行用バックパックは、丈夫な素材であることも大切です。旅行の途中でバックパックを道に置いただけで汚れが目立ってしまうような素材のものは気軽に使えません。
また、旅行中は突然雨が降ってくることもあります。小雨程度でバックパックのなかの荷物が濡れてしまうようなものは使いにくいでしょう。気軽に使える丈夫な素材のバックパックを選びましょう。
【5】海外旅行ではひったくりに遭いにくいものを選ぶ
海外は日本国内より治安が悪い国があります。バックパックのひったくりを予防するために、ウエストベルトやショルダーハーネスなどがついているバックパックを選んだほうがよいでしょう。
サイドポケットやフロントポケットに貴重品を入れておくと、気づかないうちに盗られている危険性があります。貴重品はポケットに入れないようにするか、ジッパー付きや二重構造になっているポケットのバックパックを選びましょう。
【6】飛行機内に持ち込み可能か確認してから選ぶ
飛行機を利用して旅行するときは、バックパックが飛行機のなかに持ち込み可能なサイズか確認してから選びましょう。サイズと重さの規定があり、ともにクリアしていないと飛行機のなかに持ち込めず、追加料金を請求される可能性があります。
航空会社によって手荷物として持ち込めるサイズが少し異なっていることがあるため、利用する航空会社に確認してください。
【7】1泊なら約30L、2〜3泊なら45L以上を目安に
ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
旅行の移動はふだんよりも荷物が増えてしまうので、旅行用のバックパックは容量が重要になります。1泊2日程度なら30L(リットル)、2〜3泊なら45Lくらいを目安に選ぶというのを基準にするといいでしょう。それ以上の長期旅行になる場合は、スーツケースなどにも頼るのが賢明です。もちろん、同じ日数でも、荷物の量により必要な容量が変わってきますので、きちんとチェックして容量を決めましょう。また、荷物を入れると重くなるので、バックパック本体の重さも考慮するといいですね。
そのほか、空の旅なら飛行機内への持ち込みが可能なサイズかどうかも確認すべきです。大きさは幅55×奥行25×高さ40cm以内、3辺合計で115cm(45インチ)以内、重さは10kg(22ポンド)以下がスタンダードです。航空会社や飛行機の大きさ、行き先などによって基準が変わることもありますので、その都度チェックしましょう。
【8】目的地に合うテイストか、二刀流タイプを選ぶ
ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
バックパックは、アウトドア系と都会系に大別できます。アウトドア系は機能性や視認性を追求していて、都会系はシンプルでモダンなデザインを重視しているのが一般的です。都会的なバッグがキャンプ場でNGということはありませんが、デザインだけでなく使い勝手も合う合わないがありますので、テイストは合わせたほうがベター。
ただし、どちらにも使えるバッグがないわけではありません。二刀流が可能なバッグのほうが費用対効果もアップします。アウトドア系の機能を搭載しながら見た目はモダンで都会的。そんなバックパックならおしゃれで便利に使えるので、もっともおすすめです。
【9】着替えることを前提にして色や形はシンプルに
ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
宿泊する旅行は、基本的に着替えますよね。そこで、どんなコーディネートにもマッチするバッグを選ぶのが賢い手段です。具体的には、装飾的なディテールや色数が少なめのシンプルなタイプを選択するのがおすすめ。
服装は極力シンプルにして派手なバッグをアクセントにするというコーディネートでも、トータルバランスは乱れません。ただし、「シーンを選ばない」という意味ではシンプルなバックパックのほうが重宝するでしょう。いずれにしても、持っていく服装や目的地とのバランスも考慮してバックパックを選ぶのがベストです。
旅行用バックパックおすすめ10選
旅行用バックパックの選び方のポイントをふまえて、[着こなし工学]提唱者・平 格彦さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。宿泊日数や目的地に合わせて選んでみましょう。




手頃な価格、国際線の機内持ち込み可能なサイズ
コストパフォーマンスを重視したい人におすすめなのが、「CABIN ZERO(キャビンゼロ)」の商品。手頃な価格で旅行用のバックパックを手に入れることができます。しかもデザインはシンプルでモダン。さらに、「キャビン(=航空機などの機内、客室)」という単語がブランド名に入っているだけあって、飛行機の機内に持ち込めるサイズのバッグを基本としています。
シグネチャーモデルがこのバックパックで、一般的な国際線での機内持ち込みが可能なギリギリのサイズ設定になっています。とりあえず旅行用のバックパックがほしいという人は選んでおいて間違いない! というくらい自信をもっておすすめできます。なお、航空会社や行き先によって機内持ち込み可能なサイズは変わりますので、チェックは忘れずに。

フランスの老舗アウトドアブランド製
1920年代にキャンバス生地のトートバッグを製作。1930年代にバックパックを誕生させてから現在に至るまで、アウトドア愛好家に幅広く支持され続けているブランド「MILLET」が製作したバックパックです。デザインはシンプルに、収納力や耐久性を重視して作られていて、アウトドアだけでなく旅行やキャンプ向けとしても人気です。
メインの収納部はダブルジッパーで大きく開閉するので、出し入れしやすく便利。さまざまな大きさのポケットが各部に設置され、使い勝手のよい場所に小物を収納できるなど、機能性にも優れています。幅広でフィット感のあるショルダー部分が体への負担を軽減してくれるので、快適な旅が楽しめます。
スマホやPCを持ち歩くならこちらがおすすめ
ノートパソコンやモバイルの収納を考えて作られた、電子機器の保護性能が抜群なバックパック。保護機能「SafeEdge」を採用したパッドの付いたスリーブで、大切なノートパソコンをしっかり保護します。タブレットを保護する専用収納ポケットもあり、内側にはデバイスとモバイル充電器を接続するコードをスッキリ収納できるPowerPocketが付いています。
他にもポケットが複数あり、メインコンパートメントを開ける手間なく、必要な小物の取り出しが可能。ショルダーストラップは通気性を考えた素材で作られており、長時間背負っても快適です。一泊程度の出張や、身軽に出掛けたい小旅行におすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
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ライター/編集者、[着こなし工学]提唱者
旅行に適したバッグパックといっても、バリエーションはさまざまです。重要なのは、自分に合うタイプを探すこと。日常よりも荷物が多くなりますので、実際に背負ってみて肩などに負担が少ないタイプを選ぶのもポイントになります。
さらに、滞在先で荷物が整理しやすいかどうかも大切。とくにテントで泊まるようなケースでは、滞在時の使い勝手もかなり重要になります。バックパック自体にポケットが多くて小分けしやすいほうが使いやすいのか、インナーバッグで整理するのでバックパックはシンプルな構造のほうがいいのかは使い方次第。そういった意味でも、自分にマッチするタイプを選んで旅行を楽しんでください!
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
メンズファッションがメインのライター/編集者/コラムニスト。 AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]提唱者。 また、メンサ (JAPAN MENSA) 会員。野菜ソムリエの資格も保有。 出版社から独立後、計60近くのメディアに関わり、客観的、横断的、俯瞰的なファッション分析を得意とする。そんな視点を活かした[着こなし工学]を構築中。 最近の「マイナビおすすめナビ」の記事においては、商品選びのアドバイスなど、監修者として携わる。